呪物ショップの店主呪戀魔「呪界団地編」

11話

団地の角部屋に踏み込んだジレンマと風間に襲いかかるのはハエの群れと異臭と重圧。

風間の右腕から放たれた霊炎「迦楼羅炎」によって何と払えた。

「あなた達なんできたのよ、あなた達のせいでもう終わりよ」

奥の部屋にいたのは、10代くらいの若い女性だった。手には木箱を抱えている。

「風間くん、あの子は幻影ではないよね。」

「あぁ」

「君はここの住民かい？」

(ガラガラ)
女性はガラスを開けて、そのまま、飛び降りた。

(ドスっ‼️)

「えっ❗️」
ジレンマはあっという間の出来事で脳が停止した。

風間は確認しに窓側までいく。
窓の下を確認して、その場に座り込んだ。

「あれは間違いない、人だ。。」

(ドタ　ドタ　ドタ)

人が1人、2人　3人とどこからともなく
部屋に入り込んできた。

ジレンマの横を通り過ぎて、窓に向かい走っていく。
あまりの勢いで、座り込んだ風間も静止できず。
次から次へと窓から飛び降りる。

(ドス‼️)

(ドス‼️)

(ドス‼️) (ドス‼️) (ドス‼️)

(ドス‼️) (ドス‼️) (ドス‼️)

この部屋だけではない、おそらく下の階からも飛び降りているだろう、無数の鈍い音が聞こえる。

「ちょっと待つんだ‼️」
ジレンマは最後の1人であろう、1人の少女にしがみつき静止させた。

風間は最悪な状況であろう、窓の外を見る。
飛び降りた人が、折り重なるように倒れており、1人の男性が、倒れた人をかき分け、木箱を手に取り逃げ出した。

「待て‼️」
風間が窓から叫ぶ。

「下はどうなってるの？」

「木箱をもって逃げた奴がいる」


ジレンマに静止された、少女は意識を失い、ジレンマにもたれかかっていた。

「くそ！」
風間は部屋から出て、逃げた男性を追いかけにエレベーターホールにむかった。

エレベーターのボタンを押すが反応しない。
ジレンマは少女を抱えて風間の元にむかった。

「くそ！エレベーターが動かない」

「外に役人たちがいるから、確保すると思う、とにかくこの子を助け出そう。」

2人は少女を抱えて下に向かった。