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過去編シーズン3
神殺し
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今日は珍しくミコちゃんと2人きりで研究所で寛いでいた。
風間は京子にキスをされて以来すこし気になっていた。
「ミコちゃん、姉御とドクの家系は神道なんだよな、自宅に鳥居あるしなんで姉御はキリスト教の祓魔師やってんだ?」
ミコは誰もいないか周りを確認する。
「私も気になって前に部長に聞いたことあるんです」
ミコは小さな声で風間に語り出した。
人はそれぞれ、生まれた地域によって何らかの神の加護を受けているらしい。
土着信仰であったり、氏神であったり、仏、キリストなどもそうだ。
ただ、京子はある事件をきっかけに神を殺ししまい、日本に存在する神々に見放されてしまったようだ。
京子は霊力、素質はずば抜けているにも関わらず、加護を失ってしまったのだ。
いずれは伊勢神宮の系統のある、藤波家を代表するくらいの器だったが、京子は友人の命を選び、神を殺す選択をしたのだという。
神を殺したがそれだけでは完結せず
友人を救うために、神の加護が必要となり、イギリスにゆきキリスト教に改心し異国の神の加護を受けて祓魔師になったそうだ。
「事件?神殺し?」
「風間さん!声が大きいです、あそこに飾ってある日本刀で神を殺したようです。」
ミコは研究室の奥に祀られている日本刀を指差した。
「その神殺しの話聞きたい!」
ミコはソファーに座り、風間に隣に座るよう指示をする。そして小さな声で語り始めた。
時は京子がイギリスに行く前の話のようだ。
京子にはネギと呼んでいた、年下の男友達がいた。京子とネギは毎日のように怪異と向き合い解決し楽しい日々を過ごしていたという。
ネギという青年は幼少期、過疎化の進んだ村で暮らしていて、ある日、神主の居なくなった山に入ってはいけないという村の決まりを破り友人と山の中に入ってしまった。
そして山神か妖かはわからないが山の中で友人と襲われてネギだけが生き残り友人は行方不明となった。
村人からは神隠しだの、ネギとう少年が祟られているなど村で暮らせない状況になり家族もろともこっち越してきた。そんな時に京子と出会ったらしい。
「ネギって人と僕は似てるから同じ名で呼ぶのかな?」
「それは私にもわからないです」
ミコは話を続けた。
ネギと友人を襲ったのが土着信仰で祀っていた神様でネギに対してずっと執着していたようだ。理由まではわからないがネギはその神に取り付けれ、京子が神を殺したしたという。その一件はそれだけでは解決せず、今もなおネギは行方不明になっているようだ。
京子は諦めきれず、イギリスでキリストの加護を受け、日本に戻ってきたというわけであった。
「その神を殺す詳しい話は私もわからないです。」
京子にもそんな過去があり、大切な友達ネギと風間を掛け合わせているか。
ご愛読ありがとうございました。
京子とネギの物語は
「ネギと姉御」で連載しております、ぜひ合わせてご愛読ください。
風間は京子にキスをされて以来すこし気になっていた。
「ミコちゃん、姉御とドクの家系は神道なんだよな、自宅に鳥居あるしなんで姉御はキリスト教の祓魔師やってんだ?」
ミコは誰もいないか周りを確認する。
「私も気になって前に部長に聞いたことあるんです」
ミコは小さな声で風間に語り出した。
人はそれぞれ、生まれた地域によって何らかの神の加護を受けているらしい。
土着信仰であったり、氏神であったり、仏、キリストなどもそうだ。
ただ、京子はある事件をきっかけに神を殺ししまい、日本に存在する神々に見放されてしまったようだ。
京子は霊力、素質はずば抜けているにも関わらず、加護を失ってしまったのだ。
いずれは伊勢神宮の系統のある、藤波家を代表するくらいの器だったが、京子は友人の命を選び、神を殺す選択をしたのだという。
神を殺したがそれだけでは完結せず
友人を救うために、神の加護が必要となり、イギリスにゆきキリスト教に改心し異国の神の加護を受けて祓魔師になったそうだ。
「事件?神殺し?」
「風間さん!声が大きいです、あそこに飾ってある日本刀で神を殺したようです。」
ミコは研究室の奥に祀られている日本刀を指差した。
「その神殺しの話聞きたい!」
ミコはソファーに座り、風間に隣に座るよう指示をする。そして小さな声で語り始めた。
時は京子がイギリスに行く前の話のようだ。
京子にはネギと呼んでいた、年下の男友達がいた。京子とネギは毎日のように怪異と向き合い解決し楽しい日々を過ごしていたという。
ネギという青年は幼少期、過疎化の進んだ村で暮らしていて、ある日、神主の居なくなった山に入ってはいけないという村の決まりを破り友人と山の中に入ってしまった。
そして山神か妖かはわからないが山の中で友人と襲われてネギだけが生き残り友人は行方不明となった。
村人からは神隠しだの、ネギとう少年が祟られているなど村で暮らせない状況になり家族もろともこっち越してきた。そんな時に京子と出会ったらしい。
「ネギって人と僕は似てるから同じ名で呼ぶのかな?」
「それは私にもわからないです」
ミコは話を続けた。
ネギと友人を襲ったのが土着信仰で祀っていた神様でネギに対してずっと執着していたようだ。理由まではわからないがネギはその神に取り付けれ、京子が神を殺したしたという。その一件はそれだけでは解決せず、今もなおネギは行方不明になっているようだ。
京子は諦めきれず、イギリスでキリストの加護を受け、日本に戻ってきたというわけであった。
「その神を殺す詳しい話は私もわからないです。」
京子にもそんな過去があり、大切な友達ネギと風間を掛け合わせているか。
ご愛読ありがとうございました。
京子とネギの物語は
「ネギと姉御」で連載しております、ぜひ合わせてご愛読ください。
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