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過去編シーズン3

藍原の姉

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今日は久しぶりに新宿支社でミーティング。

鎌倉騒動以来、「神の手」と言われてる
この手の力をある程度コントロールできるようになってきた。

流石に常に炎で出ていたら普通の生活できないし。

3日後の週末に花魁淵か、前日にミーテインングするっていってたけどどんな仕事なのか、全貌が明らかになっていない。

それにしても新宿は人が多い。

「先輩お腹すきました。。。」藍原

「しょうがねえな、うまいとこ知ってるからいくぞ」

歌舞伎町の居酒屋やで飯を食う。

「そういえばさ、藍原そこの綺麗な女の人誰なの?」

「そこのって私の後ろ壁ですけど」

「いやいや幽霊ですよ、何体か守護霊みたいのがうっすら見えるけど、女の人だけ何故か人間みたいにはっきり見える。」

「先輩いつから見えてます?」

「鎌倉終わってから、霊感ってのかわかんないけど強くなってる気がする」

「私の姉のゆり、なんです」

「マジで⁉️ごめん、余計な事きいて」

「話すと長くなるんですけど、今まだ亡くなってはいなんです。何かの事件に関わっていて、姉を見つけた時すでに昏睡状態。」

「見ず知らずの私に協力してNAOTOさんは何年もかかって、ここで姉を見つけてくれたんです。」

「今も意識が戻らず植物状態なんですけど、NAOTOさんが費用の方負担してくれていて」

藍原のお姉さんはNAOTOと麗華の報酬で命を繋ぎ止めているのか。

「ただ、いつまでもNAOTOさんたちに迷惑もかけれないし、姉はこの通り、何も話さないので、全然前に進まなくて」

「さっきここって言ってたけど現場近いのか?」

「タクシーですぐです。」

「ちょっと行こうぜ」

僕は席をたちタクシーをとめた。

「何やってんだいくぞ、場所教えろ」

藍原の誘導で事件現場の雑居ビルに着いた。

5階建ての今もまだ使われていない雑居ビル。ここです、藍原は3階で立ち止まり指を指す。

特になのもなく壁一面大きな鏡、手すりがありダンススクールの跡地ってとこだ。

「倒れていた場所は?」

「そこの窓際です、もう1人の女性と2人で倒れてました。」

「残留思念がのこっているかもしれない」

僕は地に手をつき集中する。

「ブオン、ブオン、ブオン。」

地面から粒子のようなものが溢れてくる。

人の影が6体みえる。これは。。。

「なんでこいつらが、ここにいた。。。」

「先輩どうしたの?何がみえるの?」

「俺に触れろ」

「おれっって、わかりました」

「こいつら見えるか?」

「6人の影は見えます」

「俺にははっきり見える2人は知ってるやつだ。」


「横浜のレディース総長のツバキ、町田のビックボスのリキト、この2人は10代の頃連んでた」

「先輩の知り合い?」

「この事件に関わってたから、今映し出されてるんだろうな。」

「もう何年もあってねえからどこで何してるのかも分からない」

「俺から僕に変えた。」忘れたい過去が蘇ってくるのであった。


-数日後-


新宿の件以来、なぜか藍原の姉ちゃんゆりは
僕のところにもちょくちょく現れるようになった。

特に話しかけてくるわけでもなく、時折一定の方角を指差すだけ。

何のメッセージかもわからない。

「プルルル プルルル」

「もしもし」

「リョウジ元気か?」

「いやぁビックリしましたよ、何年振りですか」

「17とかそれくらいぶりだな」

「まだ地元にいるんですか?」

「実家は出たけどな、お前くらいしか当時の仲間連絡先知らなくて聞きたいことがあるんだ」

「なんすか?」

「ツバキとリキトっていまどうしてる?」

「俺もあの惨劇以来、しらけちゃってあまり分かんないですけど何年か前に聞いたんですが、スリーポイントの大半が893ガラミの宗教団体に行ったてのは耳にしましたよ」

※スリーポイント
かつて湘南地区、横浜地区、町田相模原地区で三つ巴の争いがあり、ちまたでそう呼ばれていた。

「宗教?」

「あれじゃないですか?霊感商法とか詐欺みたいなやつ」

「団体名は?」

「いや、そこまでは」

「何か分かったら教えてくれ」

「了解っす。」

893と宗教。。。でもなんで東京なんかに。

明日は、山梨遠征、これからドクの家で打ち合わせだ。





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