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4話 警告
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鳴海の過去の体質というかそんな話を聞いて少しこいつを見る目が少し変わった。
「そんな体質なら今回の案件がお前にぴったりだな、また見えるようになるかも(笑)」
「エイトさん、笑い事じゃないですよ、ぶり返さないように心スポは避けてきた人生なので今回も仕事じゃなければ絶対パスしてます。」
またまた、鳴海の怒りスイッチを押してしまった💦。
そう言ったものに縁のない俺には鳴海のような体質がどれだけ苦痛なものなのか、その時はまだわからなかった。
その時までは。。。
車は高速を降りて山間の一般道へ入っていく、片側一車線のスラローム、それを沿うように川が流れている。
都会では感じられない自然を僅かながら味わって3人は車に揺られていた。
道中に道の駅がありそこで3人はしばし休憩することにした。
観光名所なのか、こんな山奥にある道の駅だがかなりの賑わいがあり、ホラー映画のロケハンに行くということすら忘れそうな雰囲気だった。
テーブル席を陣取り、この後の打ち合わせを始めた。
「順番はトンネル、ダム湖、廃村という流れで行こうと思いますが良いですか?」
鳴海が現地めぐりのスケジュール確認をする。
道順は鳴海が言ったように廃村が一番奥にあり、手前からロケハンを行うような順番になっている。
すると3人の話を聞いていたのか、となりのテーブルにいた老夫婦が話に割って入ってきた。
「あんた達、ダムの先の村にいくのかい?」
その言葉に鳴海は「そうですが何か?」と返事した。
老夫婦は「観光ならあの村にはいかないほうがいい」といい。
鳴海は「観光ではなく、取材というか。。仕事で行くんです」と丁寧に回答した。
面倒な人に捕まったなと内心俺はそう思っていた。
「仕事でいくなら無理に止めはしないが、悪いことは言わん、日が落ちる前に村を出た方がいい」
と真剣な眼差しで俺らに忠告した。
「ごめんなさいね、あなた!見ず知らずの方に余計なこと言わないでちょうだい」
奥さんと思われる女性は男性の腕をつかみ自らのテーブル引き戻し、苦笑いを浮かべながら俺たちに軽い会釈をした。
俺はノートパソコンを開き、改めて目的地の村を検索した。
検索画面には廃村になった時の記事などが上位に出てきて、下へスクロールしていくと
「心霊スポット、自殺の名所、殺人事件、死体遺棄」とこれまたオカルト系のワードが出てきた。
周囲の山などは東京から近く自然を堪能できるハイキング、登山コース、キャンプ場などに囲まれているようだ。
きっとこの老夫婦もそんな自然を堪能しに来たのだろう。
「この村は周囲は観光業など盛んで何が原因で廃村になったのか謎なんですよね」
鳴海が俺のパソコンの画面をのぞき込みそういった。
「この道の駅を見ても大勢の人でにぎわっているし、経済的な理由ではないんだろうな」
田中さんがそう答える。
少し長めの休憩になったしまったが俺たちはバンに乗り込み目的地を目指すのであった。
「そんな体質なら今回の案件がお前にぴったりだな、また見えるようになるかも(笑)」
「エイトさん、笑い事じゃないですよ、ぶり返さないように心スポは避けてきた人生なので今回も仕事じゃなければ絶対パスしてます。」
またまた、鳴海の怒りスイッチを押してしまった💦。
そう言ったものに縁のない俺には鳴海のような体質がどれだけ苦痛なものなのか、その時はまだわからなかった。
その時までは。。。
車は高速を降りて山間の一般道へ入っていく、片側一車線のスラローム、それを沿うように川が流れている。
都会では感じられない自然を僅かながら味わって3人は車に揺られていた。
道中に道の駅がありそこで3人はしばし休憩することにした。
観光名所なのか、こんな山奥にある道の駅だがかなりの賑わいがあり、ホラー映画のロケハンに行くということすら忘れそうな雰囲気だった。
テーブル席を陣取り、この後の打ち合わせを始めた。
「順番はトンネル、ダム湖、廃村という流れで行こうと思いますが良いですか?」
鳴海が現地めぐりのスケジュール確認をする。
道順は鳴海が言ったように廃村が一番奥にあり、手前からロケハンを行うような順番になっている。
すると3人の話を聞いていたのか、となりのテーブルにいた老夫婦が話に割って入ってきた。
「あんた達、ダムの先の村にいくのかい?」
その言葉に鳴海は「そうですが何か?」と返事した。
老夫婦は「観光ならあの村にはいかないほうがいい」といい。
鳴海は「観光ではなく、取材というか。。仕事で行くんです」と丁寧に回答した。
面倒な人に捕まったなと内心俺はそう思っていた。
「仕事でいくなら無理に止めはしないが、悪いことは言わん、日が落ちる前に村を出た方がいい」
と真剣な眼差しで俺らに忠告した。
「ごめんなさいね、あなた!見ず知らずの方に余計なこと言わないでちょうだい」
奥さんと思われる女性は男性の腕をつかみ自らのテーブル引き戻し、苦笑いを浮かべながら俺たちに軽い会釈をした。
俺はノートパソコンを開き、改めて目的地の村を検索した。
検索画面には廃村になった時の記事などが上位に出てきて、下へスクロールしていくと
「心霊スポット、自殺の名所、殺人事件、死体遺棄」とこれまたオカルト系のワードが出てきた。
周囲の山などは東京から近く自然を堪能できるハイキング、登山コース、キャンプ場などに囲まれているようだ。
きっとこの老夫婦もそんな自然を堪能しに来たのだろう。
「この村は周囲は観光業など盛んで何が原因で廃村になったのか謎なんですよね」
鳴海が俺のパソコンの画面をのぞき込みそういった。
「この道の駅を見ても大勢の人でにぎわっているし、経済的な理由ではないんだろうな」
田中さんがそう答える。
少し長めの休憩になったしまったが俺たちはバンに乗り込み目的地を目指すのであった。
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