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6話
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「サヨちゃん、ハルナはなんでホームから
僕を見つめるだけなのかなぁ」
黄昏の色に染まる街路樹、枯れ葉は中に舞っては気ままに流れていく。
落ち葉を踏み締め、どこかに向かう人。
サヨは落ち葉を足でなぞりながらこう言った。
「お兄ちゃんの足元」
「僕の足元」
僕の足元には最近置かれたであろう花束がある。
「ハルナさんにとってこの踏切は辛い場所なんだょ。」
「辛い場所?」
ハルナにとってここが辛い場所。
付き合っていた当初はここに関する話は聞いたことがない。
「ハルナさんはお兄ちゃんのこと嫌いになったわけじゃないよ、この場所が嫌なだけ」
今まで毎週通っていたのに、この花束に気がつかなった。。。
ハルナにとって大切な人でも事故にあったのか?
僕にとっては大好きなこの踏切、ハルナにとって辛い場所。
僕はあの日まで知る由もなかった。
僕を見つめるだけなのかなぁ」
黄昏の色に染まる街路樹、枯れ葉は中に舞っては気ままに流れていく。
落ち葉を踏み締め、どこかに向かう人。
サヨは落ち葉を足でなぞりながらこう言った。
「お兄ちゃんの足元」
「僕の足元」
僕の足元には最近置かれたであろう花束がある。
「ハルナさんにとってこの踏切は辛い場所なんだょ。」
「辛い場所?」
ハルナにとってここが辛い場所。
付き合っていた当初はここに関する話は聞いたことがない。
「ハルナさんはお兄ちゃんのこと嫌いになったわけじゃないよ、この場所が嫌なだけ」
今まで毎週通っていたのに、この花束に気がつかなった。。。
ハルナにとって大切な人でも事故にあったのか?
僕にとっては大好きなこの踏切、ハルナにとって辛い場所。
僕はあの日まで知る由もなかった。
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