81 / 96
呪界団地編 シーズン2
24話
しおりを挟む
ユイナを外に残してハルキとマヤカは
新宿ミカエルという、地元民が避けているビルの中に侵入した。
2階はコンクリートうちつけでワンフロアだった。家具や装飾品電気もなく、窓から差し込む光だけ、地面は土埃が溜まり何年もだれも立ち入っていないような光景であった。
2人は奥にある階段を見つけ3階に向かう。
階段も同じように土埃が溜まり人気もない状態。3階もコンクリートの打ち付けで、家具ひとつなくだだっ広いワンフロアであった。
「なんだつまんない、なんもないじゃん」
2人は2階に戻り、外で待つユイナに声をかける。
「全然怖くないし何もないからユイナもこいよ、あと一階見てから、公園にいこう」
マヤカはユイナを誘い、ユイナも金網に登り窓から2階に入り込む。
「なんもないだろ」
「本当だね」
ユイナも入ってしまえば、恐怖は薄れて2人の後をついて一階に向かう。
「あれ?一階の入り口がない、このまま地下におりるのか」
ハルキの言うように階段と壁しかなく1階は階段の踊り場しかない。
3人はそのまま、地下であろう、階段を下っていく。階段の先には唯一の扉があった。
ハルキが扉に耳を当てて中の様子を探る。
「人の気配はなさそうだ」
そういって扉を開けると中は漆黒の闇、日の光も届かず、ドア周辺の壁を探るとスイッチらしきものがあった。
(カチっ)
小さな電球に灯がともる。
フロアは上の階と同じくらいの広さだが明らかに異なるものがある。
大都会、新宿歌舞伎町にはそぐわない、石造りの井戸だ。
「これって井戸だよな?」
ハルキはそう言いながら近づく、そして井戸の中を見つめる。
「はっはっはっはっ」
ハルキが突然笑い出した。
「どうしたの?面白いものでもあるの?」
マヤカがそう問うとハルキは振り向く。
「はっはっはっはっ」
声は笑っているが、瞳は笑っていない、そして大粒の涙を流している。
「ハルキ?」
ハルキは笑い続け、付近に異臭が広がる。
そしてハルキの足元には水たまりが広がっていた。
ハルキは失禁していた。
ユイナはハルキに近づき、同じように井戸の中を覗こうとした。
「ダメ‼️」
マヤカは大きな声を出してユイナを静止させた。
ハルキは涙を流しながら笑い続ける。
マヤカは以上な空気を読み取りユイナとハルキの手を取り、2階へと引っ張っていく。
「はっはっはっ」
ハルキの笑いも涙も止まらない、ついには脱糞までしていた。
10歳の女の子2人がハルキを2階から下ろすのは不可能。
「マヤカどうしょう」
ユイナも泣き出し、この状況に困惑するのであった。
新宿ミカエルという、地元民が避けているビルの中に侵入した。
2階はコンクリートうちつけでワンフロアだった。家具や装飾品電気もなく、窓から差し込む光だけ、地面は土埃が溜まり何年もだれも立ち入っていないような光景であった。
2人は奥にある階段を見つけ3階に向かう。
階段も同じように土埃が溜まり人気もない状態。3階もコンクリートの打ち付けで、家具ひとつなくだだっ広いワンフロアであった。
「なんだつまんない、なんもないじゃん」
2人は2階に戻り、外で待つユイナに声をかける。
「全然怖くないし何もないからユイナもこいよ、あと一階見てから、公園にいこう」
マヤカはユイナを誘い、ユイナも金網に登り窓から2階に入り込む。
「なんもないだろ」
「本当だね」
ユイナも入ってしまえば、恐怖は薄れて2人の後をついて一階に向かう。
「あれ?一階の入り口がない、このまま地下におりるのか」
ハルキの言うように階段と壁しかなく1階は階段の踊り場しかない。
3人はそのまま、地下であろう、階段を下っていく。階段の先には唯一の扉があった。
ハルキが扉に耳を当てて中の様子を探る。
「人の気配はなさそうだ」
そういって扉を開けると中は漆黒の闇、日の光も届かず、ドア周辺の壁を探るとスイッチらしきものがあった。
(カチっ)
小さな電球に灯がともる。
フロアは上の階と同じくらいの広さだが明らかに異なるものがある。
大都会、新宿歌舞伎町にはそぐわない、石造りの井戸だ。
「これって井戸だよな?」
ハルキはそう言いながら近づく、そして井戸の中を見つめる。
「はっはっはっはっ」
ハルキが突然笑い出した。
「どうしたの?面白いものでもあるの?」
マヤカがそう問うとハルキは振り向く。
「はっはっはっはっ」
声は笑っているが、瞳は笑っていない、そして大粒の涙を流している。
「ハルキ?」
ハルキは笑い続け、付近に異臭が広がる。
そしてハルキの足元には水たまりが広がっていた。
ハルキは失禁していた。
ユイナはハルキに近づき、同じように井戸の中を覗こうとした。
「ダメ‼️」
マヤカは大きな声を出してユイナを静止させた。
ハルキは涙を流しながら笑い続ける。
マヤカは以上な空気を読み取りユイナとハルキの手を取り、2階へと引っ張っていく。
「はっはっはっ」
ハルキの笑いも涙も止まらない、ついには脱糞までしていた。
10歳の女の子2人がハルキを2階から下ろすのは不可能。
「マヤカどうしょう」
ユイナも泣き出し、この状況に困惑するのであった。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
#この『村』を探して下さい
案内人
ホラー
『この村を探して下さい』。これは、とある某匿名掲示板で見つけた書き込みです。全ては、ここから始まりました。
この物語は私の手によって脚色されています。読んでも発狂しません。
貴方は『■■■』の正体が見破れますか?
変貌忌譚―変態さんは路地裏喫茶にお越し―
i'm who?
ホラー
まことしやかに囁かれる噂……。
寂れた田舎町の路地裏迷路の何処かに、人ならざる異形の存在達が営む喫茶店が在るという。
店の入口は心の隙間。人の弱さを喰らう店。
そこへ招かれてしまう難儀な定めを持った彼ら彼女ら。
様々な事情から世の道理を逸しかけた人々。
それまでとは異なるものに成りたい人々。
人間であることを止めようとする人々。
曰く、その喫茶店では【特別メニュー】として御客様のあらゆる全てを対価に、今とは別の生き方を提供してくれると噂される。それはもしも、あるいは、たとえばと。誰しもが持つ理想願望の禊。人が人であるがゆえに必要とされる祓。
自分自身を省みて現下で踏み止まるのか、何かを願いメニューを頼んでしまうのか、全て御客様本人しだい。それ故に、よくよく吟味し、見定めてくださいませ。結果の救済破滅は御客しだい。旨いも不味いも存じ上げませぬ。
それでも『良い』と嘯くならば……。
さぁ今宵、是非ともお越し下さいませ。
※注意点として、メニューの返品や交換はお受けしておりませんので悪しからず。
※この作品は【小説家になろう】さん【カクヨム】さんにも同時投稿しております。 ©️2022 I'm who?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる