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廃村の鬼人編 シーズン1

32話 侵入者

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「なんか聞こえる」
ジレンマが天井を見上げて耳を澄ます。

(パタパタパタパタパタパタ)

「京子さんのヘリだ、きっと。。相変わらずやる事が派手だな。村人がみんな起きちまうよ」

修羅が頭を抱える。

京子がヘリから飛び降りた。
「うりゃ‼️」

ヘリはゆっくりと着地して中からガクが降りてきた。

「宜しい!姉上からひと通り話は聞きました」
ガクは宜しい!は癖である。

「私が来たからには、ハイテク装備でサポートさせていただきます!」

心霊研究部部長であるガクはあらゆる科学装備を駆使してオカルトを探求し続けてるのである。

「てか、ヘリ近所迷惑だから。。」
修羅の冷めた一言

ガクはパイロットの元に駆け寄り耳打ちをすると、ヘリは大空へと飛び立っていった。

村人達がザワザワと外に出てきて騒ぎになりそうな雰囲気だ。

「まぁとにかく中に入って💦」
ジレンマが京子をガクを家に入れる。

ジレンマは京子とガクにここであった事や誠のあれそれを伝えた。

「ほれ見上げだ!」

(ポイっ)
京子が何かを投げた。

「あわわわ」
ジレンマが受け取ったものは、京子が持ち帰った鬼の面であった。
ジレンマは即座に修羅に渡す。

「えっ、なんで俺⁉️凛子が持つべきだろ」
修羅は凛子に手渡した。

「これ!雑に扱うでない‼️」
鬼塚が一喝する。

鬼の面を手に取った凛子。
ほんのり青白いオーラのようなものが体を縁取る。

足首からうねるように太ももそして脇腹へと
ベビの模様が浮き出てきた。

凛子は襟元から中を除く。

「胸のところに蛇の頭があります。。」

「どれどれ」
京子はシャツの裾を軽く上げ下から覗き込む。

「きゃーっ‼️」

「女に胸を見られて恥ずかしがるな、ボケ。ブラのせいで下からだと分かりずらいな💦」

「姉上。男性陣もいるのでそこらへんまでにしときましょうか💦」
ガクが助け舟をだす。

「凛子ちゃん、どんな感じ?」
ジレンマが凛子に聞く

「私の中にいた鬼は完全に除去されたような感じがします。違和感もイライラや頭痛もしない気がします。」

鬼塚が取り除く必要もなく自ら浄化してしまったようだ。

「ワシはもう年じゃ、それを扱うには年を取りすぎた、凛子お前がその力を授かるのじゃ。だがワシの時のように副作用が出なければ良いが。。」

その時であった。

ガタガタ、ドタドタ
扉が開き、何者かが突入してきた。

ガクの後ろに気配、そして喉元には鋭い刃が。。



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