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過去
予知能力
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「先輩!後ろ」
「ドン!ガシャン」クラッシュ音が響く。
先輩の体が中に浮き、数メートル飛ばされ地面に叩きつけられた。。。
「ドンっ」
「はっ!」藍原
「どうした」僕
「先輩こっちから行こう」
「遠まりじゃねぇ?」
「こっちから行きたいの!」
「キィードン!ガシャン」クラッシュ音が響く。
「なんだ事故か?藍原救急車呼んで」僕
タクシーが歩道を横切り、壁に激突。
賑やかな渋谷が惨劇と化した。
タクシーに飛ばされて歩道に横たわる2人の女性、ドライバーもぐったりしている。
一人の女性の体が二重に見える。
「藍原まずい、この人の体から魂らしきものが出てきてる」
藍原は目を閉じて舌打ちをした。
「タンっ」
スイッチオン。
藍原にも半透明のもう一人の女性が見えた。
「オンにした、先輩、手袋外して」
手袋を外した僕の手を取り、半透明の体に僕の手を押し付ける、とても冷たいくピリピリするが何かに触れている感覚がある。
藍原はブツブツ何かを呟きだした。
半透明の女性がもとの体に徐々に戻っていく。
「ピーポーピーポー」サイレンが聞こえ出した。
「先輩、脈は?」
女性の動脈に手を当てると脈はあり、少しむせ返した。
もう一人の女性は自力で座り込んでいた。
「タクシーの人は?」藍原
「タクシー運転手は大丈夫そう」
後ろにいた男女は、、、
全体が黒いモヤの様なもので覆われてる。
タクシーの天張りから人らしき鼻と口が浮き出ている。(死神か)
死神らしきものは、黒いモヤを吸い込み始めた。
「スゥースゥー」
ゆっくりゆっくり黒いモヤを全て吸い上げた。
僕は見ているだけで何も出来なかった。
「後部座席の人はダメだった、脈も息もしてない。」
救急隊が到着し僕は状況を説明し、救急隊が処置に入った。
僕と藍原は呆然とその光景を見つめた。
人の命の儚さと重さ。
僕たちは無言で半蔵門線に向かい、改札を通り下り電車を待つ。
停車している向かいの電車、窓ガラス映る僕と藍原。
藍原は泣いていた。僕は藍原の手を握り、電車を待つ。藍原は僕の手を握り返しこう呟いた。
「先輩があの事故に巻き込まれるのが
見えた」
「えっどう言う事?」
(渋谷、渋谷)
電車がホームに着きとりあえず電車にのった。
(プシュー)電車の扉がしまる。
「私、14歳の時に数秒先だけど突発的に未来が見えるようになって、それで遠回りしようっていったんです。」
「でも他の人たちは救えなかった」
「藍原は口寄せに浄霊、予知まで出来るのか。」
「先輩は気付いてないかも知れないけど先輩の手って神の手じゃないですか?」
「なにそれ?」
「さっき体から離れようとしてた、魂を体に押し戻したし、廃屋のときも、でんでん太鼓で霊視したし、すごいですょ」
「そう言えば、駅で自殺者の霊をみた時も鉄柵に触れたら見えたから、今度ドクに相談してみるょ」
「藍原ってあれ、念仏みたいの呟いているけどどこで習ったの?」
「念仏じゃないですよ、普通に語りかけてるだけです、浄霊してる時もそうです。」
「そうなの?」
「念仏覚えなくていいなら、出来るかもしれないな」
「あの人はまだ、死にたくない、子供の成長を見届けたいと私に伝えてきました。
私はその為にまだ生きるべきだと伝えただけです。
浄霊してる時も、霊体の痛み、苦しみなどを聞いてマイナスな心をプラスの言葉を伝えてるだけです。」
「この神の手と何かを組み合わせれば出来るかもしれない」
「先輩いつまでその神の手でつないでるですか?」
「あっごめん」
「いいですょ、もう少し繋いでましょ」
僕と藍原はどんな関係なんだろう、複雑な心境だ。
「ドン!ガシャン」クラッシュ音が響く。
先輩の体が中に浮き、数メートル飛ばされ地面に叩きつけられた。。。
「ドンっ」
「はっ!」藍原
「どうした」僕
「先輩こっちから行こう」
「遠まりじゃねぇ?」
「こっちから行きたいの!」
「キィードン!ガシャン」クラッシュ音が響く。
「なんだ事故か?藍原救急車呼んで」僕
タクシーが歩道を横切り、壁に激突。
賑やかな渋谷が惨劇と化した。
タクシーに飛ばされて歩道に横たわる2人の女性、ドライバーもぐったりしている。
一人の女性の体が二重に見える。
「藍原まずい、この人の体から魂らしきものが出てきてる」
藍原は目を閉じて舌打ちをした。
「タンっ」
スイッチオン。
藍原にも半透明のもう一人の女性が見えた。
「オンにした、先輩、手袋外して」
手袋を外した僕の手を取り、半透明の体に僕の手を押し付ける、とても冷たいくピリピリするが何かに触れている感覚がある。
藍原はブツブツ何かを呟きだした。
半透明の女性がもとの体に徐々に戻っていく。
「ピーポーピーポー」サイレンが聞こえ出した。
「先輩、脈は?」
女性の動脈に手を当てると脈はあり、少しむせ返した。
もう一人の女性は自力で座り込んでいた。
「タクシーの人は?」藍原
「タクシー運転手は大丈夫そう」
後ろにいた男女は、、、
全体が黒いモヤの様なもので覆われてる。
タクシーの天張りから人らしき鼻と口が浮き出ている。(死神か)
死神らしきものは、黒いモヤを吸い込み始めた。
「スゥースゥー」
ゆっくりゆっくり黒いモヤを全て吸い上げた。
僕は見ているだけで何も出来なかった。
「後部座席の人はダメだった、脈も息もしてない。」
救急隊が到着し僕は状況を説明し、救急隊が処置に入った。
僕と藍原は呆然とその光景を見つめた。
人の命の儚さと重さ。
僕たちは無言で半蔵門線に向かい、改札を通り下り電車を待つ。
停車している向かいの電車、窓ガラス映る僕と藍原。
藍原は泣いていた。僕は藍原の手を握り、電車を待つ。藍原は僕の手を握り返しこう呟いた。
「先輩があの事故に巻き込まれるのが
見えた」
「えっどう言う事?」
(渋谷、渋谷)
電車がホームに着きとりあえず電車にのった。
(プシュー)電車の扉がしまる。
「私、14歳の時に数秒先だけど突発的に未来が見えるようになって、それで遠回りしようっていったんです。」
「でも他の人たちは救えなかった」
「藍原は口寄せに浄霊、予知まで出来るのか。」
「先輩は気付いてないかも知れないけど先輩の手って神の手じゃないですか?」
「なにそれ?」
「さっき体から離れようとしてた、魂を体に押し戻したし、廃屋のときも、でんでん太鼓で霊視したし、すごいですょ」
「そう言えば、駅で自殺者の霊をみた時も鉄柵に触れたら見えたから、今度ドクに相談してみるょ」
「藍原ってあれ、念仏みたいの呟いているけどどこで習ったの?」
「念仏じゃないですよ、普通に語りかけてるだけです、浄霊してる時もそうです。」
「そうなの?」
「念仏覚えなくていいなら、出来るかもしれないな」
「あの人はまだ、死にたくない、子供の成長を見届けたいと私に伝えてきました。
私はその為にまだ生きるべきだと伝えただけです。
浄霊してる時も、霊体の痛み、苦しみなどを聞いてマイナスな心をプラスの言葉を伝えてるだけです。」
「この神の手と何かを組み合わせれば出来るかもしれない」
「先輩いつまでその神の手でつないでるですか?」
「あっごめん」
「いいですょ、もう少し繋いでましょ」
僕と藍原はどんな関係なんだろう、複雑な心境だ。
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