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閑話 ある侍女の決意

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「なんで私がこんなこと…」

王城で侍女として働き始めて1ヶ月。
私は城の裏手の庭をひとり、箒で掃いていた。

私の実家は男爵家で、しかも兄弟が多いのであまり裕福ではない。
だから長女である私がなんとかコネを使いに使って城で働き始めたのだけど…。

「はぁ…やってしまった……」

私は見た目はふわふわして見える…らしいのだが、実際は作り笑いは苦手だし性格も思ったことをズバズバと言ってしまうような、男らしい性格だ。
今回もその性格が災いとなって先輩に睨まれてしまい、本来なら下働きがやるような仕事を先週から毎日やらされているのだ。

「そんなおべっかばっかり言ってらんないっての」

伯爵家の娘である先輩。彼女が侍女たちの実質的リーダーだ。
彼女の自慢話を笑顔で聞き、褒めそやす。
毎日繰り返されるそのくだらないやりとりがめんどくさくなって、つい顔に出してしまった。
無表情で「すごいですねー」と言ったが最後…この陰湿ないじめだ。

「……だって侍女が宝石付ける意味なんてないじゃない。あんなゴツいネックレス、なんて褒めればいいのよ。ていうかなに職場に付けてきてんのよ。アホなの?」

もとから対人関係は得意じゃなかった。
こうなることも予想できてはいた。
でも、実際こうなると納得はいかない。

「あの人たち喋ってばっかのくせに偉そうに…」

そう。あのご令嬢たちは行儀見習いってことで城に上がっているにも関わらず、全然働かないのだ。
身分をひけらかして偉そうにして、男に媚び売って…考えるとムカムカしてくる。

「こうなったら完璧にこなしてやるんだから!」

結果を期待されていないことも、誰も結果なんて見ないことも分かってはいるが、これは私の意地だ。
この一帯全部、ケチの付けようがないほど綺麗にしてやる!

私がひとり鼻息荒く黙々と掃除をしていると…

「ねぇ。あなた何か悪いことでもしましたの?」
「ふわぁっ!?」

この場にそぐわない、天使のような声が聞こえてきて、ものすごく吃驚する。
見ると、城の窓から金髪碧眼のめちゃめちゃ可愛い女の子が、ぴょこん、と顔だけ出してこちらを見ていた。

「えっと…?」
「あなたは何か悪いことをしたから、ここの掃除をさせられていますの?」
「!」

年の頃は8つくらいだろうか?
そんな小さい子に「悪いことしたの?」なんて聞かれるなんて…すごく屈辱的で恥ずかしい。

「………してないわ」
「何もしてないのに侍女がこんなとこ何日も掃除してますの?……もしかしていじめられてますの?」
「なっ!!」

この子は前から全部知ってたんだ。知ってて聞いてる。
普通、侍女はこんなとこ掃除しないってことも、私が何日も掃除させられているってことも。
そう理解した途端、頭の中がカッと熱くなる。
少女の年齢にそぐわない理解力に、つい私は子供相手だということも忘れてムキになってしまう。

「仕方ないじゃない!身分が低いんだから!逆らえないのよ!」

言った瞬間、あることに思い至って…さぁっと血が引いていくのを感じた。

(……待って。この子は?)

王城にいるくらいだ。相当な身分のはず。
しかも子供で城に上がるなんて…間違いなく王子か王女のお友達候補だ。
そしてそれは例外なく侯爵以上。
そんな高貴な家の子供にこんな態度と話し方……。親に告げ口なんてされたら……!

私は先程までとはうってかわって、出来るだけ優しく話し掛ける。

「あなた…親御さんはどちらにいらっしゃるのかしら?」
「お父様とお母様?」

こてんと首を傾げる姿はまさに天使。
返答を待つ私はビクビクしているにも関わらず、マジ可愛いすべすべほっぺ触りたいぎゅってしたい……と、思ってしまった。
…………危機感無いな。

「お父様は執務室…お母様はサロンかしら?」

お城の執務室入室許可にサロン利用…。はい、国の重要人物確定ー!
天使様お願い。私のことは誰にも何も言わないで。いっそ記憶から消して。

「あ…あの…私に会ったことは誰にも……」
「言われたくないんですの?」
「は、はい……」
「……………分かりましたわ。でもその代わりまたわたくしとお話してくださいませ!」
「え」
「わたくしお話相手が欲しかったんですの」

いや、王子とか王女と話しなよ。
くっ…。でもうちは所詮男爵家。断れないわ。

「………私でよろしければ、いつでも」

嫌々了承したけれど。
その子がとてもとても嬉しそうに笑うから、私もつられて笑ってしまった。

それからその少女は毎日のように私のところに会いに来たのだった。


   ******


「あぁーら?あなた最近見ないと思ったら…こぉんなとこにいましたの?もうご実家に帰られたのかと思ってましたわぁ!」

その日も城の裏手を掃いていると、例の伯爵令嬢とその取り巻きたちが現れた。
金の髪が美しい令嬢…だけど。

「………あの子の髪のほうが綺麗ね」

同じ金髪でも、あの子の髪ははふんわりしていて光を浴びると輝いて…ため息が出るほど綺麗なのだ。
金髪縦巻きロールとは大違いだ。そもそも侍女でその髪型ダメだろ。

「何かおっしゃいまして?」
「……いえ、何も」

ていうか仕事はどうしたんだよ。こんなとこで遊んでんな。

「そうそう。わたくしお礼を言いに来ましたの」
「お礼…ですか?」

ニヤリと笑ったその顔は、明らかに私を見下していて…嫌な予感しかしない。

「あなたのご実家にね、あなたの態度が悪いと申し上げましたら、たくさん贈り物を贈ってくださいましたの」
「な………っ!!?」

実家に告げ口したっていうの!?
瞬時に優しい父と母の顔が浮かび、後悔の念に駆られる。
もっと私がうまくやれていれば……!

「だぁってあなたの態度が悪かったら家が責任をとるのは当たり前でしょう?わたくしだってあぁんな田舎臭い贈り物は勘弁してほしかったけどぉ…せっかくの贈り物を無下にするのも失礼でしょお?いただいてあげましたのよぉ?」
「まぁ!お優しいですわぁ」「さすがですわぁ」
「…………っ!」

こいつら………!怒りで目の前が赤くなる。
怒りを抑えられず俯いた私の顔を覗き込み、彼女はとどめとばかりに囁いた。

「身分が低いっていやぁね。あなたは一生わたくしにひれ伏すしかないのよ。…惨めねぇ」

伯爵令嬢と取り巻きたちのクスクスと笑う声に腹が立つ。
我が家の家計では田舎臭い贈り物ですら用意するのは大変だったに違いないのに…!

家のために働きに来たのに、迷惑をかけてしまった。
親に城でいじめられていることを知られてしまった。
悔しい。恥ずかしい。情けない…!
言い返せないこの身分が、憎い。

私が何をしたって言うのよ……!!

「あら。身分が高ければ何をしてもよろしいの?」

鈴を転がすような声に全員が振り向けば、そこにはいつも遊びに来るあの少女が立っていた。

「…何よ、この子」
「質問にお答えになって?」

高貴な雰囲気と漂う威圧感に大の大人たちがたじろぐ。
だが相手は子供だと思い直し、縦巻きロール令嬢が居直った。

「私はこの子の教育をしてあげてるの。いじめているわけではないのよ?この子、ちゃんと仕事もしないのに態度が悪いんですもの」
「っ…………!」

あんた少しも仕事してないじゃない!何を偉そうに…!
腹が立つ腹が立つ腹が立つ…!
無意識にギリリと奥歯が軋んだ。

少女はそれを聞いてさも吃驚、というような顔をした。
目がまん丸だ。………可愛いな。

「そうなんですの?おかしいですわ。わたくしの調べた内容と違いますわ?」
「調べ…?」

少女はドレスの隠しから一枚の紙を取り出し、読み始めた。

「わたくしの調べによりますと…あなた方は日がな一日仕事もろくにせず話してばかり。しかも人事権も命令する権利も与えられていないのにも関わらず、ヤーナ・ザスクに下働きの仕事をさせ、実家のザスク家には『ヤーナが宝飾品を盗んだ』『娘の名誉を守りたければ誠意を見せろ』と恐喝」
「えっ!?盗み!?」

してないわ!?そんなこと!!
そして少女は縦巻きロール令嬢の悪事をどんどん暴いていく。
被害者は私だけではなく、たくさんの身分の低い侍女たちが被害に合っていたらしい。

「たくさんの子たちが犠牲になっていたのですわね。お可愛そうに。気付いてあげられなくて申し訳なかったですわ…」

少女は悔しそうに唇を噛んだ。

「それと、これは偶々なんですけど…調べてるうちにわたくし、あなたのご実家の不正も見つけてしまいましたの。それはもう、えげつないレベルの。具体的に言うと……人身売買ですわね」
「えっ!?」

ほんとえげつねぇな!?
人身売買って!人身売買はこの国では特に厳しく取り締まれている。よく手ぇ出したな。
少女は困ったわ、とでも言うように頬に手を当てて、こてんと顔を傾向げた。
可愛いな…。天使かな?

「これはもう、お家の取り潰しですわね?」
「な……!?」

天使の口から最終通告出た。
縦巻きロール令嬢から取り巻きがザザッと距離を取る。気持ちが良いほど現金なやつらだ…。

「そんなの嘘ですわ!!でたらめですわ!!だいたいあなたのような子供に調べられるわけないじゃない!そんなのあんたの妄想よ!」
「妄想……」
「そうよ!あまり大人を舐めないでちょうだい!嫌だわ、頭の弱い子って。現実と妄想の区別もつかないのだから」
「頭が弱い……」

あああなんてことを……!たぶんこの子の身分は相当高いよ!?伯爵レベルじゃないよ!?というか、もしかしたら…この子は……!

少女はついに耐えられないといった風にクスクスと笑い出した。

「な…なによ!?」
「はぁ…おかしい。あなたって本当にバカですわね」

明らかに蔑む視線の少女に、その場の全員が固まる。

「ヤーナは初めて会ったとき、すぐに理解しましたわ。わたくしの身分が高位であることを」

なんかいろいろバレバレだったのね………恥ずかしいわ。

「あなた罪を重ねてますわよ。……
「えっ………?」

不敬罪。
王族を悪く言ったときに問われる罪だ。
ということは、やはりこの少女は…!

「ま…まさ、か………!!」
「あら。まだ名乗っておりませんでしたわね?わたくしアルエスク王国が第一王女、レギーナ・アルエスクと申しますわ。ゼフカ伯爵家令嬢、イザベラ・ゼフカ様。恐らくあなたに言っても無意味とは存じますが…………」

カタカタと震える縦巻きロール令嬢…改め、イザベラ様は青を通り越して真っ白い顔になっている。

「これだけは言わせてくださいませ。身分が高いからと言ってなんでも許されるだなんて大間違いですわ。高い身分にはそれ相応の責任がございますのよ。それが分からないあなたに高い身分を与えるのは子供にナイフを与えるのと同じこと。ですから…返していただきますわね」

身分返上。つまりは、平民落ち。
身分を笠に着ていたイザベラ様にとってはきつい罰だろうが…これだけで済んで良かったんじゃない?
王城での勝手な振る舞いに恐喝に不敬罪。そして実家の人身売買。
というか不敬罪だけで斬首されても文句は言えないのだから、むしろレギーナ様の温情に気付くべきだと思うが……ガタガタと震えているイザベラ様には分からないか。

「ラルフ」
「はっ」

いつの間に現れたのか、騎士服がパッツンパッツンのマッチョ騎士が現れ、無抵抗のイザベラ様を連れて行く。

それを見送る姫様の横顔を見た瞬間、ハッと気付く。
そうだ…この子は王族とはいえ、まだ10歳にも満たない子供。
人を制裁するような、重責を負わせてしまうなんて!

「私のせいで…!大変申し訳ございません!!」
「え?」

ガバリと頭を下げた私に姫様がたじろいだのが見なくても分かる。

「顔を上げて下さいませ。これはわたくしの王族としての務め。あなたのせいではございませんわ」
「いいえ、いいえ…!姫様は確かに王族です。ですがまだ小さくていらっしゃいますのに…!こんな責任を負う必要はございませんのに…!」
「……………あなたはお優しいんですのね」

その時のふわりと笑う姫様がとても美しくて儚くて…私の心に突き刺さった。



後から知ったのだが、イザベラ様の制裁は姫様が望んでご自分でやるとおっしゃったらしい。
イザベラ様の悪事やゼフカ家の人身売買の証拠を見つけたのは自分だから、最後まで責任を取りたい、と。
絶対きっかけは私だよねぇ…。あぁぁ、情けない……。

あの小さな肩にどれだけの重責を背負ってらっしゃるんだろう?
彼女はひとりで戦っているんだろうか?
彼女のために、私にできることは…?


  *****


「今日から姫様付きの侍女になります、ヤーナ・ザスクです。よろしくお願いいたします」

自己紹介する私を姫様がニコニコと「よろしくね」と受け入れてくれた。…尊い。
そう。私はあれから頑張って頑張ってひたすらに頑張って、たまに誰かを蹴落として、姫様付き侍女というポジションを手に入れたのだ。

私にできることが何かは分からない。
けど、けど……私にできることならなんでもしよう。
姫様の抱える重責を少しでも支えて差し上げよう。
この人のためならなんでもできる。
熱い想いは、まるで初恋のようで…。

私はひとり、拳を握る。

誰にもこの人を傷つけさせない。絶対に。例えそれが、あの身分の高い、スカした婚約者でも…!
自分はベタ惚れのくせして澄ました顔して、姫様を振り回して…小癪な!
そのうえ姫様に愛されているだなんて…!
おこがましい!羨ましい!ずるい!!

………おっと。つい本音が。

とにかく。姫様を幸せにすることが私の使命。
もしガルロノフ様が姫様に相応しくないと感じたら、さり気無く他の男性にも目を向けるように進言して差し上げよう。
もちろん、公爵家だろうが隣国だろうが遠い国の商家だろうが、私は姫様が嫁ぐ先に必ず付いていくけどね!

「きのう、新しく解毒薬を作りましたの!今からこれを試すために、この毒を飲んでみますわ!わたくしが飲んで倒れたら、この解毒薬を飲ませてくださいませ!」

………うん。こういう姫様の無茶も私が止めないとね?

「ダメです、姫様。姫様は尊い御身。………ラルフに飲ませましょう」
「おいっ!!?」
「ほら、姫様の命令です。飲め」
「姫様は命令してないだろう!?」

ああ…毎日が楽しい。
こんな日々が続きますように。
姫様がずっと幸せでありますように。
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