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第4部 新たな展開

第98話 覚醒

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 私は魔剣【フラガラッハ】を右手に持ち、小走りに真祖オルソに向かって行く。
 ガキッ!ガキッ!ガキッ!ガキッ!
 ガキッ!ガキッ!ガキッ!ガキッ!
 私の打ち下ろす剣をオルソは鉤爪で受け止める。

「な、なんだ急に。どうしたのだ?」
 そう言うとオルソは私から離れようとする。


 剣技【アーマーブレイク】
 私はダメージを同時に与え、物理防御力を0にする技を放つ!!
 ダンッ!!
 決まったわ。

 剣技【裂葉風】!!
 風のように全てを切り裂く剣技を放ち、オルソの体を切り裂いていく。

 シュッ!!シュッ!!シュッ!!シュッ!!
  シュッ!!シュッ!!シュッ!!シュッ!!

「グァ~~~!!」

 ストレージに【フラガラッハ】を収納し私は拳を構える。

「おや、どうしたのかね?諦めたのかな、女よ」
「違うわ、こうするのよ!!」

 拳技【爆裂拳】!!

 バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!
  バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!

 敵単体に6回連続で炎属性の物理攻撃を打ち出す技よ。
「グォー!!」
 効いているわ。
 もう少し、後もう少しだわ。

「女め、良い顔をしていれば調子に乗りおって。これでもくらえ!!」

〈〈〈〈〈 ダークアロー 〉〉〉〉〉

 闇の魔法の矢がポポンに向って飛んで行く!!

「ポポン!!」

『ガウ!!』
 シルバーが立ちはだかりそれを防いだ。

 良かった。
 やっと治ったポポンをまた狙うなんて許さない。
 怒りがこみ上げ私の感情は乱れた。
 すると『ヘルプ』機能の声がした。

〈〈〈〈 怒りにより一時的にゾーンに入ります。時間は5分です 〉〉〉〉

 その声を聞き終えると私の体は同時に動いた。

 拳技【覚醒爆裂拳 】!!
[ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!!
 [ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!!
  [ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!!
[ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!!

「グワ~!!どうしたのだ、なぜ急に攻撃力が上がった?」
 オルソが苦しそうに倒れ込む。

 まだまだ、これからよ。
 拳技究極奥儀【夢幻闘舞 】!!
[ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!![ドドドドッ!!
 [ドドドドッ!![ドドドドッ!![オラオラオラオラオラオラオラ、
 [オラオラオラオラオラオラオラ、オラオラオラオラオラオラオラ、
  [オラオラオラオラオラオラオラ、オラオラオラオラオラオラオラ、

 私は拳を叩きつける。
 この技は魔法防御無視の大ダメージを与えることが出来る。
 その証拠にオルソが再生を繰り返している。
 だけど再生の速度が遅くなって来たわ。

「シルバー今よ!!」
『へい、あねさん。ウインドカッター!!』

 シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、
  シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、
   シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、
 シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、シュン、

「グワ~!!」
 オルソは切り刻まれて行く。

『とどめだ!!ライディーン!!』
 高電圧の雷がオルソに落ち、焦げた匂いが立ち込める。

 首が落ち胴体もバラバラに切り刻まれ、オルソは再生できなくなった。
 生命力の弱ったオルソの頭部をストレージに収納した。
 すると残った胴や頭部以外の部分は崩れ落ちて行った。

 これで終わりよ!!
 グシャ!!
 そう私は呟きストレージの中で頭部をひねり潰した。

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