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第2部 王都ファグネリア
第23話 宣伝
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私は住居兼店舗を借りることにした。
それから大工さんを頼み店のカウンター台の横に仕切りを付け、受付と食べ終わったお皿を下げる食器返却台を作ってもらった。
後はネットスーパーで木のお皿とスプーンを50セットを購入した。
これだけあれば足りるかな?
店は私1人なのでお皿にフードを乗せて提供して、暇が出来たらまとめて洗う感じかな。
そんなに忙しいとも思えないから。
猫族用と犬族用の食堂だから、お客さんも限られるだろうし。
内容はどうしようかな?
カリカリフードだけなら300円。
ペースト状の餌…、げふん、げふん、食べ物を掛けるなら+100円で計400円とか。
毎日お皿分の枚数の50人が、お客さんとして来てくれたら1日15,000~20,000円。
週休2日で働いても月30~40万台にはなるわ。
1皿300円でも思った以上になるのね。
塵積ね、ちりつも。
私はネットスーパーでコピー用紙、5色のマジック、セロテープ、画鋲を購入した。
そしてコピー用紙を繋ぎ合わせ、犬と猫の絵とスプーンとフォークを描いた。
値段も書いて入り口の壁にそれを貼っておく。
この国では読み書きできない人が多いらしく、文字だけではなく獣人用の店なら獣人を、飲食店ならスプーンとフォークを描かないと分からないようだ。
だから私の店は犬と猫獣人専用の食堂で、人族は気にもしないでしょう。
まあ、どんなことでも商売になると考えたら、それもありかもしれないわ。
需要は少なくても店が1店舗なら、それなりにお客さんが来てくれるかも。
店の名前を決めないと。
『屋台の店シルバー』なんてどうかしら?
屋台だけど店というのも変かな?
私はそう思い簡単な絵をチラシ用に何枚か描いた。
後は宣伝ね、どうしたらいいのかしら?
そうだ、冒険者ギルドに行ってみよう。
掲示板に貼ってもらえないかしら?
私はそう思い店の戸締りをして、冒険者ギルドに向かう。
シルバーを連れて街を歩く。
すると遠巻きに人々がこちらを見ている。
「わぁ~、おかあさん見て。大きいワンちゃんだよ」
「えぇ、そうね…」
子供はシルバーに興味を示すけど、親は逆に怖がっている。
まあ、魔物だからね。
子供にとっては大きなワンちゃん、大人にとっては魔物なのね。
冒険者ギルドに着きシルバーは、入口から少し離れたところで待機だ。
入口に居ると他の冒険者が怖がるといけないから。
冒険者が戻ってくる夕方前の時間帯で、ギルドは混み始めていた。
丁度、受付のジェシーさんのところが空いていた。
「こんにちは、ジェシーさん」
「いらっしゃいませ、スズカさん。今日は依頼申請でしょうか?」
「いいえ、違うんです。実はお願いがありまして…」
「どんなことでしょうか?」
「実は今度、犬、猫族用の屋台の店を開くことになりまして」
「屋台の店ですか?」
「あぁ、すみません。食堂です」
「それはおめでとうございます。それでお願いと言うのは」
「宣伝をしたいのでこのポスターを、どこかに貼ってほしいのです」
「申し訳ありませんが、その場合は有料となります」
「有料ですか?おいくらでしょうか」
「そうですね、その大きさだと1週間で5万円。1ヵ月で15万円頂いています」
「そんなにするんだ」
「えぇ、どうしても宣伝目的の物は高くなります。その反面、文字が読めない人が多いので反響は…」
あぁ~、宣伝にはお金が掛かる。
しかも文字が読めない人が多いから、絵が描いてあっても全体が伝わらず反響が少ない、と言う訳ね。
駄目でしょ、どうしょう?
「スズカさんじゃないか?どうしたんだい」
声を掛けられ振り向くと、冒険者パーティ『燃える闘魂』の4人だった。
それから大工さんを頼み店のカウンター台の横に仕切りを付け、受付と食べ終わったお皿を下げる食器返却台を作ってもらった。
後はネットスーパーで木のお皿とスプーンを50セットを購入した。
これだけあれば足りるかな?
店は私1人なのでお皿にフードを乗せて提供して、暇が出来たらまとめて洗う感じかな。
そんなに忙しいとも思えないから。
猫族用と犬族用の食堂だから、お客さんも限られるだろうし。
内容はどうしようかな?
カリカリフードだけなら300円。
ペースト状の餌…、げふん、げふん、食べ物を掛けるなら+100円で計400円とか。
毎日お皿分の枚数の50人が、お客さんとして来てくれたら1日15,000~20,000円。
週休2日で働いても月30~40万台にはなるわ。
1皿300円でも思った以上になるのね。
塵積ね、ちりつも。
私はネットスーパーでコピー用紙、5色のマジック、セロテープ、画鋲を購入した。
そしてコピー用紙を繋ぎ合わせ、犬と猫の絵とスプーンとフォークを描いた。
値段も書いて入り口の壁にそれを貼っておく。
この国では読み書きできない人が多いらしく、文字だけではなく獣人用の店なら獣人を、飲食店ならスプーンとフォークを描かないと分からないようだ。
だから私の店は犬と猫獣人専用の食堂で、人族は気にもしないでしょう。
まあ、どんなことでも商売になると考えたら、それもありかもしれないわ。
需要は少なくても店が1店舗なら、それなりにお客さんが来てくれるかも。
店の名前を決めないと。
『屋台の店シルバー』なんてどうかしら?
屋台だけど店というのも変かな?
私はそう思い簡単な絵をチラシ用に何枚か描いた。
後は宣伝ね、どうしたらいいのかしら?
そうだ、冒険者ギルドに行ってみよう。
掲示板に貼ってもらえないかしら?
私はそう思い店の戸締りをして、冒険者ギルドに向かう。
シルバーを連れて街を歩く。
すると遠巻きに人々がこちらを見ている。
「わぁ~、おかあさん見て。大きいワンちゃんだよ」
「えぇ、そうね…」
子供はシルバーに興味を示すけど、親は逆に怖がっている。
まあ、魔物だからね。
子供にとっては大きなワンちゃん、大人にとっては魔物なのね。
冒険者ギルドに着きシルバーは、入口から少し離れたところで待機だ。
入口に居ると他の冒険者が怖がるといけないから。
冒険者が戻ってくる夕方前の時間帯で、ギルドは混み始めていた。
丁度、受付のジェシーさんのところが空いていた。
「こんにちは、ジェシーさん」
「いらっしゃいませ、スズカさん。今日は依頼申請でしょうか?」
「いいえ、違うんです。実はお願いがありまして…」
「どんなことでしょうか?」
「実は今度、犬、猫族用の屋台の店を開くことになりまして」
「屋台の店ですか?」
「あぁ、すみません。食堂です」
「それはおめでとうございます。それでお願いと言うのは」
「宣伝をしたいのでこのポスターを、どこかに貼ってほしいのです」
「申し訳ありませんが、その場合は有料となります」
「有料ですか?おいくらでしょうか」
「そうですね、その大きさだと1週間で5万円。1ヵ月で15万円頂いています」
「そんなにするんだ」
「えぇ、どうしても宣伝目的の物は高くなります。その反面、文字が読めない人が多いので反響は…」
あぁ~、宣伝にはお金が掛かる。
しかも文字が読めない人が多いから、絵が描いてあっても全体が伝わらず反響が少ない、と言う訳ね。
駄目でしょ、どうしょう?
「スズカさんじゃないか?どうしたんだい」
声を掛けられ振り向くと、冒険者パーティ『燃える闘魂』の4人だった。
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