5 / 110
第1部 転移者
第5話 仲間
しおりを挟む
シベリアン・ハスキーの様な大型犬が5匹。
私の目の前で何やらワン、ワン鳴いている。
私も困ってしまってワン、ワン、ワワ~ン、て犬のおまわりさんか?!
お後がよろしいようで…。
あら?
そう言えばこの子達、首輪をしていないわ。
可哀そうに。
こんなに体の大きいワンコ達5匹を養うなんて、飼い主さんが出来なくて捨てられたのかしら?
『その一目ぼれ迷惑です!!』
飼う前に考えよう!!
なんてね。
ゲッフン、ゲッフン。
一人芝居もそろそろ疲れて来たわ。
あれ?ワンコ達はお腹が空いているのかしら?
仕方がないわね。
そう思いながら私はアイコンをタップし、『ネットスーパー』を立ち上げる。
確かペット用品も売っていたわね。
え~と、ドッグフードと…。
そう思いながらサイトの中を捜す。
あった!!
『愛犬元気ん』
ん?
元気ん?
どこまでネタ縛りなのかしら?
そう思いながらも私は2.2kgの餌と、犬用の餌を入れる食器を5個購入した。
カラ、カラ、カラ、
「さあ、食べてね。私からのプレゼントよ」
購入したドライフードをお皿に入れ、ワンコ達の前に置く。
ワンコ部下A『お~、何か美味しそうな匂いがする』
ワンコ部下B『本当だ、これは肉の匂いか?』
ワンコ部下C『食べても良いて、ことかな?』
ワンコ部下D『きっと、そうだろう』
銀色のワンコ『据え膳食わぬは男の恥と言うからな。仕方ない。ここは頂こう』
例えが違いますよ~!!
私はワンコ達の会話を、アフレコをしながら突っ込む。
まあ実際はワンコ達がワン、ワン、ガルルと鳴いているだけなんだけど。
そして意を決したように、銀色のボスワンコが食べ始める。
するとボスワンコが、むさぼるように食べ始める。
『お~、旨い。うまいぞ~』
ワンコ部下A『本当ですか兄貴?!』
ボスワンコ『あぁ、嘘を言ってどうする。お前達も食べてみろ』
ワンコ部下B『へい、おっ!!これは、なんという旨さなんだ』
ワンコ部下C『こ、これは…。ビーフとチキンのバランスが絶妙だ』
ワンコ部下D『緑黄色野菜や小魚も入ってるぞ!!おいしさと栄養バランスを考えた食事だ!!』
ワン、ワン、ワン、ワン、ガルル、ワン、ワン、ワン、
ワン、ワン、ガルル、ワン、ワン、ワン、ワン、ワン、
ワン、ワン、ワン、ワン、ワン、ガルル、ワン、ワン、
私にはそう言っているかのように聞こえた。
さて、そろそろ現実逃避は止めて、これからどうするのか考えないと。
陽は沈み始め辺りは暗くなっている。
「じゃあ、私は行くから。みんな元気でね」
そう私は言いながら手を振り、その場を立ち去ろうと歩き出す。
するとワンコ達も私の後を着いてくる。
しまった。
餌をあげたから懐かれてしまった。
飼えないなら、情けをかけてはいけなかったのね。
「ごめんね。着いて来ても貴方達を飼う事はできないわ。私もこの世界に来てまだ、定職にも付いて居ないしね」
ボスワンコ『|ワン、ワン《そんな、姉《あね》さん》、ワン、ワワ~ン』
ワンコ部下A『ワン、ワン、ガルル、ワン』
「お前達~!!」
ボスワンコ、ワンコ部下A~D『ワン、ワォ~ン!!』
「わかったわ。お前たちに出会えたのも何かの縁だわ。これからよろしくね」
そう言いながら私は、ワンコ達を抱きしめた。
ガブッ、ゴリゴリ、ガブッ、
まあ、本当に赤ちゃんなのね。
でもさすがに5匹同時に手足を甘噛みされるとね。
あっ!頭を噛むのはやめて。
髪の毛が唾液でベタベタになるから。
さあ、行くわよ。
そう涼香は言いながら、新しい仲間5匹と歩き出すのであった。
私の目の前で何やらワン、ワン鳴いている。
私も困ってしまってワン、ワン、ワワ~ン、て犬のおまわりさんか?!
お後がよろしいようで…。
あら?
そう言えばこの子達、首輪をしていないわ。
可哀そうに。
こんなに体の大きいワンコ達5匹を養うなんて、飼い主さんが出来なくて捨てられたのかしら?
『その一目ぼれ迷惑です!!』
飼う前に考えよう!!
なんてね。
ゲッフン、ゲッフン。
一人芝居もそろそろ疲れて来たわ。
あれ?ワンコ達はお腹が空いているのかしら?
仕方がないわね。
そう思いながら私はアイコンをタップし、『ネットスーパー』を立ち上げる。
確かペット用品も売っていたわね。
え~と、ドッグフードと…。
そう思いながらサイトの中を捜す。
あった!!
『愛犬元気ん』
ん?
元気ん?
どこまでネタ縛りなのかしら?
そう思いながらも私は2.2kgの餌と、犬用の餌を入れる食器を5個購入した。
カラ、カラ、カラ、
「さあ、食べてね。私からのプレゼントよ」
購入したドライフードをお皿に入れ、ワンコ達の前に置く。
ワンコ部下A『お~、何か美味しそうな匂いがする』
ワンコ部下B『本当だ、これは肉の匂いか?』
ワンコ部下C『食べても良いて、ことかな?』
ワンコ部下D『きっと、そうだろう』
銀色のワンコ『据え膳食わぬは男の恥と言うからな。仕方ない。ここは頂こう』
例えが違いますよ~!!
私はワンコ達の会話を、アフレコをしながら突っ込む。
まあ実際はワンコ達がワン、ワン、ガルルと鳴いているだけなんだけど。
そして意を決したように、銀色のボスワンコが食べ始める。
するとボスワンコが、むさぼるように食べ始める。
『お~、旨い。うまいぞ~』
ワンコ部下A『本当ですか兄貴?!』
ボスワンコ『あぁ、嘘を言ってどうする。お前達も食べてみろ』
ワンコ部下B『へい、おっ!!これは、なんという旨さなんだ』
ワンコ部下C『こ、これは…。ビーフとチキンのバランスが絶妙だ』
ワンコ部下D『緑黄色野菜や小魚も入ってるぞ!!おいしさと栄養バランスを考えた食事だ!!』
ワン、ワン、ワン、ワン、ガルル、ワン、ワン、ワン、
ワン、ワン、ガルル、ワン、ワン、ワン、ワン、ワン、
ワン、ワン、ワン、ワン、ワン、ガルル、ワン、ワン、
私にはそう言っているかのように聞こえた。
さて、そろそろ現実逃避は止めて、これからどうするのか考えないと。
陽は沈み始め辺りは暗くなっている。
「じゃあ、私は行くから。みんな元気でね」
そう私は言いながら手を振り、その場を立ち去ろうと歩き出す。
するとワンコ達も私の後を着いてくる。
しまった。
餌をあげたから懐かれてしまった。
飼えないなら、情けをかけてはいけなかったのね。
「ごめんね。着いて来ても貴方達を飼う事はできないわ。私もこの世界に来てまだ、定職にも付いて居ないしね」
ボスワンコ『|ワン、ワン《そんな、姉《あね》さん》、ワン、ワワ~ン』
ワンコ部下A『ワン、ワン、ガルル、ワン』
「お前達~!!」
ボスワンコ、ワンコ部下A~D『ワン、ワォ~ン!!』
「わかったわ。お前たちに出会えたのも何かの縁だわ。これからよろしくね」
そう言いながら私は、ワンコ達を抱きしめた。
ガブッ、ゴリゴリ、ガブッ、
まあ、本当に赤ちゃんなのね。
でもさすがに5匹同時に手足を甘噛みされるとね。
あっ!頭を噛むのはやめて。
髪の毛が唾液でベタベタになるから。
さあ、行くわよ。
そう涼香は言いながら、新しい仲間5匹と歩き出すのであった。
37
お気に入りに追加
275
あなたにおすすめの小説
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる