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第10部 結婚
第79話 商会はさらに大きく
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エリアス商会に来ていて、アルバンさんに取次いでほしいが話が通じない。
「だから俺はアルバンさんに会いに来たんだ。取次いでもらえば分かるから」
「あなたみたいな子供が、どうして社長を知ってるの?」
さっきから堂々巡りだ。
これはあれか?
あなたはどこまで我慢できますか?ゲームか。
「エリアス様?」
見るとアルバンさんの奥さんのアルシアさんだった。
娘のアディちゃんも一緒だった。
「アルシアさん、アディちゃん。お久しぶりです」
「まぁ、王都よりお戻りになったのですね」
「えぇ、今日戻りました」
「奥様、この方をご存じなので」
「失礼ですよ、エレーナ。この方は社長、いいえエリアス会長よ」
「エリアス会長ですか!これは失礼致しました」
驚いた顔で言われた。
これでやっと話が通じる。
「アルバンさんと話をしたいのですが」
「はい、アルバンは社長室にいます。ただいまご案内致しますわ」
そう言うと3階の立派な客間に案内された。
「お待ちください。ただいま主人を呼んでまいりますから」
アルシアさんは部屋を出ていき、暫くすると部屋にアルバンさんが入ってきた。
「これは、これはエリアス様。無事にご帰還されて良かった」
「はい、本日帰ってまいりました」
それから王都での話をした。
サバイア国王の娘、カロリーナ第一王女と、ドゥメルグ公爵の長女マリーお嬢様と結婚したこと。
ワイバーンを2匹討伐し1匹は売り、もう1匹はマリーお嬢様の結納にあげたこと。
カロリーナ王女にはアスケルの森で倒した緑竜を、結納代わりにあげたことを話した。
話をするたびにアルバンさんは目を白黒させ驚いていた。
そしてドラゴンの肉を食べる前に手放したことが悔やまれると言った。
今度手に入ったらみんなで焼き肉パーティーをしようと話した。
「社員は増えましたか?」
「はい、社員と教会からの派遣社員を合わせると50人になりました」
「50人ですか。知らない内に大きくなりましたね」
驚いた、そんなに人が雇えるのか?
どんだけ『マヨネーズ』を作って売っているのか?
「まだ増やすことはできますか?」
「はい、可能ですが。さすがにこれ以上、人を増やしても」
「いえ、そうではありません。ここで『味元』、『醤油』、『ソース』を作ろうと思います」
「ほ、本当ですか!そうなれば更に人が必要になりますね」
「ただ『醤油』、『ソース』は発酵させ熟成するまでに2~3年かかります」
「発酵?熟成?」
「時間が経つと腐るのが腐敗。有効成分に変わり食べられるのが発酵です」
「良く分かりませんが…」
「製品になるのに2~3年は掛かると言う事です」
「2~3年ですか!」
「はい、今から作り出しても販売できるのは2~3年後です」
「そんなに時間が掛かるんですか」
「はい、その分働く側も熟練度が必要になります。そのため、真面目で持久力がある人が向いています。その人達は普段は『味元』メインで仕事をして頂き、兼務で『醤油』、『ソース』を作ることになります」
「そんな人がいるのか、ヨハネス大司教様に相談してみましょう。では早速、大聖堂に行きましょう。きっと喜びます」
なぜ喜ぶんだ?
なにか嫌な予感がする。
「だから俺はアルバンさんに会いに来たんだ。取次いでもらえば分かるから」
「あなたみたいな子供が、どうして社長を知ってるの?」
さっきから堂々巡りだ。
これはあれか?
あなたはどこまで我慢できますか?ゲームか。
「エリアス様?」
見るとアルバンさんの奥さんのアルシアさんだった。
娘のアディちゃんも一緒だった。
「アルシアさん、アディちゃん。お久しぶりです」
「まぁ、王都よりお戻りになったのですね」
「えぇ、今日戻りました」
「奥様、この方をご存じなので」
「失礼ですよ、エレーナ。この方は社長、いいえエリアス会長よ」
「エリアス会長ですか!これは失礼致しました」
驚いた顔で言われた。
これでやっと話が通じる。
「アルバンさんと話をしたいのですが」
「はい、アルバンは社長室にいます。ただいまご案内致しますわ」
そう言うと3階の立派な客間に案内された。
「お待ちください。ただいま主人を呼んでまいりますから」
アルシアさんは部屋を出ていき、暫くすると部屋にアルバンさんが入ってきた。
「これは、これはエリアス様。無事にご帰還されて良かった」
「はい、本日帰ってまいりました」
それから王都での話をした。
サバイア国王の娘、カロリーナ第一王女と、ドゥメルグ公爵の長女マリーお嬢様と結婚したこと。
ワイバーンを2匹討伐し1匹は売り、もう1匹はマリーお嬢様の結納にあげたこと。
カロリーナ王女にはアスケルの森で倒した緑竜を、結納代わりにあげたことを話した。
話をするたびにアルバンさんは目を白黒させ驚いていた。
そしてドラゴンの肉を食べる前に手放したことが悔やまれると言った。
今度手に入ったらみんなで焼き肉パーティーをしようと話した。
「社員は増えましたか?」
「はい、社員と教会からの派遣社員を合わせると50人になりました」
「50人ですか。知らない内に大きくなりましたね」
驚いた、そんなに人が雇えるのか?
どんだけ『マヨネーズ』を作って売っているのか?
「まだ増やすことはできますか?」
「はい、可能ですが。さすがにこれ以上、人を増やしても」
「いえ、そうではありません。ここで『味元』、『醤油』、『ソース』を作ろうと思います」
「ほ、本当ですか!そうなれば更に人が必要になりますね」
「ただ『醤油』、『ソース』は発酵させ熟成するまでに2~3年かかります」
「発酵?熟成?」
「時間が経つと腐るのが腐敗。有効成分に変わり食べられるのが発酵です」
「良く分かりませんが…」
「製品になるのに2~3年は掛かると言う事です」
「2~3年ですか!」
「はい、今から作り出しても販売できるのは2~3年後です」
「そんなに時間が掛かるんですか」
「はい、その分働く側も熟練度が必要になります。そのため、真面目で持久力がある人が向いています。その人達は普段は『味元』メインで仕事をして頂き、兼務で『醤油』、『ソース』を作ることになります」
「そんな人がいるのか、ヨハネス大司教様に相談してみましょう。では早速、大聖堂に行きましょう。きっと喜びます」
なぜ喜ぶんだ?
なにか嫌な予感がする。
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