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第10部 結婚
第74話 結婚指輪
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俺は今、カロリーナ王女と一緒にテラスで紅茶を飲んでいる。
カロリーナ王女の後ろには、王女付の侍女ナターシャさんが居る。
結婚と言えば結婚指輪だ。
既婚者の指を見ても指輪はしていない。
どうやら聞くとそのような習慣は無いらしい。
女性を既婚者かどうか見分けるのは、髪型だ。
髪を下ろしていいのは未婚の女性のみ。
長いサラサラな髪で男性にアピールをする。
逆に既婚者の女性は髪を下ろしていると、男を誘っていると思われる。
そのため、長い髪を編み込んだり結い上げているそうだ。
と言う事は、カロリーナ王女のサラサラの髪を見れるのもあと少しなのか。
「カロリーナ王女様」
「カロリーナと呼んでください」
「ではカロリーナ」
「はい、エリアス様」
「私もエリアスで良いですよ」
「あっ、はい」
「左手を出してもらえますか」
「左手ですか?」
カロリーナ王女はそう言いながら、俺に左手を出した。
俺は鑑定で指のサイズを測る。
「これはどういう事でしょうか?」
「まあ、見ていてください」
以前、鍛冶ギルドでもらった廃材の中にミスリルがあった。
それを加工して、と。
そして鉱物の中からダイヤを抽出してと。
俺はなにもない空間をタップして、ストレージの中で『創生魔法』を使い指輪を加工している。
カロリーナ王女はキョトン顔だ。
「はい、どうぞ」
そう言いながら、ストレージから指輪を2つ出した。
俺のは平打ちのシンプルな指輪。
そしてカロリーナ王女の指輪は、小さいダイヤをラウンドブリリアントカットと呼ばれる58面体にカットし、それを6個横に並べたデザインにした。
「まあ、奇麗。ダイヤですか」
「えぇ、そうです。台座はミスリルを加工して作りました」
「「「えっ、ダイヤにミスリルですか」」」
俺は知らなかった、ダイヤも高いがミスリルも高い事を。
「これをお互いの左手の薬指にはめます」
「これはどう言う…」
「結婚指輪です」
「結婚指輪?」
「私の国の習慣で結婚の際には、お互いの左手の薬指に指輪をするのです」
「それはどういった理由でしょうか」
「左手薬指の血管が心臓に繋がっていて、結婚を神へと誓うと言う意味があります」
「まあ、なんて素敵な考え方でしょう!」
「それにお互いに指輪をはめることで、結婚への覚悟ができるという訳です」
「素敵な習慣があるのですね。嬉しい」
大げさだな、でも喜んでくれるのは嬉しいものだ。
婚約指輪も創ろうと思ったが、すぐに結婚だからやめておいた。
その分、結婚指輪を豪華にしたおいた。
俺はカロリーナ王女の薬指に指輪をはめてやった。
すると指輪を陽に透かして、嬉しそうに見ている。
「どう、ナターシャ?」
「とても素敵です、カロリーナ王女様。こんな素敵な指輪は見たことがありません」
ナターシャさんは年のころは30歳くらい。銀髪の丸顔の人だ。
カロリーナ王女を小さい頃から、面倒を見ているそうだ。
この人が一緒に俺の開拓村にくるらしい。
可哀そうに、開拓村に来たら一生独身だよ。
カロリーナ王女の後ろには、王女付の侍女ナターシャさんが居る。
結婚と言えば結婚指輪だ。
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どうやら聞くとそのような習慣は無いらしい。
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長いサラサラな髪で男性にアピールをする。
逆に既婚者の女性は髪を下ろしていると、男を誘っていると思われる。
そのため、長い髪を編み込んだり結い上げているそうだ。
と言う事は、カロリーナ王女のサラサラの髪を見れるのもあと少しなのか。
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「ではカロリーナ」
「はい、エリアス様」
「私もエリアスで良いですよ」
「あっ、はい」
「左手を出してもらえますか」
「左手ですか?」
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俺は鑑定で指のサイズを測る。
「これはどういう事でしょうか?」
「まあ、見ていてください」
以前、鍛冶ギルドでもらった廃材の中にミスリルがあった。
それを加工して、と。
そして鉱物の中からダイヤを抽出してと。
俺はなにもない空間をタップして、ストレージの中で『創生魔法』を使い指輪を加工している。
カロリーナ王女はキョトン顔だ。
「はい、どうぞ」
そう言いながら、ストレージから指輪を2つ出した。
俺のは平打ちのシンプルな指輪。
そしてカロリーナ王女の指輪は、小さいダイヤをラウンドブリリアントカットと呼ばれる58面体にカットし、それを6個横に並べたデザインにした。
「まあ、奇麗。ダイヤですか」
「えぇ、そうです。台座はミスリルを加工して作りました」
「「「えっ、ダイヤにミスリルですか」」」
俺は知らなかった、ダイヤも高いがミスリルも高い事を。
「これをお互いの左手の薬指にはめます」
「これはどう言う…」
「結婚指輪です」
「結婚指輪?」
「私の国の習慣で結婚の際には、お互いの左手の薬指に指輪をするのです」
「それはどういった理由でしょうか」
「左手薬指の血管が心臓に繋がっていて、結婚を神へと誓うと言う意味があります」
「まあ、なんて素敵な考え方でしょう!」
「それにお互いに指輪をはめることで、結婚への覚悟ができるという訳です」
「素敵な習慣があるのですね。嬉しい」
大げさだな、でも喜んでくれるのは嬉しいものだ。
婚約指輪も創ろうと思ったが、すぐに結婚だからやめておいた。
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俺はカロリーナ王女の薬指に指輪をはめてやった。
すると指輪を陽に透かして、嬉しそうに見ている。
「どう、ナターシャ?」
「とても素敵です、カロリーナ王女様。こんな素敵な指輪は見たことがありません」
ナターシャさんは年のころは30歳くらい。銀髪の丸顔の人だ。
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