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第2部 味気ない世界
第7話 商売のチャンス!
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アンナちゃんに街を案内してもらい、戻った俺たちはビルさんに聞くことがある。
「ビルさん今、塩はどのくらいありますか?」
「買ったばかりだけど、どうしたんだい?」
「いいことを思いつきました。塩を持ってきてもらっていいですか」
「いったい、どうしたんだい」
と、言いながらも木製の入物に入った塩を持ってきてくれた。
「で、何をするんだい」
「まあ見ていてください」
俺はそう言うとストレージに塩の入物を収容した。
「きっ、消えた~!」
それを見ていた驚くアンナちゃん、ビルさん、サリーさん。
「マジック・バッグを持ってるなんて凄いね!マジック・バッグがあれば荷物を収容出来て持ち運びが楽だけど、高価だから中々持っている人がいないんだよ」
と、興奮冷めやらずのビルさん。
「見ていてくださいね」とスルーの俺。
ストレージをマジック・バッグと勘違いしてくれたのは好都合。
【スキル・ストレージ】カスタマイズ発動!
ストレージの中で塩を入物から出すようにイメージをして。
頭の中でパソコン画面を見ているかのように入物から塩が出てきた。
量ると不純物を含めた塩は198g。
塩と不純物に分離することをイメージすると思い通りに分かれた。
塩は192g、不純物は約3%の6g。
ジャリジャリする訳だ。
イメージの中で塩を袋に戻し、テーブル上にストレージから出す。
お皿を用意してもらい、お皿の上に不純物6gを出した。
「はい、できました」
「これは、どうしたことなんだい?」とビルさん。
「最近のマジック・バッグは高性能で…」と、バッグの中で塩と不純物に分けたことを説明した。
「お皿にあるのが不純物です、あとは俺がズルをしていないか信用してもらえるかですけど」
入物に入った塩を見ると、あきらかに分離前より白くなっていた。
「あぁ、もちろん、信用するよ。エリアス君は人を騙す様には見えないからね。で、代金はいくらだい?」とビルさん。
(今日、会ったばかりなんですけど…)
ビルさんにはエリアスがこう見えていた。
美形で黒髪、黒い瞳の少年。
なぜか人の心を引きつけ夢中にさせる、雰囲気を持つ少年。
【メンタルスキル】魅力発動中。
「できるか試しただけなので代金は入りません」
「でも、そう言う訳には。ジャリジャリいわないだけでも料理の評判は上がるから」
「では今夜からジャリジャリいわない美味しいスープを食べさせてください。それとこのやり方で料金を取った場合、ギルドに登録する必要がありますか?」
「う~ん。そうだね。少しくらいの金額ならいいのだけど」
とビルさんから説明を聞いた。
商売は事前にギルドに登録し決まった税率を毎月の売上から支払う。
モグリは重罪になるとのこと。
ギルドは国に税金を納めるための窓口で、商売をして利益を得ている以上は登録が必要で出店形態により税率は異なるそうだ。
ギルドは毎月の売上から決まった税をもらい、その中の数%がギルドに入り運営資金に、残りが国に税金として支払われる仕組みになっているとのこと。
今日はもうゆっくりして明日、商業ギルドへ登録に行こう。
異世界1日目で疲れたし。
その晩の食事は肉と野菜が入ったスープと、やや硬いパンだった。
スープはジャリジャリいわなかったが、異世界定番の調味料の味がしない。
じぁ、塩自体、元々そんなに料理に使っていなかったのか…。
そもそも高いからね。
夜は明り用の油が高いらしく、20時の大聖堂の鐘が鳴ると消灯になる。
俺は生活魔法の『ライト』が部屋を明るくした。
地球の習慣でそんなに早くは寝れないな。
でも起きていてもすることがない。
段々と早起きて夜は早く寝るようにするか。
ベットに入ってから気づいた。
また腕時計の時間を合わせなかったな…。
なら、いらなかったのでは?
「ビルさん今、塩はどのくらいありますか?」
「買ったばかりだけど、どうしたんだい?」
「いいことを思いつきました。塩を持ってきてもらっていいですか」
「いったい、どうしたんだい」
と、言いながらも木製の入物に入った塩を持ってきてくれた。
「で、何をするんだい」
「まあ見ていてください」
俺はそう言うとストレージに塩の入物を収容した。
「きっ、消えた~!」
それを見ていた驚くアンナちゃん、ビルさん、サリーさん。
「マジック・バッグを持ってるなんて凄いね!マジック・バッグがあれば荷物を収容出来て持ち運びが楽だけど、高価だから中々持っている人がいないんだよ」
と、興奮冷めやらずのビルさん。
「見ていてくださいね」とスルーの俺。
ストレージをマジック・バッグと勘違いしてくれたのは好都合。
【スキル・ストレージ】カスタマイズ発動!
ストレージの中で塩を入物から出すようにイメージをして。
頭の中でパソコン画面を見ているかのように入物から塩が出てきた。
量ると不純物を含めた塩は198g。
塩と不純物に分離することをイメージすると思い通りに分かれた。
塩は192g、不純物は約3%の6g。
ジャリジャリする訳だ。
イメージの中で塩を袋に戻し、テーブル上にストレージから出す。
お皿を用意してもらい、お皿の上に不純物6gを出した。
「はい、できました」
「これは、どうしたことなんだい?」とビルさん。
「最近のマジック・バッグは高性能で…」と、バッグの中で塩と不純物に分けたことを説明した。
「お皿にあるのが不純物です、あとは俺がズルをしていないか信用してもらえるかですけど」
入物に入った塩を見ると、あきらかに分離前より白くなっていた。
「あぁ、もちろん、信用するよ。エリアス君は人を騙す様には見えないからね。で、代金はいくらだい?」とビルさん。
(今日、会ったばかりなんですけど…)
ビルさんにはエリアスがこう見えていた。
美形で黒髪、黒い瞳の少年。
なぜか人の心を引きつけ夢中にさせる、雰囲気を持つ少年。
【メンタルスキル】魅力発動中。
「できるか試しただけなので代金は入りません」
「でも、そう言う訳には。ジャリジャリいわないだけでも料理の評判は上がるから」
「では今夜からジャリジャリいわない美味しいスープを食べさせてください。それとこのやり方で料金を取った場合、ギルドに登録する必要がありますか?」
「う~ん。そうだね。少しくらいの金額ならいいのだけど」
とビルさんから説明を聞いた。
商売は事前にギルドに登録し決まった税率を毎月の売上から支払う。
モグリは重罪になるとのこと。
ギルドは国に税金を納めるための窓口で、商売をして利益を得ている以上は登録が必要で出店形態により税率は異なるそうだ。
ギルドは毎月の売上から決まった税をもらい、その中の数%がギルドに入り運営資金に、残りが国に税金として支払われる仕組みになっているとのこと。
今日はもうゆっくりして明日、商業ギルドへ登録に行こう。
異世界1日目で疲れたし。
その晩の食事は肉と野菜が入ったスープと、やや硬いパンだった。
スープはジャリジャリいわなかったが、異世界定番の調味料の味がしない。
じぁ、塩自体、元々そんなに料理に使っていなかったのか…。
そもそも高いからね。
夜は明り用の油が高いらしく、20時の大聖堂の鐘が鳴ると消灯になる。
俺は生活魔法の『ライト』が部屋を明るくした。
地球の習慣でそんなに早くは寝れないな。
でも起きていてもすることがない。
段々と早起きて夜は早く寝るようにするか。
ベットに入ってから気づいた。
また腕時計の時間を合わせなかったな…。
なら、いらなかったのでは?
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