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第11部 グリーンドレイク来襲
第94話 伸るか反るか
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一度引くか。
それともこのまま行くのか、俺は迷っていた。
奴はお腹が満腹のはずだ。
そしてここら辺が住処なら、しばらくは餌があるからここから動かないだろう。
「エリアスっち、このまま行こう」
最近、利発になったパメラさんが言う。
「私は1度、引いた方が良いと思うわ」
「奴の住処だけでも、探して帰りましょうか」
オルガさんやルイディナさんも意見を言う。
そして俺は決めた。
「せっかくここまで来たんだ。奴の住処だけでも探して帰ろうか」
俺はそう言うと【スキル】鑑定サーチを使った。
「俺がもっと早く気付いていれば。奴は段々と俺達の街に東から近づいて来ていた。大きな領より小さな村の方が襲いやすいと、村を襲った経験のある魔物ならそう行動するはずだ」
「自分を責めないでエリアス君」
「そうだよエリアスっち」
「事前になにが私達に出来たんだ。何も出来なかったさ」
そう言うみんなの顔は辛そうだった。
特にメイドのアーネさんに懐いていたパメラさんは、眼が怖かった。
目を話すと何をするのか分からない程に。
そして山脈を登ってく。
だがこれでは、いつ見つけられるのかさえ分からない。
俺達は【スキル】情報共有が、いつのまにか身に付いていた。
お互いのおでこを付けると、俺の思うイメージを相手に伝えられる。
そしてしばらくは意思の疎通が離れていてもできるようになった。
俺はあることをイメージした。
そして嫁3人とおでこを付けて共有した。
「飛翔」
嫁3人が同時に呪文を唱える。
パメラさんの体が浮き上がる。
風の力を借り飛び回れる魔法だ。
でも成功したのはパメラさんのみ。
それはそうだ。
パメラさん以外は魔術師ではないから。
でも駄目元でやっているのだ。
情報を共有するために。
「パメラさん、お願いします」
「えぇ、良いわよ。共翼天翔」
するとパメラさん以外の俺達も、体が浮き上がった。
「使うのは初めてだし、いつまで魔法が続くか分からないから気をつけて行こう」
「そうね、行きましょう!」
意思の疎通回路はまだ切れていない。
そして俺達は空に舞い上がった。
それともこのまま行くのか、俺は迷っていた。
奴はお腹が満腹のはずだ。
そしてここら辺が住処なら、しばらくは餌があるからここから動かないだろう。
「エリアスっち、このまま行こう」
最近、利発になったパメラさんが言う。
「私は1度、引いた方が良いと思うわ」
「奴の住処だけでも、探して帰りましょうか」
オルガさんやルイディナさんも意見を言う。
そして俺は決めた。
「せっかくここまで来たんだ。奴の住処だけでも探して帰ろうか」
俺はそう言うと【スキル】鑑定サーチを使った。
「俺がもっと早く気付いていれば。奴は段々と俺達の街に東から近づいて来ていた。大きな領より小さな村の方が襲いやすいと、村を襲った経験のある魔物ならそう行動するはずだ」
「自分を責めないでエリアス君」
「そうだよエリアスっち」
「事前になにが私達に出来たんだ。何も出来なかったさ」
そう言うみんなの顔は辛そうだった。
特にメイドのアーネさんに懐いていたパメラさんは、眼が怖かった。
目を話すと何をするのか分からない程に。
そして山脈を登ってく。
だがこれでは、いつ見つけられるのかさえ分からない。
俺達は【スキル】情報共有が、いつのまにか身に付いていた。
お互いのおでこを付けると、俺の思うイメージを相手に伝えられる。
そしてしばらくは意思の疎通が離れていてもできるようになった。
俺はあることをイメージした。
そして嫁3人とおでこを付けて共有した。
「飛翔」
嫁3人が同時に呪文を唱える。
パメラさんの体が浮き上がる。
風の力を借り飛び回れる魔法だ。
でも成功したのはパメラさんのみ。
それはそうだ。
パメラさん以外は魔術師ではないから。
でも駄目元でやっているのだ。
情報を共有するために。
「パメラさん、お願いします」
「えぇ、良いわよ。共翼天翔」
するとパメラさん以外の俺達も、体が浮き上がった。
「使うのは初めてだし、いつまで魔法が続くか分からないから気をつけて行こう」
「そうね、行きましょう!」
意思の疎通回路はまだ切れていない。
そして俺達は空に舞い上がった。
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