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第8部 領地経営
第69話 最後が領主
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ジーンさんを連れ木工屋に向かった。
「おう、村長。どうしたんだい?」
戸を開けると60代半ばの男の人がいた。
「おぉ、これは領主様まで。いったいどのような事で」
この人も朝の挨拶の時に居たようだ。
俺は鉄製の農機具の話をし、羊皮紙に書いたものを見せ説明した。
そして俺は値段を2人に聞いた。
事前にアーマン村長はジーンさんとキアランさんに、村の農家のためになると言っている。
だからジーンさんは値段に悩んでいるようだ。
「わかりました。村のためと言われれば私も男だ。鍬やシャベル、鉄製の犁は…」
「では俺は木の加工代と材料費で、このくらいで…」
2人の言ってきた値段は高いのか、安いのか俺には分からなかった。
だが俺自身がこの世界に疎くて分からない事ばかりだ。
アーマン村長が頷いたところを見ると、おそらく安いのだろう。
レッドキャップを討伐した報酬と男爵になった支度金がある。
それを使えば農機具を量産しても、来年の収穫まで生活するくらいは残るだろう。
試しに鍬やシャベル、鉄製の犁を各5本づつ作る事にした。
鉄部分をジーンさんは作り、できたらそれを木工屋のキアランさんのところに持っていき木工部分を作ってもらう。
そして支払いはキアランさんに払えば、ジーンさんに渡してくれると言う。
「だけど、そんなことをしてエリアス様になんの得があるんですか?」
ジーンさんが俺に聞いてくる。
「農機具だけ見ればそうです。ですが農機具が鉄製になることで効率が良くなり、生産性が上がり収穫率が多くなり結果、税が多くなりその分で元が取れますから」
「そんなもんですかね」
「領主は領民の暮らしが良くなることを、まず第一に考えなければいけません。そして領民の暮らしが良くなれば村は豊かになり、最後に領主も豊かになるんです」
「最後が領主様ですか」
「はい、そうです。それが上に立つものの務めですから」
(今までの領主様は領民の事なんて、考えてくれたことなんてなかった)
ジーンはエリアスから感銘を受けた。
「どのくらいで、できそうでしょうか?」
「う~ん、そうですね」
ジーンさんとキアランさんが何やら話ている。
「木の加工を含めて1週間くらいでしょうか」
そうキアランさんが答える。
「わかりました、ではその頃また来てみます」
「エリアス様、私はまだキアラン達と話がありますので」
「そうですか、アーマン村長。ではお先に」
そう俺は言うと嫁達と木工屋を出た。
「エリアス様は凄いな」
鍛冶屋のジーンがボソリと言う。
「あぁ、まったくだ。まずは領民が豊かになり、最後が領主様だなんて。良い方がきてくれたのかもしれん」
木工屋のキアランが、それに答える。
キアランは勘違いしている。
領主はまず領民が豊かになるように環境を整える。
そして領民が豊かになればやる気が出て税収も上がり結果、領主は豊かになる。
だから最後になる。
エリアスはそう話したつもりだったが、3人には理解できなかった。
「それにあの豊富な知識だ。混合農業や鉄製農具の知識は、いったいどこで学ばれたのだ?」
アーマン村長が不思議そうに言う。
「食堂のコーネリアの言う通りなのかもな」
「どんなことだ、キアラン」
「なんでも聞いた話だとエリアス様は、やんごとなき方なんだと。上位貴族の家庭に生まれ英才教育を受けたそうだ」
「「「 やんごとなき方だと? 」」」
「10歳のある日、母親が病で亡くなった。貴族は家を存続させなければいけないから、その後すぐに父親は若い後妻をもらったそうだ」
「それからどうなったんだ、キアラン」
ジーンが食いついてくる。
「その後妻は家督目当てだったんだ。父親は若い後妻におぼれ、その数か月後に妊娠が分かりそして男の子が生まれた。後妻はその子に家督を継がせる為に、夫であるエリアス様の父親に、あることない事を吹き込んだんだ」
「「 な、なんてことを! 」」
「後妻に夢中の父親はエリアス様の話を信じてもらえなかった。そして17歳になった時、義理の弟も7歳になった。父親は弟を可愛がり、その時にはエリアス様の居場所は、どこにもなくなってしまったんだ」
「「 うぅ、ひ、酷い 」」
「そして17歳で父親から手切れ金を渡され、縁を切られ家を追い出された。冒険者に身をやつし、『いつか見返してやる』その気持ちだけで生きてきたんだ」
話をしているキアランの目から大粒の涙が流れた。
そしてその話を聞いている、アーマン村長とキアランの目にも涙が…。
「そしてスタンピードの際、前線に出てキングを見事倒した。自分の力で貴族に返り咲いたんだ」
「な、なんて凄い方なんだ、エリアス様は」
アーマン村長が言う。
「せめて俺達だけでも、お力になって差し上げないと」
キアランも負けじと答える。
娯楽もない狭い村のことだ、その話はあっと言う間に村人達の間に広まった。
『最後が領主』の言葉と、エリアスの生い立ち。
そして話は段々と誇張されていった。
エリアスは貴族の長男で親に勘当され冒険者となり、世界を渡り歩く。
はるか遠い国に行き、ドラゴンから国を守りお姫様に惚れられた。
国王にと乞われたが、そんな器ではないと断り国を出奔した。
世界を渡り歩きたどり着いたのが、このジリヤ国のアレンの街だ。
見た目は若いがエルフの血が混ざっており、50歳になるという。
旅の途中で今の奥様達とそれぞれ出会い、3人の奥様達も特殊な力でエリアス様を陰から支えている。
そしてキングを倒し貴族になり、このヴィラー村の領主になった。
これは偶然なのか?
いや、これは必然。
エリアス様はいずれ、名を残す方になる。
その日が来るまで我々住民は、エリアス様の手足となってお助けしよう。
そう村人達は心に刻むのであった。
後日、食堂のコーネリアが、エリアスの生い立ちを聞き涙ぐんだ。
「まあ、エリアス様も苦労なされたんだね。グスン」
元々、コーネリアの妄想話が始まりとは、本人は知る由もなかった。
「おう、村長。どうしたんだい?」
戸を開けると60代半ばの男の人がいた。
「おぉ、これは領主様まで。いったいどのような事で」
この人も朝の挨拶の時に居たようだ。
俺は鉄製の農機具の話をし、羊皮紙に書いたものを見せ説明した。
そして俺は値段を2人に聞いた。
事前にアーマン村長はジーンさんとキアランさんに、村の農家のためになると言っている。
だからジーンさんは値段に悩んでいるようだ。
「わかりました。村のためと言われれば私も男だ。鍬やシャベル、鉄製の犁は…」
「では俺は木の加工代と材料費で、このくらいで…」
2人の言ってきた値段は高いのか、安いのか俺には分からなかった。
だが俺自身がこの世界に疎くて分からない事ばかりだ。
アーマン村長が頷いたところを見ると、おそらく安いのだろう。
レッドキャップを討伐した報酬と男爵になった支度金がある。
それを使えば農機具を量産しても、来年の収穫まで生活するくらいは残るだろう。
試しに鍬やシャベル、鉄製の犁を各5本づつ作る事にした。
鉄部分をジーンさんは作り、できたらそれを木工屋のキアランさんのところに持っていき木工部分を作ってもらう。
そして支払いはキアランさんに払えば、ジーンさんに渡してくれると言う。
「だけど、そんなことをしてエリアス様になんの得があるんですか?」
ジーンさんが俺に聞いてくる。
「農機具だけ見ればそうです。ですが農機具が鉄製になることで効率が良くなり、生産性が上がり収穫率が多くなり結果、税が多くなりその分で元が取れますから」
「そんなもんですかね」
「領主は領民の暮らしが良くなることを、まず第一に考えなければいけません。そして領民の暮らしが良くなれば村は豊かになり、最後に領主も豊かになるんです」
「最後が領主様ですか」
「はい、そうです。それが上に立つものの務めですから」
(今までの領主様は領民の事なんて、考えてくれたことなんてなかった)
ジーンはエリアスから感銘を受けた。
「どのくらいで、できそうでしょうか?」
「う~ん、そうですね」
ジーンさんとキアランさんが何やら話ている。
「木の加工を含めて1週間くらいでしょうか」
そうキアランさんが答える。
「わかりました、ではその頃また来てみます」
「エリアス様、私はまだキアラン達と話がありますので」
「そうですか、アーマン村長。ではお先に」
そう俺は言うと嫁達と木工屋を出た。
「エリアス様は凄いな」
鍛冶屋のジーンがボソリと言う。
「あぁ、まったくだ。まずは領民が豊かになり、最後が領主様だなんて。良い方がきてくれたのかもしれん」
木工屋のキアランが、それに答える。
キアランは勘違いしている。
領主はまず領民が豊かになるように環境を整える。
そして領民が豊かになればやる気が出て税収も上がり結果、領主は豊かになる。
だから最後になる。
エリアスはそう話したつもりだったが、3人には理解できなかった。
「それにあの豊富な知識だ。混合農業や鉄製農具の知識は、いったいどこで学ばれたのだ?」
アーマン村長が不思議そうに言う。
「食堂のコーネリアの言う通りなのかもな」
「どんなことだ、キアラン」
「なんでも聞いた話だとエリアス様は、やんごとなき方なんだと。上位貴族の家庭に生まれ英才教育を受けたそうだ」
「「「 やんごとなき方だと? 」」」
「10歳のある日、母親が病で亡くなった。貴族は家を存続させなければいけないから、その後すぐに父親は若い後妻をもらったそうだ」
「それからどうなったんだ、キアラン」
ジーンが食いついてくる。
「その後妻は家督目当てだったんだ。父親は若い後妻におぼれ、その数か月後に妊娠が分かりそして男の子が生まれた。後妻はその子に家督を継がせる為に、夫であるエリアス様の父親に、あることない事を吹き込んだんだ」
「「 な、なんてことを! 」」
「後妻に夢中の父親はエリアス様の話を信じてもらえなかった。そして17歳になった時、義理の弟も7歳になった。父親は弟を可愛がり、その時にはエリアス様の居場所は、どこにもなくなってしまったんだ」
「「 うぅ、ひ、酷い 」」
「そして17歳で父親から手切れ金を渡され、縁を切られ家を追い出された。冒険者に身をやつし、『いつか見返してやる』その気持ちだけで生きてきたんだ」
話をしているキアランの目から大粒の涙が流れた。
そしてその話を聞いている、アーマン村長とキアランの目にも涙が…。
「そしてスタンピードの際、前線に出てキングを見事倒した。自分の力で貴族に返り咲いたんだ」
「な、なんて凄い方なんだ、エリアス様は」
アーマン村長が言う。
「せめて俺達だけでも、お力になって差し上げないと」
キアランも負けじと答える。
娯楽もない狭い村のことだ、その話はあっと言う間に村人達の間に広まった。
『最後が領主』の言葉と、エリアスの生い立ち。
そして話は段々と誇張されていった。
エリアスは貴族の長男で親に勘当され冒険者となり、世界を渡り歩く。
はるか遠い国に行き、ドラゴンから国を守りお姫様に惚れられた。
国王にと乞われたが、そんな器ではないと断り国を出奔した。
世界を渡り歩きたどり着いたのが、このジリヤ国のアレンの街だ。
見た目は若いがエルフの血が混ざっており、50歳になるという。
旅の途中で今の奥様達とそれぞれ出会い、3人の奥様達も特殊な力でエリアス様を陰から支えている。
そしてキングを倒し貴族になり、このヴィラー村の領主になった。
これは偶然なのか?
いや、これは必然。
エリアス様はいずれ、名を残す方になる。
その日が来るまで我々住民は、エリアス様の手足となってお助けしよう。
そう村人達は心に刻むのであった。
後日、食堂のコーネリアが、エリアスの生い立ちを聞き涙ぐんだ。
「まあ、エリアス様も苦労なされたんだね。グスン」
元々、コーネリアの妄想話が始まりとは、本人は知る由もなかった。
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