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第7部 いざ男爵領へ

第56話 技の確認

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 話しが終わったのか、嫁3人が俺のところに戻ってきた。
 しかし長いな。
 何かある度に、これからこんな感じになるのかな?
 女3人に男は俺1人だから、多数決で決められたらたまらないな。

「話は終わりましたか、オルガさん」
「えぇ、終わりました」
「では話の途中だったので、続きを話しましょうか。みんな座って」
 椅子なんてないから、各々のベッドに腰かける。
「ストレージですが、他にも使い方があります」
 俺はこの際だから技に関しては、全部言っておこうと思っていた。

「まずは収納防御です」
 ストレージは生き物をできない。
 これを利用し部分的にストレージでおおう。
 そして物理攻撃は受け止めて衝撃はする。
 これならどんな攻撃も防げる。

 この技はバグベアからオルガさんを救った時に、思い付いたことを話した。
「へ~。私達もできるかしら」
「オルガさんはMPがあまりないから」
「実際はどれくらいなのかしら?」
「そうですね。では鑑定で調べて教えてあげましょうか」
「えぇ、ぜひお願いするわ」

 俺は前から知っていたけど鑑定されてるて分かったら、嫌だと思うからあえて言わなかったんだ。

「では行きますよ、鑑定!」
 3人それぞれに手をかざし、鑑定をした。

「では言いますね、オルガさんはMP30。ルイディナさんはMP40。パメラさんはMP70です」
「やっぱりパメラは魔術師だから多いわね」

「エリアス君はいくつなの」
「俺のMPは145です」
「私の倍だわ、なんか悔しい」
「それは仕方ないですよパメラさん。MPは使えば使うほど増えるものですから」
「私も魔法を使えばMPは増えていく、てことね。実際に収納防御を見たいな」
「いいですよ。腕に収納防御を掛けるのでオルガさん、打ってきてください」
「う~ん。さすがに剣で打ち込めないわ」
「じゃあ、鞘に納めたままで軽くやってみてください」
「分かったわ、えい!」

〈〈 ガッ!! 〉〉

俺は左腕をかざして鞘を受けた。
「ほんとうだわ」
「そして相手が物なら、収納できます。それ!」
「あっ、鞘の先が無くなって見えなくなったわ。ぬ、抜けない。これは?」
「物なので、収納できるんですよ」
 俺は説明した。

 例えば剣なら収納防御を纏った左手で、受けた部分だけ収納する。
 そして収納の口を閉めれば剣は抜けなくなる。
 
 そして相手が魔物なら生き物は収納できないから、殴られても収納防御を纏った左手で衝撃を収納できることを話した。

「凄いわ、魔力消費はどのくらいなのかな」
「パメラさんは熱心ですね。相手の威力によって違うけど、バグベア1発の防御でMP5くらいでした」
「相手の威力があればあるほど、消費が激しいてことね」
「そうだね。MP以上の威力が相手にあれば、防ぎきれないことですかね」

 そして俺は今使える技を見せた。

 時空間魔法ストレージの発展スキル、confineコンファイン(閉じ込める)
 小さい空間ならストレージで覆い、囲うことが出来る。
 小さい魔獣を捕まえる時に最適。

 火・風魔法のBlue flameブルー フレイム(青い炎)。
 生活魔法:火に風魔法をふいごの代わりにし炎の温度を上げ、温度約10,000℃の青い炎を放出する技だ。

 レッドキャップにとどめを刺した水・風魔法のウオーターカッター。
 生活魔法の水を圧縮し0.1mmの細い水流にし、風魔法に乗せ噴射する。
 高速・高密度の圧縮された水は、音速の3倍に達し対象物の制限がなく切断する。
 ただ1つ難点があり、対象物が動いていると一瞬では切れないことだ。
 だから誰かが足止めをするか、相手を動けない状態にしないといけない。

 今のところそれくらいしか思いつかない。
 よく考えたら、俺の魔法攻撃は近距離しかできない。
 それとも生活魔法のレベルが上がれば変わるのか?

 それから【メンタルスキル】や、俺が転移者であることは言わなかった。
 まだ、そこまで話すのが怖かった。
 夫婦だからと言っても結婚したばかりだ。
 これからもっと信頼関係を築いて、素直に話せる日が来たら良いと思う。

 それに最近、感情がとても冷めやすいんだ。
 熱く込み上げてきても、すぐに落ち着いてしまう。
 いったい、どうしたんだろう。


 そして俺達は翌朝、こつそりとアレンの街を旅立った。
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