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第5部 終息
第34話 冒険者ギルド長 パウル
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私の名は冒険者ギルド長パウルだ。
若い頃はアリッサと他に剣士とハンター4人でパーティーを組み、冒険者をやっていた。
魔法も使えたが、魔法はエルフのアリッサが担当して俺は剣士になった。
そして35歳の時、Aランクになった。
それからは魔物討伐や護衛依頼をこなす日々だった。
そんなある日、前のギルド長が引退した。
そしてランクの高かった俺が次のギルド長になった。
年齢的にもキツイものがあり、引退を考えていた時だったからだ。
パーティーは解散。
アリッサに副ギルド長を勧めたが、現場が良いと受付になった。
そんなある日、アリッサが面白い少年が居ると楽しそうに話していた。
アリッサは面食いだから、美少年かな?
数日経ち、その少年が他のパーティーと協力してトロールを倒したと言う。
それは嬉しそうに言っていた。
どうせ倒したのは他のパーティーだろう。
その少年もいい経験になったと思う。
そして今度は冒険者パーティーを助けるために、バグベアを単独で倒したと言う。
見ず知らずの他人のために、バグベアに立ち向かうのか。
しかも冒険者になりたてのFランクがだ。
どこかで剣術でも習っていたのかもしれない。
しかしあまりにも軽はずみだ。
一つしかない命なのに。
しかもバグベアが収納できるマジック・バッグを持っている、だと。
それだけで一財産築ける。
運び屋としても生活できるくらいだ。
今度はなんだ?
なに、ジャムをもらっただと!
しかもその後、イチジクを皿に山盛りもらい、挙句の果てに『森の果物は季節ごとに違うから、その都度たくさん採ってきますね』と言ってくれたんです、だと。
その少年はエルフキラーなのか?
本来、森の住人である森妖精には果物は森の恵み、宝物なのだ。
その宝物を山盛りにして差し出すとは。
金貨を目の前に山積みにして差し出されたら、女はどう思うか?
それと同じことをしたと言う。
プロポーズをしているのと同じだぞ!!
しかしアリッサがエルフとは知らないはず。
では無意識にやっているのか?
だとしたら天然の怖さだ。
砂糖や果物は高級品だ。
町娘でもそこまでされたら、堕ちるだろう。
そしてスタンピードの件だ。
騎士団のナウム副長にハメられ、冒険者24人で中央突破した。
しかも全員無事だとは。
キングを我々が知らない魔法で倒している。
もう個々の問題ではない。
騎士団が出てくるだろう。
そして少年をめぐり国とギルドの争奪戦になるだろう。
一度話してみたいと思い、少年が目が覚めたらギルドに来るように伝えた。
騎士団からの報奨金を渡すためと、少年の人柄を知るためだ。
そして今日、少年はやってきた。
アリッサが気に入る訳だ。
黒髪、黒い瞳の美形の少年。
エルフは美形が多い、そして奇麗なものが好きだ。
それは人に対しても同じで、だからこそ面食いなんだ。
それに少年は私の鑑定眼を弾いた。
部屋に入ってきた時に鑑定したが、見事弾かれた。
と言う事は彼も鑑定を持っており、私よりレベルが上だと言う事だ。
私よりはるかに若いこの少年がだ。
騎士団からの報告書を読み上げ、検証を取る。
スキルと言っているので、それ以上は聞けないな。
騎士団にはうまく言っておこう。
どうやらエリアスという少年は、剣士ではなく魔術師のようだ。
彼は年齢のわりには世間を知らないようだ。
悪い虫が付かない様に、そうだアリッサを付けておこう。
彼女なら腕も立つからな。
アレンの領主、ドゥメルグ公爵様より呼出しがかかっている。
どうやら礼服がない様だ。
アリッサと2人で礼服を買いに行かせるか。
そしてもっと仲良くなってくれると助かる。
ギルドのためにな。
若い頃はアリッサと他に剣士とハンター4人でパーティーを組み、冒険者をやっていた。
魔法も使えたが、魔法はエルフのアリッサが担当して俺は剣士になった。
そして35歳の時、Aランクになった。
それからは魔物討伐や護衛依頼をこなす日々だった。
そんなある日、前のギルド長が引退した。
そしてランクの高かった俺が次のギルド長になった。
年齢的にもキツイものがあり、引退を考えていた時だったからだ。
パーティーは解散。
アリッサに副ギルド長を勧めたが、現場が良いと受付になった。
そんなある日、アリッサが面白い少年が居ると楽しそうに話していた。
アリッサは面食いだから、美少年かな?
数日経ち、その少年が他のパーティーと協力してトロールを倒したと言う。
それは嬉しそうに言っていた。
どうせ倒したのは他のパーティーだろう。
その少年もいい経験になったと思う。
そして今度は冒険者パーティーを助けるために、バグベアを単独で倒したと言う。
見ず知らずの他人のために、バグベアに立ち向かうのか。
しかも冒険者になりたてのFランクがだ。
どこかで剣術でも習っていたのかもしれない。
しかしあまりにも軽はずみだ。
一つしかない命なのに。
しかもバグベアが収納できるマジック・バッグを持っている、だと。
それだけで一財産築ける。
運び屋としても生活できるくらいだ。
今度はなんだ?
なに、ジャムをもらっただと!
しかもその後、イチジクを皿に山盛りもらい、挙句の果てに『森の果物は季節ごとに違うから、その都度たくさん採ってきますね』と言ってくれたんです、だと。
その少年はエルフキラーなのか?
本来、森の住人である森妖精には果物は森の恵み、宝物なのだ。
その宝物を山盛りにして差し出すとは。
金貨を目の前に山積みにして差し出されたら、女はどう思うか?
それと同じことをしたと言う。
プロポーズをしているのと同じだぞ!!
しかしアリッサがエルフとは知らないはず。
では無意識にやっているのか?
だとしたら天然の怖さだ。
砂糖や果物は高級品だ。
町娘でもそこまでされたら、堕ちるだろう。
そしてスタンピードの件だ。
騎士団のナウム副長にハメられ、冒険者24人で中央突破した。
しかも全員無事だとは。
キングを我々が知らない魔法で倒している。
もう個々の問題ではない。
騎士団が出てくるだろう。
そして少年をめぐり国とギルドの争奪戦になるだろう。
一度話してみたいと思い、少年が目が覚めたらギルドに来るように伝えた。
騎士団からの報奨金を渡すためと、少年の人柄を知るためだ。
そして今日、少年はやってきた。
アリッサが気に入る訳だ。
黒髪、黒い瞳の美形の少年。
エルフは美形が多い、そして奇麗なものが好きだ。
それは人に対しても同じで、だからこそ面食いなんだ。
それに少年は私の鑑定眼を弾いた。
部屋に入ってきた時に鑑定したが、見事弾かれた。
と言う事は彼も鑑定を持っており、私よりレベルが上だと言う事だ。
私よりはるかに若いこの少年がだ。
騎士団からの報告書を読み上げ、検証を取る。
スキルと言っているので、それ以上は聞けないな。
騎士団にはうまく言っておこう。
どうやらエリアスという少年は、剣士ではなく魔術師のようだ。
彼は年齢のわりには世間を知らないようだ。
悪い虫が付かない様に、そうだアリッサを付けておこう。
彼女なら腕も立つからな。
アレンの領主、ドゥメルグ公爵様より呼出しがかかっている。
どうやら礼服がない様だ。
アリッサと2人で礼服を買いに行かせるか。
そしてもっと仲良くなってくれると助かる。
ギルドのためにな。
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