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第2章 始動開始

第28話 お荷物預かります

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 ブラッディベアを倒したのは良いけど、辺りは酷いことになっていた。
 木々は倒れブラッディベアはボロ雑巾の様になっている。

 馬車から降りて来たマドック公爵と、執事のカドマスさんはその光景を見て顔をしかめている。
「これは酷い」
「そうですな」

 倒れた木々をことをいっているの?
 それとも穴だらけのブラッディベアを見て行っているのかしら?

 でもこのままにしておくわけにも行かないわね。
 私はストレージに倒れた木々とブラッディベアを収納した。

 ふぅ~。
 これで証拠隠滅ってか?

「しかし大したものだ。レナさんの魔法の破壊力は…」
 公爵が言えばカドマスさんが答える。
「全くです。しかしこの惨事は…牙や爪、魔石は売買できますが、素材としては…」
「そうですね。毎回これでは、周りを巻き込まない様にしないといけませんね」
「はい、ここまでいくと毛皮は無理でしょう」
「レナさんには、これからの課題と工夫が必要になりますね」
「そうなりますね。でもどうやったら」

 今までストーンバレットや、ストーンランスだったからどうしても威力に欠けた。
 でも今回からマシンガンが使える。
 これなら攻撃力もUPする。

 それを単発で撃てることが出来れは、更に精度が高まるはずだわ。
 後で試してみようかしら。

 ブラッディベアの戦いで騎士14人中7人が亡くなった。
 遺体はそのままにしておくわけにも行かない。
 公爵と話しタラスの街に戻ってくるまで、ストレージで預ることになった。
 もちろん有料です!!

 しかしその収納の容量に驚かれ冗談交じりに益々、我が領地にほしいと言われた。
 そしてこのことは他言しない方が良いことも。

 通常、世の中に出回っている収納用のアイテムはマジック・バッグだ。
 収納容量はまちまちだが、こんなに収納できることはないと言われた。
 その能力があれば国に雇われ、一生安泰だとも…。

 私はやんわりとそれを断った。
 そんなことになれば、面倒な話になるかもしれないからだ。
 権力者は怖いからね。

 馬車は再びラルフの街に向けて走り出す。
 護衛の騎士が六人になってしった。
 馬車二台に対して六人は余りにも少ない。
 私は仕方なく追加料金をもらい、最初は嫌だった護衛を請け負った。
 なぜなら馬車に乗っていることを考えたら気が楽だからだ。

 馬車の中は会話が持たないしね。

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