完結【清】ご都合主義で生きてます。-空間を切り取り、思ったものを創り出す。これで異世界は楽勝です-

ジェルミ

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第2章 始動開始

第16話 ストーンバレット

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 森の奥からたくさんのサーベルウルフが姿を現した。
「レナ逃げて!!ここは私が時間を稼ぐから」
「ジゼルさん、それではあなたが危ない」
「いいから、行って!あなたを巻き込みたくないわ。ギルドに帰ったらこのことを伝えて!!」

「さ、きなさい。このジゼル様が相手よ」
 ジゼルさんの声がうわずっている。
 怖いのね、きっと。
 それはそうだわ。
 3匹でも倒せないのにそれが20匹以上いたら…。

「ワオ~ン!!」
 サーベルウルフの1匹が吠える。
 それを合図の様に前方から私達に向ってくる。

「ウインドカッター!!」
  「ウインドカッター!!」
   「ウインドカッター!!」
 「ウインドカッター!!」

 ジゼルさんは風魔法を放っていく。
 数が多すぎる。
 しかも一発の威力が弱い!!

 ここは私の出番ね。

「ジゼルさん、下がって!!」
「え?なにを…」
 私はジゼルさんを庇うように前に出る。
 今なら周りの被害は及ばない、これが使えるわ!!

〈〈〈〈〈 ストーンバレット!! 〉〉〉〉〉

 私がそう叫ぶと薬指の爪くらいの硬化された岩の破片が、圧縮された空気に押し出され飛び出し出していく。
「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
 「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
  「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
 「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」 「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」

「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
 「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
  「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
 「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」

 私は両腕を前に突き出し扇状に攻撃していく。
 サーベルウルフは鳴き声を上げながら次々と倒れて行く。

 まずいわ、岩の弾がもう無くなる。
 そう思いながら私は攻撃と同時に近くの岩をストレージに収納し砕いて行く。

 サーベルウルフが倒れるたびに鳴き声を上げる。
 その鳴き声を聞き付け仲間のサーベルウルフが駆け付ける。
 いったい、いつ終わるんだろう?

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 いつも応援頂いてありがとうございます。
 物語はまったり、のんびりと進み更新は不定期となる場合もあります。
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