161 / 254
第11章 エリザの帰省
第161話 線路は続くよⅡ テオドーラ村
しおりを挟む
15時になったくらいだろうか、テオドーラの村が見えてきた。
小さな村だから宿屋も無く食堂も無い…はずだった1年前までは…。
いったいどうしたんだ?
宿屋の様な建物が建ち、旅人がたくさんいる。
観光地になった?
まさかね?
俺達は村に入りリヤカーはストレージに収容した。
以前にムッカの(牛もどき)お乳とチーズを、分けてもらった牛舎に向かう。
(※第73話 濃厚クリームシチュー テオドーラ村参照)
もういいや、ムッカは面倒だから牛で。
「こんにちは!」
俺は牛舎の側にある平屋の家の前に立ちをかける。
返事が無い。
誰も居ないのかな?
そう思った時、家の裏側から誰かが出て来た。
以前、話したことのある牧場主さんだ。
「こんにちは!お久しぶりです。覚えていてくれていますか?」
俺が声を掛けると牧場主さんは、手に持っていた籠を取り落とし野菜がそこから落ちこぼれた。
「精霊様…」
すると牧場主さんは何かを呟き、目を見開き驚いた顔をしていた。
「こんにちは!大丈夫ですか?」
あれ?覚えてくれていないのかな?
そうだよね、1年以上前のことだもの。
でも俺なら印象に残ると思ったのに…。
少し残念だ…。
「え、ええ、大丈夫です、驚いたもので…」
「実は前と同じように牛のお乳と、チーズを分けて頂ければと思いまして…」
「も、もちろんです。少しお待ちください。今呼んでまいります、事前に分かってたら家の中も綺麗にしていたのですが…、汚いところなので、入って頂くわけにも行かず…」
な、何の話?
すると突然、牧場主さんはどこかに走り出し消えた?
モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。
モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。
しばらく待っていると牛の鳴き声と共に、たくさんの村人が牛を20匹くらい引き連れて人がやって来た。
牧場主さんが俺に駆け寄る。
「妖…様、今いる村人に声を掛け集められるだけ、牛とチーズをお持ちしました」
「あ、ありがとうございます…」
『分けて』とはいったけど。
牛ごと、とかは…。
そんなに余って…、生活に困っているのか、この村は…。
あんなに旅人が来ているのに…。
そう言えばこの村はこのまま王都に行くと夜中になるから、途中で一夜の場所を借りる村だったはずだ。
道で野宿するより村の中の方が安全なので、広場を借りて野営をする小さな村。
野営用の広場を借りるだけではお金は落とさないからな。
大変なんだね。
司祭様が居る。
さすがシャルエル教。
前回来た時は気付かなかったけど、こんな辺鄙なところにも教会があるなんて。
帰りに寄付をしていこうかな。
「エリアス様、こんなにたくさんの牛さんをどうするのですか?」
エリザちゃんが俺に聞いてくる。
すると司祭さんが突然、ハッとしたする。
そしておもむろに俺の前に進み出て、膝を付き両手を胸の前で組む。
し、しまった~!
シャルエル教の司祭クラスなら、俺のことを知らないと思ったが…。
まさか俺のことを知っている人が居るとは…。
するとその場に居た村人達が跪く。
あれ?
村人は俺のことは知らないはず。
何に対して跪いているのだろう?
司祭さんのお付き合い?
すると村人の中から背中の曲がった老人が出て来た。
「精霊様、私はこの村を預かる村長のブレームスです。本日はようこそお越しくださいました」
精霊様とは、俺のこと?
「あっ、いえ、俺はエリ…「なりません!!」
名前を名乗ろうとすると司祭様に止められた。
あぁ、そうか。
もし将来的に『愛し子』が有名になったら、名前をここで名乗ると『エリアス』と言う名前も有名になるから名乗るな、というのですね。
はい、はい、わかりました。
でもさっきエリザちゃんも、俺のことを『エリアス様』と呼んだよね?
それは良いの?
いいのかな~。
「では…精霊と言う事で…」
自分で自分のことを『精霊』と呼ぶなんて。
どんな羞恥プレイだ。
「おぉ、やはり精霊さまでしたか、あなた様のおかげで、この村は潤いました…」
「そ、それは良かった…」
「さあ、お受け取りください。牛とこの村で作った、あなた様に名付けて頂いたチーズです」
「あ、ありがとう…ございます…」
チーズを受け取ったが良いが、お乳は絞らないと手に入らない。
リアルで牛を差し出されてもね…。
仕方がない。
「ではみんなで手分けをして乳を搾って頂けませんか?絞った乳はこの桶に入れてください」
「 わかりました!! 」
村人達はそう言うと桶を受け取り乳を搾って行く。
「私もやりたいです、エリア…『あっ、駄目だよ、エリザちゃん。この村にいるときは俺は『精霊』と呼んでくれないか』
俺はエリザちゃんにそう囁く。
『どうして、でしょうか?』
『遊びです、エリザちゃん』
『遊び?楽しそうですね。ではアリッサお姉さまは?』
『俺を守る弓の精霊です』
『オルガお姉さまは?』
『剣の精霊です』
『ノエルお姉さまは?』
『智の精霊です』
『では、私とネリーは?』
『生まれたばかりの精霊と、それを守る精霊、というところかな?』
『まあ、酷いですわ、精霊様~』
『あははは!』
みんなで牛の乳絞り体験を楽しだ。
とてもいい経験になった。
村興しには良いイベントだよね。
お金を払おうとすると、いらないと言う。
いくらイベントとはいえ、無理はよくない。
俺はそう思った。
村人は最初、受け取らなかった。
『恵みには応えなければいけないい』
俺がノリで精霊のようなことを言ったらみんな受け取ってくれた。
よかったよ、冗談の分かる人達で。
「精霊様はどうして、この村においでに?」
牧場主さんに聞かれたので、線路のこと以外を話した。
1年前に婚約した、一緒に住んでいる嫁の実家に行くこと。
両親には何度かあったことはあるが、実家に行くのは初めてだから気が重いと。
すると『精霊様の世界も大変なのですね』と笑われた。
村のイベントも終わり司祭さんに渡す、寄付のお金の額をノエルさんと相談した。
それに何やらこの村は大変そうだ。
以前来た時は何もなかったけど、人々の顔には生気があった。
でも今は追いつめられた顔をしている。
こんなに旅人が居て食堂や宿屋があるのに…。
個人ならいくらでもいいけど、『愛し子』やエリアス商会の名なら、それなりの金額にしないと体裁が悪いと言われた。
俺は司祭さんにこの村のことについて聞いた。
すると司祭様は『明日にも村の半分が、夜逃げをする状態です』と言われた。
どうしてだ?
提案したクリームシチューでは駄目だったのかな?
俺は現状を聞き責任を感じた。
村人につまらぬ夢を見せてしまったと。
ノエルさんと相談した結果、少し多めに寄付をする事にした。
寄付額が多くなると嫌みになる。
だから換金の手間ができるが、4~6cmくらいの真紅の魔石を司祭様に手渡した。
そしてこの村のために使ってほしいと言付けた。
司祭さんはとても驚き、言葉が出ないようだった。
アレン領のシャルエル教団にはお世話になっているからね。
それにアスケルの森にいれば、魔物を倒せば魔石はいくらでも手に入る。
ストレージの中に、もう要らないくらい魔石がたくさんあるから。
開拓村に居たら換金しても、お金を使わないからね。
売ればそれなりにはなるだろう。
エリアス商会のエリアスは、ケチだったなんて思われたくないしね。
人間生活に余裕が出てくると、見栄が出てくる。
いやだね、ほんと。
そして俺はある提案を司祭様にした。
すると司祭様は驚き、納得されていた。
うまく行くといいけど。
今夜も前回と同じように、広場にログハウスを出して寝よう。
そう思い広場の方向に向おうとした時だった。
牧場主さんに『もう広場はありません』と、とても悲しそうな顔で言われた。
どうしたのだろう?
牧場主さんのご厚意で、その夜は牧場の空いているところを借りることができた。
好きに使っていいてさ。
翌朝、俺達は前回と同じように早起きをして村を出た。
他の旅人と一緒にならないように、まだ陽が上がらない暗い内だった。
いくら空間をストレージで包んで、音が出ない様できても俺達の前に他の旅人が歩いていたらやりずらいものね。
自転車に乗りリヤカーを引き、速足で村を後にする。
俺達はレベルも上がった。
きっと一般の人から見たら、一瞬で消えた様に見える早さだろうけど。
牧場主さんに事前に話しておいたから、出発の挨拶はいいよね。
小さな村だから宿屋も無く食堂も無い…はずだった1年前までは…。
いったいどうしたんだ?
宿屋の様な建物が建ち、旅人がたくさんいる。
観光地になった?
まさかね?
俺達は村に入りリヤカーはストレージに収容した。
以前にムッカの(牛もどき)お乳とチーズを、分けてもらった牛舎に向かう。
(※第73話 濃厚クリームシチュー テオドーラ村参照)
もういいや、ムッカは面倒だから牛で。
「こんにちは!」
俺は牛舎の側にある平屋の家の前に立ちをかける。
返事が無い。
誰も居ないのかな?
そう思った時、家の裏側から誰かが出て来た。
以前、話したことのある牧場主さんだ。
「こんにちは!お久しぶりです。覚えていてくれていますか?」
俺が声を掛けると牧場主さんは、手に持っていた籠を取り落とし野菜がそこから落ちこぼれた。
「精霊様…」
すると牧場主さんは何かを呟き、目を見開き驚いた顔をしていた。
「こんにちは!大丈夫ですか?」
あれ?覚えてくれていないのかな?
そうだよね、1年以上前のことだもの。
でも俺なら印象に残ると思ったのに…。
少し残念だ…。
「え、ええ、大丈夫です、驚いたもので…」
「実は前と同じように牛のお乳と、チーズを分けて頂ければと思いまして…」
「も、もちろんです。少しお待ちください。今呼んでまいります、事前に分かってたら家の中も綺麗にしていたのですが…、汚いところなので、入って頂くわけにも行かず…」
な、何の話?
すると突然、牧場主さんはどこかに走り出し消えた?
モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。
モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。モゥ~~~。
しばらく待っていると牛の鳴き声と共に、たくさんの村人が牛を20匹くらい引き連れて人がやって来た。
牧場主さんが俺に駆け寄る。
「妖…様、今いる村人に声を掛け集められるだけ、牛とチーズをお持ちしました」
「あ、ありがとうございます…」
『分けて』とはいったけど。
牛ごと、とかは…。
そんなに余って…、生活に困っているのか、この村は…。
あんなに旅人が来ているのに…。
そう言えばこの村はこのまま王都に行くと夜中になるから、途中で一夜の場所を借りる村だったはずだ。
道で野宿するより村の中の方が安全なので、広場を借りて野営をする小さな村。
野営用の広場を借りるだけではお金は落とさないからな。
大変なんだね。
司祭様が居る。
さすがシャルエル教。
前回来た時は気付かなかったけど、こんな辺鄙なところにも教会があるなんて。
帰りに寄付をしていこうかな。
「エリアス様、こんなにたくさんの牛さんをどうするのですか?」
エリザちゃんが俺に聞いてくる。
すると司祭さんが突然、ハッとしたする。
そしておもむろに俺の前に進み出て、膝を付き両手を胸の前で組む。
し、しまった~!
シャルエル教の司祭クラスなら、俺のことを知らないと思ったが…。
まさか俺のことを知っている人が居るとは…。
するとその場に居た村人達が跪く。
あれ?
村人は俺のことは知らないはず。
何に対して跪いているのだろう?
司祭さんのお付き合い?
すると村人の中から背中の曲がった老人が出て来た。
「精霊様、私はこの村を預かる村長のブレームスです。本日はようこそお越しくださいました」
精霊様とは、俺のこと?
「あっ、いえ、俺はエリ…「なりません!!」
名前を名乗ろうとすると司祭様に止められた。
あぁ、そうか。
もし将来的に『愛し子』が有名になったら、名前をここで名乗ると『エリアス』と言う名前も有名になるから名乗るな、というのですね。
はい、はい、わかりました。
でもさっきエリザちゃんも、俺のことを『エリアス様』と呼んだよね?
それは良いの?
いいのかな~。
「では…精霊と言う事で…」
自分で自分のことを『精霊』と呼ぶなんて。
どんな羞恥プレイだ。
「おぉ、やはり精霊さまでしたか、あなた様のおかげで、この村は潤いました…」
「そ、それは良かった…」
「さあ、お受け取りください。牛とこの村で作った、あなた様に名付けて頂いたチーズです」
「あ、ありがとう…ございます…」
チーズを受け取ったが良いが、お乳は絞らないと手に入らない。
リアルで牛を差し出されてもね…。
仕方がない。
「ではみんなで手分けをして乳を搾って頂けませんか?絞った乳はこの桶に入れてください」
「 わかりました!! 」
村人達はそう言うと桶を受け取り乳を搾って行く。
「私もやりたいです、エリア…『あっ、駄目だよ、エリザちゃん。この村にいるときは俺は『精霊』と呼んでくれないか』
俺はエリザちゃんにそう囁く。
『どうして、でしょうか?』
『遊びです、エリザちゃん』
『遊び?楽しそうですね。ではアリッサお姉さまは?』
『俺を守る弓の精霊です』
『オルガお姉さまは?』
『剣の精霊です』
『ノエルお姉さまは?』
『智の精霊です』
『では、私とネリーは?』
『生まれたばかりの精霊と、それを守る精霊、というところかな?』
『まあ、酷いですわ、精霊様~』
『あははは!』
みんなで牛の乳絞り体験を楽しだ。
とてもいい経験になった。
村興しには良いイベントだよね。
お金を払おうとすると、いらないと言う。
いくらイベントとはいえ、無理はよくない。
俺はそう思った。
村人は最初、受け取らなかった。
『恵みには応えなければいけないい』
俺がノリで精霊のようなことを言ったらみんな受け取ってくれた。
よかったよ、冗談の分かる人達で。
「精霊様はどうして、この村においでに?」
牧場主さんに聞かれたので、線路のこと以外を話した。
1年前に婚約した、一緒に住んでいる嫁の実家に行くこと。
両親には何度かあったことはあるが、実家に行くのは初めてだから気が重いと。
すると『精霊様の世界も大変なのですね』と笑われた。
村のイベントも終わり司祭さんに渡す、寄付のお金の額をノエルさんと相談した。
それに何やらこの村は大変そうだ。
以前来た時は何もなかったけど、人々の顔には生気があった。
でも今は追いつめられた顔をしている。
こんなに旅人が居て食堂や宿屋があるのに…。
個人ならいくらでもいいけど、『愛し子』やエリアス商会の名なら、それなりの金額にしないと体裁が悪いと言われた。
俺は司祭さんにこの村のことについて聞いた。
すると司祭様は『明日にも村の半分が、夜逃げをする状態です』と言われた。
どうしてだ?
提案したクリームシチューでは駄目だったのかな?
俺は現状を聞き責任を感じた。
村人につまらぬ夢を見せてしまったと。
ノエルさんと相談した結果、少し多めに寄付をする事にした。
寄付額が多くなると嫌みになる。
だから換金の手間ができるが、4~6cmくらいの真紅の魔石を司祭様に手渡した。
そしてこの村のために使ってほしいと言付けた。
司祭さんはとても驚き、言葉が出ないようだった。
アレン領のシャルエル教団にはお世話になっているからね。
それにアスケルの森にいれば、魔物を倒せば魔石はいくらでも手に入る。
ストレージの中に、もう要らないくらい魔石がたくさんあるから。
開拓村に居たら換金しても、お金を使わないからね。
売ればそれなりにはなるだろう。
エリアス商会のエリアスは、ケチだったなんて思われたくないしね。
人間生活に余裕が出てくると、見栄が出てくる。
いやだね、ほんと。
そして俺はある提案を司祭様にした。
すると司祭様は驚き、納得されていた。
うまく行くといいけど。
今夜も前回と同じように、広場にログハウスを出して寝よう。
そう思い広場の方向に向おうとした時だった。
牧場主さんに『もう広場はありません』と、とても悲しそうな顔で言われた。
どうしたのだろう?
牧場主さんのご厚意で、その夜は牧場の空いているところを借りることができた。
好きに使っていいてさ。
翌朝、俺達は前回と同じように早起きをして村を出た。
他の旅人と一緒にならないように、まだ陽が上がらない暗い内だった。
いくら空間をストレージで包んで、音が出ない様できても俺達の前に他の旅人が歩いていたらやりずらいものね。
自転車に乗りリヤカーを引き、速足で村を後にする。
俺達はレベルも上がった。
きっと一般の人から見たら、一瞬で消えた様に見える早さだろうけど。
牧場主さんに事前に話しておいたから、出発の挨拶はいいよね。
11
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる