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第8章 開拓村
第133話 キックボード
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俺とアルバンさんの2人は、エリアス商会を出て大聖堂に向かった。
今度来た時に分かるように、社員証を俺の分も作って置いてくれるそうだ。
参拝者も多く関係者だと分かるように作ったようだ。
毎回あれでは疲れるからね。
アルバンさんのことを、社長だと思っている人が多く困っているみたいだ。
俺が普段いないからからね。
それならアルバンさんが『社長』で俺は『会長』と言う事にした。
その方が面倒がないからね。
大聖堂はすっかりリフォームされ綺麗になっていた。
歴史を感じる建物だ。
そして窓のステンドグラスがとても綺麗だ。
「まぁ、アルバン様。どんな御用でしょうか」
顔見知りなのかシスターが話しかけてきた。
「はい、大司教ヨハネス様にエリアス様がお会いしたい、とお伝えください」
「エリアス様ですね、お待ちください」
シスターは一旦下がる。
しばらくすると早歩きで、誰から急いで歩いてくる足音が聞こえた。
ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、
ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、
「エ、エリアス様~」
はあ、はあ、はあ、息を切らしている。
これが可愛い子なら嬉しいが男では…。
大司教ヨハネス、55歳、独身、やや小太り。
痩せろ!そう俺は思った。
「ヨハネス大司教様。突然お伺いして申し訳ありません」
「いえ、いえこのヨハネスに会いに来て頂けるとは光栄です」
違います。なにを言っているんだ、このおっさんは?
「さあ、こちらにどうぞ」
俺達は客室に通された。
「早速ですが今日伺ったのは、働く人を増やしたいのです」
「ほう、さらに人を増やしたいと…」
「そうです。ヨハネス大司教様」
「ヨハネスで構いませんよ。他人行儀な…。」
他人です。おっさん…。
「ではヨハネス様。『味元』、『醤油』、『ソース』をここで作ろうと思っています。ただ『醤油』、『ソース』に関しては製品になるのに2~3年は掛かり、働く側も熟練度が必要になります。そのため、真面目で持久力がある人を派遣してほしいのです」
「真面目で持久力ですか」
「はい、それと提案があります。教会からの派遣雇用が3年経過した場合、勤務評価により直接、社員として雇いましょう。そうする事により働く側も目標ができ、真面目に働くでしょうから」
「社員雇用ですか」
「その場合は教会にも、給与の3ヵ月分くらいの寄付は致しますから」
「あ、ありがとうございます。至急探します」
「ただ守って頂く事があります」
「どんな事でしょうか?」
「『味元』、『醤油』、『ソース』の作り方は『マヨネーズ』と同じように社外秘になります」
「も、もちろんです。エリアス様を裏切るようなことがあれば、両手両足の爪を剥ぎ足の腱を切りその都度、回復魔法で直しまた爪を剥ぎ…イヒヒヒヒヒ~~~!!」
こ、怖いよ~!
「定期的に商会に来ますので、その時に製造方法を教えますから」
「な、なんと。エリアス様、手ずから教えて頂けるのですか。それなら私が…」
ジィ~~~!!
何を馬鹿なことを。
〈〈〈〈〈 パンッ!! 〉〉〉〉〉
もう誰も突っ込まなくなった、ハリセンで思わず叩いてしまった。
は?ここは?みたいな顔をしない!!
「俺が教えるまでの間は『マヨネーズ』製造を手伝ってもらえば良いですから」
「分かりました。エリアス様」
「それから構内が広すぎて歩くのも大変ですから、こんなのはどうでしょう?」
俺はそう言いながら『創生魔法』で、余った鉱物を使いあるものを創った。
それをストレージから出して見せた。
T字のハンドルの下に板状の足を載せる場所があり、前後に小さい車輪がある。
「エリアス会長、これはなんでしょうか?」
「これはキックボードと言う物ですよ。アルバンさん」
「キックボード?」
「はい、では使ってみますね」
俺はハンドルを握りキックボードに片足を載せ、もう片方の足で漕ぎ出す。
そしてブレーキが無いので、止まる時には降りれば止まれることを話した。
急に止まらなければいけない様な、使い方はしていけないことも説明しておいた。
「ほう、これは良いですね、木製で作れそうです。後ろに荷台を付ければ配達もできそうです」
デリバリーか?
「これをシャルエル工房で製造をお願いします。今までは俺が作っていましたが、頻繁に来れませんから。今後は鍛冶や木工もそこでお願いしたいと思います」
「私にお任せください。すぐに適任者を探しますから」
「助かります、ヨハネス様」
「そしてリヤカー、農機具として鉱物の鍬や鋤、※千歯扱きも、ここで作りましょう」
「農機具でしょうか?」
「えぇ、そうです」
この世界の農機具の大半は木製で、刃先だけでも鉄製ならましなほうだ。
木の刃先を固くするために、適当に焼きを入れたものが使用されている。
これでははじめから、土を深く掘り起こすことは無理だ。
どの家も牛や豚が飼われ、森林に自由に出入りさせ放牧している。
穀物生産よりもむしろ、家畜飼育に重点が置かれるやり方だ。
畜産するにも人口に対して家畜の数が少ない。
これでは混合農業を始めても、効果はそれほどでない。
穀物生産をメインにしていかないと駄目だ。
それに必要なのは鉄製農具の普及だ。
鍬や鋤、いいや鋤ではなくてシャベル、そして土地を耕すことができる重い鉄製の犁だ。
鉄製の犁を2~4頭の牛や馬に引っぱらせる。
これがあれば森林を切り開くことが容易になり、耕地面積が飛躍的に増大する。
俺は鉄製の農機具のことをヨハネス様に話した。
そしてストレージから羊皮紙とペンを出し鍬やシャベル、そして土地を耕すことができる重い鉄製の犁を書いて説明した。
鍬は土を掘り動かす。
シャベルは地面を掘り土砂をかき寄せたり、土の中の雑草の根を切るのに使う。
鉄製の犁は開墾するのに使うことを話した。
「確かに農機具が鉄製になれば、効率もよくなるでしょう。ですが鉄製の農機具は高価で農家の負担が多くなります」
「それでは貸すことにしましょう。収穫時に金銭や大麦や小麦を使用料として頂ければ結構です」
「それは良い!そう致しましょう」
「助かります、ヨハネス様」
「そしてその他にリヤカー、人力車、鍬や鋤、千歯扱きも、ここでお願いします」
「ありがとうございますエリアス様。当教会にお任せください、これで信徒さんの仕事が出来ます。信徒さんにはたくさんの業種の方がいますから」
仕事請負業に人材派遣をしている教会か?
ある意味、凄いな。
ここまで来たんだ。
参拝していこうかな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※犁:フレームに固定された垂直の木の棒の先端を尖らせ、地面に刺し、引きずり重さで土地を引っ掻くように開墾するのに使われる。
※千歯扱き
木製の台に櫛状の歯を取付けて、その歯の間に稲や麦の束を通し、稲穂からモミの部分をしごき落とす農具。
未亡人の仕事である稲こきを取り上げる意から後家倒しとも呼ばれた。
読んで頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進みます。
今度来た時に分かるように、社員証を俺の分も作って置いてくれるそうだ。
参拝者も多く関係者だと分かるように作ったようだ。
毎回あれでは疲れるからね。
アルバンさんのことを、社長だと思っている人が多く困っているみたいだ。
俺が普段いないからからね。
それならアルバンさんが『社長』で俺は『会長』と言う事にした。
その方が面倒がないからね。
大聖堂はすっかりリフォームされ綺麗になっていた。
歴史を感じる建物だ。
そして窓のステンドグラスがとても綺麗だ。
「まぁ、アルバン様。どんな御用でしょうか」
顔見知りなのかシスターが話しかけてきた。
「はい、大司教ヨハネス様にエリアス様がお会いしたい、とお伝えください」
「エリアス様ですね、お待ちください」
シスターは一旦下がる。
しばらくすると早歩きで、誰から急いで歩いてくる足音が聞こえた。
ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、
ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、ドタ、
「エ、エリアス様~」
はあ、はあ、はあ、息を切らしている。
これが可愛い子なら嬉しいが男では…。
大司教ヨハネス、55歳、独身、やや小太り。
痩せろ!そう俺は思った。
「ヨハネス大司教様。突然お伺いして申し訳ありません」
「いえ、いえこのヨハネスに会いに来て頂けるとは光栄です」
違います。なにを言っているんだ、このおっさんは?
「さあ、こちらにどうぞ」
俺達は客室に通された。
「早速ですが今日伺ったのは、働く人を増やしたいのです」
「ほう、さらに人を増やしたいと…」
「そうです。ヨハネス大司教様」
「ヨハネスで構いませんよ。他人行儀な…。」
他人です。おっさん…。
「ではヨハネス様。『味元』、『醤油』、『ソース』をここで作ろうと思っています。ただ『醤油』、『ソース』に関しては製品になるのに2~3年は掛かり、働く側も熟練度が必要になります。そのため、真面目で持久力がある人を派遣してほしいのです」
「真面目で持久力ですか」
「はい、それと提案があります。教会からの派遣雇用が3年経過した場合、勤務評価により直接、社員として雇いましょう。そうする事により働く側も目標ができ、真面目に働くでしょうから」
「社員雇用ですか」
「その場合は教会にも、給与の3ヵ月分くらいの寄付は致しますから」
「あ、ありがとうございます。至急探します」
「ただ守って頂く事があります」
「どんな事でしょうか?」
「『味元』、『醤油』、『ソース』の作り方は『マヨネーズ』と同じように社外秘になります」
「も、もちろんです。エリアス様を裏切るようなことがあれば、両手両足の爪を剥ぎ足の腱を切りその都度、回復魔法で直しまた爪を剥ぎ…イヒヒヒヒヒ~~~!!」
こ、怖いよ~!
「定期的に商会に来ますので、その時に製造方法を教えますから」
「な、なんと。エリアス様、手ずから教えて頂けるのですか。それなら私が…」
ジィ~~~!!
何を馬鹿なことを。
〈〈〈〈〈 パンッ!! 〉〉〉〉〉
もう誰も突っ込まなくなった、ハリセンで思わず叩いてしまった。
は?ここは?みたいな顔をしない!!
「俺が教えるまでの間は『マヨネーズ』製造を手伝ってもらえば良いですから」
「分かりました。エリアス様」
「それから構内が広すぎて歩くのも大変ですから、こんなのはどうでしょう?」
俺はそう言いながら『創生魔法』で、余った鉱物を使いあるものを創った。
それをストレージから出して見せた。
T字のハンドルの下に板状の足を載せる場所があり、前後に小さい車輪がある。
「エリアス会長、これはなんでしょうか?」
「これはキックボードと言う物ですよ。アルバンさん」
「キックボード?」
「はい、では使ってみますね」
俺はハンドルを握りキックボードに片足を載せ、もう片方の足で漕ぎ出す。
そしてブレーキが無いので、止まる時には降りれば止まれることを話した。
急に止まらなければいけない様な、使い方はしていけないことも説明しておいた。
「ほう、これは良いですね、木製で作れそうです。後ろに荷台を付ければ配達もできそうです」
デリバリーか?
「これをシャルエル工房で製造をお願いします。今までは俺が作っていましたが、頻繁に来れませんから。今後は鍛冶や木工もそこでお願いしたいと思います」
「私にお任せください。すぐに適任者を探しますから」
「助かります、ヨハネス様」
「そしてリヤカー、農機具として鉱物の鍬や鋤、※千歯扱きも、ここで作りましょう」
「農機具でしょうか?」
「えぇ、そうです」
この世界の農機具の大半は木製で、刃先だけでも鉄製ならましなほうだ。
木の刃先を固くするために、適当に焼きを入れたものが使用されている。
これでははじめから、土を深く掘り起こすことは無理だ。
どの家も牛や豚が飼われ、森林に自由に出入りさせ放牧している。
穀物生産よりもむしろ、家畜飼育に重点が置かれるやり方だ。
畜産するにも人口に対して家畜の数が少ない。
これでは混合農業を始めても、効果はそれほどでない。
穀物生産をメインにしていかないと駄目だ。
それに必要なのは鉄製農具の普及だ。
鍬や鋤、いいや鋤ではなくてシャベル、そして土地を耕すことができる重い鉄製の犁だ。
鉄製の犁を2~4頭の牛や馬に引っぱらせる。
これがあれば森林を切り開くことが容易になり、耕地面積が飛躍的に増大する。
俺は鉄製の農機具のことをヨハネス様に話した。
そしてストレージから羊皮紙とペンを出し鍬やシャベル、そして土地を耕すことができる重い鉄製の犁を書いて説明した。
鍬は土を掘り動かす。
シャベルは地面を掘り土砂をかき寄せたり、土の中の雑草の根を切るのに使う。
鉄製の犁は開墾するのに使うことを話した。
「確かに農機具が鉄製になれば、効率もよくなるでしょう。ですが鉄製の農機具は高価で農家の負担が多くなります」
「それでは貸すことにしましょう。収穫時に金銭や大麦や小麦を使用料として頂ければ結構です」
「それは良い!そう致しましょう」
「助かります、ヨハネス様」
「そしてその他にリヤカー、人力車、鍬や鋤、千歯扱きも、ここでお願いします」
「ありがとうございますエリアス様。当教会にお任せください、これで信徒さんの仕事が出来ます。信徒さんにはたくさんの業種の方がいますから」
仕事請負業に人材派遣をしている教会か?
ある意味、凄いな。
ここまで来たんだ。
参拝していこうかな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※犁:フレームに固定された垂直の木の棒の先端を尖らせ、地面に刺し、引きずり重さで土地を引っ掻くように開墾するのに使われる。
※千歯扱き
木製の台に櫛状の歯を取付けて、その歯の間に稲や麦の束を通し、稲穂からモミの部分をしごき落とす農具。
未亡人の仕事である稲こきを取り上げる意から後家倒しとも呼ばれた。
読んで頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進みます。
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