46 / 55
第3部 聖女降臨
第45話 侍女リンリン
しおりを挟む
私の名はリンリン。
妹のランランとビッチェ王女様のメイドをしている。
私達は極秘裏に国が運営する『Hole of a tiger』という秘密組織に属している。
戦闘メイドとして訓練を受けた私達は、王族のメイドとなり側で警護の仕事も兼ねている。
前任者イルゼとレーナの後を私達が引き継いだのだ。
でも落ち目の王女のメイドは嫌だった。
最初、この話が来た時はなぜ私達に、と不運を恨んだ。
メイドはどの主人に仕えるかで、栄華が決まるからだ。
そしてメイドとして働き始めてから3年が経った。
王女様はいつも辛そうな、寂しそうなお顔をされていた。
特にオバダリア侯爵様やロターリ司祭様が、お見えの際は顔が曇っていた。
そしてオバダリア侯爵様と親密そうにしていたが、侯爵様が居ない時にロターリ司祭様がお見えになり、書斎の奥の部屋で2人でなにやらされていた。
内密の話があるから、と立ち入りを禁止されていたが。
政治が絡むと意外と貴族も大変なのだと思った。
そして昨日、聖女召喚があったらしい。
ビッチェ王女様は、とても晴れやかなお顔をして戻ってこられた。
良いことがあったのかしら?
今日の午前は王様と謁見もあったとか。
城内の女性は噂好きだ。
すぐに情報は入ってくる。
その情報を1つに集めて、組織に報告するのも私達の務めだ。
何かビッチェ王女様は吹っ切れた顔をしている。
シルクの高そうなスカーフを私とランランにくださった。
使える主人から何かを頂けるなんて、他のメイドから聞いたことが無い。
そして私達にも優しく接してくださる。
孤児の戦闘メイドの私達なんて、眼中にない主人が多いのに。
そして昨日は城下町に視察に行くと言う。
この食べ物も無く人々が貧困に喘ぐ町を、その目で見たいと言う。
お忍びで町に行くのに服が無いからと、私の朱色のドレスをお貸しした。
そのドレスを大層喜ばれ、着やすそうね、と褒めてくださった。
ビッチェ王女様の服もそうされるとおっしゃったけど、私達侍女の仕事が無くなります、と笑った。
そして城下町に出ると王女様は驚いた顔をされた。
余りにも町が荒れ寂れていたからだろう。
町を歩いていると貴族の馬車が、路地を物凄い勢いで走ってきた。
私達は慌てて避けたけど、道を渡ろうとした5歳くらいの男の子がはねられた。
貴族の馬車は止り慰謝料代わりに、窓から500円硬貨を2枚投げ捨て走り去った。
男の子の母親は必死に周りに助けを呼ぶ。
でも誰も助けることは出来ない。
怪我は教会の神官しか治せないからだ。
でも彼らが使う治癒魔法でも、助かるとは思えないくらい酷かった。
その時、王女様が道に落ちた500円硬貨を2枚拾い私に聞いた。
1,000円で何が買えるかと。
私は答えた、大根1本も買えないと。
そして呟かれた。
これは駄目ね、✖だと。
それから王女様は泣きじゃくる母親の側に行かれた。
そして母親に、子供を見せてほしいと言った。
確か王女様はHealingが使えると聞いたことがある。
でも教会の神官なら、一生掛かっても払えない金額を要求される。
それを庶民相手に、使うと言うの?
考えられないわ。
王女様はHealingを唱えた。
でも治しきれなかったみたい。
それはそうよ。
あれだけの怪我だもの。
普通は治癒魔法でも治せない。
でも王女様は諦めなかった。
お1人で一生懸命、男の子を助ける手立てを考えているんだわ。
だから独り言をあんなにたくさん言われて…。
左手を翳して何かをしているようだったわ。
まるで打撲の具合を調べているかのように。
そして私達は奇跡の瞬間を見たの。
王女様は聞いたことがない魔法を唱えた。
すると見る見るうちに、男の子の顔色が良くなっていくのを。
凄いわ!Healingを上回る、回復魔法をお使いになるなんて!!
男の子の怪我は無事に治っていた!
信じられない事よ?!
そして母親がお礼を言いながら、治療費を出せるお金が無いと言う。
すると王女様は『これを頂くから』そう言って、貴族が投げ捨てた500円硬貨2枚を見せたの。
私はキュンとしたわ!
いいえ、それを見ていたランランもそう感じたみたい。
やっぱり双子は以心伝心ね。
そして誰かが『聖女様』と言い始めた。
私達2人は危険を感じ、太腿に隠しているナイフをフォルダーから外し構えたわ。
彼らは聖女を求めた。
いいえ、この苦しみから誰でも良いから救ってほしかったんだ。
そして彼らは食料を求めた。
そんなの無理に決まっているのに。
いくら王女様でも国の食糧庫を開けられるほどの権力はない。
するとまた独り言を言い始めた。
一生懸命にどうしたらいいのか、考えていらっしゃるのね。
だからあんなにたくさん呟かれて…。
すると突然、出店に向かわれて行く。
私達も後を追う。
そして私達が見たのは突然どこからか現れた肉の塊だった!!
出店の台がきしむくらい重そうな、縦横1mくらいの肉だった。
場所を借りるためだろう、王女様は私のナイフを使い四角く肉を切り出店のおばさんに渡した。
そして私にナイフを返す際に言われた。
「あなた達は、これを切り分けてね」
私はランランと、声を揃えて返事をした。
「「 わかりました!! 」」と。
でもこれは護衛用のナイフだから、肉切り包丁を持ってくれば良かったな、なんて馬鹿な事を考えた。
私とランランの前に、人々が2列に並び肉を受けとる。
突然の事だから用意なんてないから、みんな素手で肉を載せ持って帰る。
それから思った通りの事が起こった。
ここに居ない家族分が欲しいと。
王女様はまた独り言を言い始めた。
民の事を思い、一生懸命考えて下さっているのね。
そしてそれは起こった。
私達2人を後ろに下がらせると人々に何かを放ったの。
私達、戦闘メイドから見たら『覇気』を放ったとしか思えなかった。
このか弱そうな王女様に、そんなことができるのだろうか?
私とランランは、顔を見合わせた。
それから人々は大人しくいう事を聞いた。
家族の人数は嘘を言わないと。
途中で肉が無くなり、また突然、肉の塊がどこからか出て来た。
あれは、どこから?
ふと見ると王女様は、小さいポーチを下げている。
あれはマジック・バッグだったのね。
さすがは貴族。
そんな高価な物を持っているなんて。
そして今回の事は事前に手配しておいた、肉が手に入ったからに違いないわ。
マジック・バッグに収納しても、時間と共に鮮度は落ちる。
だから突然、城下町の視察行くなんておっしゃったのね。
どれほど肉を手に入れるのに手を尽くされ、大金を使われたのかしら。
でも縦横1mくらいの肉の塊が取れる、魔獣や魔物なんていたのかしら?
ドラゴン?まさかね。
それから人々は口々に「聖女の肉」と言いながら、血が滴る肉を王女様に掲げ帰って行く。
まるで崇高な儀式の一端を垣間見たようだった。
私達は王女様の噂を信じ、見誤っていたのかもしれない。
私達だけでも、これからも付き従って行こう。
これだけ庶民のことを考えてくださる、聖女様のような王女様に。
妹のランランとビッチェ王女様のメイドをしている。
私達は極秘裏に国が運営する『Hole of a tiger』という秘密組織に属している。
戦闘メイドとして訓練を受けた私達は、王族のメイドとなり側で警護の仕事も兼ねている。
前任者イルゼとレーナの後を私達が引き継いだのだ。
でも落ち目の王女のメイドは嫌だった。
最初、この話が来た時はなぜ私達に、と不運を恨んだ。
メイドはどの主人に仕えるかで、栄華が決まるからだ。
そしてメイドとして働き始めてから3年が経った。
王女様はいつも辛そうな、寂しそうなお顔をされていた。
特にオバダリア侯爵様やロターリ司祭様が、お見えの際は顔が曇っていた。
そしてオバダリア侯爵様と親密そうにしていたが、侯爵様が居ない時にロターリ司祭様がお見えになり、書斎の奥の部屋で2人でなにやらされていた。
内密の話があるから、と立ち入りを禁止されていたが。
政治が絡むと意外と貴族も大変なのだと思った。
そして昨日、聖女召喚があったらしい。
ビッチェ王女様は、とても晴れやかなお顔をして戻ってこられた。
良いことがあったのかしら?
今日の午前は王様と謁見もあったとか。
城内の女性は噂好きだ。
すぐに情報は入ってくる。
その情報を1つに集めて、組織に報告するのも私達の務めだ。
何かビッチェ王女様は吹っ切れた顔をしている。
シルクの高そうなスカーフを私とランランにくださった。
使える主人から何かを頂けるなんて、他のメイドから聞いたことが無い。
そして私達にも優しく接してくださる。
孤児の戦闘メイドの私達なんて、眼中にない主人が多いのに。
そして昨日は城下町に視察に行くと言う。
この食べ物も無く人々が貧困に喘ぐ町を、その目で見たいと言う。
お忍びで町に行くのに服が無いからと、私の朱色のドレスをお貸しした。
そのドレスを大層喜ばれ、着やすそうね、と褒めてくださった。
ビッチェ王女様の服もそうされるとおっしゃったけど、私達侍女の仕事が無くなります、と笑った。
そして城下町に出ると王女様は驚いた顔をされた。
余りにも町が荒れ寂れていたからだろう。
町を歩いていると貴族の馬車が、路地を物凄い勢いで走ってきた。
私達は慌てて避けたけど、道を渡ろうとした5歳くらいの男の子がはねられた。
貴族の馬車は止り慰謝料代わりに、窓から500円硬貨を2枚投げ捨て走り去った。
男の子の母親は必死に周りに助けを呼ぶ。
でも誰も助けることは出来ない。
怪我は教会の神官しか治せないからだ。
でも彼らが使う治癒魔法でも、助かるとは思えないくらい酷かった。
その時、王女様が道に落ちた500円硬貨を2枚拾い私に聞いた。
1,000円で何が買えるかと。
私は答えた、大根1本も買えないと。
そして呟かれた。
これは駄目ね、✖だと。
それから王女様は泣きじゃくる母親の側に行かれた。
そして母親に、子供を見せてほしいと言った。
確か王女様はHealingが使えると聞いたことがある。
でも教会の神官なら、一生掛かっても払えない金額を要求される。
それを庶民相手に、使うと言うの?
考えられないわ。
王女様はHealingを唱えた。
でも治しきれなかったみたい。
それはそうよ。
あれだけの怪我だもの。
普通は治癒魔法でも治せない。
でも王女様は諦めなかった。
お1人で一生懸命、男の子を助ける手立てを考えているんだわ。
だから独り言をあんなにたくさん言われて…。
左手を翳して何かをしているようだったわ。
まるで打撲の具合を調べているかのように。
そして私達は奇跡の瞬間を見たの。
王女様は聞いたことがない魔法を唱えた。
すると見る見るうちに、男の子の顔色が良くなっていくのを。
凄いわ!Healingを上回る、回復魔法をお使いになるなんて!!
男の子の怪我は無事に治っていた!
信じられない事よ?!
そして母親がお礼を言いながら、治療費を出せるお金が無いと言う。
すると王女様は『これを頂くから』そう言って、貴族が投げ捨てた500円硬貨2枚を見せたの。
私はキュンとしたわ!
いいえ、それを見ていたランランもそう感じたみたい。
やっぱり双子は以心伝心ね。
そして誰かが『聖女様』と言い始めた。
私達2人は危険を感じ、太腿に隠しているナイフをフォルダーから外し構えたわ。
彼らは聖女を求めた。
いいえ、この苦しみから誰でも良いから救ってほしかったんだ。
そして彼らは食料を求めた。
そんなの無理に決まっているのに。
いくら王女様でも国の食糧庫を開けられるほどの権力はない。
するとまた独り言を言い始めた。
一生懸命にどうしたらいいのか、考えていらっしゃるのね。
だからあんなにたくさん呟かれて…。
すると突然、出店に向かわれて行く。
私達も後を追う。
そして私達が見たのは突然どこからか現れた肉の塊だった!!
出店の台がきしむくらい重そうな、縦横1mくらいの肉だった。
場所を借りるためだろう、王女様は私のナイフを使い四角く肉を切り出店のおばさんに渡した。
そして私にナイフを返す際に言われた。
「あなた達は、これを切り分けてね」
私はランランと、声を揃えて返事をした。
「「 わかりました!! 」」と。
でもこれは護衛用のナイフだから、肉切り包丁を持ってくれば良かったな、なんて馬鹿な事を考えた。
私とランランの前に、人々が2列に並び肉を受けとる。
突然の事だから用意なんてないから、みんな素手で肉を載せ持って帰る。
それから思った通りの事が起こった。
ここに居ない家族分が欲しいと。
王女様はまた独り言を言い始めた。
民の事を思い、一生懸命考えて下さっているのね。
そしてそれは起こった。
私達2人を後ろに下がらせると人々に何かを放ったの。
私達、戦闘メイドから見たら『覇気』を放ったとしか思えなかった。
このか弱そうな王女様に、そんなことができるのだろうか?
私とランランは、顔を見合わせた。
それから人々は大人しくいう事を聞いた。
家族の人数は嘘を言わないと。
途中で肉が無くなり、また突然、肉の塊がどこからか出て来た。
あれは、どこから?
ふと見ると王女様は、小さいポーチを下げている。
あれはマジック・バッグだったのね。
さすがは貴族。
そんな高価な物を持っているなんて。
そして今回の事は事前に手配しておいた、肉が手に入ったからに違いないわ。
マジック・バッグに収納しても、時間と共に鮮度は落ちる。
だから突然、城下町の視察行くなんておっしゃったのね。
どれほど肉を手に入れるのに手を尽くされ、大金を使われたのかしら。
でも縦横1mくらいの肉の塊が取れる、魔獣や魔物なんていたのかしら?
ドラゴン?まさかね。
それから人々は口々に「聖女の肉」と言いながら、血が滴る肉を王女様に掲げ帰って行く。
まるで崇高な儀式の一端を垣間見たようだった。
私達は王女様の噂を信じ、見誤っていたのかもしれない。
私達だけでも、これからも付き従って行こう。
これだけ庶民のことを考えてくださる、聖女様のような王女様に。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
完結【清】ご都合主義で生きてます。-空間を切り取り、思ったものを創り出す。これで異世界は楽勝です-
ジェルミ
ファンタジー
社畜の村野玲奈(むらの れな)は23歳で過労死をした。
第二の人生を女神代行に誘われ異世界に転移する。
スキルは剣豪、大魔導士を提案されるが、転移してみないと役に立つのか分からない。
迷っていると想像したことを実現できる『創生魔法』を提案される。
空間を切り取り収納できる『空間魔法』。
思ったものを創り出すことができ『創生魔法』。
少女は冒険者として覇道を歩むのか、それとも魔道具師としてひっそり生きるのか?
『創生魔法』で便利な物を創り富を得ていく少女の物語。
物語はまったり、のんびりと進みます。
※カクヨム様にも掲載中です。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
呪われた子と、家族に捨てられたけど、実は神様に祝福されてます。
光子
ファンタジー
前世、神様の手違いにより、事故で間違って死んでしまった私は、転生した次の世界で、イージーモードで過ごせるように、特別な力を神様に授けられ、生まれ変わった。
ーーー筈が、この世界で、呪われていると差別されている紅い瞳を宿して産まれてきてしまい、まさかの、呪われた子と、家族に虐められるまさかのハードモード人生に…!
8歳で遂に森に捨てられた私ーーキリアは、そこで、同じく、呪われた紅い瞳の魔法使いと出会う。
同じ境遇の紅い瞳の魔法使い達に出会い、優しく暖かな生活を送れるようになったキリアは、紅い瞳の偏見を少しでも良くしたいと思うようになる。
実は神様の祝福である紅の瞳を持って産まれ、更には、神様から特別な力をさずけられたキリアの物語。
恋愛カテゴリーからファンタジーに変更しました。混乱させてしまい、すみません。
自由にゆるーく書いていますので、暖かい目で読んで下さると嬉しいです。
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる