26 / 55
第2部 外の世界
第25話 ミノタウロス
しおりを挟む
「ブゴオ~~~ン!!」
牛頭人が雄たけびをあげる。
後を見るとみんなスタン状態に陥っている。
仕方ない。
俺はクレイモアを振りかぶり飛び上がる。
そして思い切り打ち下ろす。
「おりゃ~~!!」
ガキッ!!
ミノタウロスの斧に防がれる。
今度はミノタウロスの攻撃だ。
一撃一撃が重く感じる。
そしてゴブリン達も、同じように森の外まで出てきている。
「えいっ!」
「やっ!!」
イルゼさんとレーナさんが、イルマちゃんを守りながら闘っている。
まずい、囲まれる!
俺はイメージした魔法を飛ばした。
「Holy Impuls!」
聖属性の衝撃波が飛ぶ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
「タケシ様!」
イルゼさんが驚いた顔をしている。
「イルマちゃんを頼みます!」
俺は再びミノタウロスと向き合う。
ガン!ガン!ガン!ガン!
ガン!ガン!ガン!ガン!
ガン!ガン!ガン!ガン!
あれから何合打ち合っているだろう。
剣と斧との打ち合いだ。
ミノタウロスが斧を振り、体の向きを変え蹴りを入れてくる。
俺はクレイモアを盾代わりにしてそれを防ぐ。
動きが停まった俺に対して、また斧を振ってくる。
それの繰り返しだった。
このままではイルゼさん達が持たない。
そんな俺をあざ笑う様に、ミノタウロスが斧を振る。
武力だけで言えば奴の方が上だ。
だが奴にはないものが俺にはある。
それは魔法だ。
俺は魔力を溜め、上空にそして放つ。
「Sacrid Rain!」
魔力が空に飛んでいく、しばらくすると雨が降り出す。
指定の場所に聖水の雨を降らせる魔法だ。
そして不浄なる者・不死者に多大な被害を与え、それ以外の者には普通の雨になる。
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ゴブリン達が弱って行く。
そして立ち上がる事も、出来ずにいるゴブリンもいる。
「今だ!」
生き残った騎士団員が切りかかる。
「弱っている今のうちに叩くんだ!」
騎士団長アーガスさんの声が響く。
「Holy Arrow!!」
「Holy Arrow!!」
「Holy Arrow!!」
見ると神官4人とロターリ司祭も聖魔法で援護している。
弱っているのはゴブリン達だけではなかった。
ミノタウロスも、動きが鈍くなっている。
「うおぉ~~~!!」
俺は声を上げミノタウロスに向かって行く。
ミノタウロスの手前で停まり、俺は左足を引き腰を落とし膝に力を貯めた。
クレイモアの刃を外側に捻り、抜き放つ瞬間にそのまま刃は水平に振り抜く!
「ガシッ!!」
防がれる。
そのまま流し手首を反らせ柄を握り、二の太刀で下から上へ剣を振り上げる。
「ギャァ~~!!」
振り上げた剣がミノタウロスの右目を切り裂いた。
俺は剣を両手で持ち振り上げた。
そして何も考えず、全身全霊を込めて剣を振り下ろす。
ミノタウロスがそれを真っ向から受ける。
ドガァ~~ン!!
地響きと共にミノタウロスが膝をついた。
打ちおろした俺の剣は、ミノタウロスの斧を砕き肩を切り裂いていた。
ま、不味い。
するとミノタウロスは、俺の剣を掴み引き寄せようとしていた。
とっさに俺は剣をストレージに収納した。
危なかった。
あのまま剣を持っていれば今頃、俺は引き寄せられていた。
「グゥォ~~ン!!」
ミノタウロスが雄たけびをあげる。
ここらで決着をつけよう、と言っているように。
牛頭人が雄たけびをあげる。
後を見るとみんなスタン状態に陥っている。
仕方ない。
俺はクレイモアを振りかぶり飛び上がる。
そして思い切り打ち下ろす。
「おりゃ~~!!」
ガキッ!!
ミノタウロスの斧に防がれる。
今度はミノタウロスの攻撃だ。
一撃一撃が重く感じる。
そしてゴブリン達も、同じように森の外まで出てきている。
「えいっ!」
「やっ!!」
イルゼさんとレーナさんが、イルマちゃんを守りながら闘っている。
まずい、囲まれる!
俺はイメージした魔法を飛ばした。
「Holy Impuls!」
聖属性の衝撃波が飛ぶ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
「タケシ様!」
イルゼさんが驚いた顔をしている。
「イルマちゃんを頼みます!」
俺は再びミノタウロスと向き合う。
ガン!ガン!ガン!ガン!
ガン!ガン!ガン!ガン!
ガン!ガン!ガン!ガン!
あれから何合打ち合っているだろう。
剣と斧との打ち合いだ。
ミノタウロスが斧を振り、体の向きを変え蹴りを入れてくる。
俺はクレイモアを盾代わりにしてそれを防ぐ。
動きが停まった俺に対して、また斧を振ってくる。
それの繰り返しだった。
このままではイルゼさん達が持たない。
そんな俺をあざ笑う様に、ミノタウロスが斧を振る。
武力だけで言えば奴の方が上だ。
だが奴にはないものが俺にはある。
それは魔法だ。
俺は魔力を溜め、上空にそして放つ。
「Sacrid Rain!」
魔力が空に飛んでいく、しばらくすると雨が降り出す。
指定の場所に聖水の雨を降らせる魔法だ。
そして不浄なる者・不死者に多大な被害を与え、それ以外の者には普通の雨になる。
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!ギャッ!
ゴブリン達が弱って行く。
そして立ち上がる事も、出来ずにいるゴブリンもいる。
「今だ!」
生き残った騎士団員が切りかかる。
「弱っている今のうちに叩くんだ!」
騎士団長アーガスさんの声が響く。
「Holy Arrow!!」
「Holy Arrow!!」
「Holy Arrow!!」
見ると神官4人とロターリ司祭も聖魔法で援護している。
弱っているのはゴブリン達だけではなかった。
ミノタウロスも、動きが鈍くなっている。
「うおぉ~~~!!」
俺は声を上げミノタウロスに向かって行く。
ミノタウロスの手前で停まり、俺は左足を引き腰を落とし膝に力を貯めた。
クレイモアの刃を外側に捻り、抜き放つ瞬間にそのまま刃は水平に振り抜く!
「ガシッ!!」
防がれる。
そのまま流し手首を反らせ柄を握り、二の太刀で下から上へ剣を振り上げる。
「ギャァ~~!!」
振り上げた剣がミノタウロスの右目を切り裂いた。
俺は剣を両手で持ち振り上げた。
そして何も考えず、全身全霊を込めて剣を振り下ろす。
ミノタウロスがそれを真っ向から受ける。
ドガァ~~ン!!
地響きと共にミノタウロスが膝をついた。
打ちおろした俺の剣は、ミノタウロスの斧を砕き肩を切り裂いていた。
ま、不味い。
するとミノタウロスは、俺の剣を掴み引き寄せようとしていた。
とっさに俺は剣をストレージに収納した。
危なかった。
あのまま剣を持っていれば今頃、俺は引き寄せられていた。
「グゥォ~~ン!!」
ミノタウロスが雄たけびをあげる。
ここらで決着をつけよう、と言っているように。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる