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普通の子供
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「いたっ」
ジャガイモの芽をとろうとして指を切った。
ぷつ、と赤い点が指の腹に膨れ上がる。他にも手のあちこちに傷が出来ている。なかなか減らないジャガイモの山をウンザリした気分で眺めた。これ全部終わるまでに、何回指切るのかな……?
「魔獣狩ってる時の傷より痛い気がする」
お料理って結構、危険だったんだな
そんな事を思っていたら、大声で話す声が聞こえてきた。見ると正門の方に黒髪の侍女服姿のマリーさんがいる。けど、1人ではなく、40歳位の女性と一緒だ。声の主はその人らしい。特殊な装いから見て、きっと外国の方だ。必死な表情で何かを訴えている事は、分かる。でもマリーさんは困惑した表情のまま、対処出来ないようだ。
「あ、も、申し訳ございませんが、わたくし外国語はあまり……」
「…………!……!」
――あれ? この人の言葉って……
作業の手を止めると、私は正門に向かった。そして驚いているマリーさんの近くに行き、相手の女性に向かい合う。そして勇気を出し、話しかけてみた。
「『突然失礼致します旅のお方。私の言葉をお分かり頂けますか?』」
「チ、チヨ?」
驚いているマリーさんに反しその方はパッと顔を明るくすると、続けざまに早口で話し出した。会話の切れ目にマリーさんにお尋ねする。
「こちらの方、道に迷っていらっしゃるようなのですが、この辺りにジェミスさんという方のお宅はありますか?」
まだこの辺りの地理に詳しくない私。
何か衝撃を受けたように言葉を失っていたマリーさんだったけど、さすがは先輩侍女様。直ぐにいつものポーカーフェイスを取り戻し、異国の女性に向き直る。
「失礼致しました。ジェミス様のお屋敷は――チヨ、通訳してくれるかしら?」
「あ、はい」
――何か、お役に立てそうだ。
こうして。ちょっとふわふわした気持と、それを何とか引き締めようとする緊張を感じつつ、マリーさんの説明を通訳して、どうにか異国の女性をご案内出来たのだった。
「あなた、ルーランド語を知ってるの?」
外国の女性に道を教えてから、再びジャガイモの皮むきに戻ろうとした私に、マリーさんが問いかけた。
「……ルーランド語って言うんですね、今の外国語」
「え?」
反射的に聞いてしまった事に気付いて、しまったと思ってももう遅い。マリーさんは“どうしてそんな事を知らないの?”って視線を私に向けている。
「あ・いや……」
じーっと見つめてくる瞳の中に“ごまかしは通じないわよ”という字が見える。
「えーと……。わ、私が以前いてた場所で、教わった外国語と一緒だったんです」
「――その国の名前は教わらずに?」
「教わったかも知れませんが、忘れてしまいました」
「そうなんだ……。まぁルーランド語が公用語の国は他にもあるものね」
どうにか納得いただけたみたいだ。分からないようにホッと肩の力を抜く。
黙っているのは心苦しい。でも正直に言ってしまえば、どうしても男爵家に来る前の話になってしまう。
それは出来る限り避けたかった。
「……ずっと気になっていたんだが」
夕食の後。旦那様に突然話をふられ、私は手を止めた。
旦那様がお茶の入ったカップを手に、私をジッと見ている。綺麗過ぎる容姿とあいまって、まるで1枚の絵画みたいだ。ちょっと見とれながらも私はスプーンを置いた。
驚いた事に、この屋敷では旦那様と使用人が一緒に食事をとる。
『ウチが特別なんだよ』ってリリアンさんが言ってた。確かに普通、貴族の家では主と使用人で食べ物も場所も違う。男爵家でもそうだったと思う。
“思う”と言うのは、私はあの家で家族と食事をした事がないから。1日の大半は仕事をしていて、帰るのは夜も更けてきた頃だった。家族も使用人達も寝ているか休息に入っているから厨房には誰もいなくて、私はそこに残っているものを適当に集めて1人で食べていた。コウがいてくれた時には分けて一緒に食べてたけど。とここで私は友達の事を思い出す。
――コウ、どうしてるかな? 賢いから、魔獣に食べられたりしていないよね? と、いけない、旦那様のお話の最中だ。と私は沈みかけた気を引き締めた。
「“私は普通は望めない”って言ったよね」
「? はい」
それは先日の盗賊退治の後に、“子供が怪我をしたら、親は心配するものなのよ?
”って言われた時の事だ。
「……言いました」
「なら……」
カタン、と音がして、旦那様が席を立つ。テーブルを回り込んでそのまま私の近くに来られる。蒼海の瞳が私に向けられた。
「――お前が思う普通って何?」
私が思う、“普通”。
よく言われる言葉ではない。私の言葉をお望みなのか。
考えている間もずっと、旦那様は視線を外さない。私がお答えするまで、そのままでいられるのだろうか。私などのことで、旦那様のお時間を割くわけにはいかない。
……考えなくては。
そんなふうに懸命に思って出したものは、かなり平凡な上に小さかった。
「…………朝起きたら“おはよう”って挨拶して……」
「うん」
「帰って来たら“お帰りなさい”って言ってもらえて……」
「…………」
「何かあったら当たり前みたいに相談出来て、相談してもらえて。帰りが遅くなったら心配して、心配してもらえて。笑ったら笑い返してもらえて、怒ることがあっても、ずっと一緒にいられる。それが…………」
「……それが?」
「普通の家族の、関係……です」
本当はもっとあるけどその中で、私が最初に望むこと。望んでも仕方ないこと。
それを口に出して、言ってみた。
……言ってみた、けど……。
「なんだ、そんな事か」
旦那様はつまらなさそうに肩をすくめる。
カッと熱くなるのを感じた。その原因も分からないまま、つい言ってしまう。
「だ、旦那様にはそうかも知れませんが、私には……」
が、それでも彼の態度は変わらない。こともなげに、普通に返された。
「それ全部、ここで叶うことばかりじゃないか」
「…………え」
呆けてしまった私に、さも当然のように続ける。
「顔を合わせたら挨拶して、何かあれば心配する。その程度のこと、この屋敷の者なら誰とだってする。
だからお前は普通を望んで良い。お前はここで皆に大事に思われている、普通の女の子だ」
「――!」
視界がぼやける。鼻の奥がツンと痛くなり、胸から分からないものがこみ上げる。
「し、失礼します!」
何とかそれだけを言い残し、乱暴に席を立つと、私は食堂から走って出た。
どの位走ったろうか。
庭の隅にまで来てしまった。もうすぐ宵闇に覆われる場所。その中でも特に片隅を選んでうずくまる。
そのタイミングで、ずっと耐えていたものが堰を切ってあふれ出した。
「うっ……うわぁーん!!」
瞼を押さえてもあとからあとから、涙が溢れてこぼれ落ちる。それはいつまで続くのかと思う程に。
なのに……胸の辺りが暖かくて、その事がすごく嬉しくて。嬉しいのにその気持もまた涙になる。
――分からない、分からない……。これは、何…………?
ジャガイモの芽をとろうとして指を切った。
ぷつ、と赤い点が指の腹に膨れ上がる。他にも手のあちこちに傷が出来ている。なかなか減らないジャガイモの山をウンザリした気分で眺めた。これ全部終わるまでに、何回指切るのかな……?
「魔獣狩ってる時の傷より痛い気がする」
お料理って結構、危険だったんだな
そんな事を思っていたら、大声で話す声が聞こえてきた。見ると正門の方に黒髪の侍女服姿のマリーさんがいる。けど、1人ではなく、40歳位の女性と一緒だ。声の主はその人らしい。特殊な装いから見て、きっと外国の方だ。必死な表情で何かを訴えている事は、分かる。でもマリーさんは困惑した表情のまま、対処出来ないようだ。
「あ、も、申し訳ございませんが、わたくし外国語はあまり……」
「…………!……!」
――あれ? この人の言葉って……
作業の手を止めると、私は正門に向かった。そして驚いているマリーさんの近くに行き、相手の女性に向かい合う。そして勇気を出し、話しかけてみた。
「『突然失礼致します旅のお方。私の言葉をお分かり頂けますか?』」
「チ、チヨ?」
驚いているマリーさんに反しその方はパッと顔を明るくすると、続けざまに早口で話し出した。会話の切れ目にマリーさんにお尋ねする。
「こちらの方、道に迷っていらっしゃるようなのですが、この辺りにジェミスさんという方のお宅はありますか?」
まだこの辺りの地理に詳しくない私。
何か衝撃を受けたように言葉を失っていたマリーさんだったけど、さすがは先輩侍女様。直ぐにいつものポーカーフェイスを取り戻し、異国の女性に向き直る。
「失礼致しました。ジェミス様のお屋敷は――チヨ、通訳してくれるかしら?」
「あ、はい」
――何か、お役に立てそうだ。
こうして。ちょっとふわふわした気持と、それを何とか引き締めようとする緊張を感じつつ、マリーさんの説明を通訳して、どうにか異国の女性をご案内出来たのだった。
「あなた、ルーランド語を知ってるの?」
外国の女性に道を教えてから、再びジャガイモの皮むきに戻ろうとした私に、マリーさんが問いかけた。
「……ルーランド語って言うんですね、今の外国語」
「え?」
反射的に聞いてしまった事に気付いて、しまったと思ってももう遅い。マリーさんは“どうしてそんな事を知らないの?”って視線を私に向けている。
「あ・いや……」
じーっと見つめてくる瞳の中に“ごまかしは通じないわよ”という字が見える。
「えーと……。わ、私が以前いてた場所で、教わった外国語と一緒だったんです」
「――その国の名前は教わらずに?」
「教わったかも知れませんが、忘れてしまいました」
「そうなんだ……。まぁルーランド語が公用語の国は他にもあるものね」
どうにか納得いただけたみたいだ。分からないようにホッと肩の力を抜く。
黙っているのは心苦しい。でも正直に言ってしまえば、どうしても男爵家に来る前の話になってしまう。
それは出来る限り避けたかった。
「……ずっと気になっていたんだが」
夕食の後。旦那様に突然話をふられ、私は手を止めた。
旦那様がお茶の入ったカップを手に、私をジッと見ている。綺麗過ぎる容姿とあいまって、まるで1枚の絵画みたいだ。ちょっと見とれながらも私はスプーンを置いた。
驚いた事に、この屋敷では旦那様と使用人が一緒に食事をとる。
『ウチが特別なんだよ』ってリリアンさんが言ってた。確かに普通、貴族の家では主と使用人で食べ物も場所も違う。男爵家でもそうだったと思う。
“思う”と言うのは、私はあの家で家族と食事をした事がないから。1日の大半は仕事をしていて、帰るのは夜も更けてきた頃だった。家族も使用人達も寝ているか休息に入っているから厨房には誰もいなくて、私はそこに残っているものを適当に集めて1人で食べていた。コウがいてくれた時には分けて一緒に食べてたけど。とここで私は友達の事を思い出す。
――コウ、どうしてるかな? 賢いから、魔獣に食べられたりしていないよね? と、いけない、旦那様のお話の最中だ。と私は沈みかけた気を引き締めた。
「“私は普通は望めない”って言ったよね」
「? はい」
それは先日の盗賊退治の後に、“子供が怪我をしたら、親は心配するものなのよ?
”って言われた時の事だ。
「……言いました」
「なら……」
カタン、と音がして、旦那様が席を立つ。テーブルを回り込んでそのまま私の近くに来られる。蒼海の瞳が私に向けられた。
「――お前が思う普通って何?」
私が思う、“普通”。
よく言われる言葉ではない。私の言葉をお望みなのか。
考えている間もずっと、旦那様は視線を外さない。私がお答えするまで、そのままでいられるのだろうか。私などのことで、旦那様のお時間を割くわけにはいかない。
……考えなくては。
そんなふうに懸命に思って出したものは、かなり平凡な上に小さかった。
「…………朝起きたら“おはよう”って挨拶して……」
「うん」
「帰って来たら“お帰りなさい”って言ってもらえて……」
「…………」
「何かあったら当たり前みたいに相談出来て、相談してもらえて。帰りが遅くなったら心配して、心配してもらえて。笑ったら笑い返してもらえて、怒ることがあっても、ずっと一緒にいられる。それが…………」
「……それが?」
「普通の家族の、関係……です」
本当はもっとあるけどその中で、私が最初に望むこと。望んでも仕方ないこと。
それを口に出して、言ってみた。
……言ってみた、けど……。
「なんだ、そんな事か」
旦那様はつまらなさそうに肩をすくめる。
カッと熱くなるのを感じた。その原因も分からないまま、つい言ってしまう。
「だ、旦那様にはそうかも知れませんが、私には……」
が、それでも彼の態度は変わらない。こともなげに、普通に返された。
「それ全部、ここで叶うことばかりじゃないか」
「…………え」
呆けてしまった私に、さも当然のように続ける。
「顔を合わせたら挨拶して、何かあれば心配する。その程度のこと、この屋敷の者なら誰とだってする。
だからお前は普通を望んで良い。お前はここで皆に大事に思われている、普通の女の子だ」
「――!」
視界がぼやける。鼻の奥がツンと痛くなり、胸から分からないものがこみ上げる。
「し、失礼します!」
何とかそれだけを言い残し、乱暴に席を立つと、私は食堂から走って出た。
どの位走ったろうか。
庭の隅にまで来てしまった。もうすぐ宵闇に覆われる場所。その中でも特に片隅を選んでうずくまる。
そのタイミングで、ずっと耐えていたものが堰を切ってあふれ出した。
「うっ……うわぁーん!!」
瞼を押さえてもあとからあとから、涙が溢れてこぼれ落ちる。それはいつまで続くのかと思う程に。
なのに……胸の辺りが暖かくて、その事がすごく嬉しくて。嬉しいのにその気持もまた涙になる。
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