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再会後〜師団長シグルド視点
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ユーリとララに会えた舞踏会は早く2人でゆっくり話したくてユーリ達を連れて退出できる時間を今か今かと待っていた。
俺の気持ちが届いたのか姉の王妃がアレックス王子とシャーロット王女を退出させるときに声をかけてくれた。
「隣国からの客人もお疲れでしょう。私も久々に弟に会ったので、ゆっくりと語らいたいです。王子達と先に退出致します。皆様はお楽しみくださいね。」
周りの者もそれもそうだと同調してくれたので、すんなりと退出できた。王妃に声をかけたら、「本当にありがとう。あなたのおかげだわ。ユーリとララは後で貴方達の部屋に行かせるわね。宣誓の話しはして誤解も解けてる。しっかりモノにしなさいよ」
そうだった、姉はこういう人だ。苦労すると反対した父を押し切って愛してしまったからと隣国に嫁ぐ人だ。苦笑しながら部屋に戻った。
湯浴みをして、お茶を飲みながら待っていると、ノック音とユーリですと声が聞こえた。
急いで扉を開けて、中に誘う。
久々のユーリはますます綺麗になっていて、もう二度と会えないと思っていた自分に信じられないくらいの歓喜を与える。
我慢できなくて、すぐに抱きしめた。
「元気だった?」
他に言いたいことあるのに、出てきた言葉はありふれたものだった。
ユーリは俺の胸に顔を埋めて「はい」と言った。
本当にユーリがいるのだと実感していたら、ユーリが
「宣誓のこともエリザベス様のことも聞きました。ドラゴンとの戦いで瀕死のケガをされたことも。頑張られたのですね」と言って、俺の頬に手を当てた。
それまでの辛さなどがゆるゆると溶け出して、俺は静かに泣いた。
「もし許してくださるなら、これからはお側にいたいです。後、頑張ったご褒美に何かして差し上げたいです。ほしいものとかありますか?」
ユーリ、俺は君のこの無防備さを喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないよ。
やってほしいことは昔のように一緒に寝たいと伝えた。
ユーリは赤くなって
「いいですよ」
と答えたので、
「今、俺は宣誓してないよ、そういう意味の一緒に寝てだよ」
と伝えたら、
赤い顔でこっくりと頷いた。
長年の拗らせまくった想いだ。朝まで貪ってしまったのは仕方ない。
朝食の席で、明らかに俺とユーリ、セシルとララの雰囲気が変わっていることに皆驚いた顔をしていた。
ユーリとララが午後にしたいことで午睡と答えて、王弟達が顔を強張らせていた。
やっぱりな、やけにユーリとララを見る目が甘いと思ったよ。これだから安心できない。すぐに自国に連れて帰らなくては。
ただここで思ってみなかった伏兵がいた。
「叔父様、ユーリとララを連れて行かないで」「行かないで~」
今回、初めて会った可愛い甥と姪だ。
ユーリもララも私達はここに残って、師団長達に通ってもらいましょうなんて言ってる
「許されるはずないよね?」少し圧をかけてユーリ達に伝えたが、王子と王女にかなり情が移っているらしく、中々帰ると言わない。仕方ないから、王にワイバーンでユーリとララを連れてきて、王子の剣は自分が教えると提案した。これはアレックス王子にドラゴンスレイヤーが2人も後ろ盾になることを示していた。
王は快諾してくれて、2週間に一度はユーリとララを連れてくることを条件に納得してくれたが、剣はユーリに習うので、俺とセシルは騎士達を訓練してくれと注文をつけられた。甥ながら末恐ろしい駆け引き上手だ。
何回かに一度は俺達が剣を教えるという条件で落ち着いた。
自国に戻って、俺とセシルは第7師団から外されフリーとなった。新しい師団長はマイク、副師団長はイザベルだ。
ユーリとララにはシグルド、セシルと呼ぶように伝えた。
ユーリとララは第7師団に復帰した。ユーリ達が行く遠征には俺とセシルが絶対に参加するとマイクに伝えたらとても嫌そうにされた。ドラゴンスレイヤーとなって格段に力が上がっていた為、そこら辺の魔獣では明らかなオーバーキル状態で他の騎士が育たないそうだ。
知るか
俺の気持ちが届いたのか姉の王妃がアレックス王子とシャーロット王女を退出させるときに声をかけてくれた。
「隣国からの客人もお疲れでしょう。私も久々に弟に会ったので、ゆっくりと語らいたいです。王子達と先に退出致します。皆様はお楽しみくださいね。」
周りの者もそれもそうだと同調してくれたので、すんなりと退出できた。王妃に声をかけたら、「本当にありがとう。あなたのおかげだわ。ユーリとララは後で貴方達の部屋に行かせるわね。宣誓の話しはして誤解も解けてる。しっかりモノにしなさいよ」
そうだった、姉はこういう人だ。苦労すると反対した父を押し切って愛してしまったからと隣国に嫁ぐ人だ。苦笑しながら部屋に戻った。
湯浴みをして、お茶を飲みながら待っていると、ノック音とユーリですと声が聞こえた。
急いで扉を開けて、中に誘う。
久々のユーリはますます綺麗になっていて、もう二度と会えないと思っていた自分に信じられないくらいの歓喜を与える。
我慢できなくて、すぐに抱きしめた。
「元気だった?」
他に言いたいことあるのに、出てきた言葉はありふれたものだった。
ユーリは俺の胸に顔を埋めて「はい」と言った。
本当にユーリがいるのだと実感していたら、ユーリが
「宣誓のこともエリザベス様のことも聞きました。ドラゴンとの戦いで瀕死のケガをされたことも。頑張られたのですね」と言って、俺の頬に手を当てた。
それまでの辛さなどがゆるゆると溶け出して、俺は静かに泣いた。
「もし許してくださるなら、これからはお側にいたいです。後、頑張ったご褒美に何かして差し上げたいです。ほしいものとかありますか?」
ユーリ、俺は君のこの無防備さを喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないよ。
やってほしいことは昔のように一緒に寝たいと伝えた。
ユーリは赤くなって
「いいですよ」
と答えたので、
「今、俺は宣誓してないよ、そういう意味の一緒に寝てだよ」
と伝えたら、
赤い顔でこっくりと頷いた。
長年の拗らせまくった想いだ。朝まで貪ってしまったのは仕方ない。
朝食の席で、明らかに俺とユーリ、セシルとララの雰囲気が変わっていることに皆驚いた顔をしていた。
ユーリとララが午後にしたいことで午睡と答えて、王弟達が顔を強張らせていた。
やっぱりな、やけにユーリとララを見る目が甘いと思ったよ。これだから安心できない。すぐに自国に連れて帰らなくては。
ただここで思ってみなかった伏兵がいた。
「叔父様、ユーリとララを連れて行かないで」「行かないで~」
今回、初めて会った可愛い甥と姪だ。
ユーリもララも私達はここに残って、師団長達に通ってもらいましょうなんて言ってる
「許されるはずないよね?」少し圧をかけてユーリ達に伝えたが、王子と王女にかなり情が移っているらしく、中々帰ると言わない。仕方ないから、王にワイバーンでユーリとララを連れてきて、王子の剣は自分が教えると提案した。これはアレックス王子にドラゴンスレイヤーが2人も後ろ盾になることを示していた。
王は快諾してくれて、2週間に一度はユーリとララを連れてくることを条件に納得してくれたが、剣はユーリに習うので、俺とセシルは騎士達を訓練してくれと注文をつけられた。甥ながら末恐ろしい駆け引き上手だ。
何回かに一度は俺達が剣を教えるという条件で落ち着いた。
自国に戻って、俺とセシルは第7師団から外されフリーとなった。新しい師団長はマイク、副師団長はイザベルだ。
ユーリとララにはシグルド、セシルと呼ぶように伝えた。
ユーリとララは第7師団に復帰した。ユーリ達が行く遠征には俺とセシルが絶対に参加するとマイクに伝えたらとても嫌そうにされた。ドラゴンスレイヤーとなって格段に力が上がっていた為、そこら辺の魔獣では明らかなオーバーキル状態で他の騎士が育たないそうだ。
知るか
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