141 / 156
13-決戦
141.少女、夜が怖い。
しおりを挟む
キィとわずかな軋み音に、オズワルドは書き物の手を止めてそちらを振り返る。
扉に隠れるようにこちらを見ていたのは、不安そうな顔をしたニチカだった。
机の向かいでディザイアをいじっていたユーナが朗らかに片手を上げて迎え入れる。
「おっすニチカ、どうした寝れないか?」
その言葉に男はピクリと片眉を跳ね上げた。
イニからの衝撃的な招待状を受け取ってから数刻。ようやく冷静になった一同が取り組んだのは挙式に殴りこむ為の準備だった。ブチ切れたユーナを先導に、それぞれが己に出来ることを始める。
オズワルドはユーナと共にちょっとした道具を作るため研究室に、そして体力を著しく消費したニチカは、この時間きちんと休息をとり精神を安定させなければいけないはずだった。
なのになぜ、こんな夜中にふらふら出歩いているのだろう。たとえ寝れなくとも横になっているべきではないだろうか。
「さっさと寝とけ、明日から早いぞ」
「その……」
切り出すのを躊躇っているかのように視線をそらされる。
聞き分けのない彼女に小言を言おうとした寸前、ユーナが割り込んで来た。
「おーし分かった皆まで言うな、君が欲しいのは『これ』だろう?」
「!?」
いきなりドンと椅子を蹴られ、倒れる寸前で飛びのく。転倒を回避したオズワルドは相手が女神なことも忘れ噛み付こうとした――が、その前に袖口をキュッと握られそちらを見下ろす。迷い子がすがるような視線とまともにぶつかり、ドク、と胸の辺りが騒ぎ出した。
何も言えずにいると、まるで全てを見透かしているかのようなユーナの声が響く。
「今日は先に上がっていいよ。鏡見てみ? 寝不足で相当ひどい顔してるから」
「は? 陣の組み換えは――」
「だぁぁもうこのトーヘンボク! さっさと出てけっつーの!」
ピッと指された瞬間、ピンポイントで突風が吹き研究室から放り出される。
壁にしたたかに頭を打ちつけたオズワルドは、上にちょこんとまたがっているニチカを見上げてやや棒読みに言った。
「あー……とりあえず部屋まで送る」
地下の安置所から出されたニチカは寝所を上の階へと移していた。いつぞやのアンジェリカに成りすました時に入っていたあの部屋だ。
そこに向かう途中もピタリと寄り添うように歩かれ何とも落ち着かない。不安そうに胸の前を握り締め、左手はこちらの袖口を掴んだままだ。
「怖いのか?」
月の光が差し込む長い回廊で、そっと問いかける。ニチカはわずかに逡巡したが素直にうなずいた。
「寝るのが怖いの、寝たらそのまま目覚めないような気がして……」
まるで暗闇が怖い子供の言い分だ。だが、実際に器がないのでその可能性もゼロではない。
「確かにな。今のお前の魂は、細い糸で繋がれた風船みたいなものだ」
「……もうちょっと良い例え無い?」
「風前のともし火?」
「縁起悪いなぁ!」
もうっ、と頬を膨らませる少女に笑いそうになる。
そこまで心配しなくとも、よほどの事が無い限り大丈夫なはずだ。
ようやく部屋の前に来たとき、決意したかのように少女が切り出した。
しかし、その声はとても小さく消え入りそうな物だった。
「で、その…………て欲しいなぁって」
「ん?」
顔を赤らめた少女が俯きながら言う。聞き取れなかった部分を聞き返すと見る間に耳まで染まっていった。
「だからぁ……てる間だけ……」
「聞こえないぞ、はっきり言え」
そこまで言うと、半ば涙目になりこちらをキッと見上げて来た。
「だから寝るまでで良いから、手を繋いでいて欲しいって――!!」
そこまで言ったニチカはハッとして言葉を止める。ニヤニヤ笑うオズワルドにカァァと熱が上がっていくのを感じた。
「ば、ばかぁー! 絶対聞こえてたでしょ!」
「さて、どうだろうな」
「いじわる! ヘンタイっ! そういうとこ全っ然変わらないっ」
「あっさり引っかかるお前もな」
「~~~っ!!」
完全にペースを取られたニチカは、ぷいっと背を向け部屋に引きこもろうとした。
「もういいっ、おやすみ!」
だが一歩踏み出そうとしたところで手首を掴まれ引き止められる。
振り向けずに居るとクッと引かれ背中を受け止められた。
持ち上げられた左手首に軽く唇が触れる感覚が走る。
「手、握ってて欲しいんだろ?」
答える間もなく抱き上げられ窓際のベッドまで運ばれる。そしてふわりと存外丁寧に下ろされ上掛けを掛けられた。
傍らに腰掛けた男を見上げると絡められた指をギュッと握られる。それだけでふわついて居た魂がしっかりと現世に繋ぎ留められるような気がした。
「寝付くまでこうしてるから」
その優しい表情に胸のあたりをきゅうっと締めつけられる。
彼がこんな顔を見せるのは自分だけであって欲しい、そんな小さな独占欲が顔を出す。
「どうした?」
「……その顔、他の女の子に見せないでって言ったら怒る?」
「顔?」
自分がどんな顔をしていたと言うのだろう。まったくの無自覚だった男は不思議そうに問いかけた。
上掛けを引き上げたニチカは恥ずかしさで顔を背けながら言う。
「だって……ずるいよ、絶対好きになっちゃうもの」
窓から見える赤い月と青い月が重なり合い、やわらかい光を落とす。
しばらく何も返さずにいたオズワルドは唐突にこんなことを尋ねてきた。
「マナの流れはどうだ?」
「流れ?」
何を言われるかと少しだけ身構えていたニチカは、意外な問いかけに振り返る。視線の先にあった表情は『師』らしく真面目なものだった。
ドキドキしているのは自分だけなのかと悲しくなるのはさておき、なんとなく上体を起こして姿勢を正す。教えてもらう側としての礼儀と心構えだ。
「精神とマナの流れは直結している。心が安定すれば体内のマナがスムーズに流れるようになるから一つの指標になるんだ」
「……あ、あぁ!」
思い当たる節があり少女は思わず声を漏らす。
水の都サリューンでやけに体内をグルグルと巡っていた不快感。あれはマナの流れだったのだ。確かに心が揺れていた時期と重なる。
「って言っても、今は別に普通?だと思うんだけど……自分じゃよく分からないかな」
それを聞いたオズワルドは心の中で感心半分、呆れ半分のため息をついた。
さすが感覚だけで魔導を発動させて居ただけある。並みの魔導師はまず全身のマナの流れを知覚するところから始めるはずなのだが。
改めてこの少女の素質の高さに呆れた師匠は、繋いでいた手を一旦ほどき彼女の両手を握りなおした。あどけない表情に、お前こそそんな無防備な顔を他の男に晒すなよ、と思いつつあくまでも真面目な表情を崩さない。
「俺が診てやろうか?」
「どうやって?」
この両手を繋いだ体勢はどこかで――
思い出した瞬間、ニチカはおびえたようにビクッと跳ねた。
「あ、あれでしょ! 初めて会った時に魔力を流し込んだヤツ! あれすっごい痛かったんだから!」
「あの時は淀んでいたマナの流れを強制的に起こすため引っ叩いたんだ、あそこまで痛くはないから」
「でも、でもさぁ」
どうもこの世界に於いて魔力というものを操るには、最初に他人の魔力に感化される必要があるらしい。そしてその儀式は魂に直接触れるのと同等の意味を持つため、通常ならば親や兄弟など近しい者に、もしくはエルミナージュのような学校の先生などに頼むことが多いそうなのだが……いずれの場合も同性が好ましく、異性ではまずしないとの事だった。
だからこそ、ニチカの『初めて』の相手がオズワルドだと聞いたときあれだけランバールが動揺したらしい。
「今、作っている道具の為にもどのくらい安定したか知る必要があるんだ。俺が穏やかな気分でいる内に頷いた方が自分のためだぞ」
「わかったわよぉ」
まぁ、前にも一度やってるし、と承諾しかけたニチカは急に頭を引き寄せられ、耳元で囁かれた。
――優しくするから
扉に隠れるようにこちらを見ていたのは、不安そうな顔をしたニチカだった。
机の向かいでディザイアをいじっていたユーナが朗らかに片手を上げて迎え入れる。
「おっすニチカ、どうした寝れないか?」
その言葉に男はピクリと片眉を跳ね上げた。
イニからの衝撃的な招待状を受け取ってから数刻。ようやく冷静になった一同が取り組んだのは挙式に殴りこむ為の準備だった。ブチ切れたユーナを先導に、それぞれが己に出来ることを始める。
オズワルドはユーナと共にちょっとした道具を作るため研究室に、そして体力を著しく消費したニチカは、この時間きちんと休息をとり精神を安定させなければいけないはずだった。
なのになぜ、こんな夜中にふらふら出歩いているのだろう。たとえ寝れなくとも横になっているべきではないだろうか。
「さっさと寝とけ、明日から早いぞ」
「その……」
切り出すのを躊躇っているかのように視線をそらされる。
聞き分けのない彼女に小言を言おうとした寸前、ユーナが割り込んで来た。
「おーし分かった皆まで言うな、君が欲しいのは『これ』だろう?」
「!?」
いきなりドンと椅子を蹴られ、倒れる寸前で飛びのく。転倒を回避したオズワルドは相手が女神なことも忘れ噛み付こうとした――が、その前に袖口をキュッと握られそちらを見下ろす。迷い子がすがるような視線とまともにぶつかり、ドク、と胸の辺りが騒ぎ出した。
何も言えずにいると、まるで全てを見透かしているかのようなユーナの声が響く。
「今日は先に上がっていいよ。鏡見てみ? 寝不足で相当ひどい顔してるから」
「は? 陣の組み換えは――」
「だぁぁもうこのトーヘンボク! さっさと出てけっつーの!」
ピッと指された瞬間、ピンポイントで突風が吹き研究室から放り出される。
壁にしたたかに頭を打ちつけたオズワルドは、上にちょこんとまたがっているニチカを見上げてやや棒読みに言った。
「あー……とりあえず部屋まで送る」
地下の安置所から出されたニチカは寝所を上の階へと移していた。いつぞやのアンジェリカに成りすました時に入っていたあの部屋だ。
そこに向かう途中もピタリと寄り添うように歩かれ何とも落ち着かない。不安そうに胸の前を握り締め、左手はこちらの袖口を掴んだままだ。
「怖いのか?」
月の光が差し込む長い回廊で、そっと問いかける。ニチカはわずかに逡巡したが素直にうなずいた。
「寝るのが怖いの、寝たらそのまま目覚めないような気がして……」
まるで暗闇が怖い子供の言い分だ。だが、実際に器がないのでその可能性もゼロではない。
「確かにな。今のお前の魂は、細い糸で繋がれた風船みたいなものだ」
「……もうちょっと良い例え無い?」
「風前のともし火?」
「縁起悪いなぁ!」
もうっ、と頬を膨らませる少女に笑いそうになる。
そこまで心配しなくとも、よほどの事が無い限り大丈夫なはずだ。
ようやく部屋の前に来たとき、決意したかのように少女が切り出した。
しかし、その声はとても小さく消え入りそうな物だった。
「で、その…………て欲しいなぁって」
「ん?」
顔を赤らめた少女が俯きながら言う。聞き取れなかった部分を聞き返すと見る間に耳まで染まっていった。
「だからぁ……てる間だけ……」
「聞こえないぞ、はっきり言え」
そこまで言うと、半ば涙目になりこちらをキッと見上げて来た。
「だから寝るまでで良いから、手を繋いでいて欲しいって――!!」
そこまで言ったニチカはハッとして言葉を止める。ニヤニヤ笑うオズワルドにカァァと熱が上がっていくのを感じた。
「ば、ばかぁー! 絶対聞こえてたでしょ!」
「さて、どうだろうな」
「いじわる! ヘンタイっ! そういうとこ全っ然変わらないっ」
「あっさり引っかかるお前もな」
「~~~っ!!」
完全にペースを取られたニチカは、ぷいっと背を向け部屋に引きこもろうとした。
「もういいっ、おやすみ!」
だが一歩踏み出そうとしたところで手首を掴まれ引き止められる。
振り向けずに居るとクッと引かれ背中を受け止められた。
持ち上げられた左手首に軽く唇が触れる感覚が走る。
「手、握ってて欲しいんだろ?」
答える間もなく抱き上げられ窓際のベッドまで運ばれる。そしてふわりと存外丁寧に下ろされ上掛けを掛けられた。
傍らに腰掛けた男を見上げると絡められた指をギュッと握られる。それだけでふわついて居た魂がしっかりと現世に繋ぎ留められるような気がした。
「寝付くまでこうしてるから」
その優しい表情に胸のあたりをきゅうっと締めつけられる。
彼がこんな顔を見せるのは自分だけであって欲しい、そんな小さな独占欲が顔を出す。
「どうした?」
「……その顔、他の女の子に見せないでって言ったら怒る?」
「顔?」
自分がどんな顔をしていたと言うのだろう。まったくの無自覚だった男は不思議そうに問いかけた。
上掛けを引き上げたニチカは恥ずかしさで顔を背けながら言う。
「だって……ずるいよ、絶対好きになっちゃうもの」
窓から見える赤い月と青い月が重なり合い、やわらかい光を落とす。
しばらく何も返さずにいたオズワルドは唐突にこんなことを尋ねてきた。
「マナの流れはどうだ?」
「流れ?」
何を言われるかと少しだけ身構えていたニチカは、意外な問いかけに振り返る。視線の先にあった表情は『師』らしく真面目なものだった。
ドキドキしているのは自分だけなのかと悲しくなるのはさておき、なんとなく上体を起こして姿勢を正す。教えてもらう側としての礼儀と心構えだ。
「精神とマナの流れは直結している。心が安定すれば体内のマナがスムーズに流れるようになるから一つの指標になるんだ」
「……あ、あぁ!」
思い当たる節があり少女は思わず声を漏らす。
水の都サリューンでやけに体内をグルグルと巡っていた不快感。あれはマナの流れだったのだ。確かに心が揺れていた時期と重なる。
「って言っても、今は別に普通?だと思うんだけど……自分じゃよく分からないかな」
それを聞いたオズワルドは心の中で感心半分、呆れ半分のため息をついた。
さすが感覚だけで魔導を発動させて居ただけある。並みの魔導師はまず全身のマナの流れを知覚するところから始めるはずなのだが。
改めてこの少女の素質の高さに呆れた師匠は、繋いでいた手を一旦ほどき彼女の両手を握りなおした。あどけない表情に、お前こそそんな無防備な顔を他の男に晒すなよ、と思いつつあくまでも真面目な表情を崩さない。
「俺が診てやろうか?」
「どうやって?」
この両手を繋いだ体勢はどこかで――
思い出した瞬間、ニチカはおびえたようにビクッと跳ねた。
「あ、あれでしょ! 初めて会った時に魔力を流し込んだヤツ! あれすっごい痛かったんだから!」
「あの時は淀んでいたマナの流れを強制的に起こすため引っ叩いたんだ、あそこまで痛くはないから」
「でも、でもさぁ」
どうもこの世界に於いて魔力というものを操るには、最初に他人の魔力に感化される必要があるらしい。そしてその儀式は魂に直接触れるのと同等の意味を持つため、通常ならば親や兄弟など近しい者に、もしくはエルミナージュのような学校の先生などに頼むことが多いそうなのだが……いずれの場合も同性が好ましく、異性ではまずしないとの事だった。
だからこそ、ニチカの『初めて』の相手がオズワルドだと聞いたときあれだけランバールが動揺したらしい。
「今、作っている道具の為にもどのくらい安定したか知る必要があるんだ。俺が穏やかな気分でいる内に頷いた方が自分のためだぞ」
「わかったわよぉ」
まぁ、前にも一度やってるし、と承諾しかけたニチカは急に頭を引き寄せられ、耳元で囁かれた。
――優しくするから
0
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】お飾りではなかった王妃の実力
鏑木 うりこ
恋愛
王妃アイリーンは国王エルファードに離婚を告げられる。
「お前のような醜い女はいらん!今すぐに出て行け!」
しかしアイリーンは追い出していい人物ではなかった。アイリーンが去った国と迎え入れた国の明暗。
完結致しました(2022/06/28完結表記)
GWだから見切り発車した作品ですが、完結まで辿り着きました。
★お礼★
たくさんのご感想、お気に入り登録、しおり等ありがとうございます!
中々、感想にお返事を書くことが出来なくてとても心苦しく思っています(;´Д`)全部読ませていただいており、とても嬉しいです!!内容に反映したりしなかったりあると思います。ありがとうございます~!
裏切りの代償
志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。
家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。
連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。
しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15を保険で追加しました。
表紙は写真AC様よりダウンロードしました。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる