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3-炎の精霊
26.少女、逆ギレする。
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二人が街を出たのは、熱に浮かされた歓楽街がひっそりとし始める明け方だった。街を回り込むように茂みの中を歩き城の裏手にある丘にたどり着く。その頃になるとすっかり太陽は昇りきっていて、緊張で一晩眠れずに過ごしたニチカの目をチリチリと射った。
「お城の裏にこんな丘があったのね」
まばらな木々を横目に坂道を登って行く。二人はしばらく無言のまま歩みを進めていた。ザク、ザクと踏みしめる足元を見ながら少女がつぶやく。
「ウルフィ、大丈夫かな」
それは独り言に近かったが、意外にも前を歩く男から返事が返ってきた。
「いくつか細工をしてきたから、大丈夫だろう」
「細工って?」
「それよりお前、ウルフィより自分の心配をしたらどうなんだ」
「え?」
驚いて顔を上げるが、男は振り返らずにどんどん先を行ってしまう。
「炎のマナは気性が荒いので有名なんだ。用もない者が不用意に祠に近づいていきなり発火した事もあるらしい」
「うそっ!?」
そういえば何だか暑くなってきたような気がする。ダラダラと嫌な汗が流れるのを感じて、少女の歩みが鈍り始めた。
「機嫌を損ねるようなことがあれば――おい、何してる。早くこい」
「わ、私、用あるしっ、大丈夫だよね」
「……精霊に聞く耳があるのを祈るんだな」
「ウソでも大丈夫って言ってよー!!」
半泣きになりながら後を追う。そこからしばらく登っていくと、ある地点を境にぐっと辺りの気温が上昇した。
「暑い……」
「近いな。警戒を怠るなよ」
近いとは言うが、辺りはぐったりしている木々ばかりだ。その祠と言うのはどこに――と、聞こうとしたところで、ニチカの耳が呻き声のような物を捕らえた。辺りを見回して連れに問いかける。
「いま、何か聞こえなかった?」
「なにか?」
「呻くような……あ、ほらまた」
だが男の耳には何も聞こえない。風もなく辺りはしんとしているので聞き逃す可能性は低そうな物だが。怪訝な顔をしたオズワルドだったが、少女が自分を担ごうとしているわけでは無いと判断し素直に答えた。
「いや、特には」
「聞こえるよ、たぶんあっちの方――」
そうニチカが先を示した時だった。突然長く引き裂くような女の悲鳴が林に響き渡る。顔を見合わせた二人は汗ばむ身体を振り払うように駆け出した。その間も悲鳴は続いている。
「うわっ!」
いきなり地面がなくなり、落ちかける少女を男が間一髪で掴んで引き戻した。どうやらそこから先は開けた窪地になっているようだ。
「気をつけろ!」
「ご、ごめん。ん? あれ……」
その先を見下ろしたニチカは目を凝らす。中央に大きな御神木があり根元に小さな石組みがされている。どうやらそれが目指す炎の祠のようだ。だがそこから少し離れた場所に倒れ伏す人物を見つけ、見覚えのある姿に少女は悲鳴をあげた。
「由良さま!?」
遠くから見てもわかるほど艶やかな和装は焼け焦げ、美しい顔は煤にまみれていた。むきだしになっている右腕はひどい火傷になっているようだ。苦悶の表情を浮かべる彼女にすぐさまニチカは駆け出そうとした。
「助けなきゃ!」
「待て!」
後ろから引きとめられ振り返る。慎重な男は目を細めてその姿を観察していた。
「罠かもしれない。由良姫がこちらを裏切ってないとも言い切れない――」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
「あ! こらっ!」
反対に感情と行動が直結しているニチカはバッとその手を振り払った。そのままザザッと崖を擦りながら由良姫の元へと駆け寄る。名前を呼びかけながら抱き起こすと彼女はうっすらと目を開けかすれた声を発した。
「あ、なたは……」
「しっかりして下さい! 何があったんですかっ」
目を見開いた由良姫はいきなりこちらの腕を掴んだ。想像以上の力に驚き反射的に振り払おうとするが、それより先に必死の訴えが届く。
「早くこの場を離れなさい!」
「えっ」
「焼き殺されるわよ!!」
誰に? そう口を開きかけた時だった。ボゥッ!と、何の前触れもなく周囲の地面から火柱が噴き上がる。踊り狂う炎の檻にあっという間に二人は閉じ込められてしまった。
「なにこれっ!?」
「くっ……」
熱風が服と髪を巻き上げる。祠を中心とした二十メートルほどの広場は炎で遮断されてしまい、外の様子も分からなくなる。すぐそばを掠めた炎から顔を庇いながらニチカは叫んだ。
「由良さま! これって――」
だが彼女は問いかけを無視し、正面の祠……ひときわ激しく燃えている炎の塊に向かって必死の訴えをした。
「おやめください炎帝様! この少女は何の関係もございません!」
「ならぬ、人間はすべて燃やし尽くす!!」
突然響いた重苦しい声に少女は目を見開く。その見つめる先の炎の中から燃え盛る男が現れた。二メートルはあろうかと言う巨体、仁王像のような厳めしい顔つきに鍛え上げられた裸の上体。坐禅を組んだ足元を含め全身がメラメラと燃えていた。人ならざる威圧感、彼が炎の精霊なのだろうか。
ギロリと睨みつけられすくみ上る。燃え盛る男が指を振ると彼の頭上に炎が集約した。そのまま一直線に放たれる。
「死ね」
まっすぐに飛んできた火球に体が動かなくなる。初めて明確な殺意というものを目の当たりにして思考が停止した。
だが炎が直撃する寸前、由良姫がバッと前に立ちはだかる。直後、思わず耳を塞ぎたくなるような声が響いた。
「ああぁああぁぁっ!!」
「し、しっかりして下さい! 由良さま! 由良さ……ひっ」
転げまわって火は消えたものの、ぐったりと地に伏す彼女の背中が焼けただれている。美しかった黒髪は焼き切れ、辺りには嫌な臭いが立ち込めた。
その光景に何かがぷつん、と切れた気がした。
「まだ残っていたか。虫ケラめ、早々に土に還してやろう」
「な、によ、なによ!! アンタなんか怖くないんだから!!」
「む?」
いつの間にか震えは止まっていた。スックと立ち上がり、燃え盛る精霊をまっすぐに指す。
「よくも由良さまをこんな目に遭わせたわね! あなたここに奉られてたんじゃないの!? どうしてこんなことするのよふざけないで!!」
「……」
あまりの剣幕に精霊が面食らったように黙り込む。しばらくして少し戸惑ったように口を開いた。
「確かに、何故だ? なぜ我は急に人間が憎くなったのだ?」
「えっ」
「わからぬ、わからぬ。だが無性に憎くて仕方がないのだぁぁぁ!! うおおおおおおおお!!!!」
獣のように精霊が吼え辺りの火力が一気に増す。それと同時に仁王像の形が変化していき、その場に炎を纏った灼熱の竜が現われた。
「グァァァアア!! グォォォオオオ!!!!」
尻尾を振り回し火竜は暴れ出す。視界を埋め尽くす炎はいよいよ勢いを増し、もはや赤い渦しか見えなくなっていた。
「グァァア!!! 爆ぜよ我が炎!! この世のすべてを焼き尽くせぇぇえええ!!」
(もうダメ……息が)
その時、何かがキラリと光ったような気がして遠のきかけた意識が少し戻る。
「グガアアアアアアア!!!」
(あれは……!?)
うねる竜の尻尾の先に、矢のような物が突き刺さっている。目を凝らしてみると、それは禍々しい紫色のオーラを出していた。
(あの色、どこかで――)
そう遠くない記憶に思い当たり、ニチカはハッとした。ホウェールの船上で出会ったイニ。彼が見せてくれた世界を蝕む紫色の毒が、あの色に似ていなかっただろうか?
(どうしよう、せめてもう少し近づければ……っ)
その場に立っているだけで精一杯の自分がもどかしくなった時、聞きなれた声が炎の向こうから聞こえてきた。
「おいこらバカ弟子! 生きてるか!!」
「お城の裏にこんな丘があったのね」
まばらな木々を横目に坂道を登って行く。二人はしばらく無言のまま歩みを進めていた。ザク、ザクと踏みしめる足元を見ながら少女がつぶやく。
「ウルフィ、大丈夫かな」
それは独り言に近かったが、意外にも前を歩く男から返事が返ってきた。
「いくつか細工をしてきたから、大丈夫だろう」
「細工って?」
「それよりお前、ウルフィより自分の心配をしたらどうなんだ」
「え?」
驚いて顔を上げるが、男は振り返らずにどんどん先を行ってしまう。
「炎のマナは気性が荒いので有名なんだ。用もない者が不用意に祠に近づいていきなり発火した事もあるらしい」
「うそっ!?」
そういえば何だか暑くなってきたような気がする。ダラダラと嫌な汗が流れるのを感じて、少女の歩みが鈍り始めた。
「機嫌を損ねるようなことがあれば――おい、何してる。早くこい」
「わ、私、用あるしっ、大丈夫だよね」
「……精霊に聞く耳があるのを祈るんだな」
「ウソでも大丈夫って言ってよー!!」
半泣きになりながら後を追う。そこからしばらく登っていくと、ある地点を境にぐっと辺りの気温が上昇した。
「暑い……」
「近いな。警戒を怠るなよ」
近いとは言うが、辺りはぐったりしている木々ばかりだ。その祠と言うのはどこに――と、聞こうとしたところで、ニチカの耳が呻き声のような物を捕らえた。辺りを見回して連れに問いかける。
「いま、何か聞こえなかった?」
「なにか?」
「呻くような……あ、ほらまた」
だが男の耳には何も聞こえない。風もなく辺りはしんとしているので聞き逃す可能性は低そうな物だが。怪訝な顔をしたオズワルドだったが、少女が自分を担ごうとしているわけでは無いと判断し素直に答えた。
「いや、特には」
「聞こえるよ、たぶんあっちの方――」
そうニチカが先を示した時だった。突然長く引き裂くような女の悲鳴が林に響き渡る。顔を見合わせた二人は汗ばむ身体を振り払うように駆け出した。その間も悲鳴は続いている。
「うわっ!」
いきなり地面がなくなり、落ちかける少女を男が間一髪で掴んで引き戻した。どうやらそこから先は開けた窪地になっているようだ。
「気をつけろ!」
「ご、ごめん。ん? あれ……」
その先を見下ろしたニチカは目を凝らす。中央に大きな御神木があり根元に小さな石組みがされている。どうやらそれが目指す炎の祠のようだ。だがそこから少し離れた場所に倒れ伏す人物を見つけ、見覚えのある姿に少女は悲鳴をあげた。
「由良さま!?」
遠くから見てもわかるほど艶やかな和装は焼け焦げ、美しい顔は煤にまみれていた。むきだしになっている右腕はひどい火傷になっているようだ。苦悶の表情を浮かべる彼女にすぐさまニチカは駆け出そうとした。
「助けなきゃ!」
「待て!」
後ろから引きとめられ振り返る。慎重な男は目を細めてその姿を観察していた。
「罠かもしれない。由良姫がこちらを裏切ってないとも言い切れない――」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
「あ! こらっ!」
反対に感情と行動が直結しているニチカはバッとその手を振り払った。そのままザザッと崖を擦りながら由良姫の元へと駆け寄る。名前を呼びかけながら抱き起こすと彼女はうっすらと目を開けかすれた声を発した。
「あ、なたは……」
「しっかりして下さい! 何があったんですかっ」
目を見開いた由良姫はいきなりこちらの腕を掴んだ。想像以上の力に驚き反射的に振り払おうとするが、それより先に必死の訴えが届く。
「早くこの場を離れなさい!」
「えっ」
「焼き殺されるわよ!!」
誰に? そう口を開きかけた時だった。ボゥッ!と、何の前触れもなく周囲の地面から火柱が噴き上がる。踊り狂う炎の檻にあっという間に二人は閉じ込められてしまった。
「なにこれっ!?」
「くっ……」
熱風が服と髪を巻き上げる。祠を中心とした二十メートルほどの広場は炎で遮断されてしまい、外の様子も分からなくなる。すぐそばを掠めた炎から顔を庇いながらニチカは叫んだ。
「由良さま! これって――」
だが彼女は問いかけを無視し、正面の祠……ひときわ激しく燃えている炎の塊に向かって必死の訴えをした。
「おやめください炎帝様! この少女は何の関係もございません!」
「ならぬ、人間はすべて燃やし尽くす!!」
突然響いた重苦しい声に少女は目を見開く。その見つめる先の炎の中から燃え盛る男が現れた。二メートルはあろうかと言う巨体、仁王像のような厳めしい顔つきに鍛え上げられた裸の上体。坐禅を組んだ足元を含め全身がメラメラと燃えていた。人ならざる威圧感、彼が炎の精霊なのだろうか。
ギロリと睨みつけられすくみ上る。燃え盛る男が指を振ると彼の頭上に炎が集約した。そのまま一直線に放たれる。
「死ね」
まっすぐに飛んできた火球に体が動かなくなる。初めて明確な殺意というものを目の当たりにして思考が停止した。
だが炎が直撃する寸前、由良姫がバッと前に立ちはだかる。直後、思わず耳を塞ぎたくなるような声が響いた。
「ああぁああぁぁっ!!」
「し、しっかりして下さい! 由良さま! 由良さ……ひっ」
転げまわって火は消えたものの、ぐったりと地に伏す彼女の背中が焼けただれている。美しかった黒髪は焼き切れ、辺りには嫌な臭いが立ち込めた。
その光景に何かがぷつん、と切れた気がした。
「まだ残っていたか。虫ケラめ、早々に土に還してやろう」
「な、によ、なによ!! アンタなんか怖くないんだから!!」
「む?」
いつの間にか震えは止まっていた。スックと立ち上がり、燃え盛る精霊をまっすぐに指す。
「よくも由良さまをこんな目に遭わせたわね! あなたここに奉られてたんじゃないの!? どうしてこんなことするのよふざけないで!!」
「……」
あまりの剣幕に精霊が面食らったように黙り込む。しばらくして少し戸惑ったように口を開いた。
「確かに、何故だ? なぜ我は急に人間が憎くなったのだ?」
「えっ」
「わからぬ、わからぬ。だが無性に憎くて仕方がないのだぁぁぁ!! うおおおおおおおお!!!!」
獣のように精霊が吼え辺りの火力が一気に増す。それと同時に仁王像の形が変化していき、その場に炎を纏った灼熱の竜が現われた。
「グァァァアア!! グォォォオオオ!!!!」
尻尾を振り回し火竜は暴れ出す。視界を埋め尽くす炎はいよいよ勢いを増し、もはや赤い渦しか見えなくなっていた。
「グァァア!!! 爆ぜよ我が炎!! この世のすべてを焼き尽くせぇぇえええ!!」
(もうダメ……息が)
その時、何かがキラリと光ったような気がして遠のきかけた意識が少し戻る。
「グガアアアアアアア!!!」
(あれは……!?)
うねる竜の尻尾の先に、矢のような物が突き刺さっている。目を凝らしてみると、それは禍々しい紫色のオーラを出していた。
(あの色、どこかで――)
そう遠くない記憶に思い当たり、ニチカはハッとした。ホウェールの船上で出会ったイニ。彼が見せてくれた世界を蝕む紫色の毒が、あの色に似ていなかっただろうか?
(どうしよう、せめてもう少し近づければ……っ)
その場に立っているだけで精一杯の自分がもどかしくなった時、聞きなれた声が炎の向こうから聞こえてきた。
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