異世界執事

おまけ

ツイッターお遊び

【お題：貴方は千世で『貴方の心臓が欲しい』をお題にして140文字SSを書いてください】

大きくて筋肉質な引き締まった体。腕の中に囲われると、その温かさにほっとする。
ふかふかのベッドの中より、最高級ソファの上より、世界中のどこよりも、一番居心地のいい場所。
たとえ頬をすりよせたそこに今はまだ鼓動が聞こえなくても。
いつかそこに心が宿る日はくる。願いはきっと叶うから。



【#主従の日なので我が家の主従コンビを】

庭の満開の桜で花見と洒落こむ。
「千世様、どうぞ、はい、あーん」
千世は口の前に持ってこられた鳥唐を前に沈黙した。
私、どうして八島さんの膝の上に座ってるのかな。
「いかがなさいましたか？ああ、口移しの方が」
彼女は慌てて鳥唐に食いついた。



【#キスの日】

あれをファーストキスとは認めないと気炎を吐いたこともあったなと、うまいにもほどがあるキスの途中で思い出していたら、すかさず、何を考えておいでですかと聞かれた。
八島さんのことですよ、と答えた声が拗ねていたその意味を、彼は絶対理解できない。それさえ愛しくて、彼のキスに溺れる。



【ポッキーの日】

「千世様、お茶をいかがですか」
と出てきたおやつがポッキーづくしで目をむいた。
いや、うん、さすが八島さん、無駄にハイセンスな盛り付けだ。
じわりと頬が熱くなる。一年前のチョコと絡んだ彼の舌の味を思い出して。
「どれから召し上がりますか？」
膝にのせられ囁かれる。
今日は十一月十一日。