36 / 104
第5話
閑話 保護者会議
しおりを挟む
王は私用に使うこぢんまりとした謁見室に入り、妹アナローズ姫とその夫ジョシュア・コルネード、それに『真理の塔』最高責任者リュスノー・ローゼンバーグが来るのを待った。
初めにジョシュアとリュスノーが、二人一緒に少々くたびれた格好で入ってきた。今朝方情報の入った、『劫火の魔人』を名乗る盗賊集団の討伐に、急きょ駆り出されていたからだった。
十数年前に王都を恐怖に陥れた『劫火の魔人』は、表の世界での『守護魔法使いブラッド』と同じく、裏の世界での英雄となっている。そしてやっかいなことに、これまた同じく死体は見つかっていない。
魔法の才のある者にしてみれば、あの状況に巻き込まれて人が生きていられるとは考えられず、その意見を入れた王は、『守護魔法使い』も『劫火の魔人』も死亡したと発表した。
しかし、目に見える確実な証拠を、納得する形で衆人に示すことはできなかった。故に、『劫火の魔人』は生き延びて、密かに復讐の時を待っているとも、今も異空にて守護魔法使いと戦いを繰り広げているとも、人々の間でまことしやかに囁かれているのだった。
噂だけならいいのだが、困ったことに、事件後数年たった頃から、『劫火の魔人』を騙る、流れの魔法使いや盗賊集団が多く現れるようになった。なにしろ、名だけで相手を怯ませられるのだ。犯罪者としては、これを使わない手はない。
だが、国としては、その名を名乗る者を絶対に放っておくわけにはいかない。――あまりに度々討伐が行われるために、付いた通称が『魔人狩り』という。
「『魔人狩り』の報告をせよ」
「すべて捕らえて尋問しましたが、『劫火の魔人』との繋がりはありませんでした。……魔法使いも三流以下でした」
リュスノーが答える。当然といえば当然の話だったが、彼らの間に共通した心情がただよい、自然と沈黙することになった。
もしも『劫火の魔人』が戻るのならば、『英雄ブラッド』も戻らないわけがない。なぜなら、あの『ブラッド』が、目的も果たさず負けるなど、考えられないのだから。『魔人狩り』の度に、そんな馬鹿馬鹿しい夢想を繰り返してしまう。
ただし、思いを分かち合って傷を舐めあう趣味は彼らにはなかったから、けっして顔にも口に出したりはしなかったが。
そんなふうに男三人が、むさくるしく黙り込んでいたところへ、靴音高くアナローズ姫が入室した。
「兄上、ブラッドにお会いになったとか。面会謝絶と申し上げたはずですが」
姫はたいそう腹をたてている様子だった。けっして、王に押し付けられた接待で、某国大使のイヤらしい目つき手つきに気持ちがささくれだっていたからではない。
ジョシュアもリュスノーも姫も、まんまと王の策謀にはめられたのを、悟ってのことだった。
王はカナポリ村での一件以来、今までにもまして、双子王子を守護魔法使いにと望んでいた。
しかしそれに反対する姫たちは、連携して、王が双子王子に会うのを阻止していたのだ。
それを王は、他国の使者と『劫火の魔人』を騙る盗賊集団の情報を操ることによって、王子の傍から一時的に全員を引き離し、とうとうブラッド王子に、守護魔法使いにならないかと持ちかけてしまったのだった。
姫は華やかな美貌に険もあらわに、きつい口調で王をなじった。
「あの子は病み上がりなのですよ。突然の面会で命じるなど、非常識ですわ」
「かわいい甥を見舞っただけぞ。報告とは違って、ずいぶんと元気であった」
「王を前に元気に見えるようにふるまったのです。かわいそうに、今頃、寝込んでいるはずでしてよ」
「アナローズ、いいかげんにいたせ」
いつも機嫌よく軽佻浮薄ぎみに振舞うはずの王が、滅多に見せない怒りを瞳に浮かべて、場にいる全員を睥睨した。
姫は気圧されて、口をつぐんだ。
「今までおまえたちの我儘を受け入れ、黙っておったが、これ以上はできぬ。
だいたい、おまえたちはそろいもそろって、今までいったい何をしてきたのだ。ブラッドはあれでは使いものにならぬ。それともおまえたちは、あれがいつか死ぬまで、ただ閉じ込めて、飼い殺しにしておくつもりなのか」
「陛下、ブラッドにはまだ療養が必要です。都から離れ、静かな場所で、しばらく体を養わせたいと思っています」
短い間に心理的体勢を立て直したアナローズ姫は、一歩も引かぬ態度で言い返した。
「隠したところで、居場所は必ず漏れるものだ。ただ殺されるだけならいいが、おまえかルシアンが人質にとられれば、あれはおとなしく従うに違いない。……今回、あれが守護魔法使いを引き受けたようにな。
余はそれを許すわけにはいかぬ。それくらいならば、余があれを始末する。余にそうさせたいのか、おまえは」
王は話にならぬと息を一つつき、リュスノーに目を向けた。
「ブラッドは、あのままでは父親の二の舞となる。それは、おまえが一番よくわかっているはずだ。あれをおまえに任せる。教育しなおせ」
「陛下、ブラッドを渡すことはできません! まだ心身共に健康とは程遠いのです。あの子は守護魔法使いの任に耐えられません!」
それでもアナローズ姫は食い下がって、強い口調で抗議した。
「耐えられぬのは、おまえであろう、アナローズ。
ブラッドは、大魔法使いの才を持っておる。それは唯人の余にもわかる。おまえにもわかるであろう? おまえの夫がそうであったように、あれも唯人にはなれぬのだ。良くも悪くも、人々の間から飛びぬけてしまう。
それを閉じ込めておくことなどできぬ。それとも、おまえはあれを、暗い部屋の中に人形のように飾っておくつもりなのか? それが本当にあれのためと言えるのか?」
とうとう姫は顔を強張らせて、王を見返すばかりとなった。
「これは王命ぞ。ブラッドを次代の守護魔法使いたるよう育てあげよ」
王は有無を言わさぬ威厳をもって命じ、無造作に手を振って、三人の退出をうながしたのだった。
初めにジョシュアとリュスノーが、二人一緒に少々くたびれた格好で入ってきた。今朝方情報の入った、『劫火の魔人』を名乗る盗賊集団の討伐に、急きょ駆り出されていたからだった。
十数年前に王都を恐怖に陥れた『劫火の魔人』は、表の世界での『守護魔法使いブラッド』と同じく、裏の世界での英雄となっている。そしてやっかいなことに、これまた同じく死体は見つかっていない。
魔法の才のある者にしてみれば、あの状況に巻き込まれて人が生きていられるとは考えられず、その意見を入れた王は、『守護魔法使い』も『劫火の魔人』も死亡したと発表した。
しかし、目に見える確実な証拠を、納得する形で衆人に示すことはできなかった。故に、『劫火の魔人』は生き延びて、密かに復讐の時を待っているとも、今も異空にて守護魔法使いと戦いを繰り広げているとも、人々の間でまことしやかに囁かれているのだった。
噂だけならいいのだが、困ったことに、事件後数年たった頃から、『劫火の魔人』を騙る、流れの魔法使いや盗賊集団が多く現れるようになった。なにしろ、名だけで相手を怯ませられるのだ。犯罪者としては、これを使わない手はない。
だが、国としては、その名を名乗る者を絶対に放っておくわけにはいかない。――あまりに度々討伐が行われるために、付いた通称が『魔人狩り』という。
「『魔人狩り』の報告をせよ」
「すべて捕らえて尋問しましたが、『劫火の魔人』との繋がりはありませんでした。……魔法使いも三流以下でした」
リュスノーが答える。当然といえば当然の話だったが、彼らの間に共通した心情がただよい、自然と沈黙することになった。
もしも『劫火の魔人』が戻るのならば、『英雄ブラッド』も戻らないわけがない。なぜなら、あの『ブラッド』が、目的も果たさず負けるなど、考えられないのだから。『魔人狩り』の度に、そんな馬鹿馬鹿しい夢想を繰り返してしまう。
ただし、思いを分かち合って傷を舐めあう趣味は彼らにはなかったから、けっして顔にも口に出したりはしなかったが。
そんなふうに男三人が、むさくるしく黙り込んでいたところへ、靴音高くアナローズ姫が入室した。
「兄上、ブラッドにお会いになったとか。面会謝絶と申し上げたはずですが」
姫はたいそう腹をたてている様子だった。けっして、王に押し付けられた接待で、某国大使のイヤらしい目つき手つきに気持ちがささくれだっていたからではない。
ジョシュアもリュスノーも姫も、まんまと王の策謀にはめられたのを、悟ってのことだった。
王はカナポリ村での一件以来、今までにもまして、双子王子を守護魔法使いにと望んでいた。
しかしそれに反対する姫たちは、連携して、王が双子王子に会うのを阻止していたのだ。
それを王は、他国の使者と『劫火の魔人』を騙る盗賊集団の情報を操ることによって、王子の傍から一時的に全員を引き離し、とうとうブラッド王子に、守護魔法使いにならないかと持ちかけてしまったのだった。
姫は華やかな美貌に険もあらわに、きつい口調で王をなじった。
「あの子は病み上がりなのですよ。突然の面会で命じるなど、非常識ですわ」
「かわいい甥を見舞っただけぞ。報告とは違って、ずいぶんと元気であった」
「王を前に元気に見えるようにふるまったのです。かわいそうに、今頃、寝込んでいるはずでしてよ」
「アナローズ、いいかげんにいたせ」
いつも機嫌よく軽佻浮薄ぎみに振舞うはずの王が、滅多に見せない怒りを瞳に浮かべて、場にいる全員を睥睨した。
姫は気圧されて、口をつぐんだ。
「今までおまえたちの我儘を受け入れ、黙っておったが、これ以上はできぬ。
だいたい、おまえたちはそろいもそろって、今までいったい何をしてきたのだ。ブラッドはあれでは使いものにならぬ。それともおまえたちは、あれがいつか死ぬまで、ただ閉じ込めて、飼い殺しにしておくつもりなのか」
「陛下、ブラッドにはまだ療養が必要です。都から離れ、静かな場所で、しばらく体を養わせたいと思っています」
短い間に心理的体勢を立て直したアナローズ姫は、一歩も引かぬ態度で言い返した。
「隠したところで、居場所は必ず漏れるものだ。ただ殺されるだけならいいが、おまえかルシアンが人質にとられれば、あれはおとなしく従うに違いない。……今回、あれが守護魔法使いを引き受けたようにな。
余はそれを許すわけにはいかぬ。それくらいならば、余があれを始末する。余にそうさせたいのか、おまえは」
王は話にならぬと息を一つつき、リュスノーに目を向けた。
「ブラッドは、あのままでは父親の二の舞となる。それは、おまえが一番よくわかっているはずだ。あれをおまえに任せる。教育しなおせ」
「陛下、ブラッドを渡すことはできません! まだ心身共に健康とは程遠いのです。あの子は守護魔法使いの任に耐えられません!」
それでもアナローズ姫は食い下がって、強い口調で抗議した。
「耐えられぬのは、おまえであろう、アナローズ。
ブラッドは、大魔法使いの才を持っておる。それは唯人の余にもわかる。おまえにもわかるであろう? おまえの夫がそうであったように、あれも唯人にはなれぬのだ。良くも悪くも、人々の間から飛びぬけてしまう。
それを閉じ込めておくことなどできぬ。それとも、おまえはあれを、暗い部屋の中に人形のように飾っておくつもりなのか? それが本当にあれのためと言えるのか?」
とうとう姫は顔を強張らせて、王を見返すばかりとなった。
「これは王命ぞ。ブラッドを次代の守護魔法使いたるよう育てあげよ」
王は有無を言わさぬ威厳をもって命じ、無造作に手を振って、三人の退出をうながしたのだった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい
小達出みかん
恋愛
私は、悪役令嬢。ヒロインの代わりに死ぬ役どころ。
エヴァンジェリンはそうわきまえて、冷たい婚約者のどんな扱いにも耐え、死ぬ日のためにもくもくとやるべき事をこなしていた。
しかし、ヒロインを虐めたと濡れ衣を着せられ、「やっていません」と初めて婚約者に歯向かったその日から、物語の歯車が狂いだす。
――ヒロインの身代わりに死ぬ予定の悪役令嬢だったのに、愛されキャラにジョブチェンしちゃったみたい(無自覚)でなかなか死ねない! 幸薄令嬢のお話です。
安心してください、ハピエンです――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる