97 / 272
第八章 思い交わす時
2-2
しおりを挟む
殿下に送ってもらわなくても、代わりの護衛が来るだろうと、いつもの時間に用意して待っていると、祖父がやってきた。
王に正式な呼び出しを受けたという。召喚状を手渡された。
初めて次期領主として出向いた先は、王の執務室だった。
人払いされたそこで、王は祖父と簡単な挨拶を交わし、その後ろに控えていたソランにも、気安く椅子を勧めた。
彼らの間には立場としての最低限の礼儀はあったが、それ以上に、長年の緊密な信頼関係が見受けられて、ソランはそれに少々驚いた。もっとビジネスライクな関係かと思っていたのだ。
「今日、呼び出したのは他でもない、アティスが立太子の意志を固めてくれたことに、感謝したくてな」
王はにこやかに言った。
「すべてそなたのおかげだ。礼を言う」
ソランは黙って頭を下げた。ソランのおかげかどうかは怪しいところだったが、そう思っているのなら、わざわざこちらから否定することはない。
「初めの約束どおり、褒美を取らせたいと思う。何がよい? 何なりと申せ」
それについては祖父を相手に検討を重ねてきた。金が一番良いのだが、金額で指定するのであろうから、もしも小麦の値が上がった時には不安である。買える量が目減りしてしまうからである。だったら、いっそ、欠くことのできない小麦自体を願い出てみたらどうかということになった。それも、将来の人口増加を見越して多目にである。余るなら売って金にすればよいだけだ。加工してから売るのも手かもしれない。
などと夢は大きく膨らんだが、祖父は何を言っても、それで良いのではないか、と笑っていて、実はあまり相手にならなかった。でも、少なくともいけないとは言わなかった。妥当かどうかはともかく、許されるラインは守っていると見ていいのだろう。
そこで、ソランははっきりと申し出た。
「はい。では、小麦の援助をお願いいたします」
王は目を瞬いた。
「そんな心配は、もう必要なくなるであろう。なにしろそなたは、いずれ王妃となるのだから。アティスも王妃領の困窮を放っておくことはあるまい」
優しく言い聞かせてくれる。それに胸が痛んで顔が強張りそうになった。が、顔色を変えぬように努める。
「そのようなことにはなりません。殿下には、立太子による妃争いが起きぬためと、私の身の安全のためとお聞きしております。今回のことは、仕事の一環でございます」
「仕事!?」
王は顔色を変えた。驚いたようだ。
「まさか。プロポーズを受けてくれたのではないのか?」
「いいえ。その様な事実はございません」
平然と嘘をついた。その事実をなかったことにしておいた方が、誰にとっても良い気がした。
「なんと」
王は呆然とし、それから、苦りきった顔をした。
「そうか。そうだな。言うまでもない。あれはいつも眉間に皺を寄せて気難しい顔しかしておらんし、口は始終への字で、開いたと思えば人を煙に巻くことしか吐かん。愛想などないも等しいしな。だが、それもすべて国を思ってのこと。あれの頭の中は仕事でいっぱいなのだ。そなたならわかってくれると思っておったのだが」
「はい。わかっております」
「では、何が気に入らないと申すのだ」
ソランは微笑んだ。陛下の挙げた殿下の姿でさえ、愛しいものでしかない。
「殿下は素晴らしい方でいらっしゃいます。不満など少しもございません。そうではなくて、私のことは男だと信じていらっしゃいますので」
「は? だが」
途中で口を噤み、祖父へ視線を送った。祖父は肩をすくめた。
「いや、しかし、ダレルノは女を」
と言って、またソランを見て、急に黙った。ダレルノとはリングリッド将軍のことだ。閣下がなんだというのだろうか。
王は、ちょっと失礼する、と作り笑いで柔らかに断ると、祖父の腕を掴んで、部屋の隅へと移動した。
ソランは、小麦の件は特に問題なさそうだと判断していた。王太子ができることを、王ができないわけがない。望みの褒美を取らすと言ったのだから、約束通り履行してもらう。夢物語を追うより、取れるところから取るのがソランの信条だった。
問題は期間である。塵も積もれば山となる。ソランの一生涯は当然として、国庫が破綻するまで、つまり国が滅びるまででは駄目だろうか。
その話をいかに切り出すかで、ソランは意識的に頭の中をいっぱいにしていた。他の事は考えたくなかった。
「待たせたね」
王は優しく微笑んだ。女装をしてから一番変わったのが、これである。誰もが非常に優しく丁寧に扱ってくれるのだ。それがなんだかむず痒く、時々申し訳なくすらなってくる。もう、たくさんだった。
「いいえ」
しかしソランは、教わったとおりに感じよく微笑んでみせた。祖父は、この頃のおまえの笑顔は、さらに磨きが掛かったと褒めてくれる。やはり、あの情け容赦のない指導教官のおかげであろう。殿下などは、女の技術とは恐ろしいものだな、と唖然としていたが。
殿下のことが頭をよぎり、振り払いたくて口を開いた。
「あの」
「ああ、もちろん、そなたの望みどおりの品を取らせよう。神殿への寄進という形で、そなたの血縁者が治めるかぎり、毎年千袋でどうだ」
ソランが試算していた倍近くの量を提示された。
「ありがとうございます」
ソランは満面の笑みを浮かべた。よかった。これで冬の蓄えについてだけは、心配しなくてすむようになる。たった一つであっても、自分の代で領地のためになることができて、肩の荷が一つ下りた気持ちだった。
しかも、思っていたよりかなり多く、余剰分は元手がタダで金に換えることができるのだ。領地まで運ばせず、王都で小麦を使った菓子やパンを売っても良いかもしれない。それにはまず市場調査である。
瞬きほどの時間であったが、ソランは意識が完全に持っていかれていた。それほど嬉しかったのだ。
「それと、これにサインを」
王は書類を出してきた。契約書にしては早すぎる。詳細も何もぜんぜん詰めていない。ソランは書面を確認して驚いた。祖父を振り返る。
「まだ早すぎます」
領主の任命書だった。
王に正式な呼び出しを受けたという。召喚状を手渡された。
初めて次期領主として出向いた先は、王の執務室だった。
人払いされたそこで、王は祖父と簡単な挨拶を交わし、その後ろに控えていたソランにも、気安く椅子を勧めた。
彼らの間には立場としての最低限の礼儀はあったが、それ以上に、長年の緊密な信頼関係が見受けられて、ソランはそれに少々驚いた。もっとビジネスライクな関係かと思っていたのだ。
「今日、呼び出したのは他でもない、アティスが立太子の意志を固めてくれたことに、感謝したくてな」
王はにこやかに言った。
「すべてそなたのおかげだ。礼を言う」
ソランは黙って頭を下げた。ソランのおかげかどうかは怪しいところだったが、そう思っているのなら、わざわざこちらから否定することはない。
「初めの約束どおり、褒美を取らせたいと思う。何がよい? 何なりと申せ」
それについては祖父を相手に検討を重ねてきた。金が一番良いのだが、金額で指定するのであろうから、もしも小麦の値が上がった時には不安である。買える量が目減りしてしまうからである。だったら、いっそ、欠くことのできない小麦自体を願い出てみたらどうかということになった。それも、将来の人口増加を見越して多目にである。余るなら売って金にすればよいだけだ。加工してから売るのも手かもしれない。
などと夢は大きく膨らんだが、祖父は何を言っても、それで良いのではないか、と笑っていて、実はあまり相手にならなかった。でも、少なくともいけないとは言わなかった。妥当かどうかはともかく、許されるラインは守っていると見ていいのだろう。
そこで、ソランははっきりと申し出た。
「はい。では、小麦の援助をお願いいたします」
王は目を瞬いた。
「そんな心配は、もう必要なくなるであろう。なにしろそなたは、いずれ王妃となるのだから。アティスも王妃領の困窮を放っておくことはあるまい」
優しく言い聞かせてくれる。それに胸が痛んで顔が強張りそうになった。が、顔色を変えぬように努める。
「そのようなことにはなりません。殿下には、立太子による妃争いが起きぬためと、私の身の安全のためとお聞きしております。今回のことは、仕事の一環でございます」
「仕事!?」
王は顔色を変えた。驚いたようだ。
「まさか。プロポーズを受けてくれたのではないのか?」
「いいえ。その様な事実はございません」
平然と嘘をついた。その事実をなかったことにしておいた方が、誰にとっても良い気がした。
「なんと」
王は呆然とし、それから、苦りきった顔をした。
「そうか。そうだな。言うまでもない。あれはいつも眉間に皺を寄せて気難しい顔しかしておらんし、口は始終への字で、開いたと思えば人を煙に巻くことしか吐かん。愛想などないも等しいしな。だが、それもすべて国を思ってのこと。あれの頭の中は仕事でいっぱいなのだ。そなたならわかってくれると思っておったのだが」
「はい。わかっております」
「では、何が気に入らないと申すのだ」
ソランは微笑んだ。陛下の挙げた殿下の姿でさえ、愛しいものでしかない。
「殿下は素晴らしい方でいらっしゃいます。不満など少しもございません。そうではなくて、私のことは男だと信じていらっしゃいますので」
「は? だが」
途中で口を噤み、祖父へ視線を送った。祖父は肩をすくめた。
「いや、しかし、ダレルノは女を」
と言って、またソランを見て、急に黙った。ダレルノとはリングリッド将軍のことだ。閣下がなんだというのだろうか。
王は、ちょっと失礼する、と作り笑いで柔らかに断ると、祖父の腕を掴んで、部屋の隅へと移動した。
ソランは、小麦の件は特に問題なさそうだと判断していた。王太子ができることを、王ができないわけがない。望みの褒美を取らすと言ったのだから、約束通り履行してもらう。夢物語を追うより、取れるところから取るのがソランの信条だった。
問題は期間である。塵も積もれば山となる。ソランの一生涯は当然として、国庫が破綻するまで、つまり国が滅びるまででは駄目だろうか。
その話をいかに切り出すかで、ソランは意識的に頭の中をいっぱいにしていた。他の事は考えたくなかった。
「待たせたね」
王は優しく微笑んだ。女装をしてから一番変わったのが、これである。誰もが非常に優しく丁寧に扱ってくれるのだ。それがなんだかむず痒く、時々申し訳なくすらなってくる。もう、たくさんだった。
「いいえ」
しかしソランは、教わったとおりに感じよく微笑んでみせた。祖父は、この頃のおまえの笑顔は、さらに磨きが掛かったと褒めてくれる。やはり、あの情け容赦のない指導教官のおかげであろう。殿下などは、女の技術とは恐ろしいものだな、と唖然としていたが。
殿下のことが頭をよぎり、振り払いたくて口を開いた。
「あの」
「ああ、もちろん、そなたの望みどおりの品を取らせよう。神殿への寄進という形で、そなたの血縁者が治めるかぎり、毎年千袋でどうだ」
ソランが試算していた倍近くの量を提示された。
「ありがとうございます」
ソランは満面の笑みを浮かべた。よかった。これで冬の蓄えについてだけは、心配しなくてすむようになる。たった一つであっても、自分の代で領地のためになることができて、肩の荷が一つ下りた気持ちだった。
しかも、思っていたよりかなり多く、余剰分は元手がタダで金に換えることができるのだ。領地まで運ばせず、王都で小麦を使った菓子やパンを売っても良いかもしれない。それにはまず市場調査である。
瞬きほどの時間であったが、ソランは意識が完全に持っていかれていた。それほど嬉しかったのだ。
「それと、これにサインを」
王は書類を出してきた。契約書にしては早すぎる。詳細も何もぜんぜん詰めていない。ソランは書面を確認して驚いた。祖父を振り返る。
「まだ早すぎます」
領主の任命書だった。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる