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【9】あなたしか見ていません。
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廊下に出たところでシュリオスは眼鏡を掛け直した。
すみやかに邸内移動の馬車乗り場に連れて来られ、乗る前に一応尋ねる。
「お客様はどうされましたか?」
「あの者たち以外は帰らせました」
「そうですか」
そうなるのもしかたないわよね。リチャード様を連れて行くのが遅れてしまった上に、あんな騒ぎを起こしてしまったのだもの。
「……ごめんなさい。お茶会を台無しにしてしまって」
「セリナのせいではありません!」
「いいえ、私が殿下のご命令をきちんと果たせなかったから……」
「違います! ……違うんです、セリナ。実は、こちらがあなたを巻き込んだのです。嫌な思いをさせました。申し訳ありません」
シュリオスが頭を下げる。
やはりそうだったのね。なんとなく最初からおかしな感じはあった。わざわざうちに殿下を呼んでお茶会だとか、そこでお祝いを申し上げたい貴族子弟を引き合わせるとか。
そんな話、聞いたことがない。ただ、公爵家のすることだから、普通の貴族とは違うのかもしれないと、無理矢理解釈していた。
「頭を上げてください。わかっています。何か理由があるのでしょう?」
「セリナ……。あなたは人が好(よ)すぎます。それにお人好しすぎる。私が言うのもなんですが、あんな、自分が不利になる言い訳をして、彼らを庇って。彼らのことなど見捨てればよかったし、私のことも怒っていいのですよ」
「彼らに悪気はなかったですし、彼らが罰せられれば、お友達もたいへんな目に遭います。私のお茶会で、そんなのは嫌です」
シュリオスはハッとしたように表情を変え、後悔いっぱいの顔になった。うなだれて片手を額にやって目をつぶり、重い息をつく。そして突然片膝をつくと、深く頭を垂れた。
「私の考えが浅かったです。本当に申し訳ないことをしました。許してください」
「ですから、怒っていませんわ。あなたが私のためにならないことは、するはずがないですもの。理由を教えてくださる?」
私もしゃがんで、彼の手を取った。その手をかえって包み持たれ、大切そうに指先に口付けられる。
くすぐったい。触れられた場所から、じわじわと熱が上がっていく。
「もちろんです。あなたは慈悲深き女神のようです。いえ、聖女でしたね。……なぜ、あなたたちが聖女と呼ばれるのか、本当の意味でわかった気がします」
「大げさね」
思わず笑えば、「本気なのですがね」と言いつつ、やっと笑ってくれた。
シュリオスは立ち上がり、私のことも手を引いて立たせてくれた。扉を開けて待っている馬車へと、エスコートしてくれる。
並んで腰を掛け、シュリオスが身を乗りだして御者台の窓を叩くと、動きだした。
「何からどう話せばいいのか……」
うーん、と考え込む彼に、助け船を出す。
「一番の目的は何でしたの?」
「殿下の目的は、あわよくば傘下に入らせること。私の目的は、恋敵の牽制です」
後半のシュリオスの目的のところで、私の顔を覗き込んでくる。わかりますか? とまなざしで問いかけられる。というより、わからないかもなあ、という感じ。
……もっとも、あれだけの人数のあのアピールに気付かないでいたとすれば、そん目で見たくなるのも、わからないでもない……。
「あの、聞いてもいいでしょうか? 笑わないでくださいね。……私、もしかして、けっこう男性に心を寄せられていたのでしょうか?」
「そのとおりです。あなたには数多の男の心を虜にする魅力があるのです」
「またそういう大げさなことを。だいたい、私、アピールされた覚えは……」
なかった、と言うつもりだったのに、言葉に詰まった。唐突に、雷に打たれたみたいに理解する。
「もしかして、聖女体質のせいですか?」
半分笑い話として聞いていた、ラーニア様の旦那様のお話を思い出す。あれが他人事じゃなかったとしたら……。
ラーニア様は、聖女は好意に対して鈍い、と言っていた。シュリオスはあからさまに私を口説いていた、とも。好意を抱いていたシュリオスに対してさえ、私は向けられている好意がわからなかった……。
「あなたのせいではありません。現に、私の気持ちはわかってくれたではないですか。結局のところ、彼らには勇気がなかったのです。わかってくれるまで愛を告げることに」
シュリオスが告白してくれたとき、頬に触れた彼の指は震えていた。私がわかるまで何度も「愛しています。結婚してください」と繰り返しては、必死に心を乞うてくれた。
きっと私には、思いを告げるなんてできなかった。彼との身分の違いや人品の差だけではなく、それ以上に、自分に気持ちのない人に、思いを告げるのは怖いことだから。気持ちをわかってもらえるよう告げれば告げるほど、自分が愛するほどには愛されていないのを、確認することになるかもしれないから……。
けれど、シュリオスはたとえそうなったとしても、私の心を得ようとしてくれた。それがどれほどの勇気だったか、できなかった者として、よけいによくわかる。
こみあげる気持ちに突き動かされて、彼の手を掴む。
「シュリオス。ありがとうございます」
「私がそうせずにはいられなかっただけです。あれ以上秘めていることができなかった」
指を絡めるように、握り返される。寄りかかって彼の肩に頭を預けると、頭にキスをしてくれた。
触れるぬくもりが心地良い。しばらく黙ってそれを味わっていたら、低い声がぽつぽつと降ってきた。
「……だから、許せなかった。あなたの心を得た者が現れたとたん、何人もで共謀して、あなたに翻意を促そうとした。あわよくば拐かそうとした。
一人で乗り込んでくるなら、面会を許さないこともなかったのです。もちろん私も同席しますが。思いを秘めていつまでもひきずるより、きっちり振られたほうが、後の憂いが減りますから。
けれど彼らは、こうなってまで、一人では何もしなかった。そんな男に、あなたの時間も心も、割くのさえ惜しい。許しがたい。……腹立たしい」
努めて穏やかに話す声が、最後に揺れる。――激情が抑えきれずに零れたのだとわかる。
「シュリオス」
彼を見上げて、その頬に触れる。ああ、眼鏡が邪魔。分厚いレンズを取り去れば、不機嫌な――悔しげなお顔。
眼鏡を握ったまま彼の首裏に添えて、引き寄せた。きつく結ばれたへの字の唇に、チュッと口付ける。
……つまらないことは忘れて、どうか機嫌を直して。
様子を窺うために顔を離したら、ぐいと背を抱かれた。すぐに緑の瞳が焦点が合わないほどに近付き、唇を塞がれる。
……そう。彼らのことなんか忘れて、私だけを見て、感じて、考えて。私はいつだってあなたしか見ていないと、知っていて。
深く触れあう口付けに、今がいつなのかも、どこなのかもわからなくなっていく。
体も心も溶けあう心地に、ただただ愛しさだけがつのっていった。
すみやかに邸内移動の馬車乗り場に連れて来られ、乗る前に一応尋ねる。
「お客様はどうされましたか?」
「あの者たち以外は帰らせました」
「そうですか」
そうなるのもしかたないわよね。リチャード様を連れて行くのが遅れてしまった上に、あんな騒ぎを起こしてしまったのだもの。
「……ごめんなさい。お茶会を台無しにしてしまって」
「セリナのせいではありません!」
「いいえ、私が殿下のご命令をきちんと果たせなかったから……」
「違います! ……違うんです、セリナ。実は、こちらがあなたを巻き込んだのです。嫌な思いをさせました。申し訳ありません」
シュリオスが頭を下げる。
やはりそうだったのね。なんとなく最初からおかしな感じはあった。わざわざうちに殿下を呼んでお茶会だとか、そこでお祝いを申し上げたい貴族子弟を引き合わせるとか。
そんな話、聞いたことがない。ただ、公爵家のすることだから、普通の貴族とは違うのかもしれないと、無理矢理解釈していた。
「頭を上げてください。わかっています。何か理由があるのでしょう?」
「セリナ……。あなたは人が好(よ)すぎます。それにお人好しすぎる。私が言うのもなんですが、あんな、自分が不利になる言い訳をして、彼らを庇って。彼らのことなど見捨てればよかったし、私のことも怒っていいのですよ」
「彼らに悪気はなかったですし、彼らが罰せられれば、お友達もたいへんな目に遭います。私のお茶会で、そんなのは嫌です」
シュリオスはハッとしたように表情を変え、後悔いっぱいの顔になった。うなだれて片手を額にやって目をつぶり、重い息をつく。そして突然片膝をつくと、深く頭を垂れた。
「私の考えが浅かったです。本当に申し訳ないことをしました。許してください」
「ですから、怒っていませんわ。あなたが私のためにならないことは、するはずがないですもの。理由を教えてくださる?」
私もしゃがんで、彼の手を取った。その手をかえって包み持たれ、大切そうに指先に口付けられる。
くすぐったい。触れられた場所から、じわじわと熱が上がっていく。
「もちろんです。あなたは慈悲深き女神のようです。いえ、聖女でしたね。……なぜ、あなたたちが聖女と呼ばれるのか、本当の意味でわかった気がします」
「大げさね」
思わず笑えば、「本気なのですがね」と言いつつ、やっと笑ってくれた。
シュリオスは立ち上がり、私のことも手を引いて立たせてくれた。扉を開けて待っている馬車へと、エスコートしてくれる。
並んで腰を掛け、シュリオスが身を乗りだして御者台の窓を叩くと、動きだした。
「何からどう話せばいいのか……」
うーん、と考え込む彼に、助け船を出す。
「一番の目的は何でしたの?」
「殿下の目的は、あわよくば傘下に入らせること。私の目的は、恋敵の牽制です」
後半のシュリオスの目的のところで、私の顔を覗き込んでくる。わかりますか? とまなざしで問いかけられる。というより、わからないかもなあ、という感じ。
……もっとも、あれだけの人数のあのアピールに気付かないでいたとすれば、そん目で見たくなるのも、わからないでもない……。
「あの、聞いてもいいでしょうか? 笑わないでくださいね。……私、もしかして、けっこう男性に心を寄せられていたのでしょうか?」
「そのとおりです。あなたには数多の男の心を虜にする魅力があるのです」
「またそういう大げさなことを。だいたい、私、アピールされた覚えは……」
なかった、と言うつもりだったのに、言葉に詰まった。唐突に、雷に打たれたみたいに理解する。
「もしかして、聖女体質のせいですか?」
半分笑い話として聞いていた、ラーニア様の旦那様のお話を思い出す。あれが他人事じゃなかったとしたら……。
ラーニア様は、聖女は好意に対して鈍い、と言っていた。シュリオスはあからさまに私を口説いていた、とも。好意を抱いていたシュリオスに対してさえ、私は向けられている好意がわからなかった……。
「あなたのせいではありません。現に、私の気持ちはわかってくれたではないですか。結局のところ、彼らには勇気がなかったのです。わかってくれるまで愛を告げることに」
シュリオスが告白してくれたとき、頬に触れた彼の指は震えていた。私がわかるまで何度も「愛しています。結婚してください」と繰り返しては、必死に心を乞うてくれた。
きっと私には、思いを告げるなんてできなかった。彼との身分の違いや人品の差だけではなく、それ以上に、自分に気持ちのない人に、思いを告げるのは怖いことだから。気持ちをわかってもらえるよう告げれば告げるほど、自分が愛するほどには愛されていないのを、確認することになるかもしれないから……。
けれど、シュリオスはたとえそうなったとしても、私の心を得ようとしてくれた。それがどれほどの勇気だったか、できなかった者として、よけいによくわかる。
こみあげる気持ちに突き動かされて、彼の手を掴む。
「シュリオス。ありがとうございます」
「私がそうせずにはいられなかっただけです。あれ以上秘めていることができなかった」
指を絡めるように、握り返される。寄りかかって彼の肩に頭を預けると、頭にキスをしてくれた。
触れるぬくもりが心地良い。しばらく黙ってそれを味わっていたら、低い声がぽつぽつと降ってきた。
「……だから、許せなかった。あなたの心を得た者が現れたとたん、何人もで共謀して、あなたに翻意を促そうとした。あわよくば拐かそうとした。
一人で乗り込んでくるなら、面会を許さないこともなかったのです。もちろん私も同席しますが。思いを秘めていつまでもひきずるより、きっちり振られたほうが、後の憂いが減りますから。
けれど彼らは、こうなってまで、一人では何もしなかった。そんな男に、あなたの時間も心も、割くのさえ惜しい。許しがたい。……腹立たしい」
努めて穏やかに話す声が、最後に揺れる。――激情が抑えきれずに零れたのだとわかる。
「シュリオス」
彼を見上げて、その頬に触れる。ああ、眼鏡が邪魔。分厚いレンズを取り去れば、不機嫌な――悔しげなお顔。
眼鏡を握ったまま彼の首裏に添えて、引き寄せた。きつく結ばれたへの字の唇に、チュッと口付ける。
……つまらないことは忘れて、どうか機嫌を直して。
様子を窺うために顔を離したら、ぐいと背を抱かれた。すぐに緑の瞳が焦点が合わないほどに近付き、唇を塞がれる。
……そう。彼らのことなんか忘れて、私だけを見て、感じて、考えて。私はいつだってあなたしか見ていないと、知っていて。
深く触れあう口付けに、今がいつなのかも、どこなのかもわからなくなっていく。
体も心も溶けあう心地に、ただただ愛しさだけがつのっていった。
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