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「本日はお招きくださりありがとうございます。お目にかかれて光栄です、レディ」
最初に来たのは、ジェダオ公爵家派閥の子弟達だった。先日の夜会では、年上の方からある程度挨拶を受けたところで、シュリオスが断ってくれたから、今回が初めてになる。
あれから派閥の方々についてはお勉強したので、いっぺんに三十人も自己紹介されたって、へっちゃらですわあ! むしろ、マデリナ様とラーニア様とヴェステニアの人物評が的確で、初めて会った気がしない。
特にヴェステニアの、『ミスター・トーラス・モーカは、気取って挨拶しようとするほど左の眉が跳ね上がる』とか、『レディ・アーリア・グリーナは、んふっと変な声で笑う』とか、普通なら見落とすような癖を教えてもらってしまったせいで、おかしくてしかたがない。
馬鹿にしているのではないのよ! でも、あまりにその通りすぎて……。きっとヴェステニアは、私の癖も見つけているのでしょうね。人のことは笑えないわ。ただ、このおかげで、心からの笑顔で挨拶ができた。
彼らはサクラというか、支援要員なのだそう。なにしろ、ヴィルへミナ殿下がいらっしゃる。男性は腕自慢が揃っているから物理的なことが起こっても対応可能だし、女性は社交上手で場を和やかに保ってくれるのだそうだ。
そうこうするうちに、派閥外の方々も到着しはじめた。一組と挨拶していると、次の一組が待機するようになり、しだいにその列が長くなっていく。
シンディやティアナ、チェリスもご兄弟や親族をパートナーにしてやってきた。
いつもの気軽な挨拶と違って、優雅に口上を述べる彼女らに、私も礼儀正しく出迎える。普段ならすぐにきゃあきゃあお話しするのだけれど、招待客が後ろに詰まっていて、そういうわけにもいかなかった。
ほんの少しだけ彼女らの手に触れて、会えて嬉しいことを伝える。シンディはウィンクを、ティアナは微笑んで肩をすくめ、チェリスは指をひらひらと動かし、離れていった。
とうとう、誰それがいらっしゃいました、と告げる声がなくなった。どうやら招いた人は全員来たようね。
シュリオスが私を伴って部屋の真ん中に進み出て、パンパンと手を打った。三々五々集まり、密やかに言葉を交わしていた人々が注目する。
「本日は私たちが――私とセリナが、初めて開くお茶会に、ようこそおいでくださいました」
セリナが、と言うときに、こちらを見て私の背に手を添え、にこりと笑いかけてくる。つられて私も笑い返すと、小さく頷き、お客様へと向き直った。
「ささやかな会ではありますが、招いたのはいずれも一廉の方ばかりです。席は趣向ごとにテーブルを設けてありますので、どうぞ興味の赴くままにお好きに着き、存分に親交を深めてください。この会が、実り多きものになるよう願っています」
拍手を受ける中、部屋の片隅の楽団に合図を送り、曲を奏でさせる。
お喋りを楽しんで茶菓をいただけるテーブルや、カードを置いたテーブル、詩集や流行の物語、哲学の本を置いたテーブルもある。総勢三十人のジェダオ公爵家派閥の子弟が、うまく誘導してくれる手筈になっている。
さわさわとお客様が動きだす。チェリスたちはお喋りのテーブルに行ったみたいね。私も仲間に入りたいー! 主催として誰かとだけ親しく振る舞うわけにはいかないのだけれど。
それに、そろそろ殿下のお迎えの準備をしないと。ほら、ヴェステニアがやってきた。
「殿下がお見えになりました」
シュリオスと二人、急ぎ玄関へと向かう。
「セリナ! 久しぶりね!」
フレドリック様にエスコートされたヴィルへミナ殿下が、明るく笑って手を上げた。フレドリック様から手を離し、弾むようにやってくる。そして、スルリと私の手を取ってシュリオスから引き離すと、しっしっと追い払う仕草をした。
「今日は私がセリナと遊ぶ日よ。女同士のお話をするの。邪魔は許さなくってよ」
「どうぞ殿下のお心のままに」
シュリオスはそう言って、引き離された距離を詰めてこない。殿下は歩きだしながら顔を寄せてきた。
「ああ言っているけれど、圧力がじわじわ増してきているから、長くは引き離しておけないわ」
「あつりょく?」
「魔王のあれよ。まったく、独占欲の強い男よね。女同士なんだから、少しくらいいいではないの、ねえ? ……て、聖女だからわからないのよね。だから心配しているの。これは本心よ。もし困ったことがあったら、私を頼って。我慢の限界を超えて破綻する前にお願いよ。国を挙げてどうにかするから。わかった?」
「ええと……」
声をひそめつつも早口でまくしたてられて、意味を咀嚼するのに少々難儀する。
たぶん、シュリオスが独占欲で私が困るようなことをしかねないから、破綻――婚約解消? あるいは離婚? したくなる前に、相談してくれ、と。
うーん? でも、それ、裏を返すと、国を挙げて結婚させるし、離婚もさせないってことなのでは?
そういえば、マデリナ様やラーニア様にも同じような心配をされたわね……。
シュリオスはあんなにいつも「セリナの良いように」と言ってくれているのに、どうして誰からも、私に愛想を尽かされそうだと思われているのかしら?
あっ、もしかして。
「……あの、つかぬ事をお伺いいたしますが、私のシュリオスに対する態度は、素っ気ないでしょうか?」
プハッと殿下が噴いて、笑いだす。
「どうしてそんな質問が出てくるの!?」
「私の態度が冷たいから、愛情がないように見えるのかと思いまして。だとしたら、シュリオスにも悲しい思いをさせているのではないかと」
「ぜんぜんそんなことないわよ! あなた、話せば話すほど変な人ね! あ、褒めたんですからね!」
最後のところは私ではなく、くるりと後ろを向いて、シュリオスに向かって言った。そしてまた顔を寄せてくる。
「ああ、もう、圧力がうるさい! 怖い! 今度はシュリオスのいないところで、ゆっくり話したいわ。そういえば、このあいだ私が招くと言ったのに、先に招かれてしまったわね。言い訳させてもらうと、招こうと思って打診したのよ? そうしたら、もう少し公爵家での生活に慣れてからって、皆に止められて。ねえ、いつなら来れそう?」
「特に急ぎの用はございませんので、いつでも」
殿下はせっかちな方みたいね。でも、人懐こくて、微笑ましい気持ちになる。
「わかったわ。明日中に招待状を送るわね」
「お待ちしております」
応接室の扉の前まで来た。殿下は立ち止まって、私の腕を離し、ニッと自信ありげに笑った。
「今日は私がついていますからね、大船に乗った気でいてちょうだい!」
「は……い、ありがとうございます」
は? と首を傾げてしまいそうになるのをなんとかごまかし、頷いた。
「フレドリック、エスコートを」
手を差し伸べた殿下に、ササッとフレドリック様がやってきて、肘を差し出す。シュリオスも私の手を取り、本来こうあるべきだったペアが二組できた。
扉が開かれる。
殿下を先に通し、私たちも続いて中に入った。
最初に来たのは、ジェダオ公爵家派閥の子弟達だった。先日の夜会では、年上の方からある程度挨拶を受けたところで、シュリオスが断ってくれたから、今回が初めてになる。
あれから派閥の方々についてはお勉強したので、いっぺんに三十人も自己紹介されたって、へっちゃらですわあ! むしろ、マデリナ様とラーニア様とヴェステニアの人物評が的確で、初めて会った気がしない。
特にヴェステニアの、『ミスター・トーラス・モーカは、気取って挨拶しようとするほど左の眉が跳ね上がる』とか、『レディ・アーリア・グリーナは、んふっと変な声で笑う』とか、普通なら見落とすような癖を教えてもらってしまったせいで、おかしくてしかたがない。
馬鹿にしているのではないのよ! でも、あまりにその通りすぎて……。きっとヴェステニアは、私の癖も見つけているのでしょうね。人のことは笑えないわ。ただ、このおかげで、心からの笑顔で挨拶ができた。
彼らはサクラというか、支援要員なのだそう。なにしろ、ヴィルへミナ殿下がいらっしゃる。男性は腕自慢が揃っているから物理的なことが起こっても対応可能だし、女性は社交上手で場を和やかに保ってくれるのだそうだ。
そうこうするうちに、派閥外の方々も到着しはじめた。一組と挨拶していると、次の一組が待機するようになり、しだいにその列が長くなっていく。
シンディやティアナ、チェリスもご兄弟や親族をパートナーにしてやってきた。
いつもの気軽な挨拶と違って、優雅に口上を述べる彼女らに、私も礼儀正しく出迎える。普段ならすぐにきゃあきゃあお話しするのだけれど、招待客が後ろに詰まっていて、そういうわけにもいかなかった。
ほんの少しだけ彼女らの手に触れて、会えて嬉しいことを伝える。シンディはウィンクを、ティアナは微笑んで肩をすくめ、チェリスは指をひらひらと動かし、離れていった。
とうとう、誰それがいらっしゃいました、と告げる声がなくなった。どうやら招いた人は全員来たようね。
シュリオスが私を伴って部屋の真ん中に進み出て、パンパンと手を打った。三々五々集まり、密やかに言葉を交わしていた人々が注目する。
「本日は私たちが――私とセリナが、初めて開くお茶会に、ようこそおいでくださいました」
セリナが、と言うときに、こちらを見て私の背に手を添え、にこりと笑いかけてくる。つられて私も笑い返すと、小さく頷き、お客様へと向き直った。
「ささやかな会ではありますが、招いたのはいずれも一廉の方ばかりです。席は趣向ごとにテーブルを設けてありますので、どうぞ興味の赴くままにお好きに着き、存分に親交を深めてください。この会が、実り多きものになるよう願っています」
拍手を受ける中、部屋の片隅の楽団に合図を送り、曲を奏でさせる。
お喋りを楽しんで茶菓をいただけるテーブルや、カードを置いたテーブル、詩集や流行の物語、哲学の本を置いたテーブルもある。総勢三十人のジェダオ公爵家派閥の子弟が、うまく誘導してくれる手筈になっている。
さわさわとお客様が動きだす。チェリスたちはお喋りのテーブルに行ったみたいね。私も仲間に入りたいー! 主催として誰かとだけ親しく振る舞うわけにはいかないのだけれど。
それに、そろそろ殿下のお迎えの準備をしないと。ほら、ヴェステニアがやってきた。
「殿下がお見えになりました」
シュリオスと二人、急ぎ玄関へと向かう。
「セリナ! 久しぶりね!」
フレドリック様にエスコートされたヴィルへミナ殿下が、明るく笑って手を上げた。フレドリック様から手を離し、弾むようにやってくる。そして、スルリと私の手を取ってシュリオスから引き離すと、しっしっと追い払う仕草をした。
「今日は私がセリナと遊ぶ日よ。女同士のお話をするの。邪魔は許さなくってよ」
「どうぞ殿下のお心のままに」
シュリオスはそう言って、引き離された距離を詰めてこない。殿下は歩きだしながら顔を寄せてきた。
「ああ言っているけれど、圧力がじわじわ増してきているから、長くは引き離しておけないわ」
「あつりょく?」
「魔王のあれよ。まったく、独占欲の強い男よね。女同士なんだから、少しくらいいいではないの、ねえ? ……て、聖女だからわからないのよね。だから心配しているの。これは本心よ。もし困ったことがあったら、私を頼って。我慢の限界を超えて破綻する前にお願いよ。国を挙げてどうにかするから。わかった?」
「ええと……」
声をひそめつつも早口でまくしたてられて、意味を咀嚼するのに少々難儀する。
たぶん、シュリオスが独占欲で私が困るようなことをしかねないから、破綻――婚約解消? あるいは離婚? したくなる前に、相談してくれ、と。
うーん? でも、それ、裏を返すと、国を挙げて結婚させるし、離婚もさせないってことなのでは?
そういえば、マデリナ様やラーニア様にも同じような心配をされたわね……。
シュリオスはあんなにいつも「セリナの良いように」と言ってくれているのに、どうして誰からも、私に愛想を尽かされそうだと思われているのかしら?
あっ、もしかして。
「……あの、つかぬ事をお伺いいたしますが、私のシュリオスに対する態度は、素っ気ないでしょうか?」
プハッと殿下が噴いて、笑いだす。
「どうしてそんな質問が出てくるの!?」
「私の態度が冷たいから、愛情がないように見えるのかと思いまして。だとしたら、シュリオスにも悲しい思いをさせているのではないかと」
「ぜんぜんそんなことないわよ! あなた、話せば話すほど変な人ね! あ、褒めたんですからね!」
最後のところは私ではなく、くるりと後ろを向いて、シュリオスに向かって言った。そしてまた顔を寄せてくる。
「ああ、もう、圧力がうるさい! 怖い! 今度はシュリオスのいないところで、ゆっくり話したいわ。そういえば、このあいだ私が招くと言ったのに、先に招かれてしまったわね。言い訳させてもらうと、招こうと思って打診したのよ? そうしたら、もう少し公爵家での生活に慣れてからって、皆に止められて。ねえ、いつなら来れそう?」
「特に急ぎの用はございませんので、いつでも」
殿下はせっかちな方みたいね。でも、人懐こくて、微笑ましい気持ちになる。
「わかったわ。明日中に招待状を送るわね」
「お待ちしております」
応接室の扉の前まで来た。殿下は立ち止まって、私の腕を離し、ニッと自信ありげに笑った。
「今日は私がついていますからね、大船に乗った気でいてちょうだい!」
「は……い、ありがとうございます」
は? と首を傾げてしまいそうになるのをなんとかごまかし、頷いた。
「フレドリック、エスコートを」
手を差し伸べた殿下に、ササッとフレドリック様がやってきて、肘を差し出す。シュリオスも私の手を取り、本来こうあるべきだったペアが二組できた。
扉が開かれる。
殿下を先に通し、私たちも続いて中に入った。
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「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
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