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第二章
34:朝から ※
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ふっ、と意識が浮上し暖かい何かに包まれている気がしてゆっくりと目を開けるとそこには逞しい胸板が。
.....え....?
一瞬僕は自分がどこにいるのか解らなかったが頭上から降ってきた声で直ぐに状況を思い出した。
「お目覚めかな?ルテウス」
「....は、はいぃぃぃっ!」
カアッと一瞬で全身が真っ赤に染まったのを自分でも実感する。僕....僕っ!カーディナル様とあんなことや、こんなことを!!
「ふふふ。照れているのか?....ルテウスは可愛いな」
カーディナル様はそう言って僕の顔にキスをする。そして段々とその唇が徐々に下へ下へと下がって....来てぇ!!?
首筋にカーディナル様の唇の熱さを感じて身体が震えてしまう。
「ひゃっ....!」
そして同時にカーディナル様の悪戯な手はいつの間にか僕の後孔にたどり着き、指はまだ弛んだ中へと侵入を果たした。
「やっ....!カーディナルさまぁ....っ!あぁっ」
「....少し前までここに私を迎え入れていたからまだ柔らかいね?」
か、カーディナル様の全身から半端ない色気が漂って抵抗出来ない。チラリと視線の片隅に見える窓からは陽の光がうっすらと見え始めていて、早朝なのはわかる。
「あの、あのっ、朝からこんな....っ....あっ!」
「朝の光の中でルテウスを可愛がるのも良いな」
「ふぇっ.....」
グチュグチュと水音が下半身から聞こえてくるのが恥ずかしくてギュッとカーディナル様にしがみつく。後孔から指が抜かれていくのを寂しく感じる間もなく、熱くて指より太くて硬い物が一気に押し込まれた。
「ああっ!!」
「んっ....ルテウスの中は熱いな」
一定のリズムを刻んで揺さぶられ、与えられる快楽に溺れてしまう。
「いやぁ....あっあっ....!カーディナルさまっ」
「はぁ....っ!ルテウス気持ち良い?」
「気持ちいっ!気持ちいっ!カーディナルっ好きぃっ...!やあぁぁ....っ!!」
「く.....っ!!」
カーディナル様の動きが更に速くなり最奥へと熱い高ぶりを感じた瞬間、僕は身体の中で熱いぐらいのカーディナル様の想いを実感出来たのだった。
「朝から済まなかった。ルテウスの寝顔を見ていたら止められなくてな」
「い、いえ....」
着替えを済ませて朝食にしようとダイニングへと向かいゆっくりと食べているとカーディナル様が今朝の事を謝罪してきた。....謝罪だよね?
「そ、その....僕もカーディナル様と触れ合えて...嬉しかったので....」
今の僕はきっと顔を真っ赤にしているに違いないと自分でもわかるぐらいに顔が熱いんだ。
ううっ....意識しておかないと直ぐにカーディナル様の色っぽかった姿を思い出してしまう!僕ってスケベだったのかなぁ!?前世でも一度も経験がなかったから、こう言う時にどう反応して良いのかよくわからない。
「それで、ラッセル殿から先触れが届いたのだが私達の婚姻が無事に受理されたそうで、関連書類を今日午後から屋敷に届けてくれるそうだ」
「お父様が....ん?婚姻....ですか?婚約ではなく」
「婚約では王命を出されたら解消させられる可能性が高いんだ。だからいずれ婚姻をするなら今でも構わないだろうと婚姻届けを出したんたが...」
婚姻届け.....婚約者ではなくて婚姻届け?
「え....じゃあ僕はもうカーディナル様のお嫁さんですか?」
「ふふふ....そうだ。ルテウスは正真正銘私のお嫁さんになった」
カーディナル様からそうハッキリと告げられて僕は思わず目から涙が零れた。
「ルテウス?」
「僕.....僕、本当にカーディナル様のお嫁さんになれたんだ....嬉しいです」
5歳の時からずっと好きだった人のお嫁さんになれた事が嬉しくて嬉しくて。
「....そうか。私も嬉しく思っている。ようやくルテウスを私の花嫁に出来たのだからな」
「ふふっ」
甘い空気がダイニングに広がり、メイドさん達から温かい眼差しで見つめられている事に気がついて少しだけ恥ずかしくなる。
「ラッセル殿が来るまでルテウスは屋敷でゆっくり過ごすと良い。それと今日からどちらの屋敷で過ごすかも考えておいて欲しい」
「え?」
「私達が婚姻を結んだと言ってもルテウスはまだ学園に通う年齢だ。学園を卒業するまでは実家のルピナス伯爵家から通う事も出来るし、私のこの屋敷に一緒に住んでここから通う事も出来る。ルテウスの年齢ではまだ家族と離れるのも急な事だし寂しいだろう?勿論、この屋敷に住んだとしても何時でも伯爵家に行っても構わない。だからルテウスがどうしたいかを考えておいて欲しい」
そうか....。今回は第二王子殿下の事で既成事実婚にする為に急いだけど本来ならまだ僕の年齢だと婚約止まりで婚姻なんて学園を卒業してからなんだ。勿論婚姻は社交界デビューする15歳から出来るから当然僕は今すぐ婚姻をしても大丈夫なんだけど....。と言うか既にしちゃったけど。
「カーディナル様は.....どう思いますか?」
僕はカーディナル様と一緒に居たいと思うけど....確かに家族と離れて暮らすのは寂しいと思う。
「....勿論私としてはこの屋敷にルテウスが居てくれたらと思うが....それでルテウスが寂しい思いをするならまだ伯爵家に居て良いと思ってる。まぁその場合はたまには此方の屋敷にも泊まりに来て欲しいとは思うが....」
カーディナル様が苦笑しながらそう告げた。
「ラッセル殿が来るまでにはまだ時間があるから、よく考えてみてくれ」
「....わかりました」
そこで一旦話を切り上げ、僕達は朝食の続きを始めた。
.....え....?
一瞬僕は自分がどこにいるのか解らなかったが頭上から降ってきた声で直ぐに状況を思い出した。
「お目覚めかな?ルテウス」
「....は、はいぃぃぃっ!」
カアッと一瞬で全身が真っ赤に染まったのを自分でも実感する。僕....僕っ!カーディナル様とあんなことや、こんなことを!!
「ふふふ。照れているのか?....ルテウスは可愛いな」
カーディナル様はそう言って僕の顔にキスをする。そして段々とその唇が徐々に下へ下へと下がって....来てぇ!!?
首筋にカーディナル様の唇の熱さを感じて身体が震えてしまう。
「ひゃっ....!」
そして同時にカーディナル様の悪戯な手はいつの間にか僕の後孔にたどり着き、指はまだ弛んだ中へと侵入を果たした。
「やっ....!カーディナルさまぁ....っ!あぁっ」
「....少し前までここに私を迎え入れていたからまだ柔らかいね?」
か、カーディナル様の全身から半端ない色気が漂って抵抗出来ない。チラリと視線の片隅に見える窓からは陽の光がうっすらと見え始めていて、早朝なのはわかる。
「あの、あのっ、朝からこんな....っ....あっ!」
「朝の光の中でルテウスを可愛がるのも良いな」
「ふぇっ.....」
グチュグチュと水音が下半身から聞こえてくるのが恥ずかしくてギュッとカーディナル様にしがみつく。後孔から指が抜かれていくのを寂しく感じる間もなく、熱くて指より太くて硬い物が一気に押し込まれた。
「ああっ!!」
「んっ....ルテウスの中は熱いな」
一定のリズムを刻んで揺さぶられ、与えられる快楽に溺れてしまう。
「いやぁ....あっあっ....!カーディナルさまっ」
「はぁ....っ!ルテウス気持ち良い?」
「気持ちいっ!気持ちいっ!カーディナルっ好きぃっ...!やあぁぁ....っ!!」
「く.....っ!!」
カーディナル様の動きが更に速くなり最奥へと熱い高ぶりを感じた瞬間、僕は身体の中で熱いぐらいのカーディナル様の想いを実感出来たのだった。
「朝から済まなかった。ルテウスの寝顔を見ていたら止められなくてな」
「い、いえ....」
着替えを済ませて朝食にしようとダイニングへと向かいゆっくりと食べているとカーディナル様が今朝の事を謝罪してきた。....謝罪だよね?
「そ、その....僕もカーディナル様と触れ合えて...嬉しかったので....」
今の僕はきっと顔を真っ赤にしているに違いないと自分でもわかるぐらいに顔が熱いんだ。
ううっ....意識しておかないと直ぐにカーディナル様の色っぽかった姿を思い出してしまう!僕ってスケベだったのかなぁ!?前世でも一度も経験がなかったから、こう言う時にどう反応して良いのかよくわからない。
「それで、ラッセル殿から先触れが届いたのだが私達の婚姻が無事に受理されたそうで、関連書類を今日午後から屋敷に届けてくれるそうだ」
「お父様が....ん?婚姻....ですか?婚約ではなく」
「婚約では王命を出されたら解消させられる可能性が高いんだ。だからいずれ婚姻をするなら今でも構わないだろうと婚姻届けを出したんたが...」
婚姻届け.....婚約者ではなくて婚姻届け?
「え....じゃあ僕はもうカーディナル様のお嫁さんですか?」
「ふふふ....そうだ。ルテウスは正真正銘私のお嫁さんになった」
カーディナル様からそうハッキリと告げられて僕は思わず目から涙が零れた。
「ルテウス?」
「僕.....僕、本当にカーディナル様のお嫁さんになれたんだ....嬉しいです」
5歳の時からずっと好きだった人のお嫁さんになれた事が嬉しくて嬉しくて。
「....そうか。私も嬉しく思っている。ようやくルテウスを私の花嫁に出来たのだからな」
「ふふっ」
甘い空気がダイニングに広がり、メイドさん達から温かい眼差しで見つめられている事に気がついて少しだけ恥ずかしくなる。
「ラッセル殿が来るまでルテウスは屋敷でゆっくり過ごすと良い。それと今日からどちらの屋敷で過ごすかも考えておいて欲しい」
「え?」
「私達が婚姻を結んだと言ってもルテウスはまだ学園に通う年齢だ。学園を卒業するまでは実家のルピナス伯爵家から通う事も出来るし、私のこの屋敷に一緒に住んでここから通う事も出来る。ルテウスの年齢ではまだ家族と離れるのも急な事だし寂しいだろう?勿論、この屋敷に住んだとしても何時でも伯爵家に行っても構わない。だからルテウスがどうしたいかを考えておいて欲しい」
そうか....。今回は第二王子殿下の事で既成事実婚にする為に急いだけど本来ならまだ僕の年齢だと婚約止まりで婚姻なんて学園を卒業してからなんだ。勿論婚姻は社交界デビューする15歳から出来るから当然僕は今すぐ婚姻をしても大丈夫なんだけど....。と言うか既にしちゃったけど。
「カーディナル様は.....どう思いますか?」
僕はカーディナル様と一緒に居たいと思うけど....確かに家族と離れて暮らすのは寂しいと思う。
「....勿論私としてはこの屋敷にルテウスが居てくれたらと思うが....それでルテウスが寂しい思いをするならまだ伯爵家に居て良いと思ってる。まぁその場合はたまには此方の屋敷にも泊まりに来て欲しいとは思うが....」
カーディナル様が苦笑しながらそう告げた。
「ラッセル殿が来るまでにはまだ時間があるから、よく考えてみてくれ」
「....わかりました」
そこで一旦話を切り上げ、僕達は朝食の続きを始めた。
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