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新たな時間軸でもう一度………4
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王都で国王と大臣と教皇がわちゃわちゃしていた同時刻────。
「奥様もう少しです!!
さぁ!!
もう一度力んでください!!」
「ゔゔ!!」
「奥様息を止めてはいけません!!
ヒッヒッフーです!!
そうです!!
そのままヒッヒッフーと呼吸をしていて下さい!!」
「ヒッヒッフー!!
ヒッヒッフー!!」
ゔゔっっっ!!」
(お腹の赤ちゃんお母様頑張るからあなたも頑張って産まれて来てちょうだい………。
早くあなたをこの腕に抱きたいわ……。
早く会いたいわ………。)
「良いですよ奥様!!
さぁ力んでください!!
そこのあなた旦那様にもう少しで産まれると知らせて来てちょうだい。」
助産婦のヤヤはテキパキと指示をして行きもう少しで新たな命が誕生するのを今か今かと心が流行る思いだった。
「はい!
ヤヤ様直ぐに旦那様に知らせて参ります!
行ってまいります!!」
「奥様もう少しです!!
ヒッヒッフーです!!
さぁ力んでください!!
奥様頭が出て来ました!!
あともうひと踏ん張りです!!」
産気づいてから30分が過ぎていた。
額には玉のような汗をかき必死に力み懸命に新たな命をこの世に産み落とそうと命懸けで出産をしていた。
「ヒッヒッフー!!
ヒッヒッフー!!
ゔゔ!!
早く産まれて~~~!!」
「お………おぎゃあ!!
おぎゃーおぎゃー!!」
「奥様!!
気を確かに!!
産まれましたよ!!
元気な女の子です!!」
ドアの外では知らせを受けたこの家の主がそわそわと廊下を行ったり来たりしていた。
その時元気な産声が聞こえた────。
「旦那様おめでとうございます!!
元気な女の子です!!
母子共に無事です!!」
と助産婦のヤヤはこの家の主であるローナス・セレス・ルーティア公爵家当主に報告したのであった!
「あぁ………!!
ユエ君に似てなんて可愛いんだ!!
私との子供を産んでくれてありがとう!!
君達が無事で本当に良かった!!
ありがとう!!」
と妻と子供の無事を確認できほっとしたら男泣きをしルーティア公爵家初の女児誕生を心の底から喜んだ。
てとてとと幼い子供の足音が近付いて来た。
「お母様!!
赤ちゃんは産まれたんですか!?」
ドアから顔をひょこっと覗かせて小さいながらも紳士としての行動をしていた。
「えぇ!
かわいい女の子ですよ。
そこの椅子に座って抱っこなさいな。」
優しく微笑むと赤ちゃんをお兄様となった我が子アルフォードに優しく抱かせその後ろを父親である公爵家当主ローナスに支えてもらいながら初抱っこをしたのだった!
腕に感じる命の重みに感動し何があっても自分がこの小さな命を護るんだ!!と自身に誓うアルフォード。
「お母様!!
大切な僕の妹を産んで下さりありがとうございます!!
僕の大切な宝物です!!」
と言うと号泣しながら妹の誕生を心から喜ぶ心優しいお兄様────。
この時この光景を見ていた使用人達は皆神々しい者を見ているようだったと後に胸を熱くしながら語っていた────。
ゆっくりと赤ちゃんは目を開けた────。
両親兄はその顔を覗き込むようにして見て驚愕した─────。
父親、母親、兄に瞳の色が似てもいなかった。
「「「なっっっ!!!」」」
その場は時が止まったかのような静寂に包まれた─────。
「奥様もう少しです!!
さぁ!!
もう一度力んでください!!」
「ゔゔ!!」
「奥様息を止めてはいけません!!
ヒッヒッフーです!!
そうです!!
そのままヒッヒッフーと呼吸をしていて下さい!!」
「ヒッヒッフー!!
ヒッヒッフー!!」
ゔゔっっっ!!」
(お腹の赤ちゃんお母様頑張るからあなたも頑張って産まれて来てちょうだい………。
早くあなたをこの腕に抱きたいわ……。
早く会いたいわ………。)
「良いですよ奥様!!
さぁ力んでください!!
そこのあなた旦那様にもう少しで産まれると知らせて来てちょうだい。」
助産婦のヤヤはテキパキと指示をして行きもう少しで新たな命が誕生するのを今か今かと心が流行る思いだった。
「はい!
ヤヤ様直ぐに旦那様に知らせて参ります!
行ってまいります!!」
「奥様もう少しです!!
ヒッヒッフーです!!
さぁ力んでください!!
奥様頭が出て来ました!!
あともうひと踏ん張りです!!」
産気づいてから30分が過ぎていた。
額には玉のような汗をかき必死に力み懸命に新たな命をこの世に産み落とそうと命懸けで出産をしていた。
「ヒッヒッフー!!
ヒッヒッフー!!
ゔゔ!!
早く産まれて~~~!!」
「お………おぎゃあ!!
おぎゃーおぎゃー!!」
「奥様!!
気を確かに!!
産まれましたよ!!
元気な女の子です!!」
ドアの外では知らせを受けたこの家の主がそわそわと廊下を行ったり来たりしていた。
その時元気な産声が聞こえた────。
「旦那様おめでとうございます!!
元気な女の子です!!
母子共に無事です!!」
と助産婦のヤヤはこの家の主であるローナス・セレス・ルーティア公爵家当主に報告したのであった!
「あぁ………!!
ユエ君に似てなんて可愛いんだ!!
私との子供を産んでくれてありがとう!!
君達が無事で本当に良かった!!
ありがとう!!」
と妻と子供の無事を確認できほっとしたら男泣きをしルーティア公爵家初の女児誕生を心の底から喜んだ。
てとてとと幼い子供の足音が近付いて来た。
「お母様!!
赤ちゃんは産まれたんですか!?」
ドアから顔をひょこっと覗かせて小さいながらも紳士としての行動をしていた。
「えぇ!
かわいい女の子ですよ。
そこの椅子に座って抱っこなさいな。」
優しく微笑むと赤ちゃんをお兄様となった我が子アルフォードに優しく抱かせその後ろを父親である公爵家当主ローナスに支えてもらいながら初抱っこをしたのだった!
腕に感じる命の重みに感動し何があっても自分がこの小さな命を護るんだ!!と自身に誓うアルフォード。
「お母様!!
大切な僕の妹を産んで下さりありがとうございます!!
僕の大切な宝物です!!」
と言うと号泣しながら妹の誕生を心から喜ぶ心優しいお兄様────。
この時この光景を見ていた使用人達は皆神々しい者を見ているようだったと後に胸を熱くしながら語っていた────。
ゆっくりと赤ちゃんは目を開けた────。
両親兄はその顔を覗き込むようにして見て驚愕した─────。
父親、母親、兄に瞳の色が似てもいなかった。
「「「なっっっ!!!」」」
その場は時が止まったかのような静寂に包まれた─────。
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