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第8章 - 裏切り
6 - 黄金の太陽
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中庭の中心には巨大な絞首台がそびえ立ち、薄暗い空の下で不吉な影を引きずっていた。台の上には二十人以上の召喚士が並び、無慈悲に結びつけられた縄が哀しげに揺れている。絶望の色が彼女たちの顔に刻まれ、目は空虚で、運命を受け入れるしかないと諦めているようだった。
絞首台のそばには一人の男が立っていた。奴の顔には不気味な笑みが浮かんでいる。それはアルベルトだった。奴の存在は周囲の空気を毒し、悪意に満ちた満足感が滲んでいた。奴の背後には、意識を失ったエリシアが、小さな即席の台に横たわっていた。彼女の胸の微かな上下が、まだかすかに生命が宿っていることを示唆していた。
「ああ、湯島君」
アルベルトは嘲笑を浮かべ、皮肉な声で言った。
「だいぶ遅かったね」
奴の口調には嫌みが満ち、言葉の一つ一つが毒のように滴り落ちていた。その姿勢は傲慢な自信に満ち、まるで僕たちを犠牲にした冗談を楽しんでいるかのようだった。奴は舐めきった態度で立ち、肉体的にも心理的にも僕らとの距離をしっかりと認識していた。
アルベルトは、僕らと絞首台までの距離では間に合わないことを知っていて、それを楽しんでいた。奴がそこで留まるのは、まるで僕らが無駄な動きをしているのを挑発しているようだった。
アルベルトは処刑人に悪意に満ちた笑みを浮かべながら合図を送った。ためらうことなく、処刑人は絞首台のトラップドアを操作するレバーに手を伸ばした。その単純な動作が、召喚士すべてを死に至らしめることになる。冷たい金属が処刑人の手の下で軋み、その音は死の鐘のように響くようだった。
その時、鮮やかな記憶が脳裏に蘇った。あの夏休みの日。水はとても穏やかで、僕らを欺くような平穏を保っていた。今この瞬間と同じように、悲劇が襲うまで。あの記憶が今日の僕に取り憑いていた理由が理解できた。それはただの悪夢ではなく、僕が無力であることを無慈悲にも思い出させる予兆だったのだと。
この世界に来てから、僕はどんな挑戦にも立ち向かえると信じ始めていた。かつて友人を救えなかった僕だけど、今なら窮地に陥る人たちを救うことができると。でも、その信念はただの幻想であり、真実を隠すための儚いベールに過ぎなかった。僕はまだ貧弱で、無力で、かつての自分と何も変わっていなかった――必死に振り払おうとするものの、僕の思考はそんな負のスパイラルに陥っていた。
それでも、僕の足は止まらなかった。絞首台に向かって、たとえ不可能でも一筋の奇跡が起こることを祈りながら走っていた。でも一歩踏み出すごとに、アルベルトの嘲笑の重みが増していき、奴の歪んだ顔を見るたびに、僕の絶望は再認識された。奴もそれを知っていた。僕の目に宿る絶望を見て、それを楽しんでいるのだ。
今にもレバーが下ろされ、絶望が胸を締めつけようとするその瞬間――処刑人の肩が突然、血の噴水と化した。処刑人は息を飲み込み、口から溢れ出る鮮血に窒息しながらよろめいていた。その光景は驚くほど馴染み深く、まるでデジャヴのようだった。
気づいた。これはアークバレーの戦いでのヴァルトンを思い起こさせるのだ。奴の終わりも同じく、迅速かつ冷酷な結末だった。そして、それを引き起こしたのは、あの時も今も変わらない者だった。
僕の前に立つのは、日差しに透けて、磨き上げられたエメラルドのように輝くミントグリーンの髪を女性――ミレイアだった。彼女の無敵性を示すかのように黄金の鎧は輝き、両手に持つ双剣は太陽に反射してあたりをまぶしく照らしていた。無敵の将軍が、再び戻ってきたのだ。
彼女は一歩前に進み、その圧倒的な存在感を放ちながら、僕と目が合った瞬間、温かい視線を注いできた。
「湯島」
彼女の声は安定していて、数えきれない戦いを経てなお屈しない者の重みが感じられた。
「あなたは、本当に成長した。」
僕は瞬きをし、目の前の光景を処理しきれずにいたが、彼女は続けた。その言葉は、僕の疑念の霧を切り裂くように響いた。
「最初は、自分に課せられた責任さえも持てず、立ち上がることもできなかった。でも今あなたは、弱い他者を助ける強者となり、自分以外のために戦う者になった。」
彼女の視線は柔らかく、温もりを感じさせるものだった。
「あなたは地下の部屋で召喚士たちを救った。そして、絞首台に間に合わないと知りながらも、走り続けた。」
彼女の唇は小さく、誇らしげに微笑んだ。
「そう、今のあなたは、紛れもなくこの世界の真の救い手、女王エリシア陛下によって召喚された救世主なのだから。」
彼女の言葉の重みが僕を優しく覆い、一瞬、心に押し付けられていた絶望が和らいだ。弱く、様々なものに圧倒されていた僕が、混乱、苦悩、絶望の中から必死に行動し、成長してきたことに気づかされた。ミレイアはそのすべてを見ていた。そして今、彼女は目の前に立ち、僕が成し遂げたこと、そしてこれから成し得ることを思い出させてくれた。
「な…何が起こっているのだ?!」
アルベルトの声は信じられないという震えを含み、奴の表情は衝撃に歪んでいた。奴の余裕は崩され、目の前に直面した危機に対し、奴の顔にはみるみるうちに焦燥が広がるのが手に取るようにわかった。召喚士たちの処刑が中断されただけでなく、奴の前には死んだと思っていたミレイアが目の前に立っているのだ。奴の混乱は明らかだったが、少なくともそのことについては、僕も奴を責めることはできないように思えた。僕自身も今起こっていることを完全には理解できなかったからだ。死んだと思われていたミレイアが、力強さを放ちながらそこに立っている。まるで彼女の死がただの幻だったかのように。
ミレイアは奴に鋭い視線を向けた。彼女の動きはすべて計算され、奴を絶命させる気迫に満ちていた。彼女は一歩前に進み、明らかに奴を討つ準備を整えていたが、奴はとっさに意識を失ったエリシアを掴み、人間の盾として自分とミレイアの間に置いた。
一瞬、ミレイアは躊躇し、その剣を持つ腕がわずかに揺れた。精密さと無慈悲で知られる無敵の将軍が、エリシアの命を危険にさらすことをためらったのだ。奴はにやりと笑い、彼女のためらいを利用して冷静さを取り戻し、忠実な部下と共にゆっくりと後退していった。
一歩ずつ、奴らは中庭に待機する小型機に近づいていく。奴の後退は計画的で、歩を進めるごとに僕の苛立ちは募った。僕は、奴がエリシアと共に逃げ去るのを阻止したいのに、何もできずに奴が小型機に乗り込むのを見つめるしかなかった。
鋭い指示でエンジンが轟音を立て始めると、機体は驚くほどの速さで空へと舞い上がり、上空へと消え去っていった。僕はただ奴らの消失を見つめ、苦い味が喉に広がるのを感じるだけだった。
すべては瞬きの間に起こり、僕はただ起こった出来事を理解しきれず、まるで脳が目の前の現実についていけないかのようだった。去っていく機体の低い轟音だけが響いていた。数秒前まで満ちていた混沌は消え去り、静寂だけが残った。
ただ一つはっきりしていたのは、ミレイアが生存しているという事実だった。彼女はそこに立ち、黄金の鎧が薄明かりの中で輝き、ミントグリーンの髪が風になびいていた。
絞首台のそばには一人の男が立っていた。奴の顔には不気味な笑みが浮かんでいる。それはアルベルトだった。奴の存在は周囲の空気を毒し、悪意に満ちた満足感が滲んでいた。奴の背後には、意識を失ったエリシアが、小さな即席の台に横たわっていた。彼女の胸の微かな上下が、まだかすかに生命が宿っていることを示唆していた。
「ああ、湯島君」
アルベルトは嘲笑を浮かべ、皮肉な声で言った。
「だいぶ遅かったね」
奴の口調には嫌みが満ち、言葉の一つ一つが毒のように滴り落ちていた。その姿勢は傲慢な自信に満ち、まるで僕たちを犠牲にした冗談を楽しんでいるかのようだった。奴は舐めきった態度で立ち、肉体的にも心理的にも僕らとの距離をしっかりと認識していた。
アルベルトは、僕らと絞首台までの距離では間に合わないことを知っていて、それを楽しんでいた。奴がそこで留まるのは、まるで僕らが無駄な動きをしているのを挑発しているようだった。
アルベルトは処刑人に悪意に満ちた笑みを浮かべながら合図を送った。ためらうことなく、処刑人は絞首台のトラップドアを操作するレバーに手を伸ばした。その単純な動作が、召喚士すべてを死に至らしめることになる。冷たい金属が処刑人の手の下で軋み、その音は死の鐘のように響くようだった。
その時、鮮やかな記憶が脳裏に蘇った。あの夏休みの日。水はとても穏やかで、僕らを欺くような平穏を保っていた。今この瞬間と同じように、悲劇が襲うまで。あの記憶が今日の僕に取り憑いていた理由が理解できた。それはただの悪夢ではなく、僕が無力であることを無慈悲にも思い出させる予兆だったのだと。
この世界に来てから、僕はどんな挑戦にも立ち向かえると信じ始めていた。かつて友人を救えなかった僕だけど、今なら窮地に陥る人たちを救うことができると。でも、その信念はただの幻想であり、真実を隠すための儚いベールに過ぎなかった。僕はまだ貧弱で、無力で、かつての自分と何も変わっていなかった――必死に振り払おうとするものの、僕の思考はそんな負のスパイラルに陥っていた。
それでも、僕の足は止まらなかった。絞首台に向かって、たとえ不可能でも一筋の奇跡が起こることを祈りながら走っていた。でも一歩踏み出すごとに、アルベルトの嘲笑の重みが増していき、奴の歪んだ顔を見るたびに、僕の絶望は再認識された。奴もそれを知っていた。僕の目に宿る絶望を見て、それを楽しんでいるのだ。
今にもレバーが下ろされ、絶望が胸を締めつけようとするその瞬間――処刑人の肩が突然、血の噴水と化した。処刑人は息を飲み込み、口から溢れ出る鮮血に窒息しながらよろめいていた。その光景は驚くほど馴染み深く、まるでデジャヴのようだった。
気づいた。これはアークバレーの戦いでのヴァルトンを思い起こさせるのだ。奴の終わりも同じく、迅速かつ冷酷な結末だった。そして、それを引き起こしたのは、あの時も今も変わらない者だった。
僕の前に立つのは、日差しに透けて、磨き上げられたエメラルドのように輝くミントグリーンの髪を女性――ミレイアだった。彼女の無敵性を示すかのように黄金の鎧は輝き、両手に持つ双剣は太陽に反射してあたりをまぶしく照らしていた。無敵の将軍が、再び戻ってきたのだ。
彼女は一歩前に進み、その圧倒的な存在感を放ちながら、僕と目が合った瞬間、温かい視線を注いできた。
「湯島」
彼女の声は安定していて、数えきれない戦いを経てなお屈しない者の重みが感じられた。
「あなたは、本当に成長した。」
僕は瞬きをし、目の前の光景を処理しきれずにいたが、彼女は続けた。その言葉は、僕の疑念の霧を切り裂くように響いた。
「最初は、自分に課せられた責任さえも持てず、立ち上がることもできなかった。でも今あなたは、弱い他者を助ける強者となり、自分以外のために戦う者になった。」
彼女の視線は柔らかく、温もりを感じさせるものだった。
「あなたは地下の部屋で召喚士たちを救った。そして、絞首台に間に合わないと知りながらも、走り続けた。」
彼女の唇は小さく、誇らしげに微笑んだ。
「そう、今のあなたは、紛れもなくこの世界の真の救い手、女王エリシア陛下によって召喚された救世主なのだから。」
彼女の言葉の重みが僕を優しく覆い、一瞬、心に押し付けられていた絶望が和らいだ。弱く、様々なものに圧倒されていた僕が、混乱、苦悩、絶望の中から必死に行動し、成長してきたことに気づかされた。ミレイアはそのすべてを見ていた。そして今、彼女は目の前に立ち、僕が成し遂げたこと、そしてこれから成し得ることを思い出させてくれた。
「な…何が起こっているのだ?!」
アルベルトの声は信じられないという震えを含み、奴の表情は衝撃に歪んでいた。奴の余裕は崩され、目の前に直面した危機に対し、奴の顔にはみるみるうちに焦燥が広がるのが手に取るようにわかった。召喚士たちの処刑が中断されただけでなく、奴の前には死んだと思っていたミレイアが目の前に立っているのだ。奴の混乱は明らかだったが、少なくともそのことについては、僕も奴を責めることはできないように思えた。僕自身も今起こっていることを完全には理解できなかったからだ。死んだと思われていたミレイアが、力強さを放ちながらそこに立っている。まるで彼女の死がただの幻だったかのように。
ミレイアは奴に鋭い視線を向けた。彼女の動きはすべて計算され、奴を絶命させる気迫に満ちていた。彼女は一歩前に進み、明らかに奴を討つ準備を整えていたが、奴はとっさに意識を失ったエリシアを掴み、人間の盾として自分とミレイアの間に置いた。
一瞬、ミレイアは躊躇し、その剣を持つ腕がわずかに揺れた。精密さと無慈悲で知られる無敵の将軍が、エリシアの命を危険にさらすことをためらったのだ。奴はにやりと笑い、彼女のためらいを利用して冷静さを取り戻し、忠実な部下と共にゆっくりと後退していった。
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すべては瞬きの間に起こり、僕はただ起こった出来事を理解しきれず、まるで脳が目の前の現実についていけないかのようだった。去っていく機体の低い轟音だけが響いていた。数秒前まで満ちていた混沌は消え去り、静寂だけが残った。
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