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ハーレム編
51話 第0章 イラストあり
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「坊ちゃんがいけないんですよぉ~。私もマホちゃんも、他のみんなもだってたくさん誘惑したのに、全然振り向いてくれないから、こうやって騙し討ちみたいなことをするしかなくなっちゃった♡」
デッカい剣をヒュンヒュンと振り回しながらブレイダが言うと、マホも肩をぶん回しながら楽しげに告げる。
「ああ、悪ぃけど、こっから先は力づくだ。でも最後のチャンスをやるよ、バカ勇者。いまお前がイエスって言うんだったら、ボコるのは勘弁してやるぜ?」
「……えっと、えーっと……ごめん。言ってる意味が……」
処理落ち状態から立ち戻ることしばし……いや、まだ頭が完全には機能していない状態で立ち上がると、ユーリはセイラへと質問を投じる。
「き、君が勝ったら、僕のハ、ハーレムに入るって……それ、どういうことかな、セイラさん?」
「全くもって言葉通りの意味です」
セイラもウォーハンマーを両手で構えながら、精悍な顔つきで応じる。
「あなたとの決闘で私が勝利したら、ここにいる全員、あなたの作るハーレムにいれていただきます」
「うんごめんやっぱり意味が分からない! な、なんで!? なんでいきなりそういう話になんの!? なんか、こう……あれかな? みんなでふざけてる感じ!?」
「……ふざけてんのはテメエだろうが。全部説明しねえと分かんねえのかよ?」
冗談ではなく、本気でイラついているように、マホが可愛らしい童顔を獰猛に歪めた。
「なに言ってもなにやっても、何回励ましても、お前がバカみてえに凹んだままだから、それをどうにかするために、そんなふざけたもん作ってやろうって言ってんだよ。
お前の化け物みてえな性欲を受け止めるためには、セイラだけじゃなくて、みんなでシなきゃ無理だからな。
だからセイラは自分を殺して、こんなふざけた提案してんだろうが」
「…………!」
──誰かひとりの人と付き合ったら、きっと僕はいつか、その人をセックスで殺してしまう。
それは常々ユーリが言っている言葉であり、ただの事実である。
それゆえにユーリは、セイラとも、誰とも付き合えずにいるのだ。
しかし、だからといって……!
「ありがとうございます、マホちゃん。でも別に、自分を殺しているわけではなりませんよ。私自身がきちんと納得したうえでの判断です」
ユーリが葛藤を断ち切るように──あるいは助長させるかのように、セイラは微笑みながらそう告げ、再びユーリに真っすぐな視線を向けた。
「ですので、非常識極まる提案であるということも、私が一番理解しています。しかしながら、勇者様の心身をお支えするうえで、これが最も効果的な方法であるということも、理解しています」
「…………っ」
ハーレムを作ることで、ユーリの抱える悩みを消退させる。
傍から見れば、なんでだよとツッコミたくなるところだが、実際ユーリにとってはかなり有効な解決策だろう。
ユーリは──というか、人間は良くも悪くも単純な生き物だ。
出すものを出せばすっきりするし、誰かと肌を重ねれば一定の安寧が得られるものなのだ。
しかしユーリの場合、並大抵のセックスでは満足することができない。
どころか、生まれてから一度も満足のいくセックスをしたことがないのだ。
ユーリを満足させるため、引いてはメンタルを持ち直させるために、セイラはそのような考えに至り、周囲の者たちもそれに賛同した、と。
確かに強引でめちゃくちゃな論法かも知れないが、とどのつまり、
(僕のせい……だよね)
めちゃくちゃなのは、ユーリなのだ。
女の子が好きすぎる性分。
怪獣のような性欲。
そしてそれに見合わない、よわよわなメンタリティ。
めちゃくちゃな人物の抱える問題を解決するには、めちゃくちゃな手段を使わざるを得なかったのだ。
しかし、だからこそ……。
「……僕のためを思ってくれてありがとう、セイラさん。
だけどやっぱり、その提案を飲むわけにはいかないよ」
──ユーリの手で、終わらせなければいけない。
「そもそもさ僕はハーレムなんて、そんなの作る気ないって言ったよね? ヒィロさんとか幹部を幻滅させるための方便っていうか、嘘だってさ」
「こんなでっけえヤリ部屋作っといて、よぉそんなん言えんなお前。どうせラウンジ嬢とか呼んで、似たようなことはヤるつもりだったんだろ?」
「グゥ……!」
が、マホによって二秒で終わらせるのを終わらせられた。
「ボクたちがそのラウンジ嬢の代わりになるだけだって。難しく考えんな」
「いや考えるわ! 前にも言ったよね!? 君たちは長年、僕についてきてくれた、大事な仲間なんだから、そんな変なことに巻き込むわけにはいかないよ!!」
「う~ん。私にはいまいち、その線引きが分からないんだけど……」
と、ブレイダは人差し指を口に添えながら、本当に理解に苦しむような口調で訊ねる。
「坊ちゃん、なんでそんなこと気にするんですか? ここにいる全員、坊ちゃんのお手付きなのに」
「……あ゛?」
セイラは驚愕とイラつきの中間くらいの声を出しながらユーリを睨み、彼は気まずそうな表情で視線をスッと外した。
続いてセイラが横を見ると、一同も気まずそうな表情をたり、もじもじとしたり、怒りを顔に広げるなど、めいめいの反応を示している。
まずはマホが手を上げ、なんとも言えない表情で頭を下げた。
「すまん、セイラ。お前らがそうだってことは知ってたんだけど、まあ付き合ってるわけじゃねえなら、まあまあまあ、って感じで……」
続いてファイフも気まずそうに視線を泳がせる。
「マ、マホちゃんに同じ……。事前に言っとけば良かったんだけど、なんとなく切り出せなくって……ご、ごめんね?」
そう言ってマホと同じように頭を下げてから、改めて一同を見回し、
「ってか、あたしとマホちゃんと……ブレイダさん辺りはそうだろうなって思ってたけど、まさか全員イかれてるとは……」
カリナとハンナとさすがに気まずそうに告げる。
「にひひ……まあ、カリナたちもしちゃってるから、なんとも言えないけどさ……」
「竿姉妹全員を集めて同じパーティに囲うメンタリティは、ちゃんとクズですわね」
「ハンナ、言い方。あと顔!」
と、珍しくカリナがツッコミに回ったところで、エンリエッタが呆然自失の体で呟いた。
「……いや、そりゃ分かってましたよ? セイラさんが第一婦人で、私は妾とか愛人みたいなスタンスだってことくらい……。
でも勇者様、他のパーティメンバーには手を出してないっていうし、『エリちゃんとは特別な関係でいたいから、こういうことするんだよ?』とか言われて、私もすっかりその気になっちゃって……。
いや、いいんですけどね。はは……。自分、勇者様の彼女なんじゃないか、って……。勝手に勘違いしてたのは、私なんで……」
「…………………」
「セ、セイラさん! なにそれ! なんで灰皿持つの!? ダメだよそれ! 人殴ったら死んじゃうやつだよ!」
「……まあ、いいです。なんとなくそんな気はしていたので」
ゴトリ、と、テーブルに灰皿を置いてから、セイラはやれやれとばかりに首を振る。
ハーレムを作ることに関しての話し合いで、一応、その手の確認をしたことはあった。
ブレイダはだけはユーリとの関係を認めたが、ほかは目を逸らしたりはぐらかされたりして、明確な答えは得られなかったのだ。
つまりはそういうことなのだろう、と、かなり濃い目のうっすらで思っていたのだ。
「でしたら尚更、この状況に躊躇する必要などないでしょう」
「い、いやいや! だから、一対一でしてるからって、七対一でしていいってことにはならんでしょ!」
「ん~。坊ちゃん、あなたちょっと、前提を勘違いしてるかもです」
ブレイダはユーリの前へと進み出ると、片手を彼の首に回し、
「私たちがそれをしたいって、そう言ってるんですよ♡」
──いきなり、その唇を奪った。
デッカい剣をヒュンヒュンと振り回しながらブレイダが言うと、マホも肩をぶん回しながら楽しげに告げる。
「ああ、悪ぃけど、こっから先は力づくだ。でも最後のチャンスをやるよ、バカ勇者。いまお前がイエスって言うんだったら、ボコるのは勘弁してやるぜ?」
「……えっと、えーっと……ごめん。言ってる意味が……」
処理落ち状態から立ち戻ることしばし……いや、まだ頭が完全には機能していない状態で立ち上がると、ユーリはセイラへと質問を投じる。
「き、君が勝ったら、僕のハ、ハーレムに入るって……それ、どういうことかな、セイラさん?」
「全くもって言葉通りの意味です」
セイラもウォーハンマーを両手で構えながら、精悍な顔つきで応じる。
「あなたとの決闘で私が勝利したら、ここにいる全員、あなたの作るハーレムにいれていただきます」
「うんごめんやっぱり意味が分からない! な、なんで!? なんでいきなりそういう話になんの!? なんか、こう……あれかな? みんなでふざけてる感じ!?」
「……ふざけてんのはテメエだろうが。全部説明しねえと分かんねえのかよ?」
冗談ではなく、本気でイラついているように、マホが可愛らしい童顔を獰猛に歪めた。
「なに言ってもなにやっても、何回励ましても、お前がバカみてえに凹んだままだから、それをどうにかするために、そんなふざけたもん作ってやろうって言ってんだよ。
お前の化け物みてえな性欲を受け止めるためには、セイラだけじゃなくて、みんなでシなきゃ無理だからな。
だからセイラは自分を殺して、こんなふざけた提案してんだろうが」
「…………!」
──誰かひとりの人と付き合ったら、きっと僕はいつか、その人をセックスで殺してしまう。
それは常々ユーリが言っている言葉であり、ただの事実である。
それゆえにユーリは、セイラとも、誰とも付き合えずにいるのだ。
しかし、だからといって……!
「ありがとうございます、マホちゃん。でも別に、自分を殺しているわけではなりませんよ。私自身がきちんと納得したうえでの判断です」
ユーリが葛藤を断ち切るように──あるいは助長させるかのように、セイラは微笑みながらそう告げ、再びユーリに真っすぐな視線を向けた。
「ですので、非常識極まる提案であるということも、私が一番理解しています。しかしながら、勇者様の心身をお支えするうえで、これが最も効果的な方法であるということも、理解しています」
「…………っ」
ハーレムを作ることで、ユーリの抱える悩みを消退させる。
傍から見れば、なんでだよとツッコミたくなるところだが、実際ユーリにとってはかなり有効な解決策だろう。
ユーリは──というか、人間は良くも悪くも単純な生き物だ。
出すものを出せばすっきりするし、誰かと肌を重ねれば一定の安寧が得られるものなのだ。
しかしユーリの場合、並大抵のセックスでは満足することができない。
どころか、生まれてから一度も満足のいくセックスをしたことがないのだ。
ユーリを満足させるため、引いてはメンタルを持ち直させるために、セイラはそのような考えに至り、周囲の者たちもそれに賛同した、と。
確かに強引でめちゃくちゃな論法かも知れないが、とどのつまり、
(僕のせい……だよね)
めちゃくちゃなのは、ユーリなのだ。
女の子が好きすぎる性分。
怪獣のような性欲。
そしてそれに見合わない、よわよわなメンタリティ。
めちゃくちゃな人物の抱える問題を解決するには、めちゃくちゃな手段を使わざるを得なかったのだ。
しかし、だからこそ……。
「……僕のためを思ってくれてありがとう、セイラさん。
だけどやっぱり、その提案を飲むわけにはいかないよ」
──ユーリの手で、終わらせなければいけない。
「そもそもさ僕はハーレムなんて、そんなの作る気ないって言ったよね? ヒィロさんとか幹部を幻滅させるための方便っていうか、嘘だってさ」
「こんなでっけえヤリ部屋作っといて、よぉそんなん言えんなお前。どうせラウンジ嬢とか呼んで、似たようなことはヤるつもりだったんだろ?」
「グゥ……!」
が、マホによって二秒で終わらせるのを終わらせられた。
「ボクたちがそのラウンジ嬢の代わりになるだけだって。難しく考えんな」
「いや考えるわ! 前にも言ったよね!? 君たちは長年、僕についてきてくれた、大事な仲間なんだから、そんな変なことに巻き込むわけにはいかないよ!!」
「う~ん。私にはいまいち、その線引きが分からないんだけど……」
と、ブレイダは人差し指を口に添えながら、本当に理解に苦しむような口調で訊ねる。
「坊ちゃん、なんでそんなこと気にするんですか? ここにいる全員、坊ちゃんのお手付きなのに」
「……あ゛?」
セイラは驚愕とイラつきの中間くらいの声を出しながらユーリを睨み、彼は気まずそうな表情で視線をスッと外した。
続いてセイラが横を見ると、一同も気まずそうな表情をたり、もじもじとしたり、怒りを顔に広げるなど、めいめいの反応を示している。
まずはマホが手を上げ、なんとも言えない表情で頭を下げた。
「すまん、セイラ。お前らがそうだってことは知ってたんだけど、まあ付き合ってるわけじゃねえなら、まあまあまあ、って感じで……」
続いてファイフも気まずそうに視線を泳がせる。
「マ、マホちゃんに同じ……。事前に言っとけば良かったんだけど、なんとなく切り出せなくって……ご、ごめんね?」
そう言ってマホと同じように頭を下げてから、改めて一同を見回し、
「ってか、あたしとマホちゃんと……ブレイダさん辺りはそうだろうなって思ってたけど、まさか全員イかれてるとは……」
カリナとハンナとさすがに気まずそうに告げる。
「にひひ……まあ、カリナたちもしちゃってるから、なんとも言えないけどさ……」
「竿姉妹全員を集めて同じパーティに囲うメンタリティは、ちゃんとクズですわね」
「ハンナ、言い方。あと顔!」
と、珍しくカリナがツッコミに回ったところで、エンリエッタが呆然自失の体で呟いた。
「……いや、そりゃ分かってましたよ? セイラさんが第一婦人で、私は妾とか愛人みたいなスタンスだってことくらい……。
でも勇者様、他のパーティメンバーには手を出してないっていうし、『エリちゃんとは特別な関係でいたいから、こういうことするんだよ?』とか言われて、私もすっかりその気になっちゃって……。
いや、いいんですけどね。はは……。自分、勇者様の彼女なんじゃないか、って……。勝手に勘違いしてたのは、私なんで……」
「…………………」
「セ、セイラさん! なにそれ! なんで灰皿持つの!? ダメだよそれ! 人殴ったら死んじゃうやつだよ!」
「……まあ、いいです。なんとなくそんな気はしていたので」
ゴトリ、と、テーブルに灰皿を置いてから、セイラはやれやれとばかりに首を振る。
ハーレムを作ることに関しての話し合いで、一応、その手の確認をしたことはあった。
ブレイダはだけはユーリとの関係を認めたが、ほかは目を逸らしたりはぐらかされたりして、明確な答えは得られなかったのだ。
つまりはそういうことなのだろう、と、かなり濃い目のうっすらで思っていたのだ。
「でしたら尚更、この状況に躊躇する必要などないでしょう」
「い、いやいや! だから、一対一でしてるからって、七対一でしていいってことにはならんでしょ!」
「ん~。坊ちゃん、あなたちょっと、前提を勘違いしてるかもです」
ブレイダはユーリの前へと進み出ると、片手を彼の首に回し、
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