上 下
4 / 59
勇者辞めます編

3話 銀髪ロリは魔法使い  イラストあり

しおりを挟む
「あ、ねえ。なんか雨降りそうな天気になってきた。洗濯物どうしよ」

 そして翌日。
『アンペルマン』アジト、五階建てのビルへと出社したユーリとセイラは、執務室で事務作業をしていた。
『アンペルマン』は勇者クランであると同時に、数々の傘下企業やスポンサーを持つ大企業である。
 ゆえに、辞めるといってその日に辞めるわけにもいかないので、こうして引き継ぎ業務の事務作業などに勤しんでいるのだった。

 加えて、まだ一般のクランメンバーには引退を公表していない。
 違和感を持たれることがないよう、通常運行で業務をする必要があるのだ。
 もっとも、幹部の構成員は上から下への大騒ぎなのだが……。
 それはともかく、

「え、ランドリールームに干したんじゃないの?」

 ユーリの何気ない呟きに、セイラはコポコポとお茶を淹れながら言葉を返す。
 執務室はかなり広い。扉を開けて正面にユーリのデスクがあり、右手側にはコの字型のソファと大きなダイニングデスクが鎮座している。

 左手側の壁には、世界各国から送られてきた賞状や盾、そして子どもたちからのお手紙や絵などが飾ってあり、更にその奥に小さな給湯室まであるのだ。
その給湯室から出てきたセイラは、お盆に乗せたコーヒーをユーリのデスクに置いた。

「はい。砂糖2つにミルク無し。今日はちょっと寝不足気味みたいだから、濃いめに淹れといたよ」

 セイラは聖女であると同時に、ユーリの第一秘書のような役割も兼任している。
 ゆえに、彼の好みや嗜好とするものなども細かく把握しているのだ。

「ありがと~。さすが、シゴデキ聖女は違いますなぁ~」

「むふふ~。ユーくんの事なら、なんでも分かる系聖女ですからなぁ~」

 セイラはユーリの膝の上に腰掛けると、首に腕を回して顔を寄せる。

「……それで、なんだっけ? えっと、洗濯物、ランドリールームに干したんじゃなかったの?」
「ああ、そうそう。今日朝は晴れそうだったから、外干しちゃった。ごめん」
「いいよいいよ。今日多分午前時間空くから、どっかの時間で、」

 そのとき、執務室のドアをノックする音が聞こえた。
 瞬間、セイラは一瞬でユーリから離れ、素早く彼の背後へと回り込むと、秘書よろしく良い姿勢で屹立する。

「私が回収に行って参ります、勇者様」
「そうかい。頼んだよ、セイラさん」

 そんなやり取りをしつつ、何事もなかったように部下を執務室に招き入れた。

「失礼します、勇者様。決算書をお持ちしましたので、確認と決済印をお願いします」
「ありがとう」

 部下に渡された書類をパラパラとめくりながら、ユーリは徐々に顔を険しくしていく。

「……ねえ、セイラさん? 開発部門に釘刺しといてって言ったよね?」
「……はい」
「だったらなんでこんな経費爆上がりしてんの? 前年比の1、5倍はさすがにイカついて」
「申し訳ありません。おそらくまた、ハンニバルさんの独断かと」
「ダメだよー。ちゃんと言っといてくれないとさ。魔導体が高騰してどんだけ経つと思ってんのさ。いままでの肌感でやられたら困るんだって」
「申し訳ございません。再度厳重に声掛けしておきます」
「頼むよほんとー。あ、ごめんね。君はもう下がってもらって大丈夫だよ」

 ユーリの声かけで、部下の女性は一礼して部屋を去っていった。
 途端、セイラは再びユーリの膝の上に飛び乗った。

「もぉ~、ごぉ~めぇ~ん~! あんまり怒らないで♡」
「ん~、僕の方こそごめん! だってさっきの人、経理のケイリーさんだったから、ちょっと厳しく言わないとって思って。ごめんね、怖かった?」
「ううん、ユーくん、クラマスさんだもんね。言いたくないことも言わなくちゃいけないから、大変だよね。セイラはちゃんと分かってるから大丈夫だよ!」
「もぉ~! 理解のある聖女~!」

 再び身を寄せ合ってイチャイチャしながら、セイラはとろんとした目でユーリを見つめ、

「ねえ、今日晩ご飯、ユーくんの好きなの作ってあげるよ。何がいい?」
「あ、そっか今日セイラちゃんが料理当番か。んー、なんでもいいよ」
「ねー、なんでもいいが一番困るって、前にも言ったでしょ!」
「えーだってセイラちゃんのお料理、本当になんでも美味しいんだもん」
「いや嬉しいけどー! 嬉しいけどさー、それはさー、ちゃんとさー」

 そこで再びノックの音がして、ふたりは一瞬で身体を離すと同時に、衣類の乱れを秒で直した。
 キリっとした表情になったセイラは、凛とした口調でユーリに言う。

「はっきり言って頂かないと困る案件ですので、ご検討の方をよろしくお願い致します」
「そうだね。ブレストしていこう」

 そうして再び部下を迎え入れ、用事を済ませて退室させると、ふたりは再び身を寄せ合った。

「えーなにがいいかな。あ、じゃあアレにしよう。僕が二番好きなヤツ」
「二番好きなヤツ……あー。あーあー、アレね……」
「え、ちょっと待ってちょっと待って。えー、あはは、本当に分かってる?」
「分かってるよお。えへへ。疑うのよくないよぉ」
「えーじゃあ一緒に言おうよ」
「えー? えへへ……いいよぉ……じゃあ、せーの、」
「──もうやめてくれえぇぇぇぇ!!」
「「!!」」

絶叫しながらソファから現れたのは、元祖勇者パーティのひとりであるマホだ。
驚愕するふたりだったが、マホはそれ以上に憤慨した様子でふたりに詰め寄る。

「こんの激イタカップルどもがよぉ! 人が徹夜で仕事して、ようやくソファで一寝入りできたと思ったら、クソキモな会話聞かせやがってカスコラァ!!」

突如としてその場に姿を見せた彼女に、セイラはこれ以上ないほど同様しながら口を開く。

「マ、マママママママ、マ、マホちゃん……じゃ、じゃあ、最初から、そ、そこに……?」
「おお、居たよ! でもお前らが激イタ会話始めっから、出るに出られなくて、ソファの影でガタガタ震えてたよ! 超怖かったよ! 一生こっから出られねえと思ったわ!」
「いい、いるならいるって言ってくれれば良かったじゃないですか!」
「言おうと思ったよ! でも目の前で『ごぉめぇん~』とか言ってんだぞ! 割り込むタイミング激ムズだろ! でも会話聞いててゲロ吐きそうになってきたから、もう限界だったんだよ! 激イタのデッドロックからようやく解放されたよ! ありがてえわ!」
「ちょ、ケンカはやめてよ二人とも! そりゃ僕はイケメンだけどさ、みんなのイケメンだから! 平等に楽しんで!」
「お前が一番死ね!」

 力いっぱいそう叫んだのち、マホはすべてを使い果たしたように、『……もういいわ。あー、SAN値ごっそりイかれた』などと呟きながら給湯室へと向かった。
 彼女の名はマホ・マクマホン。肩口で切りそろえた銀髪と、くりくりの緑青色の大きな瞳が特徴的な、魔法使いウィザードの女の子だ。

 卵型の輪郭に収まった童顔と、百五十センチに満たない身長が相まって、十代半ば……いや、下手をすれば十代前半にすら見えてしまうが、ユーリやマホと同い年で、元祖勇者パーティの古参メンバーだった。

 給湯室の保冷庫からジュースを取り出して、もきゅもきゅと喉に流し込む彼女に、セイラは恐る恐るといった調子で声をかけた。

「マ、マホちゃん。その、いま見たことは、そのどうか内密に……」
「言わねえよ。ってか、お前らの激イタ見るの、別にこれが初めてでもねえし、まあまあみんな知ってんだから」

 ぷはっ、とジュースの瓶から口を離すと、少しからかうような口調でふたりを見やり、


「ってかセイラ、それもうやめろよ。その、勇者とふたりでいるときは甘え言葉になって、誰かいると事務的な口調になるやつ。
お前らがそういう関係だってのは、元祖メンバーはほとんど知ってんだからよ、別に隠す必要ねえだろ」

 ユーリとセイラは愛人関係にある。他のクランメンバーには知られていないことだが、昔からいた面々からしたら、それはまあまあ共通認識だ。中途半端に隠されると、逆にこっちが気を遣ってしまう。

 別に勇者と聖女が付き合っていけないわけではないし、そもそも、ふたりの激イタを見てしまったのも一回二回ではない。
 そんな思いから、マホは何度も同じ声掛けをしているのだが、そのたびにセイラは首を振り、

「いえ。聖女として公私を混同するわけにはいきませんので、この口調も崩すわけにはいきません」
「さっき仕事中にめちゃくちゃペッティングしてなかったか?」
「あれは勇者と聖女による神聖な儀式です」
「聖女がサラッと神を売ってんじゃねえよ。あんま聞いたことねえんだよ、生臭聖女って」

 そんなやりとりをしながらセイラの横に並び立ったマホは、その顔を覗き込みながら口を開く。

「ってかさ、この際だから聞いとくけど……お前ら、あれだよな? ほんとに付き合ってはいねえんだよな」
「な、なんですか、急に?」
「いーじゃん別に。付き合ってんの? 付き合ってねえの?」
「そ、それは……」

 セイラはチラリとユーリのほうを見ると、彼も気まずそうな顔でこちらを見ている。
 昨日、あんな話をした手前、その話題には触れづらいのだろう。
 しかし、セイラには分かっている。

 確かにセイラとユーリは付き合ってはいない。しかし、お互いのことが大好きであることに変わりはないのだ。
 彼氏彼女というものは、所詮は形式上のものに過ぎない。肩書と同じだ。
自分たちは、もっと深いところで繋がっているのだ。

 セイラはそれをしっかりと理解している。
 だから、『付き合っていない』と、はっきり言うことができる。
 そんな形式的なものはいらない。自分たちの関係は、もっと深いものなのだから、と。
 そんな思いを胸に、セイラは口を開いた。

「え~~~……え、付き合ってる、とかぁ、付き合ってないとかはぁ、あんまぁ、よく分からないですけどぉ……あのなんかぁ、お互いの家の鍵は持ってますし? 泊まることもあるし? まあまあまあ、ふたりっきりでテーマパーク行くこともあるんですけどぉ……。まそうですね、付き合ってるとか付き合ってない……とかぁ、だとぉ……。まあ、ご想像にお任せする感じ~? ですかね~、はぁい」
「確実にひとつの結論に行きつかせようとする委ね方やめろ。逆に下手かよ、匂わせが」

 だって付き合ってるって思われたいんだもん~! などということは言えずに口ごもっていると、マホはポリポリと頬を掻き、

「つまり、付き合ってはねえって事だよな?」
「……ん~。まあまあまあ、はい、はい……。ん~? まあ、どうですかね?」
「往生際悪ぃな。じゃあ質問変えるよ。やることはやってるし、お互い好きな気持ちはあるけど、交際っていう形の関係性ではねえんだよな」
「……はい」

 逃げ場を塞がれた質問に、セイラはシュンとしながら頷く。
 するとマホは何とも言えない表情を浮かべた後、ちらりとユーリのほうを見て、再びポリポリと頬を掻いた。

「ふぅ~ん。あ、そ。まあ、それならいいや」
「な、なんですか!? 人のメンタルに削るだけ削っといて、そのリアクション! どういう意図の質問だったんですか!?」
「ま、いーじゃん別に。そんな怒んな……あ、いや、『あんまり怒らないでぇ♡』だっけ?」
「こ、このぉ……!」
「ま、まあまあまあ! ふたりともその辺にしとこうよ!
 そういえばマホちゃん、こんな所で寝るなんて珍しいね。なんかあったの?」

 ユーリが話題を逸らすための質問を振ると、マホはチラリと時計を見やる。

「ああ。たぶんだけど、もうそろそろ……」

 それと同時、執務室の外からドタドタと足音が迫ってくるのが聞こえてきた。

「もうそろそろここに、うるせえのが来ると思ってな。待ち伏せしてた」

 バン! と、猛烈な勢いで執務室のドアが開き、ひとりの人物が部屋に飛び込んできた。

「ゆ、勇者様! ゆ、ゆゆゆゆ、勇者をやめるって……ど、どういうおつもりですかぁ!?」

 と、口角泡を飛ばす勢いで怒鳴り込んできたのは、ショートの茶髪と、低身長の割に異様に大きな胸が特徴的な女の子だ。
 彼女はヒィロ・ウィルキングス。
 ユーリと同じく勇者の信託を受け、彼の元で修行中の女勇者だ。

 いわばユーリの直弟子で、この組織のNo2である。
また『アンペルマン』の次席パーティ『レスティンピース』のリーダーでもあり、クランメンバーからの信頼も厚い。

「魔王四天王のひとりを討ち取り、これから本格的に魔王討伐を始めるというときに……なにを考えていらっしゃるんですかぁ!?」

そして、潔癖と言えるほどの真面目気質。
勇者という仕事を神聖視し過ぎている節があり、ユーリのことも崇拝と言えるレベルで信奉している。
 また、自分も斯くあろうと思いからか、自身に禁欲的な生活を課し、真面目に愚直に質実に、日々の業務に勤しんでいるのだ。
要は堅物である。

 いやいや、僕って死ぬほど自堕落な生活送ってるんだけどな。特に女の子関係……などと思いつつ、ユーリは苦笑を浮かべてソファを指差すと、

「ま、まあまあ、落ち着いてよ、ヒィロさん。とりあえず座って……」
「これが落ち着いていられますか! そんな重大な判断を、自分になに一つ相談も無く、しかも自分が出張で不在の際に決めるなど……いよいよなにをお考えなのですか!?」
「うん。君が出張のときを見計らって言った。多分うるさく言われると思ったから」

 実際うるさく言われているし。

「うるさく言うに決まっているでしょう! 現役の勇者が個人的な理由で、その責務を放棄するなど、許されていいことではない!」

 ダン! と、デスクを両手で叩き、ヒィロはユーリと鼻先を突き合わせた。

「『アンペルマン』はこれからの組織なんです!
 自分は絶対に、認めませんから!!」
「……うーん。困ったねえ」

 と、おどけた口調で言ったものの、内心では少し焦っていた。
 彼女はユーリの直弟子であり、立場的には『アンペルマン』のNo2だ。
 ただの冒険者パーティやクランなら知れないが、この巨大組織においてのNo2なのだ。

 ユーリがトップであるとはいえ、ヒィロの決定権も決して無視できるものではない。
 ユーリが引退する上で、彼女が最も大きな障害になることは必至だった。
 さてどうしたものか……などと考えていると、ヒィロは更に興奮気味に言葉を継ぐ。

「それに、勇者様が急にそんなことを言われたものですから、上層部も混乱し、あなたの良からぬ噂まで流れているのですよ!」
「良からぬ噂ってのは?」
「……え、えっと」

 そこでヒィロは、怒りとは別の理由で頬を紅潮させて、

「そ、その……ゆ、勇者様が、その……ハ、ハ、ハーレム? なるものを、作るために、勇者をやめるなどと……。
も、もちろん、そんな事を吹聴する連中は一喝しました。勇者様がそんな下劣で淫猥なこと言う訳がないと……!」
「あ、ごめん、それ言った」
「言ったんかいいいぃぃぃぃィィィィッ!!!」

 ヒィロは頭を抱えながら頽れた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

雌犬、女子高生になる

フルーツパフェ
大衆娯楽
最近は犬が人間になるアニメが流行りの様子。 流行に乗って元は犬だった女子高生美少女達の日常を描く

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る

電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。 女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。 「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」 純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。 「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

乙女ゲーのモブに転生した俺、なぜかヒロインの攻略対象になってしまう。えっ? 俺はモブだよ?

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑ お気に入り登録をお願いします! ※ 5/15 男性向けホットランキング1位★  目覚めたら、妹に無理やりプレイさせられた乙女ゲーム、「ルーナ・クロニクル」のモブに転生した俺。    名前は、シド・フォン・グランディ。    準男爵の三男。典型的な底辺貴族だ。 「アリシア、平民のゴミはさっさと退学しなさい!」 「おいっ! 人をゴミ扱いするんじゃねぇ!」  ヒロインのアリシアを、悪役令嬢のファルネーゼがいじめていたシーンにちょうど転生する。    前日、会社の上司にパワハラされていた俺は、ついむしゃくしゃしてファルネーゼにブチキレてしまい…… 「助けてくれてありがとうございます。その……明日の午後、空いてますか?」 「えっ? 俺に言ってる?」  イケメンの攻略対象を差し置いて、ヒロインが俺に迫ってきて…… 「グランディ、決闘だ。俺たちが勝ったら、二度とアリシア近づくな……っ!」 「おいおい。なんでそうなるんだよ……」  攻略対象の王子殿下に、決闘を挑まれて。 「クソ……っ! 準男爵ごときに負けるわけにはいかない……」 「かなり手加減してるんだが……」  モブの俺が決闘に勝ってしまって——  ※2024/3/20 カクヨム様にて、異世界ファンタジーランキング2位!週間総合ランキング4位!

処理中です...