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ふたりの時間
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「ゆら、、」
僕はゆらとまた話ができることがとても嬉しかった
「ごめんねこんなこと頼んでしまって」
ゆらは自分が死んでいることがわかっている。手紙の事も覚えている。生きているゆらに会えているのではないけれど、一緒にいる居心地の良さは、いままでと何一つ変わらない
「大丈夫だよゆら。また君と話せて僕はとても嬉しいんだ」
自分の気持ちをこんなに素直に言葉にすることは今までしてこなかったが、すんなりと本音が出た
「さっきのみらいの事だけど、、」
「驚いたでしょ」
驚いたなんてもんじゃなかった。僕とゆらはずっと一緒に働いていたし、休日だってみんなで飲み歩いた。そんな話は一度も聞いたことがなかったし、想像ももちろんしていなかった
「みらいのことは後で話すね」
「うん、わかった」
「手紙持ってきてくれたよね?」
「うん、忘れずに持ってきたよ」
と、突然あたりが真っ暗になった。怖い。どこにいるのかもわからず、何も見えなくなってしまった
「ゆら、隣にいる?」
「…」
返事がない。何も見えない恐怖と1人この空間に置き去りになってしまったかもしれないというわけのわからない状況に体が震え出した
どうしよう。なんの説明もされてないままゆらに再開でき浮かれていた
先ほどまでの幸福はやはり僕の幻想だったのかもしれない
どちらに進めば良いのだろう。みらいは僕が行きたい方の扉を進めと言った。僕はどちらの扉を開けたのか全くわからないまま今の状況だ。突然隣に現れたゆらしかみていなかった
とりあえず真っ直ぐ目をつぶって歩いてみる。樫夜木がいる方を選べていると良いのだが
数分、体感では15分くらい歩き続けた。時々フッと何かの良い香りがして、目はつぶってはいるけれど、恐怖はなくなっている
「目を開けてみて」
ゆらの声がした
「ゆら!!」
「うん。隣にいるよ目を開けても大丈夫」
恐る恐る目を開けてみる。先ほどまでの暗黒はそこにはなく、どこかの街に辿り着いていた
「ここは何処なの?」
ゆらに聞く
「ここは今私のいる世界なの」
ゆらのいる世界。と言うことは死後の世界ということになる。僕はゆらとゆらのいる世界に来てしまった。僕は今死んでいるということなのだろうか
大切なことを思い出した
「樫夜木はここにいるの?ということは」
「そう…ここにいるの」
樫夜木は亡くなっていたのだ。かつての同僚であり僕のライバル、、僕はずっと樫夜木を憎んでいたので、連絡を何年もしていなかった
誰も僕にこの話を耳に入れることはなかった、それほど僕はあいつを憎んでいた
僕はゆらとまた話ができることがとても嬉しかった
「ごめんねこんなこと頼んでしまって」
ゆらは自分が死んでいることがわかっている。手紙の事も覚えている。生きているゆらに会えているのではないけれど、一緒にいる居心地の良さは、いままでと何一つ変わらない
「大丈夫だよゆら。また君と話せて僕はとても嬉しいんだ」
自分の気持ちをこんなに素直に言葉にすることは今までしてこなかったが、すんなりと本音が出た
「さっきのみらいの事だけど、、」
「驚いたでしょ」
驚いたなんてもんじゃなかった。僕とゆらはずっと一緒に働いていたし、休日だってみんなで飲み歩いた。そんな話は一度も聞いたことがなかったし、想像ももちろんしていなかった
「みらいのことは後で話すね」
「うん、わかった」
「手紙持ってきてくれたよね?」
「うん、忘れずに持ってきたよ」
と、突然あたりが真っ暗になった。怖い。どこにいるのかもわからず、何も見えなくなってしまった
「ゆら、隣にいる?」
「…」
返事がない。何も見えない恐怖と1人この空間に置き去りになってしまったかもしれないというわけのわからない状況に体が震え出した
どうしよう。なんの説明もされてないままゆらに再開でき浮かれていた
先ほどまでの幸福はやはり僕の幻想だったのかもしれない
どちらに進めば良いのだろう。みらいは僕が行きたい方の扉を進めと言った。僕はどちらの扉を開けたのか全くわからないまま今の状況だ。突然隣に現れたゆらしかみていなかった
とりあえず真っ直ぐ目をつぶって歩いてみる。樫夜木がいる方を選べていると良いのだが
数分、体感では15分くらい歩き続けた。時々フッと何かの良い香りがして、目はつぶってはいるけれど、恐怖はなくなっている
「目を開けてみて」
ゆらの声がした
「ゆら!!」
「うん。隣にいるよ目を開けても大丈夫」
恐る恐る目を開けてみる。先ほどまでの暗黒はそこにはなく、どこかの街に辿り着いていた
「ここは何処なの?」
ゆらに聞く
「ここは今私のいる世界なの」
ゆらのいる世界。と言うことは死後の世界ということになる。僕はゆらとゆらのいる世界に来てしまった。僕は今死んでいるということなのだろうか
大切なことを思い出した
「樫夜木はここにいるの?ということは」
「そう…ここにいるの」
樫夜木は亡くなっていたのだ。かつての同僚であり僕のライバル、、僕はずっと樫夜木を憎んでいたので、連絡を何年もしていなかった
誰も僕にこの話を耳に入れることはなかった、それほど僕はあいつを憎んでいた
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