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七章 決戦
44話 希望
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「え~これはこうなるからこうなると。ここまでで何か質問は?ないなー、なら次に…」
ある学校の教室。どこにでもある変わりない普通の授業風景。
いつものように時間が過ぎていく。
キーンコーン
「んチャイムか。連絡事項も特にないし何かあるやつは?いないな。なら今日はこのまま解散!掃除あるやつは掃除して帰れよ~」
教鞭をとっていた担任の教師はそう言うと足早に教室を出ていった。昨日奥さんと喧嘩をしたらしいから朝から機嫌悪いしきっとタバコが吸いたくて仕方ないんだろう。
「飛疾!今日掃除ないよな!さっさと帰ろうぜ」
「落ち着けって。すぐに準備するから」
「おい光正。お前今日委員会だろ?行かないのか?」
「いいのいいのどうせ話聞くだけだし後で凛に聞くから!」
「その凛がここにいるんだが」
「あっ」
俺を帰りに誘ったやつは斎藤光正。小学校からの縁で高校の今までずっと一緒だった。
「飛疾すまん先帰っててくれ!後で合流しよう」
「何が後で合流しようじゃボケ!あっ!逃げんな!」
凛と言われた彼女は中学から知り合った友人で光正といつもイチャイチャしている。付き合ってるわけではないがもう付き合えよとみんな思うぐらいには仲が良い。
俺はそんな凛に追いかけられている光正に分かったと言って先に教室を出た。
春を迎えこの間進級したばかりだがクラスの奴らはほとんど変わりなく友達と雑談していて本当にいつも通りの日常だった。
校門に咲く桜も散り、風が暖かい中、俺は校舎をふと振り返った。
部活の暖簾が風に揺れ、黒板消しを外に向かって叩いていたり、廊下を走り回る生徒の姿が見えた。
「なんだか…不思議な気分だ」
何がかは分からないが。なんとも言えない不思議な感覚が体を襲った。別に体調が悪いわけではない。
「…帰るか」
正面を向き途中コンビニでも寄ろうかなと考えながら帰ろうとすると前から少女が歩いてきた。制服はうちの学校のだが見慣れない子だった。
もう2年もこの学校にいるのだからどんな奴がいるのかは大体把握しているし彼女のような可愛い子なんかは把握しているはずだ。
「転校生かな」
歩いている姿も美しく魅入ってしまったが相手がこちらを見て気まずくなり目線を逸らした。
話しかける勇気もないし、早く帰ろう。そう思い彼女とすれ違った瞬間。このまま話しかけなかったら一生後悔すると当然感じた。
「あのっ!」
「え?私ですか?」
気づけば声をかけていた。彼女も急に声をかけられて困惑しているのかおどおどしている。
「初めまして。自分は枦馬飛疾って言います。よかったらお名前聞いてもいいですか?」
なんで俺こんなこと言ってるんだろう。と言った後から恥ずかしくなった。もしかしたら顔のどっかが赤くなってるかもしれない。バレたら恥ずかしいな。
「あっ、えっと…私の名前は」
彼女の名前を聞いた瞬間、何故か運命なのではないかと感じた。聞いたことはないはずなのに彼女の声と名前に昔から聞いて呼んでいたような気さえする。
「私の名前はミリーナです。よろしくお願いしますアストさん」
サラサラな銀色の髪が風で靡き、宝石のような碧眼は真っ直ぐに俺のことを見ている。
この瞬間俺は彼女に恋をした。
ーーーーーーーー
途中何描きたいのかわからなくなってもう一気に終わらせました!すいません!!!!
本日をもちまして『クラス転移したからクラスの奴に復讐します』は完結となります。
今までお読みくださった方々、大変ありがとうございました。
誤字ばかりで日本語も下手くそな筆者でしたご皆さんの応援のおかげでなんとか最後まで持っていくことができました。
これから大学生になるのでたくさん勉強してもっといい物が作れるように精進していきます。
この度は誠にありがとうございました。
ある学校の教室。どこにでもある変わりない普通の授業風景。
いつものように時間が過ぎていく。
キーンコーン
「んチャイムか。連絡事項も特にないし何かあるやつは?いないな。なら今日はこのまま解散!掃除あるやつは掃除して帰れよ~」
教鞭をとっていた担任の教師はそう言うと足早に教室を出ていった。昨日奥さんと喧嘩をしたらしいから朝から機嫌悪いしきっとタバコが吸いたくて仕方ないんだろう。
「飛疾!今日掃除ないよな!さっさと帰ろうぜ」
「落ち着けって。すぐに準備するから」
「おい光正。お前今日委員会だろ?行かないのか?」
「いいのいいのどうせ話聞くだけだし後で凛に聞くから!」
「その凛がここにいるんだが」
「あっ」
俺を帰りに誘ったやつは斎藤光正。小学校からの縁で高校の今までずっと一緒だった。
「飛疾すまん先帰っててくれ!後で合流しよう」
「何が後で合流しようじゃボケ!あっ!逃げんな!」
凛と言われた彼女は中学から知り合った友人で光正といつもイチャイチャしている。付き合ってるわけではないがもう付き合えよとみんな思うぐらいには仲が良い。
俺はそんな凛に追いかけられている光正に分かったと言って先に教室を出た。
春を迎えこの間進級したばかりだがクラスの奴らはほとんど変わりなく友達と雑談していて本当にいつも通りの日常だった。
校門に咲く桜も散り、風が暖かい中、俺は校舎をふと振り返った。
部活の暖簾が風に揺れ、黒板消しを外に向かって叩いていたり、廊下を走り回る生徒の姿が見えた。
「なんだか…不思議な気分だ」
何がかは分からないが。なんとも言えない不思議な感覚が体を襲った。別に体調が悪いわけではない。
「…帰るか」
正面を向き途中コンビニでも寄ろうかなと考えながら帰ろうとすると前から少女が歩いてきた。制服はうちの学校のだが見慣れない子だった。
もう2年もこの学校にいるのだからどんな奴がいるのかは大体把握しているし彼女のような可愛い子なんかは把握しているはずだ。
「転校生かな」
歩いている姿も美しく魅入ってしまったが相手がこちらを見て気まずくなり目線を逸らした。
話しかける勇気もないし、早く帰ろう。そう思い彼女とすれ違った瞬間。このまま話しかけなかったら一生後悔すると当然感じた。
「あのっ!」
「え?私ですか?」
気づけば声をかけていた。彼女も急に声をかけられて困惑しているのかおどおどしている。
「初めまして。自分は枦馬飛疾って言います。よかったらお名前聞いてもいいですか?」
なんで俺こんなこと言ってるんだろう。と言った後から恥ずかしくなった。もしかしたら顔のどっかが赤くなってるかもしれない。バレたら恥ずかしいな。
「あっ、えっと…私の名前は」
彼女の名前を聞いた瞬間、何故か運命なのではないかと感じた。聞いたことはないはずなのに彼女の声と名前に昔から聞いて呼んでいたような気さえする。
「私の名前はミリーナです。よろしくお願いしますアストさん」
サラサラな銀色の髪が風で靡き、宝石のような碧眼は真っ直ぐに俺のことを見ている。
この瞬間俺は彼女に恋をした。
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途中何描きたいのかわからなくなってもう一気に終わらせました!すいません!!!!
本日をもちまして『クラス転移したからクラスの奴に復讐します』は完結となります。
今までお読みくださった方々、大変ありがとうございました。
誤字ばかりで日本語も下手くそな筆者でしたご皆さんの応援のおかげでなんとか最後まで持っていくことができました。
これから大学生になるのでたくさん勉強してもっといい物が作れるように精進していきます。
この度は誠にありがとうございました。
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