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七章 決戦
25話 国興し
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翌朝、俺は王宮に来ていた。
帝国の元国民とナリュマーの避難民達を移動させる手配をするからだ。
「まずは帝国の元国民をどうするかだ。一応、公には魔物によって滅ぼされた国となっているんだよな」
「ああ、国民にはそう言っている」
「じゃあ、ここに身寄りのある奴はそこに住まわせてそれがない奴は帝国に戻すのはどうだろうか。あとここで住まわすこともどうだ?」
「それがいいじゃろう。次はナリュマーの元国民じゃが、これも同じようにすれば良いじゃろう」
「ああ、それがいいと思う。じゃあすぐに手配を頼む」
「なぜそんなに急ぐのじゃ?」
「今日はミリーナとデートするんだよ」
「ほぉ、なるほどの。分かった!なるべく早く用意しよう」
「助かるよ」
その後三時間半ほどの時間をかけて元帝国の領地に送る人たちが決まった。
帝国の元国民と工国の元国民の総勢2081万6273人だった。
何人かはここで残れる人がいたがほとんどは身寄りがないため帝国に移住することにしたみたいだ。
「それじゃあ、今から全員を帝国だった所に連れて行くが何か質問がある奴はいるか」
俺は元帝国民と元工国民たちが集められている国外の広場で全員の前に立ってそう言った。
この場にはおっちゃんや従者達も居て、立会人と俺の補佐という名目となっている。
「質問はないみたいだな。それじゃあ今からお前たちを送るからその魔法陣の中から出ないでくれ」
俺はあらかじめ用意しておいた魔法陣を起動させた。
その場にいた人たちは地面にいきなり魔法陣が現れたことに驚き慌てたが俺のいう通りに誰も魔法陣の外からは出なかった。
俺が今しているのは分かると思うが転移魔法だ。俺にとっては魔法陣なんかいらないがおっちゃんがいうには伝説の魔法らしいからこうしている。
魔法陣が発動すると、あたりが光で包まれて、一瞬で元帝国まで移動した。
「よし、成功だ!」
俺がそういうと、その場にいた人たちは驚いてはいたが、目の前に広がる巨大な建造物に目が釘付けとなり転移魔法自体には誰も気にしていなかった。
それほど目の前にある建物は異常なんだろう。
「これが今日からお前たちの家になる、超巨大マンションだ!」
俺が作ったのは、地球の技術を駆使して作った25階建のマンションを50万棟だ。
一階につき2つの部屋があって、その一室の広さはだいたい70m2程度になっている。
もちろん一戸建ても建設していているし、元国民たちに仕事をさせるためにと色々作ってもいる。
上から見ると、真ん中には巨大な城があって、その周りに円になるように、北側には商業施設を東川には工業施設を西側には学業施設を南側には冒険者用の施設を設けている。魔物に襲われても大丈夫なように外壁も丈夫で高く作っている。
それぞれの場所にマンションや一戸建てを建設していて、国民の家庭的な事情も含めてこっちで家を決めていった。
まぁそんなことしていると文句を言ってくるやつはいたんだが軽くお仕置きをしてやると誰も文句を言わなくなった。
家を割り当てた後のことは全ておっちゃんに丸投げして俺は転移で帰った。
何したらいいかわからないんだから仕方ない。そう、これは仕方ないことなんだ。
時刻は昼の11時。今日の5時ぐらいからやっていたから6時間で終わったことになる。
家に着くと、ミリーナが着替えて準備した状態で待っていた。
「おまたせミリーナ」
「もう!遅いよアスト!」
「ははっ。悪かったな。それじゃあ行こっか」
「うん!」
その後、2人でゆっくりデートを楽しんだ。
ーーーーーーーーー
作者より。
国興しは5、6話程度で踏ん切りをつけたいと思います。
国づくりにそこまで時間をかけても読者の皆さんは面白くないと思いますので。
帝国の元国民とナリュマーの避難民達を移動させる手配をするからだ。
「まずは帝国の元国民をどうするかだ。一応、公には魔物によって滅ぼされた国となっているんだよな」
「ああ、国民にはそう言っている」
「じゃあ、ここに身寄りのある奴はそこに住まわせてそれがない奴は帝国に戻すのはどうだろうか。あとここで住まわすこともどうだ?」
「それがいいじゃろう。次はナリュマーの元国民じゃが、これも同じようにすれば良いじゃろう」
「ああ、それがいいと思う。じゃあすぐに手配を頼む」
「なぜそんなに急ぐのじゃ?」
「今日はミリーナとデートするんだよ」
「ほぉ、なるほどの。分かった!なるべく早く用意しよう」
「助かるよ」
その後三時間半ほどの時間をかけて元帝国の領地に送る人たちが決まった。
帝国の元国民と工国の元国民の総勢2081万6273人だった。
何人かはここで残れる人がいたがほとんどは身寄りがないため帝国に移住することにしたみたいだ。
「それじゃあ、今から全員を帝国だった所に連れて行くが何か質問がある奴はいるか」
俺は元帝国民と元工国民たちが集められている国外の広場で全員の前に立ってそう言った。
この場にはおっちゃんや従者達も居て、立会人と俺の補佐という名目となっている。
「質問はないみたいだな。それじゃあ今からお前たちを送るからその魔法陣の中から出ないでくれ」
俺はあらかじめ用意しておいた魔法陣を起動させた。
その場にいた人たちは地面にいきなり魔法陣が現れたことに驚き慌てたが俺のいう通りに誰も魔法陣の外からは出なかった。
俺が今しているのは分かると思うが転移魔法だ。俺にとっては魔法陣なんかいらないがおっちゃんがいうには伝説の魔法らしいからこうしている。
魔法陣が発動すると、あたりが光で包まれて、一瞬で元帝国まで移動した。
「よし、成功だ!」
俺がそういうと、その場にいた人たちは驚いてはいたが、目の前に広がる巨大な建造物に目が釘付けとなり転移魔法自体には誰も気にしていなかった。
それほど目の前にある建物は異常なんだろう。
「これが今日からお前たちの家になる、超巨大マンションだ!」
俺が作ったのは、地球の技術を駆使して作った25階建のマンションを50万棟だ。
一階につき2つの部屋があって、その一室の広さはだいたい70m2程度になっている。
もちろん一戸建ても建設していているし、元国民たちに仕事をさせるためにと色々作ってもいる。
上から見ると、真ん中には巨大な城があって、その周りに円になるように、北側には商業施設を東川には工業施設を西側には学業施設を南側には冒険者用の施設を設けている。魔物に襲われても大丈夫なように外壁も丈夫で高く作っている。
それぞれの場所にマンションや一戸建てを建設していて、国民の家庭的な事情も含めてこっちで家を決めていった。
まぁそんなことしていると文句を言ってくるやつはいたんだが軽くお仕置きをしてやると誰も文句を言わなくなった。
家を割り当てた後のことは全ておっちゃんに丸投げして俺は転移で帰った。
何したらいいかわからないんだから仕方ない。そう、これは仕方ないことなんだ。
時刻は昼の11時。今日の5時ぐらいからやっていたから6時間で終わったことになる。
家に着くと、ミリーナが着替えて準備した状態で待っていた。
「おまたせミリーナ」
「もう!遅いよアスト!」
「ははっ。悪かったな。それじゃあ行こっか」
「うん!」
その後、2人でゆっくりデートを楽しんだ。
ーーーーーーーーー
作者より。
国興しは5、6話程度で踏ん切りをつけたいと思います。
国づくりにそこまで時間をかけても読者の皆さんは面白くないと思いますので。
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