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七章 決戦
19話 疑問
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「おっちゃーん。来たぞ~」
「おお、アスト達か。入っても良いぞ」
扉の前でそういっただけなのだが、中にいたおっちゃんにはだれかわかったらしい。
俺たちは扉を開いてその中へと入っていった。
「ご苦労だった。よくぞ戻って来てくれた」
「そんなに大したことじゃねぇよ。それより、これで未来は変わったことになるんだよな」
「そのはずだ。このまま何も起こらなければ儂が見た未来も起こらないということだからな」
「そうか……だが用心することに越したことはないからな。この国を結界で守っとく。もし国民以外の奴らが悪意を持ってその結界に触れたら即死するような能力を付けとく。貿易なんかは今まで通りでいい。だが新しく貿易を始めることはしないでくれ」
「分かった。約束しよう」
「俺からはそれだけだな。他はなんか聞きたいことあるか?」
後ろを向いてミリーナたちにそう聞いたが、おっちゃんに聞きたいことはないらしいからそのあとはすぐに家に帰った。
途中の門のところで兵士たちがザワザワしてたが無視をした。もう関わりたくもない。
家に着いた後は、各々で自由時間とした。
雫と朱里と愛華は、市場で掘り出し物がないか散歩がてらによると言ってすぐに出て行った。
橙里と翔也は「よし!修行だー!!」とか言いながら飛び出して行った。
その結果、今この家には俺とミリーナしか残っていない。
「久しぶりに2人っきりになれたな」
「ふふっ。そうだねアスト」
俺がソファに腰掛けるとミリーナもその隣に腰掛けて俺の肩に頭を乗せた。
特に会話をすることもなく2人で天井を眺めていた。
「ねぇ、アスト」
「ん?」
そんな空気を変えたのは、ミリーナだった。
「アストは、邪神を倒した後はどうするの?」
「どうする…ってのは?」
「元の世界に戻ったり、神になって生活したり。アストにはいろんなことができるじゃない?邪神を倒したらきっとアストは神の中でも一目置かれるような存在になると思うし。私に構う時間なんて……なくなっちゃうんじゃないかなと思って」
ミリーナの考えに、俺も少し考えてみた。
仮に俺が邪神を全滅させたところで、神界での俺の評価はそこまで変わることはないと思う。せめて上級神様たちから感謝されるだけだろう。
地球に戻ることも可能だ。地球でも魔法やスキルは十分に使えるし、何よりこの世界より安全だ。文明も進んでるし、困ることなんて一切ないだろう。お金は全部寄付したけど、ガイア様に頼んでこの世界のお金地球のお金に換金して貰えばいいし。
でも……。
「俺は何があっても…ミリーナ。君のそばに居るよ。いつまでも…君が許す限り、永遠に」
「アスト……ありがと」
俺たちは互いに顔を近づけて、唇を重ねた。
そんな中、俺は少し疑問に思っていることがあった。
なぜミリーナは、俺が何処かへ行くと思っているのだろうか。
ここ最近ずっと、俺が何処かへ行きそうだと心配をしてくれている。
俺は何度も、どこにも行かないと言っているのに。
いつものミリーナなら、そこまでしつこく言っては来ない。なぜなら俺を信頼してくれているからだ。
だが、今のミリーナには不自然な点が多すぎる。
まるで、何かを恐れてるかのような。
俺は目の前に居る優しく微笑むミリーナを顔を見つめながらまさかな…と、考えすぎだと思いつつ不安のあまり再び唇を重ねた。
ーーーーーーーーー
作者より。
はい。今日も更新です。
なんかミリーナちゃんに秘密ができちまいました。
その秘密とは……分からん!
バカヤロウ( '-' )ノ)`-' )
す、すみません。
まぁどんな終わり方にしようかなとかは考えてるのでそれに合うようにストーリーを進めていきたいと思います。
愚痴コメントは気軽にどうぞ!
今後も応援よろしくお願いします!
「おお、アスト達か。入っても良いぞ」
扉の前でそういっただけなのだが、中にいたおっちゃんにはだれかわかったらしい。
俺たちは扉を開いてその中へと入っていった。
「ご苦労だった。よくぞ戻って来てくれた」
「そんなに大したことじゃねぇよ。それより、これで未来は変わったことになるんだよな」
「そのはずだ。このまま何も起こらなければ儂が見た未来も起こらないということだからな」
「そうか……だが用心することに越したことはないからな。この国を結界で守っとく。もし国民以外の奴らが悪意を持ってその結界に触れたら即死するような能力を付けとく。貿易なんかは今まで通りでいい。だが新しく貿易を始めることはしないでくれ」
「分かった。約束しよう」
「俺からはそれだけだな。他はなんか聞きたいことあるか?」
後ろを向いてミリーナたちにそう聞いたが、おっちゃんに聞きたいことはないらしいからそのあとはすぐに家に帰った。
途中の門のところで兵士たちがザワザワしてたが無視をした。もう関わりたくもない。
家に着いた後は、各々で自由時間とした。
雫と朱里と愛華は、市場で掘り出し物がないか散歩がてらによると言ってすぐに出て行った。
橙里と翔也は「よし!修行だー!!」とか言いながら飛び出して行った。
その結果、今この家には俺とミリーナしか残っていない。
「久しぶりに2人っきりになれたな」
「ふふっ。そうだねアスト」
俺がソファに腰掛けるとミリーナもその隣に腰掛けて俺の肩に頭を乗せた。
特に会話をすることもなく2人で天井を眺めていた。
「ねぇ、アスト」
「ん?」
そんな空気を変えたのは、ミリーナだった。
「アストは、邪神を倒した後はどうするの?」
「どうする…ってのは?」
「元の世界に戻ったり、神になって生活したり。アストにはいろんなことができるじゃない?邪神を倒したらきっとアストは神の中でも一目置かれるような存在になると思うし。私に構う時間なんて……なくなっちゃうんじゃないかなと思って」
ミリーナの考えに、俺も少し考えてみた。
仮に俺が邪神を全滅させたところで、神界での俺の評価はそこまで変わることはないと思う。せめて上級神様たちから感謝されるだけだろう。
地球に戻ることも可能だ。地球でも魔法やスキルは十分に使えるし、何よりこの世界より安全だ。文明も進んでるし、困ることなんて一切ないだろう。お金は全部寄付したけど、ガイア様に頼んでこの世界のお金地球のお金に換金して貰えばいいし。
でも……。
「俺は何があっても…ミリーナ。君のそばに居るよ。いつまでも…君が許す限り、永遠に」
「アスト……ありがと」
俺たちは互いに顔を近づけて、唇を重ねた。
そんな中、俺は少し疑問に思っていることがあった。
なぜミリーナは、俺が何処かへ行くと思っているのだろうか。
ここ最近ずっと、俺が何処かへ行きそうだと心配をしてくれている。
俺は何度も、どこにも行かないと言っているのに。
いつものミリーナなら、そこまでしつこく言っては来ない。なぜなら俺を信頼してくれているからだ。
だが、今のミリーナには不自然な点が多すぎる。
まるで、何かを恐れてるかのような。
俺は目の前に居る優しく微笑むミリーナを顔を見つめながらまさかな…と、考えすぎだと思いつつ不安のあまり再び唇を重ねた。
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作者より。
はい。今日も更新です。
なんかミリーナちゃんに秘密ができちまいました。
その秘密とは……分からん!
バカヤロウ( '-' )ノ)`-' )
す、すみません。
まぁどんな終わり方にしようかなとかは考えてるのでそれに合うようにストーリーを進めていきたいと思います。
愚痴コメントは気軽にどうぞ!
今後も応援よろしくお願いします!
応援ありがとうございます!
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