クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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七章 決戦

4話 龍蒼

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「なに……これ?」

最初にこの沈黙を破ったのは雫だった。

「なにって、ただの指輪と腕輪だが?」
「どこがただの指輪と腕輪なの?ねぇ?アストは自分でなに言ってるのか分かってる?てかなんでこんなものあるの?」
「分かってるもなにも……本当に普通の指輪と腕輪だぞ?ちょっと能力が付与されてるとこ以外は」
「そこ!。私が言ってるのはそのちょっとの能力のこと!」
「ん?あー、すごいよなぁこの指輪とか腕輪。ただの純正オリハルコンなのに能力が5つも付与できるんだからな。オリハルコンもバカにできないな。ハハ」

俺がそう笑いながら言うと、雫は「もう……ダメだ」とか言いながら伏せてしまった。なにがダメなんだろうか?てかオリハルコンって案外使えたんだな。
実はだな、神界で修行をしてた時に神様たちが全力で1000階層もあるダンジョンを作ってたんだが、それを使って体感的に一週間ぐらい訓練をしたんだが、そのダンジョンがものすごかった。

最初っから神獣という部類に入る動物と戦わされ、しかもそいつの力がSSSランクほどもあったんだよな。
それが大体300階層ぐらいまで続いただろうか?そのあとはSが何個いるんだろうかというぐらいの強敵と延々に死闘を繰り広げていた。

その中で特に怖かったのが742層目のメドーザとかいう蛇人間だな。まず毛という毛が全部意思のある蛇で切ったところで本体が倒れるまで蛇の毛も生き続けるから実質140万対1流石にキツかったな。

でもまぁ、きついことだけではなかった。ダンジョンは洞窟系になっていて、洞窟の表面には一面を覆い尽くす鉱石や宝石が埋まっていたのだ。それらを目に見える範囲だけでも全て取り尽くし、その結果ゲームでも結構なレアアイテムとされるオリハルコンよりいい鉱石が手に入りウハウハだった。それにオリハルコンの用途がほとんど皆無となっていたのだ。今回オリハルコンを使ったのは、オリハルコンが目に入ったから使ってみようかなという軽いノリなだけだった。

まぁ、ダンジョンが終わってからも地獄のような修行をずっとやってたから正直に言って鉱石のことなどほとんど考えてなかった。
 
「ねぇ、アスト」
「ん?なんだミリーナ」

ミリーナは、なぜか一度深呼吸をして、俺を見据えた。その目は何かを欲しがっているかのようだった。

「私、アストに武器を作ってほしい!」

俺がなぜか少し緊張して待っていると、案の定そんなことをお願いされた。

「あ、あーうん。いいよ。というかもう作ってるから使ってくれ」

俺は、このアーティファクトを作るときについでに作っていた武器を取り出した。
取り出した武器は、細剣レイピアのような見た目をしている武器だ。

「なにそれ?」
「まぁ聞くより試した方が早いだろ。ほら」

俺はそう言って、ミリーナに細剣を手渡した。

「えっ…なにこれ。なんか……頭に入ってくる感じ」
「そう。その武器には、持ち主に使い方を感覚的に教えてくれる機能があるんだ」
「へぇ~。…………え?」

俺がそういうと、ミリーナは『どういうこと?』と言いたげな目で俺を見返してきた。

「まぁ、さっき頭に入ってきたイメージ通りにやってみな」
「わ、分かった」

ミリーナはそう返事をして、細剣に魔力を集めだした。
そして、魔力がある程度細剣に集まると細剣から青白い靄が出てきた。

「展開」

そういうと、靄のかかった細剣が3つに分かれながら開いた。
そして、開いたところには10個の青い玉が一列に並んで浮いていた。

「穿て!龍蒼!」

そう短く詠唱すると、一番先頭にあった球体が一瞬で飛んでいき、家を半壊させながら森にでかい通り道を作り上げた。
その勢いを目の当たりにしてから、俺以外の全員が口をあんぐりさせて、目の前の状況についていけず茫然としていた。

「とまぁ、こんな感じだな」
「こんな感じって……なんなのこれ!?」

しばらくして、意識が目覚めてきたみんなにそう言ってやると、雫が一番に発狂してそうな勢いで驚いていた。

「これ以外にも性能はあるんだぞ?。青い玉を全部展開して結界作ったり、青い玉は持ち主の意思で自由自在に動かせるから追尾させることもできる。
青い玉には高電圧もできてるから触れただけで中級神だったら気絶させることもできるぞ。さっきの龍蒼はレールガンみたいな仕組みだからプラズマも発生して掠っただけでも重度の火傷を負わせることもできるぞ。しかも最高秒速は6000万もあるんだ。スゲェだろ?」 
「ウン。すごいのは分かったからさ……これ」
「なんだ?なんか不満があるか?」
「不満というか……なんというか……」
「不満ならちゃんと言ってくれよ?調整するから」
「えっとー……これ?」

そう言いながらミリーナは、目の前の惨状を指差した。

「どうするの?」
「なにが」
「家壊れちゃったけど」
「…………あー。ごめん」
「なにやってるのー!!」

小一時間ほどミリーナの説教を食らった俺は、固有総合スキルの『神秘』の『時間逆再生』を使い、俺たち以外の時間を2時間前の状態に戻した。
このスキルはどんなに頑張っても最高で24時間前までしか戻せず、24時間戻した時は魔力を俺のMPのところの0が100個少なくなるぐらいだ。しかも連続で使用できずに、一週間のスキル使用不可になる。
まぁ使い所が求められるスキルだけどこれより便利なスキルがあるから特に問題はない。

家を直した俺は、雫たちにも専用の武器を渡してやった。

「出発は明日の朝だ。みんな早めに寝るんだぞ?」
「「「「「「分かった!」」」」」」

そして俺は、早々に部屋に戻りすぐに目を瞑った。

ーーーーーーーーー
作者より。
や頭痛い~。鼻水も止まらんけんインフルかも知れんなぁ。
読者の皆さんもお体に気をつけてくださいね。最近寒いですから、外出する際は厚着してカイロを持つことをお勧めします。

クズ作者ですがこれからも応援よろしくお願いします!

追伸。
龍蒼という武器は、近況ボードにて『風紀医院長』様にご提案されたスプリング式トリプルダガーを自分なりに改良したものになります。
もし『風紀医院長』様がまだ私の作品を見てくださっているのなら、理想の形に仕上げたいのでコメントで教えてください。
他にも、この武器に加えてほしい性能や雫たちの武器に加えてほしい性能があったらコメントください。
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