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六章 家族団欒
36話 国で
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雫が橙里たちに自分の過去話を話して、2日野宿をしてやっと国に戻ってきた。
「うーん、久しぶりだな」
馬車を降りて背を伸ばしながらそう言った俺はミリーナと手を繋いで、雫たちと一緒に王城へと入っていった。
ほかにいた奴らは全員、門のところで別れて、この国の住民は家へと帰り、帝国の住民たちは兵たちに連れられ詰所に運ばれた。
80万だっけかな?それぐらいいるのに詰所に入るのかな?ところで思ったがどうやらこの国の全ての詰所を使うらしい。そうすることでだいたい100万人を収容できるんだとか。
案外すげぇんだな。この国。
王城で待ち受けていたのは、ニコニコ笑顔の執事さんとメイドさんたちだった。
理由?そんなの俺の手を見ればわかんだろ?
メイドさんたちはこれを見てからかってんだよ。
まぁやめる気はさらさらないけど。
後ろから殺気を感じるが今は無視をしておこう。ウン、コワイコワイ。
俺たちが今向かっているのは謁見の場。つまり国王が一番長い時間を過ごす場所だな。そこに向かっている。
理由?門でおっちゃんと話したんだがそん時に、「王城へ入ったら一番にわしの部屋に来なさい」て言われたからだよ。
おっちゃんの部屋とか言われても俺が知るのはあの謁見の場しかないからな。とりあえずそこに向かっているのだ。
ミリーナと雫たちと雑談しながら進んでいると意外とすぐに着いた。
「あれ?なんでここに来たの?」
扉の前で、ミリーナがそんなことを聞いてきた。
「おっちゃんに部屋に来いって言われたから部屋って言われたらここかなと思ってな」
「あー、そういえばアストはまだお父様の部屋に入ったことなかったんだっけ」
「ん?その言い方だと、別の部屋があったりするのか?」
「一国の王なんだから当たり前だよ。それじゃ案内してあげるね」
「おう、頼んだ」
ミリーナの案内の元、俺たちは質素な扉の前へとやってきた。
「ここだよ」
「こんなところにいるのか?」
「多分そうだよ。開けてみて」
一国の王がこんなところで何をしているのだろうか。
俺はミリーナにそう言われ、ノックをしてみた。すると、しっかりとおっちゃんの声が帰ってきたため、みんなに一度頷いてから扉を開けた。
「よく来たな。アスト」
中は、まるで図書館かと思うほどの本で満たされていて、視界にある小綺麗な円卓におっちゃんは座っていた。
「こんな部屋があるんならもっと早くに教えてくれよ」
「あーすまないな。私の部屋を知る者は少なくしているんだ。知っているのは私の妻と娘息子だけだからな。知らないで当然だろう。いつかは教えようと思ってたんだがな、間が悪くなってしまったからな。少し遅れてしまった」
「まぁ、そういうことなら。それで、今日はなんで呼んだんだ?」
「アストは帝国にいた勇者を全員殺したはずだよな」
いきなりその話か。確かに俺が勇者に復讐するとは言ってたが……まぁこの機会を逃すはずがないと思われてたんだろうな。いつかいうつもりだったし、問題ないか。
「ああ、1人残らず殺した」
「1人残らず……それは確かなんだな?」
なんでそんなに聞いてくるんだよ。確かに殺したはずだぞ?。
「ああ。一体どうしたんだ?」
「………………誰にも言ったことがないんだが、儂にはある固有スキルがある」
「?そうなのか?ミリーナ」
「んー…私も知らないんだよね?お父様」
「ああ、誰にも言ってないからな。妻にも言ってない」
「なら私は知らないかな。お父さんに固有スキルはなかったはずだから」
「ちょっとみてもいいか?」
「ああ、見てくれ」
許可をもらった俺は、早速鑑定を使った。
ーーーーーーーーーー
ファイス・サンデル・グラント
54歳 男
種族:人族
職業:王
天職:剣聖
==========
LV:67
MP:5,700
STR:6,300
DEF:5,200
AGI:5,500
MGA:6,100
MGD:5,800
適応属性:火、風、土、光
==========
ノーマルスキル
計算レベル6、料理レベル3、剣術レベル8、短剣術レベル6、気配察知レベル7、気配隠蔽レベル5、魔力察知レベル6、魔力隠蔽レベル4、隠蔽レベル10、鑑定レベル4
魔法スキル
火魔法レベル5、水魔法レベル4、風魔法レベル5、光魔法レベル6
固有能力
予知
加護
中級神・剣神の加護
==========
称号
グラント王国36代目国王、親バカ、予言者、剣豪
ーーーーーーーーーー
…………うん。普通につえーな。
「儂が言っとるのは、固有スキルにある予言のことだ」
「ふーん、どれどれ」
ーーーーーーーーーー
予知
・極たまにだが、未来を見通すことができる。
・当たる確率は極めて高く、対処しようが99%の確率で現実となる。
ーーーーーーーーーー
「へぇ、なかなか使えそうなスキルだな」
「このスキルは一年に1、2度起きるか起きないかぐらいでそれも大したことなかったんだが……」
「その様子だと、なんかやばそうなのか?」
「…………国が滅ぶ」
「「「「「「……………………は!?」」」」」」
おっちゃんが言ったその一言で、その場にいた全員が驚きと疑問を含めた声を出した。
ーーーーーーーーー
作者より。
すごく久しぶりに更新した気がする……ほんとすいませんでした。これからもぼちぼち頑張るので応援よろしくお願いします!
「うーん、久しぶりだな」
馬車を降りて背を伸ばしながらそう言った俺はミリーナと手を繋いで、雫たちと一緒に王城へと入っていった。
ほかにいた奴らは全員、門のところで別れて、この国の住民は家へと帰り、帝国の住民たちは兵たちに連れられ詰所に運ばれた。
80万だっけかな?それぐらいいるのに詰所に入るのかな?ところで思ったがどうやらこの国の全ての詰所を使うらしい。そうすることでだいたい100万人を収容できるんだとか。
案外すげぇんだな。この国。
王城で待ち受けていたのは、ニコニコ笑顔の執事さんとメイドさんたちだった。
理由?そんなの俺の手を見ればわかんだろ?
メイドさんたちはこれを見てからかってんだよ。
まぁやめる気はさらさらないけど。
後ろから殺気を感じるが今は無視をしておこう。ウン、コワイコワイ。
俺たちが今向かっているのは謁見の場。つまり国王が一番長い時間を過ごす場所だな。そこに向かっている。
理由?門でおっちゃんと話したんだがそん時に、「王城へ入ったら一番にわしの部屋に来なさい」て言われたからだよ。
おっちゃんの部屋とか言われても俺が知るのはあの謁見の場しかないからな。とりあえずそこに向かっているのだ。
ミリーナと雫たちと雑談しながら進んでいると意外とすぐに着いた。
「あれ?なんでここに来たの?」
扉の前で、ミリーナがそんなことを聞いてきた。
「おっちゃんに部屋に来いって言われたから部屋って言われたらここかなと思ってな」
「あー、そういえばアストはまだお父様の部屋に入ったことなかったんだっけ」
「ん?その言い方だと、別の部屋があったりするのか?」
「一国の王なんだから当たり前だよ。それじゃ案内してあげるね」
「おう、頼んだ」
ミリーナの案内の元、俺たちは質素な扉の前へとやってきた。
「ここだよ」
「こんなところにいるのか?」
「多分そうだよ。開けてみて」
一国の王がこんなところで何をしているのだろうか。
俺はミリーナにそう言われ、ノックをしてみた。すると、しっかりとおっちゃんの声が帰ってきたため、みんなに一度頷いてから扉を開けた。
「よく来たな。アスト」
中は、まるで図書館かと思うほどの本で満たされていて、視界にある小綺麗な円卓におっちゃんは座っていた。
「こんな部屋があるんならもっと早くに教えてくれよ」
「あーすまないな。私の部屋を知る者は少なくしているんだ。知っているのは私の妻と娘息子だけだからな。知らないで当然だろう。いつかは教えようと思ってたんだがな、間が悪くなってしまったからな。少し遅れてしまった」
「まぁ、そういうことなら。それで、今日はなんで呼んだんだ?」
「アストは帝国にいた勇者を全員殺したはずだよな」
いきなりその話か。確かに俺が勇者に復讐するとは言ってたが……まぁこの機会を逃すはずがないと思われてたんだろうな。いつかいうつもりだったし、問題ないか。
「ああ、1人残らず殺した」
「1人残らず……それは確かなんだな?」
なんでそんなに聞いてくるんだよ。確かに殺したはずだぞ?。
「ああ。一体どうしたんだ?」
「………………誰にも言ったことがないんだが、儂にはある固有スキルがある」
「?そうなのか?ミリーナ」
「んー…私も知らないんだよね?お父様」
「ああ、誰にも言ってないからな。妻にも言ってない」
「なら私は知らないかな。お父さんに固有スキルはなかったはずだから」
「ちょっとみてもいいか?」
「ああ、見てくれ」
許可をもらった俺は、早速鑑定を使った。
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ファイス・サンデル・グラント
54歳 男
種族:人族
職業:王
天職:剣聖
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LV:67
MP:5,700
STR:6,300
DEF:5,200
AGI:5,500
MGA:6,100
MGD:5,800
適応属性:火、風、土、光
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ノーマルスキル
計算レベル6、料理レベル3、剣術レベル8、短剣術レベル6、気配察知レベル7、気配隠蔽レベル5、魔力察知レベル6、魔力隠蔽レベル4、隠蔽レベル10、鑑定レベル4
魔法スキル
火魔法レベル5、水魔法レベル4、風魔法レベル5、光魔法レベル6
固有能力
予知
加護
中級神・剣神の加護
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称号
グラント王国36代目国王、親バカ、予言者、剣豪
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…………うん。普通につえーな。
「儂が言っとるのは、固有スキルにある予言のことだ」
「ふーん、どれどれ」
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予知
・極たまにだが、未来を見通すことができる。
・当たる確率は極めて高く、対処しようが99%の確率で現実となる。
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「へぇ、なかなか使えそうなスキルだな」
「このスキルは一年に1、2度起きるか起きないかぐらいでそれも大したことなかったんだが……」
「その様子だと、なんかやばそうなのか?」
「…………国が滅ぶ」
「「「「「「……………………は!?」」」」」」
おっちゃんが言ったその一言で、その場にいた全員が驚きと疑問を含めた声を出した。
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作者より。
すごく久しぶりに更新した気がする……ほんとすいませんでした。これからもぼちぼち頑張るので応援よろしくお願いします!
応援ありがとうございます!
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