クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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六章 家族団欒

33話 見送り

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何人かの捜索依頼と滞留希望を受けてとうとう一時になった。
門の前には各国の王様を先頭にほとんどの人が集まっていた。その王様なんだがずっと顔がこわばってるんだけど。何されるのか分かってたのか?ただ単にちゃんとやらなかったやつの毛根を殺すだけなんだが。俺はそんなことを思いながら土魔法で前の方に台を作った。

「みんな集まってくれてありがとう。これから馬車を行き先ごとに出していくからじゃあ最初は海国の人たちからだ」

俺は台の上に乗り大声でそう言った。それでも聞こえないことがあると思い。風魔法で声が行き届きやすいようにも工夫を行なった。ほんと魔法って便利だよね。
最初に海国にしたのはただ単純に国までの距離が遠いからだ。
海国の国王が先頭になって俺の前に出てきた。

「人数は俺を含めて13人だ。ちゃんと全員いることは確認している」
「分かった。じゃあちょっと下がってくれ」

俺はみんなを少し下げさせて、馬ゴーレムと荷台をくっつけたものを空間から取り出した。
実は、完成していたものは影たちに頼んで空間の中に入れてもらっていたのだ。
異次元倉庫は生き物はいれれないため擬似魔物と化した馬ゴーレムは入れなくなっているから諦めて空間があることを思い出しからその中にできたものからどんどん入りていったのだ。

俺がいきなり馬車を出したことによってそれを見ていた者達は口を開けてすごい驚いていた。

「これが2つでちょうどか。馬ゴーレムは数もあるし護衛用に2匹つけとこうかな」

俺はそう呟きさらに馬ゴーレムを2匹出した。ちなみに馬車1つあたりに馬1匹だと思ってくれ。だって馬ゴーレムとの力が普通の馬に比べてキチガイだからな。
ーーーーーーーーーー

==========
LV:1
MP:0/0
STR:1300
DEF:1000
AGI:2000
MGA:0
MGD:0

適応属性:なし
==========
スキル
なし
==========
称号
なし
ーーーーーーーーー

これが一般的な馬のステータス。

ーーーーーーーーーー
土人形ゴーレム
==========
LV:ー
MP:120,000,000
STR:100,000,000
DEF:100,000,000
AGI:80,000,000
MGA:50,000,000
MGD:50,000,000

適応属性:炎、水
==========
スキル
炎魔法レベル6、水魔法レベル6

固有能力
体力無尽蔵、殺意狂化、記憶追跡

魔物スキル
突進、筋肉増加、硬化、超硬化、部分強化、部分超硬化、鉄壁、部分硬化、威圧、危険察知、逃足、連携

==========
称号
魔物と化した土人形、殲滅兵器
ーーーーーーーーー
そんでこれが俺が作った馬ゴーレム。

ゴーレムはもともとレベルという概念がないためレベルのところは棒線になっている。体力が無尽蔵だから疲れることもない。ちなみにこの体力無尽蔵はゴーレムなら全てが持っている能力だ。

「これでいいだろ。おっさん!」
「な、なんだ」

俺は驚きすぎてボーとしていた海国の国王を呼んだ。読んだ訳は、この馬車の取り扱いを説明するためである。

「この馬車は御者がいなくても記憶追跡ってので記憶を探ってその場所まで届ける。一度場所を設定したら変えれないから気をつけてくれ」
「分かった」

どういう原理なんだ?と思うかもしれないがそれは俺が聞きたい。日本の一般的な常識なんて魔法があるこの世界じゃ通用しないしな。そういうのは神界で捨ててきてんだよ。

「あと、魔物とか盗賊に襲われても絶対に馬車を降りるなよ」
「なんでだ?」
「この馬は自分や守護対象に殺意を抱いてる奴に攻撃をするんだが、そいつらを殲滅するまで攻撃は終わらないんだ。だから下手に外に出て馬の攻撃が当たったりするから気をつけてほしいんだ」

こいつらの殲滅力は計り知れない。
たとえば、10匹の魔物に襲われても勝手に狂化が発動してそいつらが全滅するまで攻撃の手が緩まないしそうなったら歯止めが効かなくなるのだ。
だからそこに入り込もうとすると馬の攻撃で巻き込まれたりするのだ。

「なるほどな。了解した」
「んじゃ、場所設定するから馬の頭に手を置いて国の風景をおもいうかべてくれ。その場所に勝手に行くようになるからさ」
「分かった」

俺がそう言い、海国の国王が馬の頭に手を置き少しすると、馬が少し光「ブルルッ」と鳴いた。
これが設定完了の合図だ。

「これで設定は終わったから乗り込んでくれ。そんで出発するときに『行け』って言ったら勝手に動く」
「すごいな、これは。ありがとう」

海国の国王はそう礼を言ってきたが、すごい罪悪感が出てきた。なにせこの事態を生み出したのはまぎれもない自分なのでなんと返せばいいのかわからないでいたのだ。

「ま、まぁな」

必死に振り絞って出たのがこれだ。怪しまれないよな?

「じゃあ我々は行かせてもらう。本当に世話になった。何か困ったことがあったら絶対に力になろう」
「あ、ああ」

いやそんなこと言われても元凶俺なんだけど。
俺はそんなことを思いながら海国の奴らを見届けた。

ーーーーーーーーー
作者より。
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