クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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六章 家族団欒

24話 家へ帰還

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それから俺たちは一度小屋に戻って隣の雫たちと合流するために向かった。

小屋の中では、雫は久しぶりにみんなと喋れて嬉しかったのかめっちゃニコニコしていて、見てるこっちも笑顔になった。
俺がそこに近づくと、俺に気づいたみんなが近寄ってきた。

「コウキにいちゃんおはよ!」
「おう、おはよ。じゃあこれから飯でも食うか?」
「うん!」
「何食べるの?」
「まぁみんなはここの世界に来て初めての食事だからな。とっておきを準備してやるよ」
「「「「わーい!」」」」
「ねぇ、お兄。昨日は何してたのかな?」

橙里たちが喜んでいるのにその隣で雫は笑顔でこめかみをピクピクさせながらそう言って詰め寄ってきた。
俺はその迫力に押されそうになるがなんとか持ちこたえて言い訳をしようとした。

「昨日はミリーナに慰めてもらった(精神的に)」

俺がそう言うと、雫は明らかに泣きそうな顔をした。

「なによ~。確かに可愛いけどそんな成人にもなってない子に慰めてもらってるなんて~(ムスコの意味で)。このロリコン!」

そう言って雫は俺にボディブローをかましてきた。
最初はびっくりしたがそれをしっかり見切り、雫の拳の軌道の位置に手を置き拳を掴んだ。周りから見たらすごい勢いで殴っているように見えているが俺からすればゆっくりに見えているからそういうふうになるのだ。
雫は結構強く殴ったみたいで小屋が衝撃で崩れそうになったからすぐに結界を張ってい小屋を守った

「あぶな!なに誤解してんだよ。俺たちはあと少ししたら夫婦になるんだ。そんなのに年の差もへったくれもないだろ。それだとしてもロリコンっていうなら言ってくれて構わないから暴れるな」
「開き直るな!この変態」
「なっ!?お、俺は変態なんかじゃないぞ!」

そう言い返したが聞く耳を持ってもらえずそっぽを向かれてしまった。
俺は大きくため息をついて雫の頭に手を乗せた。
雫は俺の行動を予測してなかったのかいきなり頭に手を置かれて肩がピクついた。

「昨日は俺が精神的に参っちまっててな。ミリーナにそばにいてもらってたんだよ。そしたら少しは落ち着くからな」

俺がそう言うと、雫は誤解が解けたみたいで顔を赤くしてたが機嫌を直してくれた。
あれ?雫はなんの誤解をしてたんだ?そんなに顔を赤くするようなものだろうか?

アストは今までの流れで雫が勘違いしてたものが分かっていなかった。

まぁいっか。俺は考えることをやめた。

「じゃあ一回家に戻るからしっかりつかまっててくれ」

俺がそう言うと、みんな「は?なに言ってんの?」みたいな顔で見てきたから「いいからいいから」と言って俺の体の一部に触れさせた。
そして俺は『転移』を使って一瞬で家に戻ってきた。
その光景を見てたミリーナ以外のみんなが口をあんぐり開けて驚いていた。
ん?雫も驚いてるんだが。

「なぁ雫。お前も転移とか使えるんじゃないのか?」
「私、空間魔法の適性がないから使えないよ。神界だったら神界内限定で無限に転移できる転移石みたいなのあったから神界でも不便はなかったし」

と言うことらしい。
俺はその答えを聞いて納得した後久しぶりの家の中に入った。
橙里たちは大きな家に興奮してはしゃいでいたから少しそのまんまにしておくことにした。

「ちょっと飯作ってくるから。そこらへんでくつろいでてくれ」

俺はミリーナと雫にそう言ってキッチンに向かい、最初に紅茶と棚からお茶菓子を取り出してソファに座っていた二人に私橙里たちにはジュースを用意してから料理に取り掛かった。

アストの30秒クッキング!(実際は十四分程かかる)

食材
・ドラゴン肉・棒ネギ(異世界の玉ねぎ)・荵参(シダ植物のしのぶによく似た人参)・シメイジ(名前からしてしめじっぽいが味も見た目も椎茸しいたけ)・ニンニク(そのまんま)・オークオイル(オークから取れる油。オリーブオイルのような味)・小麦粉(これもそのまんま)・マトマ(異世界のトマト)・砂糖(そのまんま)・塩(そのまんま)・ラスパ(異世界のパスタ)・ケチャップ(マヨネーズはないのになぜかケチャップはある)・水


1.まず最初に、棒ネギと荵参とシメイジとニンニクをみじん切りにいていく。

2.次に、異次元倉庫からドラゴン肉を取り出して挽肉にしていきその挽肉と1.を時空魔法を使って時間を早くしながから炒める。途中で小麦粉も加えながら炒める。

3.次に、マトマをこっちでも時空魔法を使って時間の流れを早くして途中でケチャップや砂糖や塩や水を加えながら煮込んでトマトソースを作った。そして、炒めていた挽肉と合わせる。

ラスパも時間を早くして規定の時間通りに茹でてお皿に綺麗に持ってその上にこもり程度になるぐらいのミートソースを乗せて、出来上がりだ!

「おまたせ」
「はや!?」

俺ははしゃいでいた橙里たちを呼んでみんなで食卓を囲んだ。

「「「「「「「いただきます」」」」」」」

そう言って俺たちは食べ始めた。
味は好評だったが俺はミリーナのご飯に慣れ親しんでしまったため少し物足りなく感じてしまった。それでも終始楽しく食事をすることができた。
これがこの世界での家族全員で食べる食事と考えたらそっけない感じがするがこれからここで生活するんだからそんなのはもういいよな。

ーーーーーーーーー
作者より。
遅くなってすいません。
レシピですが間違ってるところがあったら教えてください。
これからも応援よろしくお願いします。
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