クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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六章 家族団欒

21話 決戦の時期

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俺はガイア様の言った言葉をもう一度深く考えた。

「なぜ邪神が関わるのですか?あとなぜ邪神が関われるのですか?」
「お主のステータスの称号にもある通り、お主は邪神に目をつけられておる。邪神は神たちがお主を討伐しに行こうとするのをいいことに共にそちらに行きお主を討とうとしておる。あとの、邪神が関われるのはなんじゃが……」
「なんなんです?」
「……すまないの。これは儂のミスなんじゃ」

ガイア様はそう言って頭を下げてきた。

「どうしてそうなったんですか」
「本来なら邪神は儂たちが今いるこの空間に存在することはできない。じゃがアイツも神じゃ、何かしらの裏道を見つけこの世界に干渉しておるのだ」
「そうなんですか…………少し聞いてもいいですか?」

俺はここ最近ずっと気になっていたことを聞いた。

「なぜ、あの茶の間ではないんですか?」

俺が目のを変えてそう言うと、一瞬、ほんの一瞬だが、ガイア様の心が揺れた。

「…こっちの方が手っ取り早いしの、わざわざ茶の間に行く必要性がないんじゃい」
「そうですか」

俺はその言葉のあと、軽い深呼吸をしてガイア様に軽く・・魔法を放った。

「ビックバン」
「……!?……」

俺が放ったのは炎魔法最大レベルで使うことができる魔法で、最初に小さな炎を指先に発生させたあと、その炎を膨張させ広範囲に炎を広げる魔法だ。だが俺は広範囲に広がる炎を一直線にするために魔力を操作してガイア様のいる方向に放った。どこが軽くなのかは俺の魔力を見ればわかると思う。俺が本気でやったらこの空間が壊れるからな。
放たれた場所は火柱が上がり大量の煙を上げていた。

「出てこいよ……邪神」
「……ヘェ~。僕の正体が分かったんだ」

俺がそう言うと煙の中かな無傷のガイア様が出てきたが、声は全く違っていた。

「いつから気づいてたの?」
「確信はなかったが気になっていた程度だ。さっきの話でちょっと気になったことがあってな、さっきの魔法は確認で使ったんだよ。本当にガイア様だったら今頃土下座してるよ」
「ふーん、でもなんでさっきの話だけで僕が邪神だと気になったの?」
「ガイア様は落ち着いた空間が好きだったからな。俺を呼ぶときは絶対にあの場所だった。それにガイア様も俺があの空間の方が落ち着くことを知ってたみたいだしな。そうかどうかは確認取ってないから分かんないが」
「なるほど、それが急にこっちの方がいいなんて言い出したらそりゃまぁ怪しむかな」
「あとお前が嘘をついてたからだ」
「……そんなの、どうやって分かったんだい?」
「魔眼だ。無詠唱で発動させた」

俺が使ったのは魔眼No.4にある真理眼だ。この魔眼は見たものが嘘をついているかどうかが見抜けるようになりそれは無機物有機物問わずに行える。つまり骨董品などでも偽物か本物かを完璧に見抜けるということだ。この目は色がサファイアブルーで今の目の色とほとんど一緒だったためまったく違和感がなかったのだ。

「はははっ!やっぱり君は強いね」
「で、だ。なんでお前がガイア様の姿をしている?」
「ん?そんなの決まってるじゃ~ん?」
「お前……まさか!」
「そっのと~り!闇魔法最高レベルで使うことができる『憑依』を使ってこのジジイを乗っ取ったからなんだよ」

邪神はそういうが、本来はありえない。なにせガイア様は最高神という神の頂点・・・・なんだから

「……神であるお前が最高神であるガイア様を乗っ取れるとは考えられないな」
「最高神の肩書きはたしかに神の最高位を表している。でもね、神じゃなかったらそんなの関係ないじゃん?」
「…………どういうことだ」
「つまりね?僕は神だけど神じゃないってこと、さっき説明したんだからここまで言ったら分かるでしょ?」
「…………亜神、ということか」
「せいか~い!僕は亜神だから神でもあるけどそれ以外の身でもある。だから神様の天理に逆らえる。神より上の種族がないんじゃ作るしかないじゃん?だから作ったんだよ。神を超越して至高にたどり着いた種族、至高亜神族ってのをね」
「……その種族に達して最高神を乗っ取りその力を吸収したと、だが種族を超越したならわざわざガイア様を乗っ取ることはしなくてもいいんじゃないのか」
「種族を超越したからといってステータスが馬鹿みたいに上がるわけじゃないんだよね君みたいにさ。僕は超越してやっとこのジジイを少し超えたぐらいになったんだ。だから、もっと強くなるために乗っ取った」
「よし、話はわかった。まぁ邪神は世界の脅威だ。このままにしておくわけにはいかない。だからとりあえず……死んどけ」

俺はもうさっきより威力の高めた確実に相手を殺せるほどのビックバンを邪神に放った。
だが、煙が晴れたところにはかすり傷すら無い邪神ががいた。

「何をした……」
「このジジイの固有スキル。即死無効。即死になる攻撃は全て無効化されるってやつ。だから最後に勇者なんかが『これが最後の一撃だ……喰らえ!』とか言って確実に即死になる攻撃を放ってきてもその攻撃が効かないってことだね。その時の勇者の絶望に満ちた顔とか一度でもいいから拝みたいね」
「…………タチ悪いな」
「ふふふっ、それは僕にとっての褒め言葉だよ」

そういえば、なぜ俺はガイア様が殺されているのにこんなにも冷静でいられるんだろうか。
………………あーそっか。今の俺って悪意のある感情が全く無いのか。それで怒る気持ちが全くなくなっているというわけだな。じゃあなんだ?この、心のそこから湧き上がってくるこの感情は?。
すると、つい最近にも聞いたことがある声が頭の中に響いた。

『もう俺の力がいるのか?流石に早すぎだろ?』
『お前はこの間のか』
『そうだ。そんでだが、まぁ今の状況だったら流石に怒るわな。師匠が殺されて怒らない弟子はいないだろうよ』
『でも怒ろうにも怒れないんだが』
『あーそれならスキルの【心理の扉】を使えばいいぞ。そこで必要な力の分だけ設定してけ』
『分かった』

ということで俺は早速心理の扉を使ってみた。必要な力を設定のとは一体なんなのだろうかと心の中で不思議に思いながら俺は瞳を閉じた。

ーーーーーーーーー
作者より。
今日も更新するぜー!
ちょっと長く書こうとして遅くなったけど許して下さい!
これからも応援よろしくお願いします!
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