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六章 家族団欒
17話 馬車作り
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拠点に戻り俺たちは国王がいるところに向かった。
「終わったぞー」
「おお!アストか!ん?なんか髪の色が変わっとらんか?」
「あーいろいろあったんだよ」
「まぁ深くは聞かんとこう。それより、どうなったんだ?」
「帝国にいる魔物はあらかた片付けた。残りも今処理中だ。人間の生き残りはゼロだ国王も死んでいた。あ、帝国にあった宝物庫の中身は全部もらっといたからそれで報酬はチャラってことで」
「まぁいいだろう。あのままだと帝国の宝物庫以上の被害があったかもしれぬからな。それで良い。あと、本当に感謝する」
「いいよいいよ。俺もこいつらもいい感じにレベルが上がったし」
「そう言ってもらえると助かる」
「あとは協定を結ぶことと国に帰る方法だよな」
「そうだな。お主が帰ってきたんだ。今すぐ王を集めよう」
ということで十分ほど待っていると各国の王様たちがここに集まってきた。
「本当に成し遂げるとわなぁ」
「本当にの~」
「貴方本当に人間?」
などと言われてしまった。最後のは的を射ていたためバレたのかと思ったがバレるとは考えられないためただ聞いただけと片付けた。
「帝国の宝物庫にあったものを報酬に貰っておくがいいか?」
「俺んとこはいいぞ」
「私のところも」
「俺のとこもだ」
と、全ての王様から許可が下りたためそのままもらうことにした。
「それじゃ、約束通り協定の話し合いをしよう。
じゃあまず1つ、各国に争いを仕掛けない。そのかわりにそちらも争いを仕掛けない。
次に2つ目、王国の所有物となった帝国の迷宮を各国にも自由に出入りできるようにするする代わりに各国にある迷宮もそうしてほしい。
次に3つ目、どの種族でも国に入れるようにするからそちらもどんな種族だろうと受け入れてくれ。
そんで最後に、一部の奴隷制度の廃止だ」
俺の言ったことを黙って聞いてくれた王様たちはうんうんと頷きながら回想していた。
「ちょっといいか?」
「どうぞ」
「3つ目のだが、俺ら獣人は差別されると思うんだがそこはどうなってる?」
「獣人も含めて全ての種族を差別しないように法を変える。いいよな、おっちゃん」
「そんな簡単にいわれてものぅ、まぁ良かろう。すぐには無理だと思うがなるべく早くに差別廃止を訴えかけよう」
「そうしてくれると安全だな」
「私からもいいですか?」
「はいどうぞ」
「なぜ奴隷制度を廃止にするのでしょうか?」
「これは先っきの差別の部分と繋がるんだが、エルフや獣人は人族から性玩具と見られている。そんで奴隷になっているエルフや獣人を人族が買うとひどい辱めを受けるだろ?。俺はそういうのを無くしたいんだ。獣人やエルフも同胞がそんな末路を送り人族に復讐をしてやりたいとも思っているだろう。だがこれからのためにどうか抑えてほしい。ここで復讐をしてしまえば二度とつながりが持てなくなるかもしれない。文句があるなら俺にぶつけてくれて構わない。だから、どうか人族を憎まないでやってくれ」
俺はそう言いながら頭を下げた。
「頭を上げてくれ。確かに俺たちは人族が醜いし殺してやりたいと何度も思った。だが、いい人族がいることだって知っている。お前のようなな」
「私もです。人族は野蛮で最低な種族で私も殺してやりたいと何度も思いました。でも、美しいところもあり愛がある種族だとも思っています。なので、貴方を責めるつもりはありません」
「そう言ってくれると助かる」
そうしてグラント王国は無事に各国と協定を結ぶことができ。各国のうちどこか危険なことが起きたら全国で対処する連盟も築きあげた。
ーーーーーーーーー
作者より。
勉強がひと段落したので更新します。
休憩はぼちぼち取ってたんですがゲームやらラインやらで時間とっちゃってて、すいませんでした。
明日はバイトがあるので遅くなりそうです。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします。
「終わったぞー」
「おお!アストか!ん?なんか髪の色が変わっとらんか?」
「あーいろいろあったんだよ」
「まぁ深くは聞かんとこう。それより、どうなったんだ?」
「帝国にいる魔物はあらかた片付けた。残りも今処理中だ。人間の生き残りはゼロだ国王も死んでいた。あ、帝国にあった宝物庫の中身は全部もらっといたからそれで報酬はチャラってことで」
「まぁいいだろう。あのままだと帝国の宝物庫以上の被害があったかもしれぬからな。それで良い。あと、本当に感謝する」
「いいよいいよ。俺もこいつらもいい感じにレベルが上がったし」
「そう言ってもらえると助かる」
「あとは協定を結ぶことと国に帰る方法だよな」
「そうだな。お主が帰ってきたんだ。今すぐ王を集めよう」
ということで十分ほど待っていると各国の王様たちがここに集まってきた。
「本当に成し遂げるとわなぁ」
「本当にの~」
「貴方本当に人間?」
などと言われてしまった。最後のは的を射ていたためバレたのかと思ったがバレるとは考えられないためただ聞いただけと片付けた。
「帝国の宝物庫にあったものを報酬に貰っておくがいいか?」
「俺んとこはいいぞ」
「私のところも」
「俺のとこもだ」
と、全ての王様から許可が下りたためそのままもらうことにした。
「それじゃ、約束通り協定の話し合いをしよう。
じゃあまず1つ、各国に争いを仕掛けない。そのかわりにそちらも争いを仕掛けない。
次に2つ目、王国の所有物となった帝国の迷宮を各国にも自由に出入りできるようにするする代わりに各国にある迷宮もそうしてほしい。
次に3つ目、どの種族でも国に入れるようにするからそちらもどんな種族だろうと受け入れてくれ。
そんで最後に、一部の奴隷制度の廃止だ」
俺の言ったことを黙って聞いてくれた王様たちはうんうんと頷きながら回想していた。
「ちょっといいか?」
「どうぞ」
「3つ目のだが、俺ら獣人は差別されると思うんだがそこはどうなってる?」
「獣人も含めて全ての種族を差別しないように法を変える。いいよな、おっちゃん」
「そんな簡単にいわれてものぅ、まぁ良かろう。すぐには無理だと思うがなるべく早くに差別廃止を訴えかけよう」
「そうしてくれると安全だな」
「私からもいいですか?」
「はいどうぞ」
「なぜ奴隷制度を廃止にするのでしょうか?」
「これは先っきの差別の部分と繋がるんだが、エルフや獣人は人族から性玩具と見られている。そんで奴隷になっているエルフや獣人を人族が買うとひどい辱めを受けるだろ?。俺はそういうのを無くしたいんだ。獣人やエルフも同胞がそんな末路を送り人族に復讐をしてやりたいとも思っているだろう。だがこれからのためにどうか抑えてほしい。ここで復讐をしてしまえば二度とつながりが持てなくなるかもしれない。文句があるなら俺にぶつけてくれて構わない。だから、どうか人族を憎まないでやってくれ」
俺はそう言いながら頭を下げた。
「頭を上げてくれ。確かに俺たちは人族が醜いし殺してやりたいと何度も思った。だが、いい人族がいることだって知っている。お前のようなな」
「私もです。人族は野蛮で最低な種族で私も殺してやりたいと何度も思いました。でも、美しいところもあり愛がある種族だとも思っています。なので、貴方を責めるつもりはありません」
「そう言ってくれると助かる」
そうしてグラント王国は無事に各国と協定を結ぶことができ。各国のうちどこか危険なことが起きたら全国で対処する連盟も築きあげた。
ーーーーーーーーー
作者より。
勉強がひと段落したので更新します。
休憩はぼちぼち取ってたんですがゲームやらラインやらで時間とっちゃってて、すいませんでした。
明日はバイトがあるので遅くなりそうです。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします。
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