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五章 一時の帰還
19話 また俺だけって
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軽い怠惰感を覚えながら俺は目が覚めた。
最初に目に入って来たのは畳の中でいかにも茶の間とあったところだった。
「やっと起きたかの?」
「はえ?」
俺はだらしない判事をしながら声がした方に顔を向けると、そこにはガイア様がお茶を啜っていた。
「が、ガイア様!?」
「ふむ、そうじゃが?何かあるのか」
「い、いえ。特に何もありませんが……」
「あーわかっておる。どうしてまた俺だけとでも思っているのだろう」
「……はい」
ガイア様が言った通りここにはなんだか来てあるがその時の全部が俺一人だけだったのだ。
「なぜまたこんなところに?」
「ふむ、お主のことじゃから天使になっておる妹も連れてくると思ってたわい」
「やっぱりガイア様は知ってたんですね!なんでもっと早くに教えてくれなかったんですか!」
「そんなこと言ったら何もおもしろくないではないか。それよりも、お主に伝えなければならないことがある」
「そんなことって……危うく雫を殺しそうになったんですが……」
「まぁ水に流してくれ。それで、伝えたいのはだな。お主、指名手配されてしもうた」
「え?……なんで?」
「理由は天使の誘拐じゃな。それのせいで各所の神と天使が怒り狂っての。まぁそれだけ雫は皆から可愛がられていたということじゃな」
「さすが雫ですね」
てか、情報の伝達速度が尋常じゃねぇほど早いんだが。どんなチート使ってんだ?俺もできるかな?
「あ、これは儂の固有スキルじゃからどうにもならんぞ」
「あ、そうなんですか。なんかすごい便利ですね」
「たしかに便利じゃな。っと、話が脱線したわい。そして、神と天使の数は総合で1万以上じゃな。その最低格がお主が契約しておるラグナロクと同等ぐらいかそれ以上じゃ。それ以外は今のラグナロクの2倍~20000倍ぐらいかの」
「でも、神や天使が下界に直接干渉することはできないんですよね」
「まぁの、でもな。何にでも裏というものがある。闇魔法の最上位に憑依というものがあるのは知っているの?」
「はい。自分も使うことぐらいはできます」
憑依とは、その名前の通り自分の体から魂を抜きその抜いた魂を対象に移すことを言う。魂を抜いた後の体は死んだようになっており体を乗っ取られた魂は実質死んだことになる。だが魂の質が乗っ取って来たあいてより高ければ跳ね返すことが可能なのだ。スキルの効果としては、乗っ取る前のスキルやステータスを乗っ取った体に上乗せすることができるといった感じだ。
だが、これにはあるリスクを負うことになる。それは、憑依に失敗すれば憑依を発動した術者は死ぬということだ。例外はあるにはあるがものすごく現実味がないため今は伏せておこう。
「その魔法を使い自分の魂を下界に存在する高等種族に憑依をするのだ。天使や神より魂が優れているのは早々いないからの。すぐに天使と神混合の部隊が出来上がるだろう」
「それって色々やばくないですか?」
「ああ、思った以上にやばいのじゃ」
えっ待って……これってどうすればいいんだ。ラグナロクの20000倍でも俺のステータスと比べたら大したことないないんだけど。殺しても大丈夫なのか?
「お主が考えておることは大体わかる。相手は神じゃが敵対して来ておるのじゃ。別に殺しても罪にはならん。正当防衛で片付けられる」
「それなら大丈夫ですね。一万ぐらいのラグナロクなら本気を出せばすぐに片付きますし20000倍でも少し手こずりそうですが簡単ですね」
「………………はぁ、お主は規格外じゃの本当に」
「どういうことですか?」
「儂でも葬ることぐらいはできるがちと時間がかかってしまうからの。それだけお主は規格外なのだ。
はぁ、これをいうのはもっと先でもよかったんじゃろうが今言っても同じじゃろう。
「何ですか?」
「お主は、勇者の力を取り込んだせいで、儂を超えてしもうたということだ」
「………………えっと……どういうことですか?」
「お主には既に儂が本気を出しても叶わぬぐらい強くなっておるということだ。儂の方が経験があるからそれなりの行動予測はできると思っておったがお主のはどれだけ経験があってもなかなか予測ができんのじゃ」
「………………それって……これから何かやばいことでもあります?」
「特にないが、お主が神になった暁には最高神になれる権利が与えられる。まぁそんなお主じゃからな。儂からプレゼントしてやるわい」
「…………あ、はい。ありがとうございます」
俺は何が何だか分からず機械のようにそう返事をした。
「では、もう返すの。また呼ぶことがあったら話しをしようぞ」
「あっはい。ありがとうございました」
俺がそう返事し終わったのと同じタイミングで俺はその場から消えた。
ーーーーーーーーー
作者より。
今日の分更新するぜ!
いろんな武器の考案ありがとうございます!なるべく全部登場させれるように頑張るので応援よろしくお願いします!まだ考案をなされてない方も良かったら考案してください。可能な限り登場させようと思います。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
最初に目に入って来たのは畳の中でいかにも茶の間とあったところだった。
「やっと起きたかの?」
「はえ?」
俺はだらしない判事をしながら声がした方に顔を向けると、そこにはガイア様がお茶を啜っていた。
「が、ガイア様!?」
「ふむ、そうじゃが?何かあるのか」
「い、いえ。特に何もありませんが……」
「あーわかっておる。どうしてまた俺だけとでも思っているのだろう」
「……はい」
ガイア様が言った通りここにはなんだか来てあるがその時の全部が俺一人だけだったのだ。
「なぜまたこんなところに?」
「ふむ、お主のことじゃから天使になっておる妹も連れてくると思ってたわい」
「やっぱりガイア様は知ってたんですね!なんでもっと早くに教えてくれなかったんですか!」
「そんなこと言ったら何もおもしろくないではないか。それよりも、お主に伝えなければならないことがある」
「そんなことって……危うく雫を殺しそうになったんですが……」
「まぁ水に流してくれ。それで、伝えたいのはだな。お主、指名手配されてしもうた」
「え?……なんで?」
「理由は天使の誘拐じゃな。それのせいで各所の神と天使が怒り狂っての。まぁそれだけ雫は皆から可愛がられていたということじゃな」
「さすが雫ですね」
てか、情報の伝達速度が尋常じゃねぇほど早いんだが。どんなチート使ってんだ?俺もできるかな?
「あ、これは儂の固有スキルじゃからどうにもならんぞ」
「あ、そうなんですか。なんかすごい便利ですね」
「たしかに便利じゃな。っと、話が脱線したわい。そして、神と天使の数は総合で1万以上じゃな。その最低格がお主が契約しておるラグナロクと同等ぐらいかそれ以上じゃ。それ以外は今のラグナロクの2倍~20000倍ぐらいかの」
「でも、神や天使が下界に直接干渉することはできないんですよね」
「まぁの、でもな。何にでも裏というものがある。闇魔法の最上位に憑依というものがあるのは知っているの?」
「はい。自分も使うことぐらいはできます」
憑依とは、その名前の通り自分の体から魂を抜きその抜いた魂を対象に移すことを言う。魂を抜いた後の体は死んだようになっており体を乗っ取られた魂は実質死んだことになる。だが魂の質が乗っ取って来たあいてより高ければ跳ね返すことが可能なのだ。スキルの効果としては、乗っ取る前のスキルやステータスを乗っ取った体に上乗せすることができるといった感じだ。
だが、これにはあるリスクを負うことになる。それは、憑依に失敗すれば憑依を発動した術者は死ぬということだ。例外はあるにはあるがものすごく現実味がないため今は伏せておこう。
「その魔法を使い自分の魂を下界に存在する高等種族に憑依をするのだ。天使や神より魂が優れているのは早々いないからの。すぐに天使と神混合の部隊が出来上がるだろう」
「それって色々やばくないですか?」
「ああ、思った以上にやばいのじゃ」
えっ待って……これってどうすればいいんだ。ラグナロクの20000倍でも俺のステータスと比べたら大したことないないんだけど。殺しても大丈夫なのか?
「お主が考えておることは大体わかる。相手は神じゃが敵対して来ておるのじゃ。別に殺しても罪にはならん。正当防衛で片付けられる」
「それなら大丈夫ですね。一万ぐらいのラグナロクなら本気を出せばすぐに片付きますし20000倍でも少し手こずりそうですが簡単ですね」
「………………はぁ、お主は規格外じゃの本当に」
「どういうことですか?」
「儂でも葬ることぐらいはできるがちと時間がかかってしまうからの。それだけお主は規格外なのだ。
はぁ、これをいうのはもっと先でもよかったんじゃろうが今言っても同じじゃろう。
「何ですか?」
「お主は、勇者の力を取り込んだせいで、儂を超えてしもうたということだ」
「………………えっと……どういうことですか?」
「お主には既に儂が本気を出しても叶わぬぐらい強くなっておるということだ。儂の方が経験があるからそれなりの行動予測はできると思っておったがお主のはどれだけ経験があってもなかなか予測ができんのじゃ」
「………………それって……これから何かやばいことでもあります?」
「特にないが、お主が神になった暁には最高神になれる権利が与えられる。まぁそんなお主じゃからな。儂からプレゼントしてやるわい」
「…………あ、はい。ありがとうございます」
俺は何が何だか分からず機械のようにそう返事をした。
「では、もう返すの。また呼ぶことがあったら話しをしようぞ」
「あっはい。ありがとうございました」
俺がそう返事し終わったのと同じタイミングで俺はその場から消えた。
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作者より。
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